佐久平駅
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佐久平駅(さくだいらえき)は、長野県佐久市佐久平駅東にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
- 駅舎は橋上化されている。なお、新幹線開業に際して、地上にあった小海線の線路を高架に持ち上げたため、新幹線のりばの上に在来線の小海線のりばがあるという、珍しい構造となっている。計画段階では小海線のホームは設置される予定が無かった。
- 新幹線は相対式2面2線の地上ホーム。待避線がないため可動式安全柵を装備している。
- のりば
- 小海線は1面1線の高架ホーム。ホームには待合室が無いため、ホームと通路はドアで締め切るようになっている。
- 新幹線と小海線の改札口は別で、新幹線は自動改札であるのに対し、小海線は改札がなく無人駅扱いである(※駅員が臨時に改札をする場合がある)。そのため新幹線から小海線へ乗り換える際は、一旦改札口から出ることになる。
- 新幹線の乗車券の購入は窓口・タッチパネル式自動券売機で、小海線は窓口・簡易券売機で購入できる。なお共にオレンジカード非対応なので注意が必要である(余談だが、それでもなぜか新幹線の窓口ではオレンジカードを発売している)。
- 駅建物内にはコミュニティ放送の「エフエム佐久平」も入っている。
- 2006年度中に自動体外式除細動器(AED)設置予定。
[編集] 利用状況
2005年度の1日平均乗車人員は2,698人
[編集] 駅周辺
パークアンドライド用の大型駐車場が存在するほか、当初は周辺に全くと言っていいほど商店や住居等がなかったが、現在はメインの蓼科口側はジャスコやベイシアなどのロードサイド型の大型店舗が密集している。浅間口側には駐車場、マンションが密集している。
- 佐久勤労者福祉センター
- 国道141号長土呂バイパス
[編集] 駅弁
公式の駅弁業者は2006年春に撤退しており(小諸駅近くの商店では販売継続)時刻表から駅弁マークが消えている。
- お好み弁当
- おこわと山菜すしの道中べんとう(ひしや弁当店)
- 大人の休日信州の舞(ひしや弁当店)
- 栗おこわ(ひしや弁当店)
- 高原弁当
- 佐久鯉の押しすし恋そめし
- 佐久平物語コスモス浪漫(ひしや弁当店)
- 真田御膳
- 信州牛のすきやき弁当(ひしや弁当店)
- ソースかつ弁当(ひしや弁当店)
- 藤村の一膳めし(ひしや弁当店)
[編集] 歴史
[編集] 駅名の由来
本駅については、佐久市に所在するにもかかわらず「佐久駅」ではなく「佐久平駅」という名称となっているが、これは佐久盆地の通称に由来しているものである。
なお、この名称は、本駅設置にあたって佐久市と小諸市の間で、駅名についての紛争(参考)が発生したことの名残である。この紛争は、佐久市側が「佐久駅」を、小諸市側が「小諸佐久駅」または「佐久小諸駅」を、それぞれ主張し譲らなかったことから、最終的に当時の吉村長野県知事の調停を仰ぐ事態にまでエスカレートしたが、その調停において提示された案が上記の「佐久平」の名称を駅名に用いるというものだったのである。この「佐久平」は、小諸市を含む佐久盆地一帯を指し、かつ県歌「信濃の国」に登場するなど親しまれている名称であったことから、両市ともに受諾し、現在に至っている。