関西国際空港
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関西国際空港 | ||
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概要 | ||
空港種別 | 商業 | |
開港日 | 1994年 9月4日 | |
自治体 | 大阪府泉佐野市・泉南市・泉南郡田尻町 | |
設置 | 関西国際空港株式会社 | |
運営 | 関西国際空港株式会社 | |
緯度 | 34°25' 38" N | |
経度 | 135°14' 38" E | |
標高 | -m | |
空港コード | IATA | KIX |
ICAO | RJBB | |
滑走路 | ||
方向 | 長さ | 表面 |
06/24 | 3,500 m(11,400ft) | 舗装 |
06/24 | 4,000 m(13,123ft) | 建設中 |
統計 | ||
旅客数 | 16,428,399人(平成17年度) -日本第4位 |
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貨物取扱量 | 843,368トン(平成17年度) -日本第2位 |
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航空機発着回数 | 112,579回(平成17年度) | |
給油量 | 1,737,467kl(平成16年度) |
関西国際空港(かんさいこくさいくうこう Kansai International Airport)は大阪府南部、大阪湾内泉州沖の人工島に作られた第一種空港。世界初の本格的な海上空港である。関西空港、関空、関西新空港、泉州空港とも呼ばれる。
1994年(平成6年)9月4日に開港。日本の国際空港としては初めて本格的に24時間運用可能となった(24時間運用は新千歳空港が最初)。当初は「近畿中央国際空港」という名称が構想され、建設中は地元で「関西新空港」「泉州空港」とも呼ばれたが、「関西国際空港」という名称に帰着した。
空港の設置・運営は、国・地方自治体・民間の出資で設立された政府指定特殊会社「関西国際空港株式会社(Kansai International Airport,Co.,Ltd. :KIAC)」が行う、政府系特殊会社とはいえ、空港自体の設置および運用・管理を株式会社が行う世界初の国際空港である。
米国土木学会(ASCE)によって20世紀の10大プロジェクトを選ぶ「Monuments of Millennium」の「空港の設計・開発」部門に選定された他、イギリスの調査会社SKYTRAXによる「AIRPORT of the YEAR 2006」で、顧客満足度世界第4位の空港に選ばれた(詳細は「海外からの評価」を参照)ちなみにトイレの清潔度は世界第1位である。
目次 |
[編集] 概要
空港所在地名は泉佐野市泉州空港北・泉南郡田尻町泉州空港中・泉南市泉州空港南。
騒音問題を避ける為泉州沖合5kmに建設され、離着陸経路も陸上を極力避ける設定をしている。そのため、騒音範囲は大阪湾内にほぼ収まっている。計画時には、環境影響評価(環境アセスメント)が重視され、周辺自治体とは協議会を設け、騒音問題や漁業への影響など十分な話し合いが行われた。その結果、開港後も特に大きな問題は起きていない。
空港島と直結した対岸には、空港関連施設の広大な用地りんくうタウンが広がっている。当初は、大阪府や地元泉佐野市が、買収した用地を民間企業に分譲することで収益を上げる予定だったが、進出する企業が少なく、一部の処分方法を企業負担の少ない定期借地権方式に切り替え、企業の進出を促した結果、進出が相次いだ。こうした空港周辺の企業進出を促進する為のインフラ整備も図られたが、1985年(昭和60年)12月に当時の中曽根康弘内閣が『関西国際空港関連施設整備大綱』を閣議決定した。この中で鉄道整備、高速道路網整備、上水道整備などが図られたが、水道に関しては紀の川からの取水が検討され、当時建設省が計画していた紀の川大堰からの分水(大阪分水)に依存する事とした。だが水利権を有する和歌山県が反発し交渉妥結まで2年を費やした。
なお、空港島北端の港湾施設は、大阪府港湾局の地方港湾泉州港であり、関西国際空港株式会社の運営ではないが、空港島における海上交通や航空燃料の搬入に利用されている。
[編集] 歴史
関西国際空港は、大阪国際空港(伊丹空港)が市街地に存在し騒音などの公害が社会問題化し、国際空港であるにもかかわらず夜間の発着に対する時間規制もあったため、これらを回避するために建設された。関西国際空港が完成後には大阪国際空港は廃止、もしくは小型機専用の飛行場へ転換する予定であったが、いざ関西国際空港開港をひかえ大阪国際空港の廃止に向けて動き出すと、多くの周辺住民は経済的な問題から廃止反対に回ることになった。また、当時の運輸省は関西空港の離発着能力では需要をさばききれないと判断し、大阪国際空港の存続を住民側に打診した背景もあった。航空会社も関西空港ではドル箱路線の東京線が新幹線に対する競争力を喪失するため大阪国際空港の存続を望んだ(詳しくは大阪国際空港の記事を参照のこと)。また成田空港での失敗を教訓に、騒音問題や空港への利便性を最大限に考慮して作られた。
当初、関西新空港予定地は神戸沖・明石沖・淡路島・泉州沖が想定されていたが、京阪神都市圏との距離から有力視されていた神戸沖案は、神戸市が受け入れなかったため消滅、しかし1970年からの泉州の反対継続により、1982年に再び神戸沖案を神戸市長が運輸省へ提出する。これに対し泉州11市町は泉州沖反対から一転して要望決議、泉州推進派は「一旦神戸は関空を蹴ったのに」を合言葉に猛烈に巻き返し、1984年泉州沖設置の合意を渋る兵庫県が、神戸沖空港建設容認を交換条件についに泉州沖建設に合意、現在の位置に関空が設置されることとなった。なお、現在の神戸沖には国内線専用の地方空港として神戸空港が開港している。
[編集] 第一期工事
1987年着工。騒音を避けるため沖合いを埋め立てたが、地盤が緩く調査時の予想沈下速度をかなり上回り、開港以来すでに2.36m(2003年12月現在)地盤沈下している。着工から開港までの沈下量が9.82mあったので、総沈下量は12.18mとなる。現在の沈下速度は14cm/年で沈下は現在も収まっていないが、沈下速度は年々収束しておりいずれ停止する見込みである。なお、空港島完成後も数度にわたり沈下浸水対策の補修工事が行われている。
空港島造成工事は1991年に完了。1994年1月に空港島全工区が竣工し、同年3月に空港連絡橋、4月には旅客ターミナルビルが完成し、9月4日に開港した。
[編集] 第二期工事
2000年には発着回数が頂点に達し2本目の滑走路が必要となる、との想定で、4000mの平行滑走路建設のための2期工事が進められた。その後アメリカ同時多発テロ事件、SARSなどの影響から、発着回数、利用者数共に減少していたが、2004年(平成16年)度以降は回復し、平成17年は発着回数・利用者数共過去最高を記録した。また、2006年(平成18年)夏ダイヤもチャイナエアラインが伊丹空港時代から数えて32年ぶりに大阪に就航するなど、国際線が週710便と過去最高を更新した。巨額の費用をかけて二期工事を遂行する必要性は薄いとの意見もあったが、関西などへの訪日観光客や、ビジネス客が年々増えており、また成田空港には航空機の離発着枠に余力がなく、関空も朝夕のピーク時の発着本数は限界に達している。それらを考えあわせて、当面は滑走路と最小限の誘導路を整備し、周辺施設は順次整備することで、事業費の圧縮を図り建設を進めている。4000mの平行滑走路の横には平行誘導路が置かれ、現在の空港島と南側連絡誘導路で結ばれる。完成すれば成田空港の規模を超えることになる。完成時期は2007年10月を予定していたが、同年8月に大阪市で開催する世界陸上選手権に間に合わせるため、2007年8月2日に前倒しされることになった。
また、2005~6年度の2年間の事業費として国が400億円、民間が200億円の資金を出す予定だったが、費用削減効果(1.誘導路及び舗装路の路盤と舗装部分の厚さを従来の計画の約半分にした。2.車両通路及び誘導路の立体交差部分の工法を簡略化した。3.値段の安い汎用品を灯火等に取り入れた、など他)により2006年度の政府予算案を300億円から171億円に圧縮された。このため、二期事業費の3分の1となっている民間からの出資金も削減されることになる見通し。
[編集] 開港後
騒音対策を完全なものとするため水深の深い海上埋め立てとなったこと、建設費用の管理の甘さ、地元への補償が当初想定を大幅に上回ったことなどから、大幅な建設費の増加となったため、高額な着陸料や賃料などを設定することとなった。現在着陸料の大幅な値下げに踏み切り増便を図っている。当初は、好調な国際線に比べて国内線は2004年(平成16年)度までは大阪空港に奪われていったが、2005年(平成17年)度から国内線も増加に転じた。
開港以来10年間は赤字が続き、累積損失は2,000億円に迫っていた。(2006年現在、2289億5300万円)これを受けて、政府は経営再建策として社長もこれまでの官僚出身者から民間企業、松下電器産業出身の村山敦を迎え合理化に取り組んだ、また利子補給金として毎年90億円の公的資金注入を行った。その結果、2004年3月期決算(単体)は、純利益が43億円となり、開港10年目にして初の黒字化を達成した。2005年度3月期決算(連結)では、好調な国際線に支えられ、営業利益227億3800万円、経常利益92億4500万円の増収増益で、政府補給金90億円を除いても黒字体質となった(当期純損失は177億1800万円)。
2005年11月15日に利用客の累計が2億人の大台を突破した。94年9月の開港から4091日目(約11年2ヶ月)での達成で、国内の空港では最速を記録した(成田国際空港は約14年9カ月)。また、1億人に到達したのは開港から1961日目(約5年5ヶ月)であり、これも国内最速である。
[編集] 今後の展望
前述したが、2007年8月完成に向けて4000mの新滑走路(B滑走路)の建設が進められている。将来的には、新滑走路のそばに現在の旅客ターミナルビルと連結する形で、旅客ターミナルビル別棟が建設される予定である。また、第3期工事では、一部分がB滑走路と重なる形で3500mのC滑走路が建設される予定である。第3期工事まで完了すると、空港全体の面積は約1300ha、処理能力は26万回から30万回まで引き上げられる。また、関空連絡路としてトンネル工事の計画もあるが、建設の見通しは立っていない。
[編集] 空港機能
[編集] 24時間空港
第一種空港としては初の24時間空港である。他空港では運航出来ない深夜などにも貨物便が多く飛んでいる。空港島内にはホテル(ホテル日航関西空港)も併設され、また対岸のりんくうタウン内の超高層ビル(ゲートタワービル)にもホテル(全日空ゲートタワーホテル大阪)が入居している。
また、現在は3500m滑走路が1本しかないため、保守管理の必要上、完全な24時間運用はできないが、二期工事完成後は完全な24時間運用が可能になる。また、国内線は隣接する大阪国際空港と競合するため、ここ数年は減便が続いたが、大阪国際空港の環境問題を理由にした国土交通省の発着規制により2004年より国内線が移動し、2005年上半期は利用客が前年度比11%増となった。
※空港島内で24時間営業している店舗はコンビニエンスストアのローソンと牛丼チェーンの松屋フーズである。ローソンの関西国際空港ターミナルビル店は2階の国内線フロアに、松屋はエアロプラザの3階(レストランアベニュー)に入店している。
[編集] ハブ空港
関西国際空港は、国内初の本格的な24時間空港として、日本のみならず東アジアのハブ空港を目指している。アジアには他にも仁川国際空港、香港国際空港などの競合相手が多数あり、関空の二期工事の成否に日本の航空行政がかかっていると言っても過言ではない。
[編集] 旅客ターミナルビル(PTB)
PTBは4階建ての本館とそこから伸びる南北のウイングから構成される。PTB自体が泉佐野市と田尻町にまたがっており、若干田尻町部分が広い。PTBの2階に国内線の出発・到着、4階に国際線出発、1階に国際線到着となっていて、エアロプラザ・鉄道駅・駐車場と2階が直結し国内線に乗る場合フロアの移動も無く、カートを利用して鉄道駅のコンコースやエアロプラザまで行くことが可能である。またバスは空港着は4階、空港発は1階に発着する。そのため地上交通と乗換が円滑に行える。
PTBの設計はイタリアの建築家レンゾ・ピアノが行い、ガラスが多く使われた開放感のあるものである。外観は翼を模している。
ウイングは本館に近い部分の2階は段差無しで国内線のりばとなっている。ゲートはやや遠いため、動く歩道が設置されている。国際線は出国審査後本館3階に出るが、ここから主にウイングシャトルと呼ばれる新交通システムで、国内線より端にあって遠いゲートまで素早く移動できる。南北にそれぞれ伸びていて、のりばは3階で本館から中間・先端をそれぞれ結んでいる。有効に使えば、15分以内で全てのゲートへ行ける。また、本館・国内線端は国際線との共用ゲートとなっており、3階と階段でつながっている。そのため、一部の飛行機は国内線としての運用後、国際線として運用される場合がある。
各案内カウンター、または空港内には「かんくうアイパル」というスタッフが案内係として常駐している。男性は、青のジャケット、女性は、黄色のスーツを着用している。
[編集] 主な施設
[編集] 旅客ターミナルビル
- 4F
- 国際線出発フロア
- 3F
- 2F
- 1F
- 国際線到着エリア
- 関西観光情報センター
[編集] エアロプラザ
- ホテル日航関西空港[1]
- 関西空港会議場
- レンタカーカウンター
- レストラン街
- 関空ペットホテルプロムナード[2]
- 関空2期工事見学ホール[3]
[編集] 関空展望ホール(スカイビュー)
- 展望デッキ
- レストラン(レジェンド・オブ・コンコルド)
- アミューズメントフロア「スカイミュージアム」
関空展望ホールへは、ターミナルビル前からの連絡バスで約6分。100円。
[編集] その他施設
[編集] 周辺施設
関西空港の対岸には、りんくうタウンという埋立ての開発地区がある。
- りんくうゲートタワービル
- 関西エアポートワシントンホテル
- りんくうプレミアムアウトレット
- 泉佐野市立泉佐野病院
- 大阪府立泉州救命救急センター
- 泉佐野市立感染病センター
- ハローワークかんくう(公共職業安定所)
- りんくうパピリオ
- ヤマダ電機テックランド大阪りんくう店
- ニトリりんくう店
- イオンりんくう泉南ショッピングセンター
[編集] 滑走路・誘導路メンテナンス
毎週火曜の2時5分~4時30分と毎週土・日の2時00分~5時00分は、メンテナンスの為、滑走路・誘導路が閉鎖される。
[編集] 交通機関
計画通り、鉄道と自動車道の各2本が整備され、空港ロビーには西日本旅客鉄道(JR西日本)と南海電気鉄道の関西空港駅が直結し、自動車で旅客施設まで直接乗り付けられるなど、都心までの交通機関は充実している。また、海上空港であることを生かして高速船も運行している。
このように利便性を確保したものの、都心の交通機関が深夜運転していないため、鉄道や空港バスのダイヤ編成が関空の深夜便と連絡しない等、24時間空港としては弱点ともなりかねない問題を抱えている。現在、空港会社はこの点について関係機関に働きかけ改善を目指している。
[編集] 鉄道
2004年(平成16年)度の関西空港駅の鉄道乗降客数は12,850,599人である。
[編集] リムジンバス・タクシー
リムジンバス
空港送迎タクシー
[編集] 自動車・レンタカー
- 関西国際空港連絡橋 (スカイゲートブリッジR) 連絡橋通行台数/往復(台):7,385,018台(平成16年度)
駐車場(連絡橋とのセット割引あり)
- P2駐車場・P4駐車場:国際線北出発カウンターに近い
- P1駐車場・P3駐車場:国際線南出発カウンターに近い
レンタカー
エアロプラザ1階にレンタカー受付カウンターがある。レンタカーは島内で車両の受け渡しができなかったが、2005年9月末からは島内で車両の受け渡しができるようになっている。
[編集] 高速船
泉州港のポートターミナルから航路がある。ポートターミナルとターミナルビルとの間は船のダイヤに合わせて南海バスが運行している。
- 洲本パールライン:関空ポートターミナル - 淡路島洲本港(一日8往復、所要48分)
- 神戸-関空ベイ・シャトル:関空ポートターミナル - 神戸空港(一日20往復40便、所要29分)
[編集] 就航路線
[編集] 国際線
- アジア(東アジア・東南アジア・南アジア・中央アジア・中東)
- 韓国:ソウル (仁川),釜山,済州島
- 台湾:台北,高雄
- 中華人民共和国:広州、大連,北京,上海 (浦東),青島,瀋陽,アモイ,昆明,煙台,南京,杭州,海口、哈爾浜(ハルビン)
- 香港特別行政区:香港
- モンゴル:ウランバートル
- フィリピン:マニラ
- ベトナム:ハノイ、ホーチミン
- タイ:バンコク,プーケット
- マレーシア:クアラルンプール,コタキナバル
- シンガポール:シンガポール
- インドネシア:ジャカルタ,バリ島
- ミャンマー:ヤンゴン(現在、ミャンマー国際航空がヤンゴン便を計画中)
- インド:デリー,ムンバイ
- ネパール:カトマンズ
- ウズベキスタン:タシケント
- アラブ首長国連邦:ドバイ
- サウジアラビア:リヤド・ジェッダ
- カタール:ドーハ
- トルコ:イスタンブール
- オセアニア(太平洋)
- ヨーロッパ
- 北アメリカ
- アフリカ
[編集] 国内線
- 北海道:稚内空港(6月~9月運航)、女満別空港、旭川空港、釧路空港(6月~9月運航)、とかち帯広空港(6月~9月運航)、新千歳空港、函館空港
- 東北:青森空港(10月運航)、秋田空港、いわて花巻空港、福島空港
- 関東:東京国際空港
- 四国:松山空港、高知龍馬空港
- 九州・沖縄:福岡空港、五島福江空港(8月期間限定運航)、宮崎空港、鹿児島空港、那覇空港、石垣空港
[編集] 航空会社
[編集] 国内線
- 日本航空(JAL)
- 日本トランスオーシャン航空(JTA)
- 全日本空輸(ANA)
- エアーニッポン(ANK)
[編集] 国際線
- アエロフロート・ロシア航空(運休中)
- ジェットスター航空(2007年3月25日~)
[編集] 北ウイング
ゲート1-16、101-103
- 全日本空輸
- エアージャパン
- エアーニッポン
- アシアナ航空
- アリタリア航空
- ウズベキスタン航空
- ウラジオストク航空(冬季運休)
- エア・インディア
- エア・カナダ
- エア・タヒチヌイ
- エバー航空
- カタール航空
- ガルーダ・インドネシア航空
- キャセイパシフィック航空
- KLMオランダ航空
- コンチネンタル・ミクロネシア
- サウジアラビア航空(運休中)
- 上海航空
- 大韓航空
- 中国南方航空
- トルコ航空
- ノースウエスト航空
- フィンランド航空
- マレーシア航空
- MIATモンゴル航空
- ユナイテッド航空
- ロイヤルネパール航空
- USエアウェイズ(コードシェア)
[編集] 南ウイング
ゲート26-41、111-113
- 日本航空
- JALウェイズ
- 日本アジア航空
- アモイ航空
- エアカラン
- エールフランス
- エジプト航空
- エミレーツ航空
- 海南航空
- カンタス航空(~2007年3月24日)
- シンガポール航空
- タイ国際航空
- チャイナエアライン
- 中国国際航空
- 中国東方航空
- ニュージーランド航空
- フィリピン航空
- ベトナム航空
- ルフトハンザドイツ航空
[編集] 国際線貨物
- 日本航空
- 日本貨物航空
- 大韓航空
- アシアナ航空
- ルフトハンザドイツ航空
- ノースウエスト航空
- エア・ホンコン
- KLMオランダ航空
- 中国国際航空
- 中国東方航空
- 香港ドラゴン航空
- フェデックス
- ユナイテッド・パーセル・サービス
- カーゴイタリア
[編集] 関西国際空港株式会社
関西国際空港株式会社は、1984年10月1日、関西国際空港株式会社法により関西国際空港の設置及び管理を目的として設立された。政府が常時二分の一以上の株式を保有する特殊会社で、政府から債務保証や資金の無利子貸付をうける。一方、営業年度毎の事業計画や社債の募集、資金の借入については国土交通大臣の認可を要する。
空港や敷地内の諸施設のほか、関西国際空港連絡橋の建設・管理も事業の範囲とされており、このため空港会社はJR西日本と南海電鉄が乗り入れる関西空港駅~りんくうタウン駅の鉄道事業者(第3種)となっている。
[編集] 航空管制
CLR | 121.9MHz |
GND | 121.6MHz |
TWR | 118.2MHz,126.2MHz |
DEP | 119.2MHz,120.65MHz,120.85MHz,318MHz |
APP | 120.25MHz |
RDR | 125.5MHz,261.2MHz |
TCA | 121.1MHz,125.3MHz,270.8MHz |
ATIS | 127.85MHz |
- 管制は、国土交通省大阪航空局関西空港事務所航空管制官が担当
- ATISは、国土交通省大阪航空局関西空港事務所航空管制運航情報官が担当
- 関西国際空港では、日本で初めて付近の空港の航空交通管制(ディパーチャー管制(出域管制)と進入・ターミナルレーダー管制)を一括して行なう広域航空管制が行なわれている。
[編集] 航空保安無線施設
局名 | 種類 | 周波数 | 識別信号 | 休業日 | 臨時営業日 |
AWAJI | VOR | 115.6MHz | AJE | ||
AWAJI | DME | AJE | |||
KANSAI | NDB | 346.0KHz | KN | ||
KANSAI | VOR | 111.8MHz | KNE | H18.11.23~H19.2.14 | |
KANSAI | DME | KNE | H18.11.23~H19.2.14 | ||
SENSHU | VOR | 109.4MHz | SSE | H18.11.23~H19.2.14 | |
SENSHU | DME | SSE | H18.11.23~H19.2.14 | ||
TOMO | VOR | 116.4MHz | TME | ||
TOMO | DME | TME |
- 保守は、国土交通省大阪航空局 関西空港事務所 航空管制技術官
[編集] 周辺海域
空港島が造成されたため周辺海域の魚類資源に影響が出ていたが、一般公募により集まった一般調査員50組による魚釣り調査での魚類資源実態調査を2004年7月から9月の期間に行った結果、カサゴ・スズメダイ・メバルなどが多いときは日に1,846匹、少ないときでも日に299匹釣れるなど魚類資源が回復していることが判明した。2006年5月3日と7日に再度、一般公募により集められる50組の調査員により魚類資源実態調査が行われる。なお、空港島は大阪府漁業調整規則により全域で釣りが禁止されている。
[編集] 海外からの評価
[編集] AIRPORT of the YEAR
2006年、イギリスの調査会社SKYTRAXによる「AIRPORT of the YEAR 2006」で、顧客満足度世界第4位の空港に選ばれた。2003年の同調査では関西国際空港は12位、2004年は9位、2005年は5位と年々順位を上げて、今回はソウル・仁川国際空港を抜いてベスト4入りした。トイレの清潔さでは世界第1位。空港の清潔さや、預けた荷物が短い待ち時間で受け取れること、出入国時の手続きがスムーズに行われること等が評価されての結果である。
[編集] Monuments of Millennium
米国土木学会(ASCE)によって、20世紀の10大プロジェクト選ぶ「Monuments of Millennium」の「空港の設計・開発」部門に選定された。これは、20世紀最高の空港プロジェクトと認められたことを意味する。海上を埋め立てられるなどが評価された結果。[4]
現在、2期工事見学ホールに、学会から送られたプレートが展示されている。
ちなみに、この「Monuments of Millennium」の他の部門では、「水路交通」部門でパナマ運河、「鉄道」部門で英仏海峡トンネル、「高層ビル」部門ではエンパイアステートビル、「長大橋」部門ではゴールデンゲートブリッジなどが選定されている。
[編集] その他
- 外国の空港では、関空行きの便はOSAKA行きとされる。
- 関西国際空港連絡橋(スカイゲートブリッジ)は、世界最長のトラス橋(3750m)である。
- 2005年10月から、乗り継ぎ客向けに泉佐野市内への温泉ミニツアーを始めている。
- 三種類の80円記念切手が1994年9月2日に発行された。
- 500円白銅貨が記念貨幣として1994年8月23日に発行された。
- 2006年の春に初めて関空に桜(ソメイヨシノ)が開花した。関空は埋立地で海風が強く桜が咲くには厳しい環境だったが、6本の桜が咲いた。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
空港情報 (RJBB) |
空港情報(worldaerodata.com) | 定時航空気象(METAR) | 飛行用飛行場予報(TAF) | 定時航空気象 |