京都駅
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京都駅(きょうとえき)は、京都府京都市下京区東塩小路釜殿町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)・東海旅客鉄道(JR東海)・近畿日本鉄道・京都市交通局の駅。
日本最大の観光都市・京都の代表駅。東海道新幹線の全列車が停車する。
複数の鉄道路線の駅が集合するターミナル駅であり、さらには南東北から関東・中部・中国・四国・九州に渡る広範囲からの高速バス路線が多数発着するなど、京都への観光名所の広範囲的な玄関口である。この駅よりバス・地下鉄などの公共交通機関を利用して京都市内の観光名所へ行くことができる。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 西日本旅客鉄道
- 東海旅客鉄道
- 近畿日本鉄道
- 京都市営地下鉄
- 烏丸線(K11)
西日本旅客鉄道(本節では便宜上、「JR在来線」と記述)の駅はアーバンネットワークエリアに属している。
JR在来線、近鉄、京都市営地下鉄ではICOCA(西日本旅客鉄道)及びPiTaPa(スルッとKANSAI協議会)が利用できる。JR在来線と近鉄ではJスルーカードが、JR在来線ではSuica(東日本旅客鉄道)も使用できる(なお、新幹線でこれらのカードは全く利用できない)。
[編集] 駅構造
[編集] JR京都駅
東海道新幹線は島式2面4線、東海道本線(JR京都線・琵琶湖線)・湖西線は島式・相対式4面7線、山陰本線(嵯峨野線)は駅西側に頭端式3面4線、奈良線は南側に頭端式2面3線(8番線ホームのみ大阪方面に延びている)のホームを持つ。
在来線の出入口は、北側地上に「烏丸中央口」、北側地下1階に「地下中央口」、南北自由通路に通じる西跨線橋上に「西口」、地下自由通路に通じる地下1階に「地下東口」、南東側地上に「八条東口」がある。新幹線の出入口は、南側地上に「新幹線八条口」、新幹線コンコース西側に「新幹線中央口」がある。在来線と新幹線は「新幹線中央乗換口」と「新幹線東乗換口」を介して乗り換えできる。近鉄線との乗換は西口または新幹線中央口が、地下鉄との乗換は地下東口が便利。
北側の烏丸中央口に面している0番線(旧1番線)は全長558mの日本一長いホームとして知られているが、西端に切り欠きがあり、この部分を30番線ホーム(235m)として使用している。この30番線は関西空港行きの特急「はるか」専用で、運転開始当初は「はるかホーム」という名称が付けられていた。1番線を0番線に改称したのは、配線上の番号とホーム番号を一致させる為の措置で、現在の1番線は0番線ホームと2番線ホームの間にある東海道線上り通過線の番号になっている。これに関連して、東海道線の下り通過線は現在廃止されており、京都駅を通過する吹田方面の貨物列車は7番線ホームを通過する形になっている。
西側にある山陰本線乗り場は、以前は山陰1~4番線と呼ばれていたが、1994年12月に番線の呼び名が整理され「はるかホーム」を含めて30~34番線と呼ぶようになった。30番台にしたのは、山陰本線の「さん」にかけたものである。34番線は、日本一大きい数字のホーム番号である。
現在の駅ビルは、札幌ドームや梅田スカイビル(新梅田シティ)などの設計でも知られる建築家原広司が設計した。
他の京都市内にある各線の駅や大都市の主要駅と比べると、烏丸中央口は駅前のターミナル(バス・タクシー)が広くゆとりがあるのが特徴である。
JR線、地下鉄線、近鉄線を区別するのに、地下鉄線は「地下鉄京都駅(烏丸線京都駅)」、近鉄線は「近鉄京都駅」と呼ばれることが多い。
なお京阪電鉄京阪本線の七条駅とも若干距離はあるものの、徒歩で乗り換える客もいる(一般的には、奈良線利用で東福寺駅、または近鉄京都線利用での近鉄丹波橋駅まで出て、京阪本線に乗り換える事が多い)。
[編集] のりば
- ラインカラー表記について
- 東海道線、奈良線、嵯峨野線 ・・・アーバンネットワークのラインカラー
- 草津線、湖西線 ・・・列車の方向幕(黒幕)に使われているラインカラー
- 発着ホームについて(通し番号表記なので明記しておく)
- 在来線 ・・・0~10、30~34番線
- 新幹線 ・・・11~14番線
0 | ■特急「サンダーバード」・「雷鳥」 | 福井・金沢・富山方面 |
■特急「ワイドビューしなの」「ワイドビューひだ」 | 高山・長野方面 | |
■寝台特急「日本海」・「トワイライトエクスプレス」 | 青森・札幌方面 | |
■寝台急行「銀河」「きたぐに」 | 東京・新潟方面 | |
■特急「びわこエクスプレス、はるか」 | 草津・米原方面 | |
2 | ■琵琶湖線 | 草津・米原・長浜・敦賀方面(一部0・3番のりば) |
3 | ■湖西線 | 堅田・近江今津方面(一部0・2番のりば) |
4 | ■JR京都線(主に当駅始発各駅停車) | 新大阪・大阪・三ノ宮方面(一部6番のりば) |
5 | ■JR京都線(主に新快速・快速電車) | 新大阪・大阪・三ノ宮方面(一部6番のりば) |
6・7 | ■きのくに線特急(「くろしお」・「オーシャンアロー」) | 和歌山・白浜・新宮方面 |
■特急「スーパーはくと」 | 鳥取・倉吉方面 | |
■寝台特急「なは」・「あかつき」 | 熊本・長崎方面 | |
■特急・急行 | 大阪行 | |
8~10 | ■奈良線 | 宇治・城陽・木津・奈良方面 |
30 | ■関空特急「はるか」 | 関西空港方面(一部6・7番のりば) |
31 | ■山陰本線特急(「たんば」・「きのさき」・「はしだて」・「まいづる」・「タンゴディスカバリー」 | 東舞鶴(小浜)・福知山・城崎温泉・天橋立・久美浜・方面(一部30番のりば) |
■嵯峨野線(山陰本線) | 亀岡・園部・福知山方面(普通) | |
32・33 | ■嵯峨野線(山陰本線) | 亀岡・園部・福知山方面(快速・普通) |
34 | ■降車専用(線路を33番線と共用) | |
11・12 | ■新幹線 | 名古屋・東京方面 |
13・14 | ■新幹線 | 新大阪・岡山・広島・博多方面 |
- 0番のりばは、上記の特急/急行のほか、朝の上り新快速と京都始発の草津線電車も使用する。
- 朝の下り新快速は6/7番のりばを使用。
- 6/7番のりばは琵琶湖線・湖西線・草津線・奈良線からの京都終着電車も利用。(その多くは、京都総合運転所への回送になる。)
- 以前は現0番のりばが2番線、現2番のりばは4番線、現7番のりばは11番線と呼ばれていたが、運行管理システムの導入の際に線路呼称を変え、運転線路名とのりば名を一致させた。
- また、4代目の新駅ビル建設に際し、旧1番線をつぶし、現0番乗り場のホーム拡幅に利用している。
[編集] 近鉄京都駅
ホームは3面3線の櫛形ホーム。三層構造で1階は改札口、駅事務室、名店街、2階が近鉄京都駅ホームと同駅改札口で(この改札口は開業当初から長らく旧国鉄→現JR京都駅の内部にある形であったが、現京都駅ビル建設および同駅南北自由通路設置に合わせて両社の改札口は完全分離化された)、3階はJR東海の新幹線ホームとなっている。ホーム有効長は6両。
[編集] のりば
- 1番線 特急列車専用ホーム
- 2番線 一般列車用ホーム
- 3番線 一般列車用ホーム
ホーム配置は南から1番線乗車ホーム、1・2番線降車ホーム、2・3番線乗車ホームの順。3番線には降車ホームがない。
2005年12月22日、近鉄は、北側に1線増線することを発表した。3番線でも乗降分離(線路の両側に乗車専用ホームと降車専用ホームをそれぞれ配置し、旅客流動を分離すること)型とし、4番線も乗降分離型にするためには、2面1線の拡張が必要となる。現状からは、3番線のすぐ北側にホームが作られつつあるので、3番線が乗降分離型になることは判明しているが、4番線がどうなるのかは不明である。
[編集] 京都市営地下鉄京都駅
京都市営地下鉄は島式1面2線の地下駅である。改札口は北改札、中央1改札、中央2改札、南改札の4ヶ所で、JR在来線への乗り換えは中央2改札が、新幹線及び近鉄線との乗換は南改札が便利である。駅番号はK11。
[編集] のりば
- 1番線 ■竹田・近鉄京都線(新田辺・奈良)方面
- 2番線 ■国際会館方面
[編集] 利用状況
- JR西日本
2004年度の1日あたりの平均利用者数(乗車人員)は173,933人である。これはJR西日本の駅では第2位である。
[編集] 駅周辺
[編集] 烏丸口(北側)
- 京都駅ビル
- 京都駅前地下街ポルタ
- 近鉄百貨店京都店(プラッツ近鉄)(2005年7月にヨドバシカメラに売却済、2007年2月に閉鎖)
- 京都タワー
- 京阪京都ビル
- 京都 新阪急ホテル
- 東本願寺
- 七条警察署
- 京都中央郵便局
- キャンパスプラザ京都
- オムロン本社
- ビックカメラ京都店(京都駅西ビル(仮称))(2007年夏開業予定)
- 京都駅前バスターミナル
[編集] 八条口(南側)
[編集] 路線バス
[編集] 烏丸口
- 全路線
- KTR宮津駅前・宮津桟橋(丹海バス宮津案内所(爆シード丹海サーキットIN宮津)前・一の宮航路乗り換え停留所)・KTR天橋立駅前(天橋立ホテル(オーベルジュ天橋立(レストラン「ピュール」)前)・野田川丹海前・間人(たいざ・漁港前・京丹後市・丹後町)方面行き
- (但し、運行回数が2回と少ないので事前に確認が必要、また、前日までに予約が必要(電話予約も可能))
- 西日本JRバス(高雄線)京都駅~栂ノ尾~周山間
[編集] 高速バス
[編集] 烏丸口
- ドリーム京都号・レディースドリーム京都号・ドリーム奈良号(西日本JRバス・JRバス関東)
- 青春ドリーム京都・奈良号(西日本JRバス・JRバス関東)
- JR奈良駅・京都駅⇔東名江田・東名向ヶ丘・霞ヶ関・東京駅八重洲南口
- ニュードリーム京都号・青春ニュードリーム京都号(西日本JRバス・JRバス関東)
- 東海道昼特急京都号(西日本JRバス・JRバス関東)
- 中央道昼特急京都号(西日本JRバス・JRバス関東)
- 京都駅・名神八日市⇔中津川インター・中央道日野・中央道府中・中央道深大寺・中央道三鷹・新宿駅新南口
- ハーバーライト京都号(西日本JRバス・湘南神奈交バス)
- 京阪神ドリームさいたま号(西日本JRバス・西武バス)
- 京阪神ドリーム静岡号(西日本JRバス・JR東海バス)
- シャトー号(阪急バス・羽田京急バス)
- アルペン長野号(阪急バス・川中島バス)
- おけさ号(阪急バス・新潟交通)
- 名神ハイウェイバス(西日本JRバス・JR東海バス・名古屋観光日急・名阪近鉄バス)
- 北陸道ハイウェイバス(西日本JRバス・京阪バス・北陸鉄道)※午前便は五条京阪は通過。午後便は三条京阪・山科駅は通過。
- 北陸ドリーム大阪号(西日本JRバス)
- 大阪・京都⇔富山(阪急バス・富山地方鉄道)
- 大阪(阪急梅田)・新大阪・千里ニュータウン・千里中央・名神茨木・名神高槻・名神大山崎・京都駅前・京都深草⇔富山市民病院前・総曲輪・富山市役所前・富山駅前
- 津山エクスプレス京都号(西日本JRバス・神姫バス)
- みやこライナー(京阪京都交通・中国バス)
- 広島昼特急京都号・広島ドリーム京都号(中国JRバス・西日本JRバス)
- 阿波エクスプレス京都号(西日本JRバス・JR四国バス・京阪バス・徳島バス)
- 松山エクスプレス(西日本JRバス・JR四国バス)
- 高松エクスプレス京都号(西日本JRバス・JR四国バス・四国高速バス・京阪バス)
- 高知エクスプレス(西日本JRバス・JR四国バス)※昼行便は高知駅止まり、各BSに停車。夜行便は大阪・三ノ宮方面停車後、はりまや橋まで通過。
- 米子エクスプレス京都号・出雲エクスプレス京都号(西日本JRバス・中国JRバス・京阪バス・日本交通・一畑バス)
[編集] 八条口
八条口側は路線によって乗り場が分散している。
- アルカディア号(近鉄バス・山交バス)
- フォレスト号(近鉄バス・宮城交通)
- あべの橋駅・OCAT・大阪駅前・名神茨木・名神高槻・名神大山崎・京都駅八条口⇔仙台駅前
- ギャラクシー号(近鉄バス・福島交通)
- シーガル号(近鉄バス・新常磐交通)
- シルクライナー(日本中央バス)※群馬方面行、1便は北陸方面通過、佐野BT止。2便は名古屋方面通過、佐野BT止。3便は北陸方面通過。4便は直行、前橋BT止。
- とちの木号(近鉄バス・関東自動車)
- よかっぺ号(よかっぺ関西号)(近鉄バス・関東鉄道)
- ウイングライナー(近鉄バス・国際十王交通)
- フライングライナー(近鉄バス・東北急行バス)
- あべの橋駅・OCAT・大阪駅前・京都駅八条口⇔東京駅八重洲通り・東北急行東京営業所
- 東京ミッドナイトエクスプレス京都号(京阪バス・ケイビーバス)
- 京阪バス枚方営業所・京阪枚方市駅北口・京都駅八条口(ホテル京阪前)・三条京阪・山科駅⇔渋谷マークシティ・新宿高速バスターミナル
- 堺・なんば・京都⇔立川(南海バス・立川バス)
- きょうと号(京阪バス・多摩バス)
- 京都駅八条口・三条京阪・山科駅⇔京王八王子高速バスターミナル
- きょうと号(京阪バス・京成バス)
- なんば・京都⇔浜松町・成田空港・銚子(南海バス・千葉交通)
- 高速バス鎌倉線(南海バス・江ノ電バス)
- フジヤマライナー(近鉄バス・富士急山梨バス)
- クリスタルライナー(近鉄バス・山梨交通)
- 千曲川ライナー(近鉄バス・千曲バス)
- なんば・京都⇔長野・湯田中(南海バス・長電バス)
- 京都⇔関西国際空港(関西空港交通・大阪空港交通・京阪バス)
- 京都⇔大阪空港(大阪空港交通)
- 京都駅南口(八条口)⇔大阪空港
- 京都エクスプレス(両備バス・下津井電鉄)
- 鳥取エクスプレス京都号(京阪シティバス・日本交通)
- 京都駅八条口・名神大山崎・名神高槻⇔智頭・用瀬・河原・鳥取駅
- 米子エクスプレス京都号・出雲エクスプレス京都号(西日本JRバス・中国JRバス・京阪バス・日本交通・一畑バス)
- 京都駅八条口・名神大山崎・名神高槻⇔江府IC・溝口IC・大山PA・JR米子駅・米子営業所
- 京都駅烏丸口発着便もあり。
- 京都駅八条口・名神大山崎・名神高槻⇔江府IC・溝口IC・大山PA・JR米子駅・米子営業所
- 昼特急まいこ号(防長交通)
- SANYO EXPRESS・まいこ号(京阪京都交通・防長交通)
- 四条河原町・西本願寺前・京都駅八条口⇔中筋駅・広島バスセンター・岩国駅前・徳山駅前
- 京都エクスプレス (京都~松山線)(京阪バス・伊予鉄道)
- 京都駅八条口・名神大山崎・名神高槻⇔川内IC・松山IC口・大街道・松山市駅
- 京都⇔高知(京阪バス・土佐電鉄・高知県交通)
- 京都駅八条口・名神大山崎・名神高槻⇔一宮高知営業所・知寄町一丁目・はりまや橋・高知駅
- しまんとブルーライナー(近鉄バス・高知西南交通)
- きょうと号(京阪バス・西鉄バス)
- 京都駅八条口・京阪枚方市駅⇔小倉駅前・砂津・黒崎IC・博多駅交通センター・西鉄天神バスセンター
- オランダ号(近鉄バス・長崎自動車)
- 京都駅八条口・名神大山崎・名神高槻・名神茨木・あべの橋駅・OCAT・大阪駅前⇔大村IC・諫早IC・打坂・道の尾・住吉・大橋・宝町・長崎駅前南口・大波止・長崎新地BT
- サンライズ号(近鉄バス・九州産業交通)
[編集] 歴史
開業は1877年(明治10年)2月5日。 当初は、新橋~横浜間の鉄道に続いて2番目に開業した、神戸~京都間鉄道の終着駅であった。 現在東海道本線・東海道新幹線などが通っている東山トンネルは開通しておらず、京都から東への東海道本線は、現在のJR奈良線を稲荷駅周辺まで南下した後、現在の名神高速道路が走っている敷地を通って大津へと向かっていた(大津駅の項目も参照)。
このため路線形状の都合から、当時の繁華街である四条河原町地域からは遠く離れた洛中でも南の地域、即ち七条~八条付近に京都駅は造られたが、それ以外にも用地買収の楽な寂れた地域(四条通に沿って建設する事は用地買収面以外にも、祇園地区において八坂神社などの境内に当たる事や周辺の伝統的な家屋の立ち退きを伴う事などから、市民感情から考えても猛反発を受けた可能性が高かったと見られる)だったというのが、この土地を選択した要因になったといわれている。
その後山陰本線が開通し、後に近鉄京都線となる奈良電気鉄道や市内の路面電車(京都市電)の発着点にもなって、京都駅周辺は急速に発展していった。
なお、1921年(大正10年)8月1日に東海道本線のルートが新逢坂山トンネル・東山トンネルの開通によって馬場~京都間で変更・短縮される事になった際、至便性を上げるため五条の市街地近くに駅を移設する案と、新しい市街地の開発を図るため京都北部を周回するルートに変えて、二条駅が現在設けられている付近に新しい京都総合駅を設けようという案もあったが、市街地付近に線路を引き込むのは予算や用地・工事の面で困難であったことと、京都付近で線路を周回させるのはトンネル開通に伴う距離短縮効果を失わせるということから、どちらも立ち消えになった。
東海道新幹線の計画当初は、京都駅を経由せず京都府南部を短絡させて同地に新幹線の駅を設け、速達列車の「ひかり」は京都を通過させる案となっていたが、自治体や地元市民などの猛反発を受けた事から、京都駅に新幹線ホームを併設の上で全列車停車に落ち着いた経緯がある(鉄道と政治の項目も参照のこと。また、後の「のぞみ」設定当初において、1日1本の通過列車が存在していたが、これに対しては名古屋駅と違って京都では殆ど問題視されなかった)。
[編集] 年表
- 1876年(明治9年)9月5日 大宮通仮停車場(現在の梅小路駅付近)~向日町間の鉄道が仮開業。
- 1877年(明治10年)2月5日 京都停車場(京都駅)開業。大宮通仮停車場を廃止。
- 1895年(明治28年)2月1日 京都電気鉄道(のち京都市電に統合)の塩小路東洞院(京都駅前付近)~伏見下油掛間が開業。
- 1895年(明治28年)9月5日 奈良鉄道(1907年国有化、現在の奈良線)が開業。
- 1897年(明治30年)11月16日 京都鉄道(1907年国有化、現在の山陰本線)が京都駅まで開業。
- 1912年(明治45年)6月11日 京都市電烏丸線が開業。
- 1914年(大正3年)8月15日 2代目駅舎完成。貨物取扱いを新設の梅小路駅に分離。
- 1928年(昭和3年)11月15日 奈良電気鉄道(現在の近鉄京都線)の京都駅が開業。
- 1934年(昭和9年)1月8日 国鉄駅構内で呉海兵団入営臨時列車の見送り客圧死事故。
- 1950年(昭和25年)11月18日 国鉄駅構内の食堂配電室から出火し駅舎全焼。
- 1952年(昭和27年)5月27日 国鉄京都駅3代目駅舎完成。
- 1961年(昭和36年)8月1日 京都市電北野線(京都駅前~北野)が廃止。
- 1964年(昭和39年)10月1日 東海道新幹線が開業。
- 1977年(昭和36年)10月1日 京都市電烏丸線の残存区間(京都駅前~烏丸七条)が廃止。
- 1978年(昭和53年)10月1日 京都市電全廃。京都駅前から姿を消す。
- 1981年(昭和56年)5月29日 京都市営地下鉄烏丸線(京都~北大路間)とともに地下鉄京都駅開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化に伴い、国鉄京都駅の新幹線部分が東海旅客鉄道、在来線部分は西日本旅客鉄道の駅となる。
- 1988年(昭和63年)6月11日 京都市営地下鉄烏丸線(京都~竹田間)が延伸開業。
- 1997年(平成9年)7月12日 JR京都駅4代目駅舎となる新・京都駅ビル完成。駅部分供用開始。
- 1997年(平成9年)9月11日 新・京都駅ビル全面開業。ジェイアール京都伊勢丹開業。
- 2007年(平成19年)夏 京都駅西ビル(仮称)開業予定。ビックカメラ京都店(仮称)が入店予定。
- 2008年南側に府内最大ショッピングモールできる為南北自由通路を延伸させる(補正予算が組まれる)
[編集] 駅弁
合名会社 荻乃家
- 新撰組ゆかりの幕の内
- 平安弁当
- 加茂川弁当
- 笹うなぎ
- 竹籠弁当
- 精進弁当
- 鯛めし
- 京扇
株式会社 ジェイアール西日本フードサービスネット
- 浪花の味くりげ
- こてまり
- 旅籠めし
- 京風幕の内
- 京洛紀行
- 四季折々弁当
- 浪速の味感
株式会社 ジェイアール東海パッセンジャーズ
- 日本の味博覧
- そぼろぼろぼろ大好き弁当
- 上方幕の内 温弁当
- てまり寿司
- 花瓢
- 鯛めし
- 竹の子ごはんと桜めし
- 東山五条
- 大阪名物まむし丼
- 特選弁当『京都』
- 牛若丸御前
- 弁慶御前
- 上方幕の内
- 中華餐々
- じゅうじゅう亭
- とんかつ弁当
- 21世紀出陣弁当
- 五目釜めし
株式会社 戸川
- 味ごのみ
- わらべ
- 京三昧
[編集] その他
[編集] JR京都駅
現在では、関西国際空港への直通特急である「はるか」を含め多くの路線が京都駅に発着・通過している。また近鉄京都線の終点である近鉄京都駅、市営地下鉄の京都駅も隣接しており、京都市南部の交通の要衝となっている。
現在の駅舎は4代目に当たる。1915年、大正天皇の御大典にあわせ古典様式の2代目駅舎が渡辺節の設計により建築されたが、1950年失火により焼失、その後1952年、鉄筋コンクリート造の近代的な3代目駅舎が竣工した。しかし、駅が発展するとともに増築に次ぐ増築を重ねたため、地下街を含む商店街や連絡通路などを含めると構内の構造は混迷を極め、大変不便なものになっていた。また駅舎本体にも老朽化に伴う種々の問題が生じてきた。そこで抜本的対策として駅ビルの改築が計画された。これは1994年の平安遷都1200年記念事業の一環でもあった。
新駅ビル設計者の選定は日本の鉄道としては異例の国際指名コンペ方式で行われ、原広司、安藤忠雄、池原義郎、黒川紀章、ジェームス・スターリング、ベルナール・チュミ、ペーター・ブスマンの7名の建築家が指名された。審査の結果、まず原案、安藤案、スターリング案の3案に絞り込まれ、更なる協議の後、原広司案が最終案として当選した。この際、審査委員のほとんどは安藤案を支持したが、JR西日本は原案を強行的に当選させたため、事前談合があったのではないかとの憶測も流れた。京都駅周辺は高さ120mまでの建築物が建築可能となる特例措置が設けられているが、高さ制限の緩和は古都の景観を損なうものとして反対意見も根強かったため,建物の巨大さ,高さに起因する圧迫感を回避し,いかに周辺環境との調和を図るかが評価のポイントとなった。 当選案では、最大高さを60mに抑えた上で、南北方向の道路に合わせて建物を分割し視線を通すなど、圧迫感を回避するような配慮が随所に見られるが、根本的な解決になっているとは言い難い部分もある。また、ハーフミラーのガラスやアルミパネルを多用した造形が古都にふさわしくないとして、建設から10年近くたった今日でも否定的な意見も少なくない。例えば、国土交通省の観光カリスマ百選に選ばれている黒川温泉の後藤哲也氏は、「ガラス張りみたいなビルが京都に合うと誰が思うたんじゃろうか。この現代的なデザインは、千年の歴史を誇る京都の伝統に、どげんしても合いません。京都の市街地の街並みが世界遺産に指定されていないが、この景観じゃ指定されるわけがない」と著作の中で語っている。
完成した駅ビルは、東西の両側にホテルと伊勢丹が位置し、その間の中央部は、改札口の上にある細長いホテル客室棟をガラスの正面と大屋根で覆った吹き抜けになっている。吹き抜けから東西へは渓谷状の階段が地上レベルから屋上まで長く続いており、階段最上部から1階改札口を見下ろすと、その距離の遠さと両側にせまる建物とガラスドームの複雑さから、10階建ての建物とは思えないほどの激しい高低差を体感することができる。特に伊勢丹側の大階段はただ座るだけの場やデートスポットとして使われるほか、コンサート会場、毎年2月の「JR京都駅ビル大階段駆け上がり大会」(主催:KBS京都)などに利用されている。大階段はまた、非常時の避難経路となることを想定して作られている。
現在の駅ビルが完成したのと同時に、接近メロディがかつて西武鉄道で発車メロディとして使われていた曲に変更された。また、2代目・3代目駅舎には存在しなかった「京都駅」の看板が取り付けられた(3代目にはJR化後に取り付けられていた)。
1999年に公開された特撮映画『ガメラ3 邪神覚醒』のクライマックスでは、ガメラとイリスの2大怪獣が駅ビルのガラスの吹き抜け部分で死闘を繰り広げ、「怪獣映画史上初の屋内戦」と話題になった。
なおホーム南側にも駅舎があるが、これは新幹線開通時に作られたもので近鉄・新幹線のホーム下にあり、規模は小さく新駅ビル建設の際も、南北自由通路の設置やJR線と近鉄線の改札を完全分離化した事以外は、大きな変更はなかった。
現在、嵯峨野線ホーム亀岡寄り側付近に『京都駅西ビル(仮称)』の建設が進み、完成の際には新しい改札口が設けられ、京都寄り車両に乗客が集中する嵯峨野線の混雑緩和を狙っている。また、同ビルにはビックカメラ京都店が入居する予定である。
[編集] 近鉄京都駅
普通電車は西大寺行きがほとんどであるが、急行、特急は列車によって行き先が異なり、大まかに分けて急行は奈良行き(日中は地下鉄京都駅からも利用可能、但し地下鉄の運賃も必要になる)、天理行き、橿原神宮前行き(西大寺までは全て同じ停車駅)が、特急は奈良行き、橿原神宮前行き、賢島行きがある(近鉄特急を参照のこと)。
京都市営地下鉄烏丸線に対応する3200系、3220系は運用の関係上、近鉄京都駅、地下鉄京都駅(烏丸京都駅)の2ヶ所へ乗り入れる。
今後2010年までに4番線新設(上記参照)と1階改札口を廃止し2階へ改札口の統合を行う予定である。
[編集] 隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- ■JR京都線・琵琶湖線(東海道本線)・湖西線
- ■奈良線
- みやこ路快速・快速・区間快速・普通
- 京都駅 - 東福寺駅
- みやこ路快速・快速・区間快速・普通
[編集] 参考
阪急京都本線の大宮駅は、河原町駅への延伸が果たされた1963年まで、「阪急京都駅」(1949年の京阪分離前は京阪神京都駅)を名乗っていた。