長崎駅 (長崎県)
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長崎駅(ながさきえき)は、長崎県長崎市尾上町1番89号に所在する九州旅客鉄道(JR九州)長崎本線の駅。
長崎本線終着駅にして長崎県の県庁所在地・長崎市の中心駅である。
なお、ここでは駅前にある長崎電気軌道長崎駅前電停についても併記する。
目次 |
[編集] 駅構造
長崎本線の終着駅である為ホームには車止めが設置されている。又、線路がホームを貫かない為歩道橋を通らずに直接全てのホームへ歩いて行く事が出来る。 直営駅でみどりの窓口・自動券売機・自動改札機が設置されている。
[編集] 駅舎
- 初代 - 大正時代に建てられるドイツ風建築→昭和20年の原爆投下によって焼失
- 2代目 - 戦後に建てられた三角屋根の思い出深い駅舎長崎らしい教会をイメージするステンドグラスが印象的
- 3代目 - 長崎駅隣のアミュプラザ長崎建設に伴い長崎駅改装。三角屋根の代わりに、ドーム状の屋根が設置され、「かもめ広場」と名づけられた。オープンスペースとなっており、各種イベントが行われる。
[編集] ホーム
0~4番線の櫛形3面5線。0番線は単式であり、1~4番線は島式ホームである。
0・1・3 | ■快速シーサイドライナー | 諫早・大村・ハウステンボス・佐世保方面 |
---|---|---|
■長崎本線(市布経由) | 喜々津・諫早・肥前山口・鳥栖方面(普通) | |
■長崎本線(長与経由)・大村線 | 長与・諫早・大村方面(普通) | |
2・4 | ■特急かもめ | 諫早・佐賀・博多方面 |
■寝台特急あかつき | 三ノ宮・新大阪・京都方面(4番線を使用) | |
■快速シーサイドライナー | 諫早・大村・ハウステンボス・佐世保方面 | |
■長崎本線(市布経由) | 喜々津・諫早・肥前山口・鳥栖方面(普通) | |
■長崎本線(長与経由)・大村線 | 長与・諫早・大村方面(普通) |
- 大村線に乗り入れる普通列車は長与経由の列車に限られることから、ここではこの2路線をひとまとめにして扱う(ちなみに「シーサイドライナー」は市布経由である)。
[編集] 長崎電気軌道長崎駅前電停
長崎駅前の国道202号上にある相対式2面2線の併用軌道の電停である。
利用者が多いため1系統正覚寺下行きと3系統蛍茶屋行きの乗り場が分かれている。(赤迫行きは系統にかかわらず同じ乗り場)
上下線の渡り線があるが、現在は殆ど使用されない。
[編集] 駅周辺
- 長崎駅の前を並行して通っている国道(国道202号)の交差点は、長崎県で一番の交通量である。
- 駅前交差点には歩道橋が3つ架設されており、これらは駅前駐車場上の高架橋広場に接続されている。
- 国道をはさんで、長崎県営バス、九州急行バスなどの始発地点及び主要路線経由地点となる長崎駅前交通センターがある。また、駅前高架広場をはさみ、長崎バスの停留所、長崎電気軌道の電停がある。
- 高架橋広場は一部が周辺施設2階入り口へと繋がっている。又、車椅子利用者が横断出来る様、エレベーターも設置されている。
- 長崎駅のすぐ隣には、大型複合商業施設「アミュプラザ長崎」がある。
- 駅の西に長崎鉄道事業部長崎運輸センター(車両基地)があり車両の休息地となっている。
- 福済寺
- 日本二十六聖人殉教の地(西坂公園)
- 日本二十六聖人記念館
- 中町教会
- NHK長崎放送局
[編集] バス路線
[編集] 高速バス
- 高速 長崎駅前⇔佐世保駅前(長崎県営バス・西肥自動車)
- りんどう号(長崎県営バス、九州産業交通)
- 九州号(九州急行バス)
- サンライト号(長崎県営バス、長崎自動車、大分交通、亀の井バス、大分バス)
- 出島号(長崎県営バス、西日本鉄道)
- レインボー壱岐号(昭和自動車)
- ブルーロマン号(長崎県営バス、宮崎交通)
- ロマン長崎号(長崎県営バス、阪急観光バス)
- グラバー号(長崎自動車、名古屋観光日急)
- オランダ号(長崎自動車、近鉄バス)
- エトランゼ号(長崎自動車、神姫バス)
[編集] 路線バス
[編集] 歴史
長崎駅には今の様に車止めは無く、終着駅で無かった時代が有った。昭和初期から末期まで、長崎駅から南に約1.1km行った所に「長崎港」(ながさきみなと)という駅が在った(長崎~長崎港駅間を臨港線と呼んでいた)。
長崎港駅は、上海航路の発着場との接続を果たす為に1930年4月に開設された駅である。海岸沿いを走り、出島の埠頭で上海航路の船に接続していた。その後、上海航路は廃止され、暫くは貨物線として利用していたが、昭和50年代(追記:長崎の整備関連の資料に1982年廃止とある)にひっそりと休止され、国鉄分割民営化実施前日の1987年3月31日で正式廃止となった。現在廃止線跡地は歩道や公園となっていて、同線の中島川橋梁が在った場所には鉄道車両の動輪が置かれている。ボート・トレインの項目も参照。
- 1905年(明治38年)4月5日 - 九州鉄道(初代)が開設
- 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道(初代)が国有化され帝国鉄道庁が所管
- 1930年(昭和5年)3月19日 - 長崎~長崎港駅間開通
- 1945年(昭和20年)4月26日 - 空襲により長崎駅2番ホームに停車中の列車に直撃弾命中し死者90名駅本屋半壊被災
- 8月9日 - 原子爆弾投下により駅本屋残部分全焼
- 1976年(昭和51年)6月6日 - 鳥栖~肥前古賀~長崎駅間電化
- 1987年(昭和62年)3月31日 - 長崎~長崎港駅間廃止
- 1990年(平成2年)3月8日 - 浦上~長崎駅間複線化
[編集] 隣の駅
- 九州旅客鉃道
■長崎本線
- 快速「シーサイドライナー」・普通
- 浦上駅 - 長崎駅