岐阜羽島駅

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岐阜羽島駅（ぎふはしまえき）は、岐阜県羽島市福寿町平方にある東海旅客鉄道（JR東海）東海道新幹線の駅である。

岐阜羽島駅

大野伴睦夫妻の銅像

[編集] 駅構造

島式2面6線の高架駅である。副本線に乗り場が4線（0・1番線ホーム、2・3番線ホーム）ある。

0番線：使用停止中（ダイヤ異常時に臨時に使用する場合あり）
1番線：東海道新幹線（名古屋・東京方面）
2番線：東海道新幹線（京都・新大阪方面）
3番線：使用停止中（ダイヤ異常時に臨時に使用する場合あり）

※本線2本に副本線が4本と東海道新幹線の中間駅ではかなり贅沢な構造となっている。これは、大阪方面の関ヶ原越えに備えるためであり、豪雪で運行を見合わせる際に列車を多く留置できるように造られている。

[編集] 駅周辺

駅前には、「おれはどこで降りればいいんだね？」と啖呵を切って駅を設置させたという地元の大物政治家大野伴睦夫妻の銅像が立つ。政治駅と言われる所以であるが、真偽のほどは確かではない。

岐阜羽島インターチェンジ - 名神高速道路

インターチェンジがすぐ近くにあるため、関西発の団体旅行でこの駅で貸切バスに乗り換えるものも多い。これは関西都市部までバスで行くと渋滞に巻き込まれる危険性が高くなるため。また、車を止める場所が豊富であることから、岐阜県内の団体旅行や修学旅行において集合場所となったり貸切バスとの乗り換え拠点になったりする。

[編集] 接続する他の交通機関

鉄道

名古屋鉄道
- 羽島線（新羽島駅）

バス

名阪近鉄バス
- 【羽島線】大垣駅行（安八町役場・総合庁舎口・市民病院前経由）
- 【ソフトピア線】大垣駅行（ソフトピアジャパン・総合体育館・藤江町3経由）
- 【輪之内羽島線】輪之内文化会館行（イオンタウン輪之内経由）

タクシー

[編集] 歴史

当初、東海道新幹線は名古屋を出ると京都まで途中駅を設けない（鈴鹿山脈をトンネルで抜ける）方針だったため、岐阜羽島駅はいわゆる政治駅であるといわれることがあるが、実際には以下の理由で現在の関ヶ原越えルートが採択されたとされる。

開業まで時間がなかったこと
当時は長大トンネルを掘る土木技術が未熟だったこと
鈴鹿山脈の地盤が弱くトンネル建設に向いていなかったこと
資金面の都合
米原駅を介した北陸方面への接続の考慮

だが、東海道新幹線のルートでは一番の豪雪地帯を通らざるを得なくなったことで、冬季のダイヤの乱れを考慮し、また、保線車両の留置基地を確保する為に、この駅は開設された。駅設備が豪華なのはこういった理由からである。

そもそも岐阜県民が本来望んだのはルートを岐阜市内経由にして岐阜駅に新幹線駅を併設することであったが、大幅な迂回ルートになってしまうとの事で叶わぬ夢に終わった。結局、出来上がった駅は田園地帯のど真ん中であった。そして、利用者として狙っていた岐阜市民等は、新幹線を利用する場合、岐阜駅から東海道本線・名鉄で20～30分程度で行けるアクセスの良さからほとんど名古屋駅へ流れる結果となった。岐阜市内に乗り入れる鉄道は駅の開業時にはなく、後年になって近隣を走っていた名鉄竹鼻線から支線の羽島線を建設して、岐阜羽島駅の隣に新羽島駅を開設し、同駅から岐阜市内へ直通する列車が走るようになった。しかし、単線であった竹鼻線でのアクセスは名古屋駅への所要時間と大差なく、利用者を増やすことは叶わなかった。岐阜以西も、米原駅があるためわざわざ岐阜羽島を利用する人は少なかった。

しかし、田園地帯に建設された事が幸いしてか周辺の土地が安かったため、料金の安い駐車場が次々に建設された。これにより、自家用車の利用者には好評（いわゆる「パーク・アンド・ライド」）である。また、名神高速道路の岐阜羽島インターチェンジが誕生したことにより、上述の通り主に西日本からの団体旅行利用が多くなった。渋滞で所要時間の読めない名神高速を避け当駅まで新幹線に乗り、ここから観光バスに乗り換えて飛騨方面や信州方面に向かっている。

このような団体利用に偏った乗客構成が災いし、2005年6月には駅弁業者（岐阜駅と同じ業者）が販売不振から破産した。そのため、当駅では現在駅弁の販売が行われていない。

なお近畿日本鉄道（近鉄）も、大垣駅からここまでの新線建設を発表した事がある。近鉄養老線の項目を参照のこと。