御茶ノ水駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

御茶ノ水駅（おちゃのみずえき）とは、東京都千代田区と文京区に跨る東日本旅客鉄道（JR東日本）と東京地下鉄（東京メトロ）の駅。東京地下鉄の駅番号はM-20。

神田川（外堀）南側（千代田区側）に東日本旅客鉄道の御茶ノ水駅が、北側（文京区側）に東京地下鉄の御茶ノ水駅がある。

JR御茶ノ水駅御茶ノ水橋口（2003年8月2日撮影）

御茶ノ水橋からの遠景（2005年4月15日撮影）

地下鉄丸ノ内線改札口（JR口、2005年6月12日撮影）

地下鉄丸ノ内線（御茶ノ水駅近く聖橋から、2004年5月6日撮影）

JR中央快速線上り、神田川、御茶ノ水橋（2005年2月撮影）

JR中央・総武線各駅停車の列車（2005年1月撮影）

[編集] 利用可能な鉄道路線

東日本旅客鉄道（JR東日本）
- 中央線（快速）
- 中央・総武線（各駅停車）
東京地下鉄
- 丸ノ内線

JRでは、聖橋口目の前の地下鉄新御茶ノ水駅（東京地下鉄千代田線）との乗換業務も行なっている。

[編集] 駅構造

[編集] JR東日本

島式ホーム2面4線の橋上駅。外側2線が中央線の快速列車、内側2線が中央・総武線の各駅停車。方向別複々線になっていて乗り換えには便利だが、昼間の多頻度運行時には快速電車と各駅停車は接続を取らないことが多く、快速電車のドアが開くと同時にすぐ向かい側の各駅停車のドアが閉まるということもある。
当駅を境に総武線各駅停車と中央線各駅停車が相互直通運転を行う。ただし早朝・深夜は総武線と中央線で分離運転し、総武線は当駅で折返す（中央線は東京発着）。総武線の上り電車は当駅2番線に到着し、そのまま中央緩行線下り本線に引き上げ、その後3番線に入線して総武線下り電車となる（構造上、東京発着の中央線各駅停車は、総武線が折返しに使うところは通らない）。
中央･総武線直通電車が運転していない早朝深夜は千葉方面から新宿・三鷹方面、その逆の三鷹方面から錦糸町、千葉方面へ行く場合はこの駅で乗り換えとなる。
御茶ノ水橋と聖橋の間にホームがあり、それぞれの橋の所に出口がある。尚、駅本屋は御茶ノ水橋側にある。高台と神田川の間に駅があるためホームの幅が非常に狭い。
車椅子用リフトはあるが、構造上の問題からかエレベータとエスカレータは設置されていない。
4番線に進入する電車は配線の関係上、ホーム直前で大きく揺れるので注意が必要である。
御茶ノ水は特急列車は通過扱いだが、千葉方面から2番線を経由して中央快速線に入る際、渡り線の信号待ちのため運転停車する。
2番線の発車メロディーは、ここでしか使用されていない、とても珍しいメロディーである。

のりば

■中央線（快速）新宿・立川・八王子・高尾方面（早朝・深夜は各駅停車）
■中央線（各駅停車）新宿・中野・三鷹方面
■総武線（各駅停車）当駅止まり（早朝・深夜）
■総武線（各駅停車）秋葉原・錦糸町・船橋・千葉方面
■中央線神田・東京方面

[編集] 東京地下鉄

相対式ホーム2面2線の地下駅である。

のりば

○丸ノ内線　銀座・新宿・荻窪方面
○丸ノ内線　池袋方面

[編集] 利用状況

2005年度1日平均乗降客数
- JR東日本は106,967人、東京メトロは50,980人。

[編集] 路線バス

駅前の御茶ノ水駅前停留所に都営バスの路線が乗り入れている。系統［学07］の東大構内行は停留所が聖橋の上にあり、他の系統のバスのりばより離れているので注意。

[編集] 都営バスの路線

学07 - 御茶ノ水駅～東大構内
東43 - 東京駅丸の内北口～御茶ノ水駅～駒込病院～田端駅～小台～宮城二丁目～荒川土手←荒川土手操車所
茶51 - 駒込駅南口～東大赤門～本郷三丁目駅→神田明神→御茶ノ水駅

[編集] 駅周辺

JR線の北を神田川が流れる。丸ノ内線の駅は神田川の北側にあり、御茶ノ水橋でつながる。聖橋は東、御茶ノ水橋は西に架かる。駅周辺は明治大学・日本大学・東京医科歯科大学などがあり、『日本のカルチェラタン』とも呼ばれる学生街として知られている。楽器店やスポーツ用品店、歴史ある有名病院も数多い。

[編集] 駅北側

東京医科歯科大学（医学部・歯学部）
- 東京医科歯科大学医学部附属病院
- 東京医科歯科大学歯学部附属病院
順天堂大学（医学部）
- 順天堂大学医学部付属順天堂医院
湯島聖堂
本郷通り
神田明神
東京ガーデンパレス（ホテル）
平和と労働センター・全労連会館
- 全国労働組合総連合事務所
- 労働者教育協会
- 学習の友社
- 全日本民主医療機関連合会事務所
- 原水爆禁止日本協議会事務所
- 日本国民救援会事務所
JFAハウス
- 日本サッカー協会（JFA）
- 2002FIFAワールドカップ記念日本サッカーミュージアム
東京労音お茶の水センター

[編集] 駅南側

新御茶ノ水駅 - 東京地下鉄千代田線
東京電機大学（本部・工学部）
駿台予備学校
日立製作所
ニコライ堂（日本ハリストス正教会の府主教座・本部）
総評会館（日本労働組合総連合会本部）
文化学院
アテネ・フランセ
明治大学（本部・駿河台キャンパス）
日本大学（歯学部・理工学部・大学院法務研究科）
- 駿河台日本大学病院
- 日本大学総合健診センター
- 日本大学歯学部付属歯科病院
- 日本大学カザルスホール
中央大学駿河台記念館
山の上ホテル
東京YWCA会館
- 東京YWCA専門学校
井上眼科病院
- 井上眼科病院付属駿河台診療所
- 井上眼科病院付属お茶の水・眼科クリニック
名倉病院（建替え中）
神尾記念病院
杏雲堂病院
社団法人東京都教職員互助会三楽病院
- 三楽病院付属生活習慣病クリニック
東京都水道局水道歴史館
浜田病院
神田（神保町）古書店街
三省堂書店神田本店
明大通り
外堀通り
国道17号
マロニエ通り

[編集] 歴史

1904年（明治37年）12月31日
- 当駅～飯田町間開業に際し、甲武鉄道の駅として開業（当初から電化）。
1906年（明治39年）10月1日
- 甲武鉄道、鉄道国有法により官設鉄道の駅となる。
1908年（明治41年）4月19日
- 当駅～昌平橋間延伸開業（当初から電化）。
1932年（昭和7年）
- 改築移転。総武本線が乗り入れ。
- この際、急行線（現：快速線）と緩行線の「緩急接続」を考慮し、利用者の動線までも計算に入れた極めて先進的かつ合理的な駅設計が行われた。このため狭いホーム構造でありながら、現在まで基本構造を変えないままに、多くの乗客をさばくことが可能となっている。
1949年（昭和24年）6月1日
- 日本国有鉄道が発足。
1954年（昭和29年）1月20日
- 営団地下鉄丸ノ内線の駅が開業。
1972年（昭和47年）7月15日
- 総武本線の東京～錦糸町間開業により、当駅～錦糸町間は枝線扱いとなる。
1987年（昭和62年）4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、中央本線（いわゆる中央東線）と総武本線はJR東日本の管轄となる。
1999年（平成11年）
- 関東の駅百選に選出。
2004年（平成16年）4月1日
- 営団地下鉄の民営化に伴い、丸ノ内線は東京地下鉄（東京メトロ）の管轄となる。