ジェイアールバス関東
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
略称 | JRバス |
本社所在地 | 151-0053 東京都渋谷区代々木2-2-2 JR東日本本社ビル12F |
電話番号 | 03-5334-0860 |
設立 | 1988年3月3日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 乗合バス事業、貸切バス事業、旅行業他 |
代表者 | 代表取締役社長 東海林保 |
資本金 | 400百万円 |
売上高 | 15,145百万円(2005年度) |
従業員数 | 1,053名 |
主要株主 | 東日本旅客鉄道 100% |
主要子会社 | ジェイアールバステック |
外部リンク | www.jrbuskanto.co.jp/ |
ジェイアールバス関東株式会社(ジェイアールバスかんとう)とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)関東自動車事業部を子会社化した直系のバス事業者。
目次 |
[編集] 概説
主に高速バスを運行している。北は青森から西は高知・広島にまでネットワークを広げており、共同運行会社は41社に及ぶ一大高速バス事業者となっている(この他、羽後交通・関鉄グリーンバス・神奈川中央交通・関越交通・山梨交通の各社とは運行・営業において協力関係にある)。特に夜行高速バスでは最大手である。
この他にジェフユナイテッド市原・千葉のチームバスの運営や関連事業もおこなっている。トレードマークは国鉄バスからの伝統を受け継いだツバメ。
JRバス各社の中で所有車輌台数は最多である。
[編集] 沿革
民営化以前は国鉄バスを参照。
- 1987年4月1日 - 国鉄の分割・民営化により国鉄関東地方自動車局をJR東日本関東自動車事業部に継承(通称:JR東日本バス)。
- 1988年3月3日 - ジェイアールバス関東株式会社設立。
- 1988年4月1日 - JR東日本より関東自動車事業部のバス事業を引き継ぎ営業開始。
- 1988年4月1日 かしま号運行開始。
- 1988年4月27日 みと号運行開始。
- 1988年6月1日 日立号運行開始。
- 1988年11月11日 いわき号運行開始。
- 1988年7月21日 らくちん号運行開始。
- 1989年3月3日 ドリーム神戸号運行開始。
- 1989年3月17日 ニューブリーズ号運行開始。
- 1989年4月27日 ONライナー号運行開始。
- 1989年5月2日 東京~福井線運行開始(現在のドリーム福井号)。
- 1989年6月10日 池袋~金沢線運行開始(現在の金沢エクスプレス号)。
- 1989年7月1日 ラ・フォーレ号運行開始。
- 1989年7月26日 シリウス号運行開始。
- 1989年8月1日 きよさと号運行開始。
- 1989年10月8日 ドリーム堺号運行開始(現在のドリームなんば・堺号)。
- 1989年10月11日 常陸太田号運行開始。
- 1989年10月14日 ドリーム高松号運行開始。
- 1989年12月6日 ニュードリーム大阪号運行開始。
- 1989年12月16日 ドリーム難波号運行開始(現在のドリームなんば・堺号)。
- 1990年2月28日 ミッドナイトアロー湘南(深夜急行バス)運行開始。
- 1990年3月18日 伊良湖ライナー号運行開始。
- 1990年3月20日 ニュードリーム京都号運行開始。
- 1990年5月2日 ドリーム松山号運行開始。
- 1990年7月17日 いたこ・あそう号及びはさき号運行開始。
- 1990年8月10日 政宗号運行開始。
- 1990年8月30日 ミッドナイトアロー湘南の辻堂系統運行開始。
- 1991年3月28日 ドリームふくふく号運行開始。
- 1991年4月1日 ニューつくばね号運行開始。
- 1991年5月1日 ドリーム高知号運行開始。
- 1992年10月1日 - 八日市場営業所多古・成田支所廃止。
- 1994年 - 多古営業センター開設。
- 1996年10月1日 - 大宮営業センター開設。
- 2001年4月1日 - 高萩営業所を常磐支店に格上げ。
- 2001年7月11日- 柏の葉公園線(東京駅~国立がんセンター柏病院~柏の葉公園~江戸川台駅)運行開始。現在の東武バスイーストと共同運行。
- 2002年4月1日 - 古河営業所を古河支店に、古河営業所大綱詰所を大綱営業所に格上げ。
- 2003年8月18日 - 「東海道昼特急大阪号」に乗務していた乗務員の酒気帯び運転という不祥事が発生。この前後にも、バス運転手の飲酒運転が発生し、業界全体のモラルが問われることに。
- 2004年10月1日 - 伊那支店を中央道統括支店に名称変更。下諏訪支店を諏訪営業所、烏山支店を烏山営業所に格下げ。塩原・渋川・真田の各営業所、大宮営業センターを廃止。古河支店の機能を大綱営業所に移転、大綱営業所を古河支店に改称。上野営業センターを営業部販売センターに改称。
- 2005年7月1日 - 三ヶ日宿泊所を営業所に格上げして東京支店三ヶ日営業所、棚倉支店白河車庫を格上げして東北道統括支店開設。棚倉支店を東北道統括支店棚倉営業所、棚倉支店小野新町営業所を東北道統括支店小野新町車庫に格下げ。
- 2006年4月28日 - 多古営業センターを廃止。
- 2006年6月1日 - いわき基地、鹿島基地を営業所に格上げ、いわき営業所、鹿嶋営業所開設。
- 2006年8月1日 - いわき営業所をいわき高速支店に格上げ、常磐支店を高萩営業所に降格。
- 2007年3月 - 首都圏地区にSuicaを導入予定。国内のバス事業者でSuicaを導入するのは初めて。
[編集] 支店・営業所
一般的にはバス営業所と呼ばれる組織を「支店」、支所や出張所にあたる組織を「営業所」としている。
[編集] 特徴
支店ごとの独立採算性を重視しており、社内では支店ごとの毎年の収支からランクがつけられている。
- A…支店単体の収支が黒字であり、全社の収支にも寄与している
- B…支店単体の収支が黒字であるが、全社の収支にも寄与するには至っていない
- C…支店単体の収支が赤字
しかし、この方法では収益性の良い高速バスを担当している支店と、一般路線バスのみの支店との格差が大きくなるため、高速バスの担当も各支店に配分することで、バランスを保っている。
このため、ほとんどの支店が何らかの形で高速バス運行にかかわっている。また、沿線以外の地区の支店の乗務員が担当するケース(過去の例では、長野原支店が「ドリーム難波」、宇都宮支店が「ドリーム高知」、館山支店が「ドリーム松山」を担当するなど)もある。車両についても各支店に配分されているため、東京支店常駐で足立ナンバーをつけているにもかかわらず、所属は他の支店という車両もある。この場合、担当支店が東京支店に管理を委託するという形態を取っており、東京支店は各支店から管理受託の収入を得ていることになる。
これらのことから支店の持つ権限はかなり大きく、配分された予算の範囲内である限り、一般路線用車両の仕様や購入決定までも支店長権限でおこなうことが可能である。支店と本社の関係は、地域分社化された会社と統括会社の関係に近いといえる。
2003年8月の飲酒運転事件以後、高速バスを沿線以外の支店に勤務する乗務員が運転することについて管理上問題視されたため、高速バス乗務員については基本的に「高速バス運行本部兼務」という扱いになっている。また、近年では、高速バス乗務員基地として機能を高めるための組織改変(統括支店の設置)も棚倉・伊那・下諏訪で行われている。
[編集] 支店・営業所一覧
- 東京支店
- 三ヶ日営業所(旧三ヶ日宿泊所)
- 東北道統括支店(旧棚倉支店白河車庫)
- 棚倉営業所(旧棚倉支店)
- 小野新町車庫(旧棚倉支店小野新町営業所)
- 西那須野支店
- 塩原温泉駅(旧西那須野支店塩原営業所)
- 宇都宮支店
- 烏山車庫(旧烏山支店→烏山営業所)
- 茂木車庫(旧茂木支所)
- 馬頭車庫
- 古河支店(旧古河支店大綱営業所)
- 古河駅前案内所(旧古河支店、JR駅レンタカー業務)
- いわき高速支店(旧いわき基地→いわき営業所)
- 高萩営業所(旧水戸支店高萩営業所→常磐支店)
- 水戸支店
- JRバス水戸駅
- 土浦支店
- 江戸崎営業所
- JRバス土浦駅
- 八日市場支店
- 多古営業センター(廃止、旧八日市場支店多古支所)
- 鹿嶋営業所(旧鹿島基地)
- 館山支店
- 安房白浜駅(旧館山支店安房白浜営業所)
- 長野原支店
- 渋川案内所(廃止、旧長野原支店渋川営業所、JR駅レンタカー業務)
- 草津温泉駅(草津バスターミナル株式会社所有)
- 小諸支店
- 長久保営業所
- 中央道統括支店(旧伊那支店)
- 諏訪営業所(旧下諏訪支店、JR駅レンタカー業務)
- 高遠駅
- 東京営業支店(JRバス東京駅)
- 新宿営業支店(JRバス新宿駅)
- 営業部販売センター(旧上野営業センター)
- 大宮案内所
[編集] 路線
[編集] 高速バス
「JRバス関東の歩みは高速バスを抜きにしては語れない」と言われるほど、会社発足後の高速バス路線は急展開という言葉が大変ふさわしく、1989年だけで13路線も運行開始している。特に常磐自動車道・東関東自動車道方面はJRバス関東が幹事会社となって展開しており、多くの路線が盛況となった。特に関東鉄道との共同運行路線は大半が人気路線となっていた。夜行高速バスとしては最大手の事業者となり、高速バス全体でも西日本鉄道に次ぐ規模となった。
その一方、半ば強引とも言える参入により、他社との軋轢を生じた例も少なくない。いわゆる「中央高速バス問題」をはじめとして、ラ・フォーレ号やシリウス号・ニューブリーズ号では4社共同運行となり、らくちん号では参入予定だった事業者の参入取りやめという事態にもなった。しかしながら、高速バスの初期から昼夜行ともに運行を続けてきたノウハウに対しては一定の評価もされており、ドリーム福井号やドリームふくふく号では地方会社からパートナーに選ばれていた。
他社に移管を行ったり撤退した路線もあるものの、現在でも多くの路線を運行している。
近年では、東京発の高速バス路線の一部を担当していた支店から東京支店までの乗務員の送り込みを、営業便による送り込みによる効率化という目的で開設された路線も登場したが、中には好評を博し増便された路線もある。通常の高速バス路線の開設が、需要の存在から検討されるのに対し、乗務員送り込みという目的を需要に結びつけるという方策は特徴的である。
また、営業拠点が広範囲にあることを利用して、途中拠点での乗務員交代による完全ワンマン運行を東京~京阪神間のドリーム号以外の各路線でも行っており、中には共同運行事業者に含まれていない事業者への運行委託を行う路線もある(ドリーム福井号では西日本JRバス、シリウス号ではJRバス東北)。人件費率から見ても競合他社に対して有利であるとされ、低価格を売り物にする会員制夜行バスに対しても攻めの姿勢を見せている。
<>内は共同運行会社。
[編集] 昼行
- あぶくま号(新宿~郡山・福島)<JRバス東北・福島交通>
- 夢街道会津号(新宿~会津若松・喜多方)<会津乗合自動車>
- もみじ号(新宿・東京~塩原温泉)
- 那須リゾートエクスプレス(NRX)(新宿・東京~那須温泉)<東野交通>
- 与一号(新宿・東京~大田原・国際医療福祉大学)
- マロニエ新宿号(新宿~佐野プレミアムアウトレット・宇都宮)
- 足利わたらせ号(東京~佐野プレミアムアウトレット・足利)
- いわき号(東京~いわき・浪江)<東武バスセントラル・新常磐交通>
- 日立号(東京~日立・高萩)<日立電鉄交通サービス>
- 山あげ号(新宿・東京~常陸大宮・烏山)
- 常陸大宮号(新宿・東京~常陸大宮・大子)<茨城交通>
- 常陸太田号 (新宿・東京~常陸太田)<茨城交通>
- 勝田・東海号(新宿・東京~大洗・勝田・東海)<茨城交通>
- みと号(新宿・東京~水戸)<茨城交通・関東鉄道>
- つくば号(東京~つくばセンター・筑波大学)<関東鉄道>
- ミッドナイトつくば号(東京→筑波大学)<関東鉄道> *深夜便
- (東京~阿見・江戸崎)<関東鉄道>
- 常総ルート(東京~水海道・岩井・猿島)<関東鉄道>
- 吉川・松伏号(東京→吉川・松伏) *1日1便下りのみ
- ミッドナイト吉川・松伏号(東京→吉川・松伏) *深夜便
- かしま号(東京~鹿島神宮)<京成バス・関東鉄道>
- はさき号(東京~神栖・波崎)<関東鉄道>
- (東京~八日市場駅・匝瑳市役所)<千葉交通>
- 房総なのはな号(東京~館山・安房白浜)<日東交通>
- (新宿~TDR) <京成バス>
- 上州名湯(ゆ)めぐり号(新宿~伊香保温泉・草津温泉)※毎日運行便全便に「Gシート」設定
- 中央高速バス諏訪岡谷線 (新宿~上諏訪・岡谷)<京王バス・フジエクスプレス・山梨交通・諏訪バス>
- 南アルプス号(新宿~高遠・伊那里)<京王電鉄バス・伊那バス>
- 東京・河口湖号(東京~河口湖)<富士急行>
- 沼津号(東京~沼津)<富士急シティバス>
- 富士・富士宮号(東京~富士・富士宮)<富士急静岡バス>
- 東名ハイウェイバス(東京~静岡・浜松・名古屋)<ジェイアールバステック・JR東海バス>
- 中央ライナー(新宿~多治見・可児車庫・名古屋)<JR東海バス・東濃鉄道>
- 金沢エクスプレス号(新宿・池袋~金沢)<西武バス・西日本JRバス・北陸鉄道>
- 東海道昼特急京都号(東京~京都)<西日本JRバス>
- 中央道昼特急京都号(新宿~京都)<西日本JRバス>
- 東海道昼特急大阪号(東京~大阪)<西日本JRバス>
- 中央道昼特急大阪号(新宿~大阪)<西日本JRバス>
- ONライナー号(さいたま新都心・大宮~成田空港)<東武バスウエスト・国際興業・西武バス・京成バス・千葉交通>
- スパライナー草津号(草津温泉~名古屋)
- ベイライナー水戸・横浜号(横浜~石岡・水戸駅)<京浜急行バス・茨城交通>
- しみずライナー (東京~清水駅・折戸車庫)<JR東海バス>
[編集] 夜行
- ラ・フォーレ号(東京~青森)<京急観光バス・JRバス東北・弘南バス>
- シリウス号(東京・池袋~八戸)<国際興業・十和田観光電鉄・南部バス>
- らくちん号(東京・池袋~盛岡)<国際興業・JRバス東北・岩手県交通>
- ドリーム金沢号(東京~富山・金沢) <西日本JRバス>
- 金沢エクスプレス号(新宿・池袋~金沢)<西武バス・西日本JRバス・北陸鉄道>
- ドリーム福井号(東京・新宿~福井)<福井鉄道・京福バス>
- ドリーム静岡・浜松号(東京~静岡・吉田・菊川・袋井・浜松)<JR東海バス>
- ニュードリーム名古屋号(新宿~名古屋)<JR東海バス>
- ドリーム京都号・レディースドリーム京都号(東京~京都)<西日本JRバス>
- ドリーム奈良号(TDL・東京~京都・奈良・王寺)<西日本JRバス>
- 青春ドリーム京都・奈良号(東京~京都・奈良・王寺)<西日本JRバス>
- ニュードリーム京都号・青春ニュードリーム京都号(新宿~京都)<西日本JRバス>
- プレミアムドリーム号・レディースドリーム大阪号・超得割青春号(新宿~大阪)<西日本JRバス>
- ドリーム大阪号(つくばセンター・TDL・東京テレポート・東京~大阪・なんば・USJ・天王寺)<西日本JRバス>
- 青春ドリーム大阪号(東京~大阪・なんば・天王寺)<西日本JRバス>
- ニュードリーム大阪号(新宿~大阪・なんば・USJ)<西日本JRバス>
- 青春ニュードリーム大阪号(新宿~大阪・なんば)<西日本JRバス>
- スーパーニュードリーム号(新宿~大阪)<西日本JRバス>
- ドリームなんば・堺号(東京・新宿~なんば・堺)<西日本JRバス・南海バス>
- ドリーム神戸号・青春ドリーム神戸号(東京~新神戸・三ノ宮・神戸(臨時便は宝塚・西宮・三ノ宮経由))<西日本JRバス>
- ニュードリーム神戸号(新宿~神戸)<西日本JRバス>
- ドリーム和歌山号(東京・新宿~和歌山)<南海ウィングバス南部>
- ニューブリーズ号(東京~広島)<小田急シティバス・中国JRバス・広島電鉄>
- ドリーム高松・松山号(TDL・東京~高松・松山)<JR四国バス>
- ドリーム徳島号(東京・新宿~徳島・阿南)<JR四国バス>(2006年7月20日に「徳島・高松号」を分離)
- ドリーム高松号(東京・新宿~高松・丸亀)<JR四国バス>(同上)
- ドリーム徳島・高知号(東京~徳島・高知)<JR四国バス>(2006年7月20日以降徳島駅は通らない)
[編集] かつて運行していた高速バス
- 政宗号(新宿駅~仙台駅東口)<ジェイアールバス東北・東北急行バス>《他社へ移管》
- さいたま・つくば号(さいたま新都心~つくばセンター)《廃止》
- いたこ・あそう号(東京駅~潮来町・麻生町)<関東鉄道>《関鉄グリーンバスへ移管》
- ミッドナイトアロー湘南(東京駅→辻堂駅・平塚駅)<神奈川中央交通>《神奈川中央交通の単独運行化》
- 伊香保温泉号(新宿駅~高崎・群馬温泉・伊香保温泉)<関越交通>《関越交通の単独運行化》
- ファンタジア号(東京駅~東京ディズニーランド)<東京空港交通>《廃止》
- 上野湾岸線(上野駅~東京ディズニーランド)<京成電鉄>《廃止》
- 松本号(東京駅~長野道みどり湖・松本バスターミナル)<松本電鉄>《廃止》
- 伊良湖ライナー号(東京駅~豊橋駅・伊良湖岬)<ジェイアール東海バス・豊橋鉄道>《他社へ移管》
- ドリーム志賀号(東京駅・新宿駅~長野駅・湯田中駅)<長野電鉄>《廃止》
- ドリームふくふく号(東京駅~山口・下関駅)<サンデン交通>《他社へ移管》
- 柏の葉公園線(東京駅~国立がんセンター柏病院~柏の葉公園住宅~江戸川台駅)《廃止》
- 新宿昼特急金沢号(新宿~金沢)<西日本JRバス>《「金沢エクスプレス」に統合》
[編集] 路線バス
- 磐城北線(磐城石川駅~磐城蓬田~小野新町駅)
- 白棚線(白河駅~新白河駅~磐城金山~磐城棚倉駅~ルネサンス棚倉)
- 塩原線(那須塩原駅~西那須野駅~関谷宿~塩原温泉)
- 常野線(烏山駅~馬頭~藤沢)
- 水都西線(JR車庫~作新学院前~JR宇都宮駅~祖母井~茂木駅~ツインリンクもてぎ)
- 水都東線(城東車庫~水戸駅~赤塚駅)
- 霞ヶ浦線(土浦駅~木原~美浦トレセン~江戸崎)
- 君島線(阿見~君島~江戸崎)
- 浮島線(古渡~浮島)
- 竜ヶ崎線(竜ヶ崎南高校~竜ヶ崎駅~木原)
- 山ノ荘線(土浦駅~常陸寺前)
- 南筑波線(土浦駅~常陸大曽根~篠崎転向場)
- 東古河妻線(松本~大綱~古河駅)
- つくばセンター線(ひたち野うしく駅~つくばセンター)
- 多古線(成田駅~三里塚~多古~八日市場駅)
- 栗源線(多古~佐原駅)
- 南房州本線(館山駅~安房神戸~安房白浜)
- 洲の崎線(館山駅~坂田~安房自然村)
- 志賀草津高原線(長野原草津口~草津温泉~白根火山)
- 鹿沢線(長野原草津口~万座・鹿沢口~鹿沢温泉、干俣口~バラギ湖)
- 碓氷線(横軽線)(横川駅~軽井沢駅)
- 高峰高原線(小諸駅~高峰温泉)
- 白樺高原線(小諸駅~いちご平)
- 和田峠北線(上田駅~大屋駅前~長久保)
- 和田峠南線(下諏訪駅~樋橋)
- 高遠線(伊那中央病院~JRバス伊那車庫~伊那市駅~高遠駅~伊那藤沢~杖突峠~茅野駅)
[編集] 受託運行路線
- 匝瑳市営バス(八日市場支店)
- 多古町民バス、通園バス(八日市場支店)
- 塩原温泉郷巡回バス(西那須野支店)
- 那須塩原市営バス(西那須野支店)
- 草津温泉巡回バス(長野原支店)
- 草津町通園バス(長野原支店)
- 長和町巡回バス、通園バス(長久保営業所)
- 伊那市高遠循環バス(中央道統括支店)
- 伊那市長谷循環バス(中央道統括支店)
- スワンバス内回り(諏訪営業所)
- びゅうバス(中央道統括支店、諏訪営業所、小諸支店)
[編集] 貸切バス
- 貸切バス
- バスツアー(スワローツアー)
[編集] 車両
[編集] 路線車
エリア内には西那須野支店や長野原支店のように観光輸送の比率が高い支店もあり、高速・貸切車を格下げ使用することが多い。長野原支店では1994年以降に高速バスの車両を大改装した上で水戸岡鋭治がデザインを担当した「イエローバス」を運行したことがあった(詳細は志賀草津高原線#イエローバスを参照)。西那須野支店では「もみじバス」を既存車両の塗装変更及び新車で導入している。また、棚倉支店では、車体に白河市・表郷村(現在は白河市に合併)・棚倉町の名物を描いた通称「だるまバス」を運行したことがあった。
一方、生活路線が主体の支店では、新車を導入するケースと、中古車の導入をおこなうケースがある。新車か中古車の選択については、前述のように支店長に決定権限がある。宇都宮支店では、栃木県バス協会の指導によりエリア内の他社に合わせて方向幕の位置も他の地区と異なる仕様になったが、これも支店レベルでの決定事項の一例である。また、以前は同時期導入の車両でも、国鉄バス色で導入する支店と高速バス色で導入する支店が混在していたことがある。近年はコスト削減の意味合いもあり、カラーリングについては統一つつある。
なお、高速バスが事業の基幹となっていることから、コスト削減の観点から特徴的な施策がとられることもある。例えば、路線バス車両では一般的にオプション扱いとなるウレタンハンドル仕様の車両が多数存在するのは、高速バス車両との部品共通化(高速車ではウレタンハンドルは標準装備)のためである。
棚倉支店(現:東北道統括支店)の「だるまバス」(現在は一般色に変更) M527-94302 |
館山支店の一般路線車 M534-93301 |
||
宇都宮支店のノンステップバス L537-03503 |
西那須野支店のノンステップバス L324-01504 |
[編集] 高速車
会社発足直後に高速バス路線の増強がおこなわれたため、特に夜行高速バス車両として三菱エアロクィーンMを大量に導入した。このため、三菱製の比率が高くなった。昼行高速バス車両についてもやはり三菱車が中心となったものの、担当する支店の実情に合わせたメーカーが選択されることもあった。東名ハイウェイバスには一貫して高出力車を投入していた。なお、当初は昼行便用に導入した4列シート車のうち、S674-88473(旧644-8973・三菱エアロクィーンM)は、3列シート化の上夜行用に格上げされた数少ない例である。
1995年以降は日野製を積極的に導入するようになり、1998年には当時まだ関東では珍しかった西工製車体を架装した日産ディーゼル製の夜行高速バス車両を導入し、趣味者を驚かせた(西日本車体工業が日産ディーゼルの指定車体となったのは2002年である)。2000年以降は昼行高速バス車両でも同社製が導入されている。
1997年以降は車両価格の低廉化にも力を入れており、そのため車内設備も簡略化される傾向がある。極端なケースでは、高出力仕様でありながら車体は自家用仕様に近いという組み合わせも存在した。他のJRバスとの同一仕様車両による共同発注も実施している。
その一方、運行コストの低減を図るため、定員の多いダブルデッカーを積極的に導入している。1991年の「ドリームふくふく号」では初めて夜行高速バスにダブルデッカーの導入を開始、その後需要の多い「ドリーム大阪号」に使用される車両として三菱エアロキングを大量に導入している。1993年にはヨンケーレ(ベルギー)製も2台導入している。
また、JRバスの中では外国製車両を積極的に導入することでも知られている。1990年に東京駅~東京ディズニーランド間「ファンタジア号」に、中古で購入したネオプラン・スカイライナーを導入。1996年以降は「ドリームふくふく号」へボルボ・アステローペを就役させ、ダブルデッカーほどの輸送量を必要としない路線の車両代替時に相次いで導入された結果、アステローペの最大ユーザーとなった。なお、貸切車としては1台の先行導入例がある。1997年にはネオプラン・スカイライナーを再び導入。さらに2000年には全長15mの長大バス・メガライナーもお目見えした。なお、現在メガライナーは2台が西日本JRバスにリースされている。ダブルデッカー車両については唯一の国産車だったエアロキングが2005年に生産終了となったため、今後も外国製車両の導入が続くと思われる。
[編集] スーパーシート
- スーパーシートの記事を参照。
[編集] Gシート
2005年3月より運行を開始した富士・富士宮号(東京~富士宮線)のいすゞ・ガーラでは、「Gシート」という特別席が設置された。通常の横4列シートに対して、前2列については横3列シートにしたもので、シート幅は515mm、リクライニング角が通常のシートよりも深くなっており、レッグレストも装備している。車内用スリッパも備えられており(1990年代の夜行バスに用意されていたような紙製スリッパではなく本格的なもので、全日空のスーパーシートに用意されているスリッパに近い)、スリッパは持ち帰り可。その後、上州名湯めぐり号にも採用されたが、こちらでは大変好評となり、閑散期でもGシートは満席という時も珍しくないため、2006年12月15日からは毎日運行便の全便にGシートが設定されている。なお、富士・富士宮号のGシートは2006年12月14日限りで終了した。
2000年まで使用していた国鉄専用形式(現在は廃車) 744-5952→H654-85452 |
1987年に導入された三菱エアロバス(現在は廃車) 644-7908→H654-87408 |
三菱エアロキング(現在は廃車) D674-94501(夜行高速車では初のダブルデッカー) |
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いすゞ・ガーラ H651-02413 |
日野・セレガ H657-03420 |
||
日産ディーゼル・ヨンケーレ(現在は廃車) D678-93501 |
ボルボ・アステローペ D670-96401 |
ネオプラン・スカイライナー D670-98502 |
ネオプラン・メガライナーD750-03501 |
[編集] 貸切車
国鉄バス時代は貸切営業が大幅に制限されていたこともあり、民営化後も大規模な増車をするには至っていない。しかし、規制緩和によって配車区域が都道府県単位になったこともあり、国鉄バス時代と比べれば営業規模はかなり大きくなっている。
このほか、ジェフユナイテッド市原(当時)のチームバス専用車として、初めてボルボ・アステローペを導入した。チームの移動に使用されたため、日本全国の試合会場でその姿を見ることができた。現在は一般貸切車として使用されているが、カラーリングはそのままで異彩を放っている。WC付の独立3列シート車であり、運用・整備のノウハウが、後に夜行高速バス用として大量にアステローペを導入した際に役立ったといわれている。
[編集] 車両称号
民営化・分社化後、夜行高速バス車両を大量に増備したため、1989年度末には、三菱の高速・観光車の番号は「644-9993」にまで達しており、遠からず番号が飽和することが予想された。また、路線車は地区の実情に即した仕様の導入が多くなったため、番号だけで車両仕様を判別することが困難になりつつあった。
さらに、1990年には東京駅~東京ディズニーランド間の東京湾岸線にネオプラン車の2階建てバスを導入することになったが、これまでの国鉄バスの附番法則は外車に対応していなかった。やむを得ず、メーカー符号に「0」を追加して「640-2201」のように附番して対応していた。
その上、車両の使用年数を12年以上に延長したため、10年後(この例でいえば1999年)には番号重複が多数発生するという事態に陥ることも予想された。このようなケースでは、国鉄バス時代には既存車の改番で対応していたが、完全に番号が埋まってしまう事態にもなりかねなかった。
このような事情から、国鉄バスの附番法則では近い将来対応不能になることを踏まえ、車両称号の附番法則について大幅な改定を行い、1990年度導入車から適用、既存車も全て改番された。また、国鉄バスの附番法則では冷房の有無を示す数字があったが、遠からず全車両が冷房車になることから、個別管理とされた。
その後、JRバス東北・JR四国バスでも、これをアレンジした附番法則に変更している。また、2001年には年式の2桁化がJR東海バスでも行われている。
S | 6 | 7 | 4 | - | 90 | 4 | 01 |
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床高さ | 車種 | 形状 | メーカー | 年式 | 装備 | 固有番号 |
- 床高さ
- L…低床車(ワンステップ・ノンステップ)
- M…標準床車(ツーステップ)
- H…ハイデッカー
- S…スーパーハイデッカー
- D…ダブルデッカー
- O…その他
- 車種
- 1…小型
- 2…全長8400mm未満(中型バス)
- 3…全長8400mm以上9800mm未満(中型バス)
- 4…全長9800mm未満(大型ショート系)
- 5…全長9800mm以上(大型バス)
- 6…観光・高速
- 7…特殊車両
- 形状
- 1…横向き座席
- 2…混合(半分以上が前向き)
- 3…前向き座席
- 4…横4列リクライニングシート・トイレなし
- 5…横4列リクライニングシート・トイレ付き
- 6…横3列リクライニングシート・トイレなし
- 7…横3列リクライニングシート・トイレ付き
- 8…寝台
- メーカー
- 年式
- 西暦の下2桁。中古車でも製造年を使用する。
- 装備
- 1…前扉・板ばね
- 2…前中扉・板ばね
- 3…前後扉・板ばね
- 4…前扉・空気ばね
- 5…前中扉・空気ばね
- 6…前後扉・空気ばね
- 固有番号
- 前7桁ごとの連番
上記の法則により、「S674-90401」は、「3列リクライニングシート・トイレ装備の高速車で三菱ふそう製、製造年はxx90年で、空気ばね装備の前扉車両」における01号車ということになる。
[編集] その他
- 2003年以降、全車両にディタイムランプが装備されるようになった。
[編集] 関連会社
[編集] ジェイアールバステック
- ジェイアールバステックを参照。
[編集] 関連項目
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