秋葉原駅
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秋葉原駅(あきはばらえき)は、東京都千代田区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ)・首都圏新都市鉄道の駅。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 東京地下鉄(東京メトロ)
- 日比谷線(駅番号:H-15)
- 首都圏新都市鉄道
- つくばエクスプレス線(駅番号:01)
[編集] 駅構造
[編集] JR東日本
所在地は千代田区外神田。改札は、電気街口、デパート口、昭和通り口、中央改札口の4箇所である。高架の山手線、京浜東北線及び上野駅からの宇都宮線・常磐線・高崎線の回送線、東北新幹線のさらに上を、総武線が直交して乗り越す(オーバークロス)構造になっている。東北新幹線は、本駅構内の上野方で地下に潜る。
2005年のつくばエクスプレス線開業・ヨドバシAkiba等の開業にあわせて駅改良工事を行い、中央改札口が新設された。現在はデパート口を除き、どの出入り口からでも全てのホームにエレベータまたはエスカレータでアクセス可能。なお、デパート口は連絡するアキハバラデパートの閉店により2006年12月31日限りで閉鎖される予定。
ホームは、京浜東北線・山手線が島式2面4線、総武線が相対式2面2線である。ホームの番号は次のとおり。
- のりば
1 | ■京浜東北線 | 上野・大宮方面 |
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2 | ■山手線 | 上野・池袋方面 |
3 | ■山手線 | 東京・渋谷方面 |
4 | ■京浜東北線 | 川崎・横浜方面 |
5 | ■中央・総武線(各駅停車) | 新宿・三鷹方面 |
6 | ■中央・総武線(各駅停車) | 船橋・千葉方面 |
- バリアフリー設備
- エスカレーター 総武線千葉方面~山手線
- エスカレーター 総武線千葉方面~京浜東北線
- エスカレーター 総武線三鷹方面~山手線外回り
- エスカレーター 総武線三鷹方面~京浜東北線南行
- エスカレーター 改札口~ホーム
- エレベーター 改札口~ホーム
- 多機能トイレ
[編集] 東京地下鉄
昭和通りの真下に位置する地下駅。登記上の所在地は神田佐久間町。相対式ホーム2面2線。
- のりば
1 | ○日比谷線 | 銀座・中目黒・菊名方面 |
---|---|---|
2 | ○日比谷線 | 上野・北千住・東武動物公園方面 |
[編集] 首都圏新都市鉄道
所在地は神田花岡町。島式ホーム1面2線の地下駅。深夜にこの駅で「外泊」する電車がある。
- のりば
1 | TX つくばエクスプレス線 | 南流山・守谷・つくば方面 |
---|---|---|
2 | TX つくばエクスプレス線 | 南流山・守谷・つくば方面 |
[編集] 利用状況
[編集] JR東日本
- 1日平均乗車人員 171,166人(2005年度)
- 2004年度より約3万人も増加し、2004年度JR乗車人員数第16位から第12位に上がった。
[編集] 東京メトロ
- 1日平均乗降人員 116,333人(2005年度)
[編集] 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)
- 1日平均乗車人員 41,200人(2006年4月度)、沿線中第1位
[編集] 駅周辺
世界屈指の電気街(秋葉原)がある。最近では電器店やPCのハードウェアおよびソフトウェア、無線機器販売店のほか、アニメ、漫画等を扱う店舗(いわゆるオタクショップ)が増えている。現在では関東のオタク文化の重要な発信源となっており、様々なオタク向けのイベントも開催されている。この傾向は年々顕著になっており、マスメディアや各種コミュニティでは秋葉原を電気街としてではなくオタクの聖地として紹介される事が多くなった。また、『電車男』の主な舞台でもある。とは言え、現在でも、他では手に入らないような電子部品を扱っている小規模店舗は健在である。JR秋葉原駅の構内でも、電器店やオタク向けの広告が数多く提示されている。
- 昭和通り(国道4号)
- 首都高速道路1号上野線
- 国道17号
- 神田川
- 秋葉原クロスフィールド
- ヨドバシカメラ・マルチメディアAkiba店
- 万世橋警察署
- 富士ソフト秋葉原ビル
- 肉の万世本店
- 都営地下鉄新宿線岩本町駅
- JRの昭和通り口および日比谷線秋葉原駅から昭和通りを南へ神田川を渡ったところにあり、徒歩2~3分の距離である。但し、連絡運輸は行っていない為、都営⇔メトロの乗継割引などは適用されない。このため、岩本町駅および日比谷線秋葉原駅の改札出口には、都営⇔メトロ連絡乗車券での乗換えはできない旨の注意が表示されている。
かつては駅から徒歩数分の場所に位置する中央本線万世橋駅跡に交通博物館があったが、2006年5月14日に閉館した。
[編集] バス路線
東42系統は南めぐりんと路線が重なる為、殆どが浅草雷門~南千住発着の区間運転である。現在、当駅発南千住行きは日に5~7本程度しかない。
この他にも千代田区役所方面へ行く地域福祉タクシー「風ぐるま」(運行:日立自動車交通)が発着する。
以上の乗り場はヨドバシAkibaオープンと同時に、JR秋葉原駅中央改札口付近の駅前広場に移設された。
[編集] その他
- かつては、千葉駅発着の特急「あずさ」の停車駅であったが、総武線ホームが10両分の長さしかないため、11両編成で運転されるE257系への全面置き換えに伴い「あずさ」は停車しなくなった。ただし、臨時特急新宿さざなみ・新宿わかしお・房総方面の臨時快速列車・ホームライナー津田沼号は現在も引き続き停車駅である。
[編集] 逸話・歴史
- 駅の開業は、1890年(明治23年)。日本鉄道(今の東北本線で、開業時は秋葉原線と呼ばれた)が上野から線路を延長し、貨物駅秋葉原貨物取扱所として開業。開業にあたり神田川から割堀が引かれ、はしけを使って連絡運輸を行い、東北や上信越からの貨物の東京の水上交通への窓口だった。
- 地名としての秋葉原の読みは、駅の開業までは「あきばがはら」。古くは「秋葉の原(あきばのはら)」「秋葉っ原(あきばっぱら)」と呼ばれていた。現在秋葉原は通称「アキバ」と呼ばれることが多いが、これは偶然だが昔の呼び方に近い。
- 駅名としての秋葉原の読みは「あきはばら」である。これは、上記地名の読み方がわからない鉄道官僚が、誤って読み仮名をつけたことによる。地元住民を中心に駅開業後も「あきばがはら」と呼ぶ人はいたが、次第にこの本来の読み方が「俗称」と位置付けられるようになった。日本鉄道も鉄道省も、駅名を本来の読み方に改めてほしいとする地元住民の運動を聞き入れることはなかった。
- 名の由来は、元々この地にあって人々が秋葉社(あきばしゃ、あきはしゃ)と呼んだ神社(当時の正しい名前は「鎮火社」、詳しくは秋葉神社の項を参照)であり、「秋葉社の原っぱ」が語源である。なお、同社は1890年(明治23年)の秋葉原駅開設に伴い移転されている(移転先は台東区松が谷3-10-7)。この縁で神田明神のお祭りでは駅構内に神輿が巡幸する。ちなみに、本駅と御徒町駅の中間付近に台東区秋葉原という町名(大字)が存在する。
- 上記の割堀は国道4号線の西側から引き込まれ、道路の下をくぐり、現在のヨドバシカメラマルチメディアAkibaの位置に舟溜があった(終戦直後の航空写真でもそれが確認できる)。しかし昭和30年代以降に埋め立てられた。なお、掘割の一部は現在は公園になっている。書泉ブックタワーの隣から駅に向かって繋がっている公園がそれであり、道路脇には今でも橋の跡が残っている。
- 秋葉原駅が旅客営業を開始したとき、旅客駅として西半分を使い、東半分を貨物駅としていた。この名残で秋葉原駅の北側(蔵前橋通りのあたり)で線路がちょっと曲がっている。またこの付近の線路沿いの道も東西で対称となっている。
- 1890年(明治23年))11月1日 秋葉原貨物取扱所として開業。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 国有化。
- 1925年(大正14年)11月1日 -旅客営業を開始する。
- 1932年(昭和7年)7月1日 -に総武本線御茶ノ水~両国間が開業し乗換駅となった。この時に3層構造の高架駅となった。東北線は長く東海道線との乗り入れを行っていたが、東北新幹線が計画された際、上野-東京間の東北線線路を新幹線の乗り入れのために使うことが決定され、連絡運転が停止され、線路も撤去された。
- 1945年(昭和20年)3月10日 - 太平洋戦争(大東亜戦争)による空襲にあい、駅舎全焼。留置していた客車14両、貨車50両が焼失。
- 1949年(昭和24年)6月1日 -日本国有鉄道が発足。
- 1962年(昭和37年)5月31日 - 営団日比谷線秋葉原駅開業。
- 1975年(昭和50年)2月1日 - 貨物営業廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、国鉄駅がJR東日本の駅となる。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化。日比谷線は東京地下鉄(東京メトロ)の駅となる。
- 2005年(平成17年)8月24日 - 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線開業。
- 2010年(平成22年)までに、上野-東京間の東北線線路を新幹線路線の上(撤去された線路があった場所)に計画、延伸される。ただし、当駅にホームは設置されない予定。
[編集] 隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- ■京浜東北線
- ■山手線
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- 御徒町駅 - 秋葉原駅 - 神田駅
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- ■中央・総武線(各駅停車)
- 首都圏新都市鉄道
- TXつくばエクスプレス線
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- 秋葉原駅(01) - 新御徒町駅(02)
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