千葉駅
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千葉駅(ちばえき)は、千葉県千葉市中央区新千葉一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)と千葉都市モノレールの駅である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 備考
JRは正確には総武本線と外房線のみの駅であるが、多数の路線系統の列車が乗り入れを行っている。
尚、この駅から内房線とは別に外房線経由で大網駅から東金線成東駅へ直通する列車と、総武本線・成田線経由で香取駅から鹿島線鹿島神宮駅へ直通する列車がそれぞれ一部存在する。 なお 成東駅へは大網経由でも八街経由でもいけるが、大網経由だと1km短いためこちらのほうが3分ほど早い。
現在この駅を通過する列車は朝夕を除く成田エクスプレスのみである。ただし成田エクスプレスの本数が多いために当駅は特急列車停車数よりも通過数の方が多いという県庁所在地駅にしては珍しい逆転現象が発生している。
[編集] 駅構造
[編集] JR千葉駅
現在の駅はホームが5面10線と貨物用の線路が1線(0番線)ある。1~6番線と7~10番線は東側でデパート「ペリエ」に裂かれるように分かれている。そのため、東側のコンコースで5・6番線ホームと7・8番線ホームは距離が離れている。地形的にいびつな構造をしており、西千葉駅、稲毛駅方向では地上であるが、本千葉駅、東千葉駅方面は高架となっている。
2又の間にあるのが、東口出口である。コンコースは1階にあり、この部分のホームは高架である。こちらの乗換え口には一部階段において、エスカレータが設置されている。また稲毛駅方向には高架橋があり、北口、西口の改札がある。
線路の配線状況により、1~6番線の線路と7~10番線の線路は東側では一切交差していない。そのため、直通先が多岐にわたっている総武快速線では、もともとランダムダイヤであることに加え、東京方面行きの電車は終日に渡って3~10番線からランダムに発車している。利用の際にはその都度コンコースの電光掲示板をチェックする必要があり、そのため総武快速線専用の電光掲示板も存在する。
1963年(昭和38年)に現在地に移転するまでは、現在の千葉駅と東千葉駅の間に駅があった。東京方面から外房線方面への直通電車は、千葉駅でのスイッチバックを余儀なくされた。現在では千葉市民会館の近くに石碑が残っている。栄町は当時の千葉駅前の繁華街であった。
JR千葉駅では、1988年(昭和63年)8月8日から発車ベル(当時主流の電子音のピロピロピロという音)を全面廃止し、各方面への始発駅だったこともあって、マスメディアにも大きく取り上げられた。後に、JR駅の発車ベルがけたたましい電子音からメロディに変わるきっかけともなった。現在は1番・2番線は発車前に放送が流れ、その他は駅員が車掌にドアを閉める合図のベルのみが流れてドアが閉まる。
また、千葉以東、以南方面の普通列車に使用する電車は基本的に総武本線・成田線が211系(一部は113系で運行)、内房線・外房線が113系電車(こちらも一部は211系で運行)なので誤乗防止のために各路線の方向幕にラインカラーが設けられている。
また、総武本線と成田線でいずれも銚子行きがあるが、これも誤乗しやすいので211系では前面には路線名のみを表示し、側面には路線名を併記、113系では行き先の下に「八日市場回り」(総武本線)、「成田回り」(成田線)と表示されている。成東行きも東金線経由(大網回り)と総武本線経由(八街駅回り)とがあるので注意が必要である。
さらに、内房線と外房線にも安房鴨川行きがあり、この場合は「木更津回り」(内房線)、「勝浦」回り(外房線)となっている。
- のりば
1・2 | ■中央・総武線(各駅停車) | 津田沼・船橋・錦糸町・秋葉原・新宿・中野・三鷹・武蔵小金井・立川方面 |
3・4 | ■内房線(快速も含む) | 蘇我・袖ヶ浦・木更津・君津・館山・千倉方面 |
5・6 | ■外房線(快速も含む) | 蘇我・大網・茂原・上総一ノ宮・大原・勝浦・安房鴨川方面 |
■東金線(快速も含む) | 蘇我・大網・東金方面(一部直通) | |
7・8 | ■総武本線(快速も含む) | 四街道・佐倉・成東・八日市場・松岸・銚子方面 |
9・10 | ■成田線(快速も含む) | 四街道・佐倉・成田・成田空港・佐原・香取方面 |
■成田エクスプレス | 成田空港方面、東京・新宿・池袋・大宮・品川・横浜・大船方面 | |
3~10 | ■横須賀・総武線(快速) | 船橋・錦糸町・東京・(横須賀線)横浜・大船・逗子・横須賀・久里浜方面 |
[編集] モノレール千葉駅
JR千葉駅の東口出口前にある。コンコースまで行くのに、エスカレータに2本のり、改札階がある。改札階の上に2面4線のホームがある。改札階とホームの間にはエスカレータならびにエレベータが設置されている。改札階は階段の乗り降りなく、千葉そごうへの入り口と、京成千葉駅への乗換え口へも数分足らずで行くことができる。
なお、現在の駅舎ができる前は、千葉公園駅方向に数十メートル行った場所に仮駅として開業。千葉みなと駅までの延伸時に現在の駅舎へ移行。
- のりば
[編集] 駅弁
万葉軒が各種駅弁の販売を行っている。菜の花弁当、焼き蛤弁当など。
[編集] 利用状況
2005年度の乗車人員は1日平均103,401人(JR東日本)である。県庁所在地の中心駅であるが、千葉県内では柏駅 船橋駅 西船橋駅 津田沼駅に次ぐ第5位と、東京通勤圏の主要乗換(連絡)駅であるそれらよりも低い順位となる。成田空港アクセスは、成田エクスプレスは朝夕の一部を除き停車しない。さらに、アクセス列車である快速エアポート成田が1時間に1本程度の運転なので、房総半島方面からの空港アクセスが大変不便なのが現状である。また歴史的に同市の中心部があった千葉中央駅から本千葉駅にかけての一帯には、現在でも県庁や地方裁判所などの国の機関・県政の中枢施設があり、千葉駅からのアクセスが良いとはいえない。
ただ利用者が少ないとは言いがたく、駅構内や東口周辺は終日人が絶えない。
[編集] 駅周辺
- そごう千葉店
- オーロラモールジュンヌ
- 千葉三越
- ヨドバシカメラ千葉店
- 東日本旅客鉄道千葉支社
- 千葉銀行千葉駅前支店
- 京葉銀行本店営業部
- 三井住友銀行千葉支店
- 三菱東京UFJ銀行千葉支店
- みずほ銀行千葉支店(センシティ1階)
- 駿台予備校
- 東進ハイスクール
- ときわスポーツ
- りそな銀行千葉支店
- 千葉パルコ
- センシティ
- C-One
- 所謂、鉄道高架下のショッピングセンターであり、これが京成電鉄千葉中央駅までつながっている。徒歩なら同駅まで15分程度。
[編集] 歴史
- 1894年(明治27年)7月20日 - 総武鉄道の駅として開業。
- 1963年(昭和38年)4月28日 - 現在地に移転。
- 1981年(昭和56年) - 総武本線(快速・各駅停車)の複々線が当駅まで延長。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、JR東日本に継承。
- 1991年(平成3年)6月12日 - 千葉都市モノレール2号線開業。当初は約220m先の仮駅だった。
- 1995年(平成7年)8月1日 - 千葉都市モノレール1号線開業。本駅もこのときに開業。
[編集] その他
- 当駅の電報略号は『チハ』である。
[編集] 隣の駅
- ■中央・総武線(各駅停車)
-
- 千葉駅 - 西千葉駅
-
- ■内房線・■外房線
- ■快速
- 稲毛駅 - 千葉駅 - 蘇我駅
- 普通
- 千葉駅 - 本千葉駅
- ■快速
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 千葉駅(JR東日本)
- 千葉駅(千葉都市モノレール)
- モノレール千葉駅の構内図、構内の各種店舗の営業案内などが提供されている。