新潟駅
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新潟駅(にいがたえき)は、新潟県新潟市花園一丁目1番1号にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅。
本州日本海側最大規模の都市・新潟市の中心駅。日本海側の鉄道網の中心駅でもあり、上越新幹線の終点である。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅情報
- 地上駅。みどりの窓口設置の有人駅(社員配置駅)。駅弁も販売されている。ただし、CoCoLo万代地下改札口、万代口お客様相談室、新幹線東口インフォメーションコーナーはジェイアール新潟ビジネスに業務が委託されている。
[編集] ホーム
- 在来線
- 在来線ホームは万代口駅舎と南口駅舎の間の地平部にあり、相対式1面1線、島式3面6線の計4面7線。各ホームは2本の跨線橋(南口への連絡通路を兼ねる)と1本の連絡地下道で連絡している(下記ホーム配置は北から順に)。
- 普通列車に関しては、ホームを効率的に運用するため、方面別の振り分けは特に決まっていない。利用の際は発着番線に注意が必要である。
- 新幹線
- 新幹線ホームは南口駅舎の高架部3階にあり、島式2面4線(下記ホーム配置は北から順に)。
- 11・12番線は主にデータイムの列車が発着する。また、早朝・夜間は発着とも13・14番線のみが使用される。
- 上越新幹線の終点であるため熊谷以北の駅で唯一、通過本線を持たない。
- のりば
1 | ■信越本線(上り) | 新津・長岡・津川方面 |
■白新線(下り) | 新発田・村上方面 | |
■越後線(上り) | 吉田・柏崎方面 | |
2・3 | ■信越本線(上り) | 新津・長岡・津川方面 |
■白新線(下り) | 新発田・村上方面 | |
■越後線(上り) | 吉田・柏崎方面 | |
■快速「ムーンライトえちご」 | 新宿行 | |
■特急「北越」 | 金沢行 | |
■急行「きたぐに」 | 大阪行 | |
4・5 | ■信越本線(上り) | 新津・長岡・津川方面 |
■白新線(下り) | 新発田・村上方面 | |
■越後線(上り) | 吉田・柏崎方面 | |
6・7 | ■信越本線(上り) | 新津・長岡・津川方面 |
■白新線(下り) | 新発田・村上方面 | |
■越後線(上り) | 吉田・柏崎方面 | |
■特急「いなほ」 | 酒田・秋田・青森行 | |
■快速「きらきらうえつ」 | 酒田・象潟行 | |
■快速「SLばんえつ物語」 | 会津若松行 | |
11・12 | ■上越新幹線(上り) | 高崎・東京方面 |
13・14 | ■上越新幹線(上り) | 高崎・東京方面 |
[編集] 改札口、その他
- 全ての改札口に自動改札機が設置されている。新潟都市圏ではSuicaの利用が可能。新潟駅では新幹線を除く全改札機でSuicaが利用できる。
- みどりの窓口は万代口、西口、東口の3か所にある。指定席券売機は万代口に2台、東口に1台設置されている。
- 2006年度中に自動体外式除細動器(AED)設置予定。
[編集] エントランス部
駅のエントランスは、大きく分けて南北2箇所。
[編集] 万代口
- 元々のエントランスで、北側にある1番線に面しているのは「万代口(ばんだいぐち)」。南口開設に際して区別するため、万代橋(現表記は「萬代橋」)側にあることから、この愛称が付けられた。
- 万代口1階には、みどりの窓口、券売機の他、コンビニエンスストア(NEWDAYSミニ)、待合室、旅行センター(びゅうプラザ)、飲食店、立食いそば店等がある。他、駅ビル「CoCoLo万代」(地下1階にもフロアあり。連絡地下道に直結する改札口が設置されている)がある。
- 待合室内にはマルチビジョンやインターネットコーナーの他、ラジオサテライトスタジオなど、新潟日報・新潟放送の制作機能の一部を内包するメディアステーションbananaがある。新潟放送の一部のラジオ番組はここから放送されている。またJR東日本新潟支社、JR貨物新潟支店が万代口駅舎の西側部分に置かれている。他、支社ビル1階には内科が入居している。
[編集] 南口
- 上越新幹線開通前に整備されたのは「南口」。
- 新幹線ホーム下にあたる高架部の2階にあり、東西2本の自由通路に東口・西口の2箇所と、地平部の中央口の、計3箇所にエントランスがあり、新幹線東口・在来線東口と新幹線西口・在来線西口の、計4つの改札口が設けられている。東口・西口それぞれに、みどりの窓口、券売機、コンビニエンスストア(NEWDAYSミニ)、軽食店等が設置されている。
- 東口は東側自由通路、西口は西側自由通路によって、万代口側・南口側双方に通じている。南中央口は南口駅舎内に駅出入口があり、階段・エスカレーターで1階に繋がっており、管理用道路を横断した先に、南口側の駐車場、更にロータリーへと通じる。入口付近には駅レンタカーの事務所がある。
[編集] 立食いそば店
- 在来線の1番線、2・3番線、6・7番線と新幹線の13・14番線、西口改札前に5店舗あるのは「雪中庵」。日本レストランエンタプライズ(NRE)が小嶋屋(十日町市、十日町小嶋屋)のブランドで運営している。4・5番線はNRE運営でブランド名はない。
- 万代口改札外の立食い店は、万代口1階の「やなぎ庵」(トッキーが運営)、CoCoLo万代地下1階の「さぢみ」の2店舗。共に特徴があり、「やなぎ庵」には中華麺とチャーシュー、メンマなどラーメンの具材に、冷した和風のつゆをかけた「冷しラーメン」がある。一方の「さぢみ」は手打ち風(機械打ち)のコシの強いうどんで知られ、生地は注文の状況に合わせてその場で打ち上げられている。
[編集] 自由通路・駅ビル等
- 駅の東西に2本の自由通路が架かっており、万代口側と南口側を結んでいる。東側自由通路には駅ビル「CoCoLo本館」「CoCoLo東」、西側自由通路には「CoCoLo西」「ヨドバシカメラ新潟店」がある。
- 東側自由通路は万代口側の複合ビル「ガレッソ花園」と、南口側のバスプール、更に「新潟ワシントンホテル」を内包する複合ビル「プラーカ」1・2に直結している。通行できるのは歩行者のみで、終電~始発の間(0:30頃~4:30頃)は閉鎖される。
- 西側自由通路は24時間通行可能。歩行者の他、自転車の通行も可能となっている。通路内では危険防止のため、自転車は押して歩くよう呼びかけるアナウンス(BGM:新潟市民歌『砂浜で』)が、昼間時間帯に放送されており、新潟弁での放送もある。また、南口側の駐車場に通じる連絡階段が設けられている。
- 東側自由通路と西側自由通路の相互間は、南口駅舎2階の南側部分で連絡している。経路は(東側通路から)CoCoLo東、在来線東改札口を経由してインフォメーションセンター角を左に折れ、新幹線コンコースを南側に迂回、トイレ、南口ATMコーナー、ゲームセンターの横を通り、西改札口とヨドバシカメラA館横を抜けた先が西側通路となる。
- 尚、新潟駅内の駅ビル施設の愛称は、2004年10月1日、JR東日本新潟支社管内の駅ビルを運営する「トッキー」「越後ステーション開発」の2社が合併したのに伴って(存続会社はトッキー)「CoCoLo(ココロ)」に統一された。旧称は、万代・東・西が「パティオ」(トッキーが運営)、本館が「セゾン・ド・ニイガタ」(越後S開発が運営)。尚、CoLoLo万代(旧パティオ万代)のうち地下1階は旧「名店デパート」。
- 南口側、駅舎とロータリーの間の地平部は駐車場となっているが、この箇所にはかつて、国鉄新潟鉄道管理局時代からの車両基地である「新潟運転所」が置かれていた。現在は移転し、車両は新潟車両センターと新津運輸区に留置されている。
- CoCoLo本館に2006年9月中旬、新潟高度情報学園が経営する新潟県初の駅ナカの保育園「新潟えきなか保育園」がオープン。
[編集] 新潟都市圏の運行体系
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- 新潟発着の3路線のうち、下記区間の普通列車は昼間(午前10時~午後4時半頃)20分間隔のパターンダイヤで運転となっている。
- 信越本線:新潟~新津間。日中は毎時5分、25分、45分に発車する。(午前10時台は「北越」4号が発車するため例外で、00分、25分、45分の発車となっている。)
- 新津~長岡間はパターンダイヤではない。概ね60分~90分間隔で運転されている。
- 白新線:新潟~豊栄間。日中は毎時7分、27分、47分に発車する。
- 豊栄以北はパターンダイヤではない。豊栄~新発田間が20~60分、羽越本線経由の新発田~村上間は概ね60分間隔だが、日中は最大で120分間隔があく。
- 越後線:新潟~内野間。日中は毎時00分、20分、40分に発車する。
- 内野以西はパターンダイヤではない。内野~吉田間は60分~80分間隔で運転されている。
- 尚、新潟駅は上越新幹線から羽越本線沿線の庄内・秋田方面への乗換に使用されるなど、日本海縦貫線の拠点駅のひとつであるものの、貨物列車・寝台特急列車はこの駅を経由しない(この駅を経由して信越本線・白新線相互間を直通する場合、進行方向を逆にしなければならない=スイッチバック)ので、終電から始発までの間、改札口等の駅施設はすべて閉鎖される。構内の施設で終日利用できるのは、西側自由通路のみとなっている。
[編集] 現在新潟駅で見ることのできる車両
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- この他、新津車両製作所で製造された主に首都圏で使用される車両(E231系など)が試運転を行う姿なども見ることができる。
[編集] 利用状況
- 1日平均の乗車人員(=改札を通り入場する客の数):37,050人(2005年度)。JR東日本管内では108位。
- 本州日本海側の駅では最多。また、JR東日本管内で首都圏の駅を除けば仙台駅に次ぐ利用者数である。
- 尚、1日平均の利用客数(=改札を出入りする客の数)は75,000人超。これはJR東日本管内1,699旅客駅のうちで109位に相当する(2004年度。52位の仙台駅を除いて、108位までは全て首都圏の駅)。
[編集] バス
- 新潟駅着のバスのうち、「新潟駅前」行きのものは市内線が万代口ロータリー内、郊外線・高速バスは東大通沿いの帝石ビルディング前が降車場となる。「新潟駅南口」のバスは全て南口バスプール内が降車場。
- 尚、駅周辺の立体交差化事業の計画では、バスターミナルは駅舎高架下に設置される予定となっている。
- また、ここから発車する一般路線バス全路線でバスカードが使用できる(観光循環バスも)。また、県内高速バスの全路線及び県外高速バスの会津若松線で新潟県内高速バス共通カードが使用できる。
[編集] 万代口バスターミナル
- 2番線
- 3番線
- 4番線
- 【高速】東三条駅前
- 【高速】燕駅前・弥彦
- 【高速】巻
- 【高速】新飯田
- 【急行】免許センター
- 5番線
- 6番線
- 7番線
- 600系統 西小針・坂井経由 内野営業所
- 601系統 西小針経由 新潟大学前
- 602系統 西小針・新潟大学経由 内野営業所
- 603系統 【快速】西小針経由 内野営業所
- 604系統 【快速】西小針・新潟大学経由 内野営業所
- 607系統 西小針経由 信楽園病院
- 8番線
- 11系統 信濃町経由 西部営業所
- 11A系統 信濃町先回り 新潟駅<西循環線>
- 9番線
- 7系統 川岸町経由県庁
- 7A系統 川岸町・県庁経由 新潟駅南口<中央循環線>
- 10番線
- 12系統 浜浦町経由 西部営業所
- 12A系統 浜浦町先回り 新潟駅前<西循環線>
- 12B系統 浜浦町経由 信濃町
- 11番線
- 12番線
- 9系統 水島町・県庁経由 美咲合同庁舎
- 9A系統 水島町・県庁経由 西部営業所
- 13番線
- 万代口ロータリー内
- 市内線降車場
[編集] 東大通バスのりば
- ホリカワビル・安田生命ビル前
- 500系統 西跨線橋経由 女池愛宕
- 501系統 西跨線橋経由 江南高校前
- 502系統 西跨線橋経由 産業センター
- 801系統 平島・新潟ふるさと村経由 大野
- 811系統 【急行】新潟バイパス・大野経由 白根・潟東営業所
- 【高速】東京(池袋)(越後交通、西武バスと共同運行)
- 【高速】京都・大阪(阪急バスと共同運行)
- 【高速】名古屋(名鉄バスと共同運行)
- 【高速】金沢(北陸鉄道と共同運行)
- 【高速】富山(富山地方鉄道と共同運行)
- 【高速】長野(長電バスと共同運行)
- 【高速】山形(山交バスと共同運行)
- 【高速】仙台(JRバス東北と共同運行)
- 【高速】会津若松(会津乗合自動車と共同運行)
- 【高速】郡山(福島交通と共同運行)
- 住友生命ビル前
- 610系統 有明経由 内野営業所
- 611系統 有明経由 五十嵐一ノ町
- 612系統 有明経由 信楽園病院
- 620系統 大堀経由 内野営業所
- 621系統 大堀・文理高校前経由 内野営業所
- 623系統 大堀経由 信楽園病院
- 630系統 寺尾経由 内野営業所
- 631系統 寺尾経由 上新町
- マルタケビル前
- 550系統 東跨線橋経由 市民病院前
- 帝石ビル前
- 高速バス・近郊外線降車場
- この他万代シテイバスセンター、古町、市役所前発着の路線(主に新発田・亀田方面)については、郊外から市内方面へ向かうバスからの下車は「駅前通」(第四銀行 新潟駅前支店前)または「明石一丁目」(新潟中央郵便局前)、市内から郊外方面へ向かうバスへの乗車は「明石一丁目」が最寄となる。
[編集] 南口バスプール
- 1番線
- 520・570系統 弁天橋・南長潟経由 南部営業所
- 530系統 弁天橋・産業センター経由 曽野木ニュータウン
- 540系統 弁天橋・亀田駅前経由 大江山連絡所前
- 550系統 市民病院前
- 2番線
- 510系統 笹出線経由 江南高校前・女池愛宕
- 530系統・531系統 西跨線橋経由 古町(第四銀行前)
- 3番線
- 8系統 笹出線経由 県庁・美咲合同庁舎
- 8A系統 笹出線・県庁経由 新潟駅万代口<中央循環線>
- 4番線
- 550・570系統 東跨線橋経由 古町(三越前)・市役所前
- 5番線
- 6番線・7番線
- 臨時バスのりば
- 【臨時】新潟スタジアム(ビッグスワン)、新潟市産業振興センター、新潟テルサ他(イベント開催時等に運行)
[編集] 関連リンク
[編集] 駅周辺
[編集] 万代口側
- 万代口側は従前からの市街地。旧駅舎時代の市街地は現・流作場五差路付近が南端だったが、1958年の新潟駅移転後は開発が一気に進み、1964年の新潟国体までの間に急速に市街地化した。旧市街地の古町へはバスで5分強。
- 新潟県道33号新潟停車場線・国道7号(東大通・萬代橋通り)
- 国道7号(明石通)
- 弁天町共同ビル
- 新潟東急イン
- ガレッソ花園
- 東横イン 新潟駅前
- オセオ弁天
- タリーズコーヒー 新潟駅前店
- 新潟三井物産ビル
- 三井住友銀行 新潟支店
- 帝石ビルディング
- 北越銀行 新潟駅前支店
- だいし海上ビル
- 第四銀行 新潟駅前支店
- 新潟中央郵便局
- 万代シテイ・・・徒歩約7分。バスは各路線で「万代シテイバスセンター前」「万代シテイバスセンター南口」「弁天一丁目」下車。尚、17系統はバスセンター6番線に停車。
- 萬代橋・やすらぎ堤・・・徒歩約9分
- 信濃川ウォーターシャトルのりば・・・徒歩約15分
- 佐渡汽船フェリーターミナル・・・バス約10分
- 新日本海フェリー・・・バス約20分
- 新潟市水族館 マリンピア日本海・・・バス約20分
[編集] 南口側
- 新潟地震以降、1960年代後半から急速に市街地化したのが当時「駅裏」と呼ばれた駅南地区。当初は住宅地としての開発が主だったが、新幹線開通直前の1982年5月に南口が設けられると市街地化が急速に進んだ。このような経緯から、南口周辺は住宅地と商業地が混在している。
- プラーカ新潟・・・南口すぐ(但し3棟のうち、プラーカ1・2の店舗部分は閉鎖)
- 新潟ワシントンホテル(2007年3月31日限りで閉鎖予定)
- 新潟市道<けやき通り>
- 年末年始は、歩道に植栽されたケヤキ並木にイルミネーションが施される「NIIGATA光のページェント」が実施される
- 新潟市道<弁天線>
- 新潟県道51号新潟黒埼インター笹口線<笹出線>
- 新潟駅南センタービル
- 新潟米山郵便局
- 第四銀行 南新潟支店
- ひもろぎビル
- ドン・キホーテ 新潟駅南店
- 新潟スタジアム(ビッグスワン)・・・バス約15分
- 新潟市鳥屋野運動公園野球場・・・バス約15分
[編集] 歴史
[編集] 新潟駅設置に至るまで
- 現在の新潟市域で最初に開業した鉄道駅は、当時の中蒲原郡沼垂町竜が島に設けられた沼垂駅(ぬったりえき、現・貨物駅)で、1897年11月20日に北越鉄道・沼垂~一ノ木戸(現・東三条)間が開業した際に開設された。
- 当時、信濃川を挟んで西側の新潟市と、東側の沼垂町とは鉄道の敷設で壮絶な誘致合戦を繰り広げたが、当時の信濃川の川幅は約1kmと広く、鉄橋の建設に莫大な資金がかかることがネックとなったことから、萬代橋を渡ってすぐのところにある沼垂町流作場(りゅうさくば、現在の新潟市万代・弁天にあたる)に「新潟駅」を設けるという折衷案で一旦は合意した。しかし、北越鉄道は地代が高い事を理由にこれを事実上拒否し、沼垂町竜が島に設けた「沼垂駅」を終着駅とした。新潟市側ではこれに対する反対運動が起こったものの、政府の認可が下りたことから紛糾を極め、市側の「鉄道同志会」の構成員の一部が行動を過激化。沼垂駅を評価する人を襲撃する騒ぎを起こし、更には同年11月16日の鉄道開業を控えた11月11日の早朝、沼垂駅構内の機関庫と貨物庫、新栗ノ木川の鉄橋に爆弾を仕掛け、爆破する騒動にまで発展した。幸い損害は軽度で済み、開業が4日遅れただけで、運行等には大きな支障はなかった。その後も市民の鉄道誘致運動が続き、それが結実して1904年5月3日、現在の弁天一丁目、弁天公園・新潟東映ホテル付近にあたる位置に開業したのが、初代の新潟駅である。
- それからの新潟市は、市街地に最も近い新潟駅を中心に発展を遂げてゆく。1925年に策定された「新潟市都市計画」では、架け替えを予定していた萬代橋を経由する路面電車(のちの新潟交通電車線にあたる)を駅前に乗り入れるという計画も盛り込まれた。そして1935年には、木造2階建ての2代目駅舎に建て替えられた。
[編集] 現在地への移転
- 第二次世界大戦後の混乱が落ち着いた頃、手狭になった新潟駅の移転新築と、新潟市内の国鉄路線網の整理が計画された。沼垂駅を出発した新津・新発田方面からの列車は、沼垂の市街地を南西に大きく迂回して新潟駅に到着するという、線形の悪さによる時間ロスの大きさが、かねてから問題となっていたのだ。
- そこで当時、信越本線と越後線を結んでいた貨物支線上に新しい新潟駅の駅舎を建設し、3路線をこの駅に統合することとなった。駅舎は地上2階・地下1階、広さは旧駅の約6倍、地下商店街も設置されるというもので、当時としては大規模な計画だった。1956年1月10日に着工。建設地は水田などに近い湿地帯だったため、施工は慎重を期して行われ、工事費4億円、2年の工期を経て、1958年4月29日に3代目駅舎が完成した。尚、初代駅舎時代に計画されていた新潟交通の路面電車だが、戦後はトロリーバスの計画に転換するなどして、駅舎が現在地に移転したこの58年まで工事申請を更新し続けたものの、結局実現には至ることはなかった。
- しかし、新駅舎は開業から間もなく度重なる災害に襲われた。1961年には駅舎内にあった国鉄新潟支社の仮庁舎から出火し、支社部分をほぼ全焼するという火災に見舞われた。これを機に駅舎は1964年に開催される新潟春季国体に合わせ、地上4階建・一部6階建に増築されることとなり、改築工事は1963年に竣工した。これが現・万代口駅舎の原型である。
- だが1964年、国体が終了して間もない6月16日に新潟地震が発生。元々水田だった新潟駅付近では液状化現象が発生し、駅舎・ホームが損壊。更に駅東側の道路に掛かる笹口跨線橋(現・東跨線橋)が倒壊して気動車を押し潰し、周辺の白山駅や万代貨物駅などでも、路盤陥没や津波による冠水などの被害を受けるなどして、数日間に亘って路線網が寸断された。
[編集] 新潟駅周辺の立体交差化
- その後、新潟駅を中心とする路線網は徐々に整備された。1982年に上越新幹線が開通。在来線も、新潟駅を起終点とする3路線が1984年までに全て電化され、駅構内の設備・店舗なども徐々に充実して、新潟駅は新潟市の玄関口としての体裁を整えながら現在に至る。
- だが、新潟駅周辺は、鉄道路線を境に南北の市街地が分断されており、元々の出入口である万代口側に対して、今も開発途上である南口側との発展の不均衡さ、万代口側は狭隘で、一方の南口側は駅舎から遠く、共に使い勝手のよくない駅前広場、踏切・跨線橋といった鉄道を横断する道路・歩道が不足していること、駐車場に転用されるなどしたまま、未だ具体的な転用方法のない旧日本国有鉄道清算事業団所有地の存在、そして築40年を超えた万代口駅舎の老朽化など、多くの問題を抱えているのもまた事実で、新潟市の玄関口というに相応しい駅舎を整備することが求められていた。
- このため、新潟県・新潟市・JR東日本新潟支社などでは、新潟駅を改築し、駅周辺のJR線を高架化、ペデストリアンデッキの設置など南北の駅前広場の再整備、バスターミナルを線路下に移設して統合化、更に駅周辺に線路南北を横断する幹線道路などを整備するという、大掛かりな「新潟駅周辺整備事業」構想の具体案を2003年に発表、2006年1月に都市計画が決定し、2006年7月に国土交通省より事業認可が下りた([1])。これにより新潟駅は、在来線が3面5線の高架ホームとなり(新幹線ホームは現状のまま)、信越・白新線の新潟~上沼垂信号場間、越後線・新潟~白山間にも改良が行われる予定となっている。
[編集] 駅及び周辺路線の歴史
- 1904年5月3日 - 北越鉄道・沼垂~新潟間が延伸開業した際に開設。
- 1935年4月1日 - 駅舎改築(2代目駅舎)。
- 1943年11月1日 - 信越本線(貨物支線)・新潟~関屋間が開業。
- 1951年4月5日 - 信越本線(貨物支線)・亀田~万代間開業。
- 1951年6月25日 - 新潟~関屋間の旅客営業を開始。
- 1951年12月15日 - 関屋~新潟間を越後線に統合。
- 1956年4月15日 - 白新線・沼垂~葛塚間が開業し、全線開通。
- 1958年4月29日 - 新潟付近を現在のルートに変更、現在地に移転開業(3代目駅舎)。同時に信越本線・上沼垂信号場~新潟間が複線化。
- 1961年1月14日 - 国鉄新潟支社仮庁舎が火災により焼失。
- 1961年12月22日 - 駅舎部分の増築が完了、4階建てとなる。
- 1962年5月20日 - 信越本線・長岡~新潟間が電化。
- 1964年6月16日 - 新潟地震で被災、駅舎・ホームが一部損壊。
- 1965年8月20日 - 信越本線(貨物支線)・新潟~万代(貨)間が廃止。
- 1972年8月5日 - 白新線が全線電化。
- 1981年7月28日 - 白新線・上沼垂信号場~新潟間が複線化。
- 1982年5月20日 - 南口駅舎の使用を開始。
- 1982年11月15日 - 上越新幹線・大宮~新潟間が開業。
- 1989年3月30日 - 西側自由通路が開通、歩行者・自転車の駅の南北往来が24時間可能となる。
- 1990年代前半 - 新潟運転所が新津駅構内に移転。
- 1999年12月17日 - ISO9001認証取得。
- 2001年10月1日 - 万代口待合室が改装、「メディアステーションbanana」開設。
- 2004年10月1日 - 駅ビルの愛称が「CoCoLo」に統一される。
- 2004年11月27日 - 自動改札機導入(詳細は東日本旅客鉄道新潟支社の項を参照)。
- 2006年1月21日 - 新潟都市圏でSuicaのサービス開始(同月28日より首都圏・仙台都市圏と併せてモバイルSuicaの運用も開始)。
[編集] 今後の予定
- 2010年代 新潟駅周辺の連続立体交差化、駅舎建替完了
[編集] 駅弁
新潟三新軒の他、新津駅の業者である三新軒と神尾商事神尾弁当部、かつて新発田駅で調製・販売をしていた新発田三新軒の商品が購入できる。
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[編集] 三色だんご
この他、新潟都市圏のキヨスク、NEWDAYSで売られている「三色だんご」も名物として知られる。詳細については新津駅の「三色だんご」の項を参照。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
信越本線(直江津 - 新潟)