土浦駅
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土浦駅(つちうらえき)は、茨城県土浦市有明町にある東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅。
特急列車のうち「フレッシュひたち」の全てと、「スーパーひたち」の一部が停車する。
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[編集] 駅構造
2面3線のホームを持つ橋上駅。ホーム隣には日本貨物鉄道(JR貨物)土浦駅があり、E&S方式(着発荷役線)の線路1線、つくばエクスプレス線の車両の搬入線1線、貨物用の引き込み線1線がある。
旧1番線は筑波鉄道線のホームで、廃線後も常磐線に接続した状態で残されていたが、用地売却が成立し線路撤去となったため2004年(平成16年)2月20日に以下のように番号の振り直しが行われた。
- 旧2番線→1番線
- 旧3番線→2番線
- 旧4番線→3番線
西口側には、駅ビル「WING(ウイング)」が接している。駅舎からは東側にも通路が延びて、東口となっている。バリアフリーに対応するため、東口・西口から改札間、改札からホーム間はエスカレーター・エレベーターが設置されている。改札口、ホーム上にそれぞれ電光掲示板が設置されている。 立ち食いそばが1番線と2・3番線ホームにある。またコンビニエンスストア「NEWDAYS」が改札内に店舗を構えている。
- のりば
1 | ■常磐線 | 友部・水戸・高萩方面 |
2・3 | ■常磐線 | 取手・柏・上野方面 |
最近では3番線終着となる下り列車の設定もある。 始発・終着列車が多い割にはホームが少ない。
- 番線張りなおし前(2004年2月20日まで)ののりば
1 | ■筑波鉄道筑波線 | 岩瀬・筑波方面(1987年3月廃線) |
2 | ■常磐線 | 友部・水戸・高萩方面 |
3・4 | ■常磐線 | 取手・柏・上野方面 |
[編集] 利用状況
2005年度の乗車人員は1日平均18,574人であった。
駅構内・周辺ともにほぼ終日多数の人々が行き交う。
[編集] 駅周辺
茨城県南部の中心都市である土浦市の表玄関となる当駅は、城下町の歴史を有する中心市街地の東端に位置し、駅東側には日本の湖では琵琶湖に次ぐ面積を誇る霞ヶ浦が近接している。
駅ビルの他、駅西口前には再開発ビル「ウララ」がそびえ、駅周辺地区は中小規模の商店、オフィスビル等が集まるエリアとなっている。西口には丸井もあったが、2004年1月に撤退している。また、風俗店が集まるエリアとしても知られる桜町も駅から徒歩圏内にある。現在、駅周辺では撤退した大型店跡地などにマンションの建設が相次いでおり、駅東口・西口の駅至近や桜川沿いには超高層マンションが多く立地し、建設工事も進められている。
なお、現在土浦駅西口北側に図書館を中核施設とした再開発計画の都市計画決定が2006年に行われ、2007年度権利取得、2008年度工事着工、2010年度の完成を目途として実施される予定である。
駅西口のバスターミナルは、土浦を中心とする地域の路線バスのターミナルであり、市内の他、筑波山、筑波研究学園都市、江戸崎等の各方面へ路線バスが発着し、土浦駅と併せて交通の拠点となっている。
内陸部に位置するが、霞ヶ浦が近いこともあって駅の標高は3.4mと低い。
[編集] 西口
中心市街地方面
- バス乗り場(高速バスと一部を除く)
- タクシー乗り場
- ウララ(キーテナントはイトーヨーカ堂土浦店)
- 茨城県県南パスポートセンター(ウララ-3)
- 茨城県県南生涯学習センター
- 商店街(大和町地区、モール505等)
- 土浦セントラルシネマ
- 土浦ピカデリー
- 土浦市役所中央出張所
- 土浦市営駅西駐車場
- 土浦駅前交番
- 土浦城(茨城県指定史跡)
[編集] 東口
霞ヶ浦方面
[編集] 駅弁
1番線に富久善による構内営業があり、以下の駅弁を販売している。
以前は説田商店による弁当販売があったが、後にそば店だけになり、さらに構内営業から撤退した。
[編集] 発車メロディー
土浦駅で車両の連結・解放、そして始発列車も多く発車するためか、比較的長い曲が使われている。
1番線は「きらきら星変奏曲」、2・3番線は「ロンドKV.485」と共にヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの楽曲で、いわき駅同様のシリーズとしてクラシックが採用されている。2003年、ATOS導入に伴う放送機器更新の際に上下の発車メロディーが一時的に変更されたが、すぐに元に戻されている。また、この期間のみ男声放送も登場したが、再び女声放送に統一された。当時は横浜線での採用例が多い、東洋メディアリンクス製の自動放送であった。鉄道ファンの間では通称、『東海道型放送(詳細版)』と呼ばれている。なお2004年2月20日以降はATOSの整備により、ATOS放送となり、現在に至る。
[編集] その他
- 普通列車(特別快速を含む)は上野口の約半数の列車が当駅で折り返す。上野からはここまでは日中1時間に4本程度(ただし、一部時間帯で間隔30分近く空くほか、下り特別快速とその直前の列車では5分程度しか間隔がないなど極端な例もある)だが、当駅から先(石岡方面)は日中1時間に2本程度である。残りの電車についても、時間帯を問わず当駅で増解結が行われる(15両編成の運用も当駅まで)。上りは当駅で後ろ4両(403・415系)、5両(E531系)の増結を行い15両編成に(403系、415系のみ日中の一部は7両編成の列車は当駅から先は11両編成で運転する)。また下りは当駅で前寄り4両(403・415系)、5両(E531系)を切り離して11両(日中の一部は11両編成→7両編成もある)、10両編成として運転される。E531系の一部は後寄りの10両切り離して前5両のみの運転となる列車もある(当駅9時58分発と15時52分発、どちらも勝田行)。
- このように、特急が停車する上に普通列車についても始発・終着の設定が多い上に増解結まで行われる駅であるが、その割にはホームが少ない(これは歴史的に仕方ない点もあるが)。特に下りの特急退避が出来ない点はダイヤ上の大きなネックとなっている(手前のひたち野うしく駅での退避時間が長くなり、所要時間が延びる)。
- 上り列車の一部は当駅終着となり、当駅始発の列車に接続する措置が取られている(夜の2本以外の終着列車が該当/ただし、土休日は内1本が運休)。
- 常磐線内のホリデー・パスのフリーエリアはここまでである。
[編集] バス路線
土浦駅からは、以下の方面へ向けて路線バスが発車している。ほとんどは西口発だが、高速バスなどごく一部は東口発となる。以下、特に記述のないものは関東鉄道による運行である。
[編集] 西口
停留所名「土浦駅」(JRバス関東は「土浦」、キララちゃんは「土浦駅西口」)。駅舎に最も遠い乗り場から順に乗り場番号が付いている。
[編集] 1番乗り場
- 土浦駅~霞ヶ浦総合公園~阿見坂下~東京医大前~阿見中央公民館~福田
- 土浦駅~霞ヶ浦総合公園~阿見坂下~東京医大前~若栗~阿見中央公民館~土浦駅 (若栗循環)
- JRバス関東 霞ヶ浦本線
- 土浦~運動公園前(霞ヶ浦総合公園)~阿見(阿見坂下)~木原~美浦トレセン前(※一部便は経由せず)~大谷~江戸崎
- 土浦~運動公園前~阿見~木原~大谷~古渡~桜川庁舎前~浮島
- JRバス関東 君島線
- 土浦~運動公園前~阿見~霞台~工業団地前~君島~江戸崎
- 土浦~運動公園前~阿見~霞台~南平台(ガーデンシティ湖南)~君島~江戸崎
- 土浦~運動公園前~阿見~東京医大前~南平台~君島~江戸崎
※土休日の工業団地行き朝一本は東口発。
- まちづくり活性化バス「キララちゃん」
- [B-1]市役所循環右回り
- [B-2]市役所循環左回り
- [C-1]霞ヶ浦循環右回り
- 東崎町・京成マリーナ方面
- [C-2]霞ヶ浦循環左回り
- 四中地区公民館入口・消防署前・水郷体育館方面
[編集] 2番乗り場
- 土浦駅~千束町~学園竹園~つくばセンター(つくば駅)~筑波大学中央 (関鉄パープルバスと共同運行)
- 土浦駅~千束町~土浦養護学校~野田団地~つくば国際会議場~つくばセンター
- 土浦駅~(土浦)市役所入口~国立病院(霞ヶ浦医療センター)
- 土浦駅~霞ヶ岡~桜ヶ丘~右籾~補給処~荒川沖駅東口
- 土浦駅~霞ヶ岡~小岩田団地~烏山団地
- 土浦駅~霞ヶ岡~桜ヶ丘~霞ヶ岡~土浦駅 (小岩田循環)
[編集] 3番乗り場
- 土浦駅~学園並木~谷田部中央~みどりの駅~水海道駅
- 土浦駅~天川団地入口~大房~荒川沖駅(西口)
- 土浦駅~天川団地入口~桜ニュータウン
- 土浦駅~土浦二高~学園竹園~つくばセンター~豊里中学校~上郷~石下駅
- JRバス関東 南筑波線
- 土浦駅~千束町~常陸栄~北柴崎(テクノパーク桜)~大穂支所~篠崎転向場
- まちづくり活性化バス「キララちゃん」
- [A-1]市民会館循環右回り
- [A-2]市民会館循環左回り
[編集] 4番乗り場
- 土浦駅~土浦局前~(土浦)協同病院 (関鉄観光バスと共同運行)
- 関鉄観光バス
[編集] 5番乗り場
- 土浦駅~一高前(土浦一高)~藤沢下宿~高岡~小田~北条~筑波山口~真壁駅
- 土浦駅~一高前~藤沢下宿~高岡~小田~北条~高道祖~下妻駅 (関鉄パープルバス)
- 土浦駅~一高前~合同庁舎
- JRバス関東 山の荘線
- 土浦駅~一高前~都和団地~中都公民館~常陸寺前~中都公民館~土浦駅 (寺前循環)
[編集] 6番乗り場
- 土浦駅~一高前~中貫~下稲吉~石岡駅~石岡車庫~ヒルズガーデン美野里 (関鉄グリーンバス)
- 土浦駅~一高前~中貫~上佐谷~中志筑~柿岡車庫 (関鉄グリーンバス)
- 土浦駅~一高前~つくば国際大学~一高前~土浦駅 (つくば国際大学循環)
[編集] 東口
停留所名「土浦駅東口」(キララちゃん港町中央方面以外は「土浦駅東口前」)
- 高速バス
- 一般路線バス
- テクノパーク大穂行 (つくばセンター経由)1本
- つくばセンター行 1本
- (香澄の里)工業団地行き (阿見・霞台経由)土休日1本(JRバス関東)
- まちづくり活性化バス「キララちゃん」
- [C-1]霞ヶ浦循環右回り
- 港町中央方面
- 蓮ヶ原新町・国民宿舎水郷・オランダ風車・水郷体育館方面
- [C-2]霞ヶ浦循環左回り
- 港町中央方面
- 京成マリーナ方面
- [C-1]霞ヶ浦循環右回り
[編集] 歴史
- 1895年11月4日 - 現在の常磐線の駅として開業。
- 1918年4月17日 - 筑波鉄道が開業。
- 1943年10月26日 - 駅構内で列車衝突事故(→鉄道事故)。
- 1983年2月17日 - 三代目橋上駅舎開業。
- 1983年4月 - 駅ビルWING開業。
- 1987年4月1日 - 筑波鉄道廃止。また国鉄の分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2006年3月29日 - 新型自動改札機導入。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 土浦駅発着バス時刻表 [ 平日用 | 土曜休日用 ]
- 土浦市観光協会
- JR東日本土浦駅
- 土浦駅ビル WING
- ピ!パーク土浦駅前駐車場(収容台数113台)