市ケ谷駅
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市ケ谷駅(いちがやえき)とは、東京都千代田区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)と東京地下鉄(東京メトロ)と東京都交通局(都営地下鉄)の駅。東京地下鉄・東京都交通局の駅番号はY-14(有楽町線)とN-09(南北線)とS-04(都営新宿線)である。当駅は社局により住所が異なり、東日本旅客鉄道は千代田区五番町、東京都交通局は千代田区九段南四丁目、東京地下鉄は新宿区市谷田町一丁目にある。
なお、厳密には、東日本旅客鉄道と東京都交通局の駅は「市ヶ谷」、東京地下鉄の駅は「市ケ谷」と表記する。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 東京地下鉄
- 東京都交通局
[編集] 駅構造
- 3者が乗り入れる駅であり、日本でもここだけの、3者全相互間の連絡改札口が存在する。東京メトロ⇔JRはJR東日本の管理、東京都交通局⇔東京メトロ、JR東日本は東京都交通局の管理である。連絡改札自動化の実験駅として、2枚連続投入式(重ねて同時に投入するのではなく、1枚ずつ続けて投入)の改札機の実用試験がJR東日本によって行われ、そのまま本採用となった(現在は更新されている)。
[編集] JR東日本
- のりば
[編集] 東京地下鉄
- 有楽町線、南北線それぞれに島式ホーム1面2線を持つ地下駅。構内に南北線、有楽町線間の連絡線が存在し、南北線および同線に乗り入れる埼玉高速鉄道の車両が、検査で千代田線綾瀬工場などへ向かう際(千代田線へは桜田門から向かう)に使用される。半蔵門線用車両の更新工事では東京急行電鉄各線・南北線を経由しこの連絡線を介して新木場にある更新工場へ向かうのにも用いられている。
- また、有楽町線の池袋方向に留置線二本があり、おもに土・休日に設定されている市ヶ谷折り返しが使っている。
- 南北線、有楽町線間の連絡線部分に、南北線用の留置線五本があり、収容力が低く五編成しか留置できない王子検車区を補っている。
- のりば
[編集] 都営地下鉄
- 相対式2面2線のホームをもつ地下駅。改札は地下1階、ホームは地下2階にある。
- のりば
[編集] 利用状況
- 2005年度1日平均乗降客数
- JR東日本は58,799人、東京メトロは113,876人、都営地下鉄は約7万4000人。
[編集] 駅周辺
- 皇居外堀(外濠:飯田橋駅から線路に隣接)
- 防衛庁、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地、海上自衛隊・航空自衛隊の市ヶ谷基地
- 日本棋院
- 大日本印刷
- SME市ヶ谷ビル
- 靖国通り(東京都道302号新宿両国線)
- 外堀通り(東京都道405号外濠環状線)
- 日本テレビ麹町分室(旧:日テレ本社)
- 日本テレビ通り
- 靖国神社
- 上智大学
- 法政大学
- 大妻女子大学
- ローマ法王庁大使館
- イスラエル大使館
- 千代田区立東郷元帥記念公園
- アルカディア市ヶ谷
[編集] 路線バス
- 市ヶ谷駅
[編集] 歴史
- 1895年3月6日
- 甲武鉄道(現:中央本線)の駅として開業。
- 1895年12月30日
- 複線化。
- 1906年10月1日
- 甲武鉄道、鉄道国有法により国有化。
- 1929年3月16日
- 複々線化(急行線のホームは設置されず。)
- 1949年6月1日
- 1974年10月30日
- 1980年3月16日
- 都営地下鉄新宿線が開業。
- 1987年4月1日
- 国鉄分割民営化。中央本線はJR東日本の管轄となる。
- 1996年3月26日
- 営団地下鉄南北線が開業。
- 2004年4月1日
- 営団地下鉄が民営化に伴って、有楽町線・南北線は東京地下鉄(東京メトロ)に継承する。