山形駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山形駅(やまがたえき)は、山形県山形市香澄町1丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
山形県の県庁所在地である山形市の代表駅である。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
仙山線、左沢線は、それぞれ羽前千歳駅、北山形駅から奥羽本線経由で乗り入れてくるが、両路線は山形新幹線/山形線(標準軌)とは別の軌間(狭軌)の単線を経由して乗り入れてくる。
[編集] 駅構造
橋上駅で、山形新幹線、山形線(奥羽本線)、仙山線、左沢線の各ホームが地平にある。
- 新幹線ホームは1面2線。1番線新庄方面は行き止まりである。2番線は上下線兼用なため、注意が必要である。
- 在来線ホームは2面5線。6番線は、5番線新庄方面の一部を切り抜いたホームである。うち3・4番線は標準軌の奥羽本線(山形線)、5~7番線は狭軌の仙山線・左沢線が使用する。
- 新幹線ホームの新庄寄りに新幹線乗換改札口がある。なお2002年頃にこの新幹線乗換改札口は在来線改札の南に設置され、そこから在来線改札にわたって在来線利用客と新幹線利用客を分ける仕切りが存在したが、2004年夏までに撤去され現在の状態に戻った。
- みどりの窓口、びゅうプラザ、自動券売機、お客様相談室設置。駅レンタカー設置。
- 1・2番線側のみエレベータ設置。各ホームにエスカレータ設置(常時上りとして使用)。
- 駅舎と一体化した東西自由通路「アピカ」が駅の東西を繋ぐ。東側はホテルメトロポリタン山形やエスパル山形がある駅ビルと一体化し、東口のペデストリアンデッキまで段差なく続く。西側は全天候型のペデストリアンデッキを経て霞城セントラル2階に接続する。
[編集] のりば
1 | ■山形新幹線(当駅始発) | 福島・大宮・東京方面 |
2 | ■山形新幹線 | 福島・大宮・東京方面 |
村山・新庄方面 | ||
3 | ■山形線(奥羽本線) | 村山・新庄方面 |
4 | ■山形線(奥羽本線) | 米沢・福島方面 |
5 | ■左沢線 / ■仙山線 | 臨時ホーム(一部列車が到着に使う) |
6 | ■左沢線 | 寒河江・左沢方面 |
7 | ■仙山線 | 山寺・作並・愛子・仙台方面 |
[編集] 駅弁
- 森弁当部
- 鳥めし
- 花笠こけし
- 特製二ツ折大名弁当
- ローストビーフ弁当
- 紅花軒(吉田精肉店)
- 特製蔵王地鶏弁当
- 山形名産牛肉弁当
[編集] 駅周辺
山形駅は旧山形城三の丸内に建てられた。中心市街地が七日町-旅篭町の山形市役所一帯と、当駅から東に離れた場所にあるため周辺はやや寂しい。北側線路沿いにある山形城跡の霞城公園、および周辺の山形美術館が比較的近い。高校も近くに多くある。
駅前大通りは、道路拡幅工事が進められ、十字屋やヤマザワ山交ビル店などが並ぶ。隆盛時には七日町に匹敵する商業地だったが、駅前のビブレが撤退するなどやや陰りが見えている。2005年11月20日に山交ビルの中核を担っていたダイエー山形店が閉店したが、2006年3月19日にヤマザワ(スーパーマーケット)・ドラッグヤマザワが山交ビル店としてダイエー跡地を利用し開店した。
鉄道輸送と連携して、駅西には昭和初期から鐵興社(後に合併して東ソー)の山形工場があったが、駅西の再開発計画とともに郊外に移転した。再開発によって、霞城セントラル(官民複合型ビル)や山形テルサ(複合施設)等ができ、市街地を駅西に拡大した。しかし財政状況の悪化により、建設予定だった多目的ホール「新県民文化施設(仮称)」の建設計画が凍結されるなど、景気低迷の影響が現れている。
- エスパル山形
- ホテルメトロポリタン山形
- 交通案内センター(山交バス案内所)
- ドコモ東北山形ビル
- 山形駅前郵便局
- 霞城セントラル
- 山形駅西口ワシントンホテル(霞城セントラル内)
- 山形テルサ
- マックスバリュ(山形駅西口店)
- 山交ビル(山交バスターミナル)
- 山形市民会館
- NHK山形放送局
- 二本松会病院
- 篠田総合病院 - 徒歩5分
- 霞城公園(山形城跡) - 徒歩約10分
- 山形市郷土館(旧済生館本館) - 徒歩約10分
- 山形美術館 - 徒歩12分
- 十字屋
[編集] 通学で駅を使用する主な学校
- 山形県立山形東高等学校 - 徒歩約30分
- 山形県立山形南高等学校 - 徒歩約20分
- 山形県立山形西高等学校 - 徒歩約20分
- 山形県立山形北高等学校 - 徒歩約40分
- 山形県立山形中央高等学校 - 徒歩約20分
- 山形県立山形工業高等学校 - 徒歩約30分
- 山形県立霞城学園高等学校 - 徒歩約3分(霞城セントラル内)
- 山形市立商業高等学校 - 徒歩約20分
- 日本大学山形高等学校 - 駅より約4km
- 山形学院高等学校 - 徒歩約10分
- 山本学園高等学校
- 山形大学小白川キャンパス - 駅から東へ約2km
- 山形大学飯田キャンパス - 駅から南へ約5km
- 山形大学松波キャンパス
- 山形大学教育学部附属養護学校
- 東北芸術工科大学 - バス約20分
- 山形県立産業技術短期大学校 - タクシー約15分
[編集] バスのりば
バスのりばは山形駅前ターミナル(山形駅東口の北側)と山交ビルバスターミナルに置かれている。山交ビルバスターミナルは山形駅東口から東へ徒歩5分ほどのところにあり、ほとんどの便は山形駅前を経由するが高速仙台行は経由しない。表蔵王口経由の高松葉山温泉行は山交ビル角バス停(徒歩7分)からの乗車となる。
- 山形駅前バスのりば
-
- 中心街100円循環バス(9:30~18:30)(1日乗車券300円)
[編集] 利用状況
- 2001年度の乗車人員は、1日平均11,543人。
- 2002年度の乗車人員は、1日平均11,306人。
- 2003年度の乗車人員は、1日平均10,963人。
- 2004年度の乗車人員は、1日平均11,000人。
- 2005年度の乗車人員は、1日平均11,096人。
[編集] 歴史
- 1901年(明治34年)4月11日 - 奥羽本線(米沢-山形間)の開通と同時に開業。
- 1901年(明治34年)8月23日 - 奥羽本線(山形-楯岡間)開業。
- 1921年(大正10年)7月20日 - 左沢軽便線(現在の左沢線、山形-羽前長崎間)開業。
- 1933年(昭和8年)10月17日 - 仙山西線(現在の仙山線、羽前千歳-山寺間)開業。
- 1967年(昭和42年)8月1日 - 民衆駅として改築。「山形ステーションデパート」営業開始。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本に承継。
- 1992年(平成4年)7月1日 - 山形新幹線の福島-山形間が開業、橋上駅舎の供用を開始。
- 1993年(平成5年)11月27日 - 新駅ビル全面営業開始。「ホテルメトロポリタン山形」「メトロプラザ」営業開始。
- 1999年(平成11年)12月4日 - 山形新幹線の山形-新庄間が開業。
- 2002年(平成14年) - 東北の駅百選に選定される。
- 2005年(平成17年)3月25日 - 在来線に自動改札機を導入(Suicaは使用不可)。
[編集] その他
- 「平成13年に100周年を迎える県都の玄関口の駅」として、東北の駅百選に選定された。
[編集] 隣の駅
- 仙山線・左沢線
- 山形駅 - 北山形駅