TBSラジオ&コミュニケーションズ
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株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ(TBS Radio & Communications,Inc.)は、関東広域圏を放送対象地域とするTBS(東京放送)グループのラジオ局である。略称はTBS R&C(あまり用いられずTBSと表記されることが多い)、通称はTBSラジオ。ラジオネットワーク「JRN」のキー局。
コーポレートメッセージは「聞けば、見えてくる。」。
目次 |
概説
- 2000年、ラジオ・テレビ放送事業を兼営していた株式会社東京放送(TBS)の合理化の一環として、同局のラジオ番組の製作と広告営業を主とするラジオ事業の現業全般を行う子会社として設立。その後、2001年10月1日TBSから中波放送免許(周波数954kHz、コールサインJOKR)を承継し、放送事業者となった(この時点でTBS本体はラジオ・テレビ兼営局ではなくなった)。TBS、TBS-R&C両社とも日本民間放送連盟の会員であり、民放連でも別会社の扱いとなっている。
- ニッポン放送や文化放送と異なり、1986年秋の改編における「ハローナイト」から、一時ぶれはあったものの聴取者層の年齢をやや高めに設定したアダルト路線をとってきた。それが支持を集め、2006年10月現在、首都圏におけるラジオ聴取率ではトップを誇る。
- 放送中に流れるサウンドロゴと現在の放送終了や放送開始の歌は男性ボーカルグループのBaby Booが歌っている。
- 広告料を他社に比べて安価に設定しており、私立学校からの生徒・学生向け告知放送や、企業の社員運動会などイベントの開催の有無の告知放送がしばしば行なわれる(6~7時頃)。
完全分社化に伴う告知放送
2001年9月30日の23:59から10月1日の0:00にかけて、完全分社化(正式には放送事業・免許を東京放送(現在はテレビ専業)から当社に継承)に伴う告知放送が行われた。
- まず9月30日23:59に東京放送のラジオ放送局事業としての締めくくりとしてサウンドロゴをバックに「お聞きの放送は、東京放送が周波数954KHzでお送りしました。」という堀井美香アナウンサーのアナウンスが行われ、その後時報CM(セブンイレブン提供)を放送した。
- 時報に続き10月1日0:00に宮内鎮雄アナウンサーから「JOKR TBSラジオ。・・・お届けしている放送はただいまの時刻をもちまして、東京放送から放送免許を引き継いだTBSラジオ&コミュニケーションズからの放送になります。」という内容で分社化放送開始のアナウンスが行われた。分社化最初の放送は林原めぐみのTokyo Boogie Night。
関連情報:TBSテレビコールサイン変更、TBSラジオ免許人変更モニター
放送開始・終了
1980年頃から放送開始・終了時には文化放送(QRソング)やラジオ大阪(OBCソング)と同様に歌が流れる。その歌はキャッチフレーズの変更と共に過去に2回変えられた。
- 1978年頃~1990年 「You are not alone」(別名「私の前のマイクロフォン」)「You are not alone」というさびの部分が「♪You are No.1」や「♪YOU あなたの」にも聞こえるので、正確なことは不詳。なお、歌に「マイクロフォンは27年前のもの」という一節があり、周波数が954kHzになった1978年(開局の1951年から27年後)から使われだしたと思われる。
- 1990年~2000年 「聞いたら、聞きたい」(別名「聞いたら始まる」、終了時の曲は2番が短縮された時もある)。歌っていたのは森川由加里。ジャンクション時(朝5時前)は、バイオリンによる別の曲を使っていた。ジャンクション時のアナウンスは不明。
- 2000年~ 「聞けば、見えてくる。」(歌はBaby Booによるア・カペラ)。2001年10月1日からは分社化されたためアナウンスが変更された。なお、ジャンクション時(朝5時前※、ただし月曜日のみ4時前のオープニング直後)の音楽はこの歌のピアノバージョンが使われている。ちなみに、ジャンクション時のアナウンスは堀井美香アナウンサーである(言い回しは2001年10月1日から「お聞きの放送は、TBSラジオです。周波数954KHz、出力100kwでお送りしています。J、O、K、R。TBSラジオです」)。
※毎月1日は緊急警報信号の試験発射のため、無し(月曜日を除く)。
- 放送終了時の放送
Baby Booの歌が流れ、1番終了後「今夜も遅くまで、TBSラジオにお付き合いくださいまして、ありがとうございました。まもなく、お別れの時間です」と堀井アナウンサーのアナウンスが入り、2番にはいる。2番の後「TBSラジオはこの後しばらく放送をお休みして、朝の放送は午前4時からお送りいたします。それでは、お休みなさい」と入り、サビの繰り返し後「お聞きの放送は、TBSラジオです。周波数、954KHz。出力、100kwでお送りいたしました。J、O、K、R。TBSラジオ」と入る。
- 放送開始時の放送
堀井美香アナウンサーの試験電波送信終了の告知放送が入り(言い回しは「J、O、K、R。こちらは、TBSラジオです。周波数954KHz、出力100kwで試験電波を送信いたしました。」)、Baby Booの歌が入る。そのとき、イントロに「J、O、K、R。TBSラジオです」のアナウンスが入る。1番の後「おはようございます、TBSラジオです。この放送は、周波数954KHz、出力100kwでお送りしています」と入り、2番の後「おはようございます、いつもTBSラジオをお聞きくださいまして、ありがとうございます。今日も1日元気にお過ごしください。これより、今日の放送を開始いたします」と放送開始のアナウンスが入り、サビの繰り返し後「J、O、K、R。TBSラジオ」が入る。その後ジャンクション時のアナウンスが入る。
- 短縮版の放送開始・終了
2006年11月6日、歌が省略されアナウンスのみで放送が終了/開始された。(アナウンス内容は同一) なお、試験電波もこの日に限り行われていない。また、次週からは通常通り歌入りで放送されている。
- 送信所トラブルによる放送休止
2001年8月に台風が原因で送信所にトラブルが生じ、数日間放送事故が多発していた。TBSは8月22日にコサキンDEワァオ!を中断し、深夜2時から翌朝4時まで放送を休止して送信所の点検・調整を行った。(放送予定のRide on music!は中止)
しかし、点検の後も不安定な状態は続いたため、9月2日深夜に再び深夜1時から点検・調整を行った。(放送予定のラジオパステルコレクション、量産型アリtoキリギリスは中止)
会社概要
種類 | 株式会社 |
市場情報 | 東京放送の項を参照 |
略称 | TBSR&C |
電話番号 | 03-3746-1111 |
設立 | 2000年3月21日 |
業種 | 東京放送の項を参照 |
事業内容 | 中波ラジオ番組制作、一般放送事業(AMラジオ放送)、衛星ラジオ番組制作、ラジオ番組販売に関する業務等 |
代表者 | 清水洋二(代表取締役社長) |
資本金 | 478,0501000円 |
売上高 | 15,6200100円(2006年3月期) |
外部リンク | [1] |
特記事項: 2001年10月1日,東京放送から放送免許承維 |
- 終日北は福島県、西は静岡県まで聴取可能で、夜間は国内・近隣諸国を含めて他に954kHzを使用している中波放送が無いため全国的に聴取可能。
- ただし、室蘭市、彦根市、徳島市、五島市、青森市、米子市、萩市、松山市、佐賀市周辺では、NHK第一放送の周波数(945KHzまたは963kHz)が近いため、夜間でもやや聴取困難。さらに、これらのNHKの電波が夜間に多くの範囲に届いてしまうため、近畿や名古屋など大都市圏でもやや聴取困難である。
- 南方諸島では電波が電離層を反射して届く夜間のみの受信に限られる地域がある。
- 開局 1951年12月25日(ラジオ東京〔現在の東京放送〕として)
- 免許継承 2001年10月1日(東京放送から継承)
- 呼出符号(コールサイン) JOKR
- 呼出名称(コールネーム) てぃいびいえすらじお
- 代表取締役社長 清水洋二
- 5:00起点の24時間放送(ただし、日曜深夜1:00〔第2・第4日曜は1:30〕~月曜早朝4:00は放送休止(※) - 2005年4月現在)
(※)スペシャルウィーク直前、スペシャルウィーク中は放送休止はなし(クラブ954放送のため)。
時報
2000年4月1日から使用している。「ピポパポパ(これに被って「ピ、ピ」と鳴っている)、ポーン」(ド高音)。時報はラジオのコールサインJOKRをモチーフにしたものである。((ぽぽ・・・)けぃ。(ぽぽぽ・・・)あーる。ポーン!!)。この時報を伊集院光が「おもしろ時報」「変な時報」「クソッタレ時報」「大沢悠里が反対してくれれば一発で消える」と言っていじり倒し、自身の番組(伊集院光 深夜の馬鹿力)でちょっとしたおふざけ抗議をした時期があった。
これ以前は、テレビと同様「ピ、ピ、ポーン」でカウントダウンはこの頃から2回であった。
時報スポンサーは
- 1991年9月以前:カルビー
- 1991年10月~1993年:商工中金
- 1994年:サッポロ飲料(当時のサッポロビール飲料、一部時間帯のみ。それ以外は番組宣伝並びに当時のテレビ・ラジオのキャッチコピーだった「-yes,TBS」のサウンドロゴ)
- 1995年~2002年3月:セブン・イレブン
- 2002年4月~12月:ファミリーマート(同業他社への移行は聴取者を驚かせた)
- 2003年1月~9月:ヤクルト本社
- 2003年10月~2004年3月:新光証券
- 2004年4月~アイワイグループ(2005年9月よりセブン&アイグループと改称。各社:セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカドー、セブン銀行、デニーズ、アイワイ・カード・サービス※、セブン&アイ出版※)
- ※1 アイワイカードは月~金14時のみの時報スポンサーである。
- ※2 セブン&アイ出版(Saita)はSaita発売の7日は1時~24時のスポンサーになる。
- ※3 日曜深夜(月曜未明)2,3時は定期放送でない為(通常は1時~1時半で終了)、ノンスポンサーとなり「聞けば、見えてくる」のサウンドロゴとなる。また、環境キャンペーン特番の時はCMを挿入せず、そのまま時報に入る(2005年11月から)。
沿革
東京放送(TBS)のラジオ・テレビ兼営局時代の沿革については、東京放送#沿革を参照のこと。
- 2000年3月21日 - TBSの完全子会社として、株式会社ティ・ビー・エス・ラジオ・アンド・コミュニケーションズ設立、TBSよりラジオ事業の送信・経理部門を除くラジオ事業全般を業務委託される。
- 2001年10月1日 - TBSから中波放送局の免許を承継(これに伴い、呼出名称だった「とうきょうほうそう」を廃止。TBS R&Cが一般放送事業者となって、呼出符号JOKRを継承、呼出名称は「てぃいびいえすらじお(TBSラジオ)」を付与された。東京放送はテレビ単営局として呼出符号JORX-TV、呼出名称「TBSテレビジョン」を新たに付与された)。
- 2003年10月10日 - デジタルラジオ実用化試験放送開始(チャンネル92、FM YOKOHAMA、BAY FM78、ラジオNIKKEIと共同)
- 2005年4月1日 - 株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズに商号変更。
- 2005年10月3日 - ポッドキャスティングサービス、TBS RADIO podcasting954を開始。
番組
TBS954情報キャスター
備考
- 1990年代はアニラジを多数放送していたが、2006年4月で「酒井香奈子のかなえて!シャイニング☆ドリーム」が終了したため、2006年10月現在に放送されている番組は「林原めぐみのTokyo Boogie Night」のみとなっている。しかし、2006年4月以降もアニラジではないが「~ちょいモテおやじ養成番組~ものほん」の難波圭一のように、声優をパーソナリティーに据える番組もあり、それ以外にも「四番 なかやま」に声優が起用されるなど、他の番組にゲスト出演するケースはある。関東エリアでは、アニラジが少ないTBSラジオやニッポン放送とは対照的に、文化放送とラジオ日本が多くアニラジを放送している。
関連項目
- 2005年10月1日、札幌テレビ放送 (STV) のラジオ事業の放送免許をSTVの100%出資で設立された新会社「株式会社STVラジオ」に承継。
外部リンク
関東地方のラジオ放送局 (NHKの放送局)
(その他民放中波ラジオ局) |