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仙台経済圏 - Wikipedia

仙台経済圏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Disambiguation"仙台" のその他の用法については仙台 (曖昧さ回避)をご覧ください。

仙台経済圏(せんだいけいざいけん)とは、仙台市および仙台都市圏小売商圏(買回品・専門品)をベースにした広域都市圏のこと。宮城県を中心に福島県山形県岩手県に広がり、400万人を越える市場規模を持つ。紙メディアを中心とした情報流通を特徴とし、高速バスの発達とETC通勤割引の登場によって近年一体化の傾向が強い。

宮城・山形・福島の南東北3県の県庁所在地を含む経済圏であるため、「南東北」と同義とされることもある。しかし、南東北3県の領域には仙台経済圏に含まれない地域があること、岩手県南部は北東北であるが仙台経済圏に入っていることなどから、厳密には同義ではない。

仙台経済圏は、「仙台圏」「仙台商圏」、または、最も関係の深い仙台市と山形市の名前をとって「仙山圏」「仙山交流圏」などとも呼ばれるが、ここでは「仙台経済圏」に統一する。

目次

[編集] 定義

[編集] 仙台・やまがた交流連携促進会議(202万人)

宮城県庁と山形県庁による定義。奥羽山脈を挟んで隣接する仙台都市圏(144万人)と山形県村山地方 (域内人口58万人。中心都市 : 山形市)とで構成される。それぞれの県の行政区分で区切ってつくられた地域圏であるため、実際に2地域を結ぶ山形自動車道沿道の地域が含まれないなど、これを以って仙台経済圏とするには難がある。しかし、仙台経済圏の中で最も密接な2地域であることは間違いなく、「双子都市」または「双子都市圏」の様相を呈している。

[編集] 南東北中枢広域都市圏(334万人)

南とうほくSUNプランが定義する「南東北中枢広域都市圏」とは、仙台市・山形市・福島市南東北三県都とその周辺地域のこと。定義域には、宮城県は中部および南部、山形県村山地方全域および置賜地方東部、福島県中通り北部および浜通り北部が含まれる。

この定義では、山形市や福島市と関係の深い山形県置賜地方東部(17.8万人)が含まれている。しかし、置賜地方は伊達政宗によって歴史的には仙台と関係が深いが、経済的な関係はそれほどでもないため、南東北中枢広域都市圏と仙台経済圏はイコールではない。ただし、三県都とその周辺地域の有機的なつながり、および一体化の傾向が、最近の仙台経済圏の特徴であるため、南東北中枢広域都市圏の定義域は、仙台経済圏の中枢部として意義がある。

南東北中枢広域都市圏を構成する主な都市雇用圏(2000年)

都市圏 人口 都市圏 人口
仙台都市圏(県央) 1,555,691 人 米沢都市圏置賜 141,889 人
山形都市圏村山 475,546 人 原町都市圏浜通り 75,020 人
福島都市圏中通り 412,353 人 東根都市圏(村山) 74,364 人
石巻都市圏(県東) 207,558 人 白石都市圏(県南) 54,338 人
古川都市圏(県北) 169,910 人 南陽都市圏(置賜) 36,189 人
※「都市雇用圏」とは通勤圏をベースにした都市圏。
※都市圏名は2000年時点の中心市の名称による。
※宮城県については、仙台都市圏(県央)を中心に県北・県東・県南に分けた場合(県西はなし)で表記した。南東北中枢広域都市圏には、県北の栗原市登米市気仙沼地方以外の宮城県全域が入っている。

[編集] 藤崎ブランドが通用する地域(400万人規模市場)

ブランドとしてのデパートは、その本拠が置かれている都市のブランドイメージを大いに反映しているため、その営業地域が本拠の都市の小売商圏と重なっていることが多い。

仙台三越(年間売上424億円)を抑え、東北地方で最も大きな売上高を持つ藤崎(年間504億円)は、東北地方において、デパートのブランドとして、また、仙台の中心部商業地である一番町の顔として確固たる地位を築いている。この藤崎の営業店の分布や外商部門の営業範囲が、仙台経済圏の範囲を反映している(三越の売上高の大きさは、仙台における東京の影響力の大きさを反映している)。

  • 藤崎の本店・支店・営業店などが存在する都市
    • 宮城県(仙台・泉中央・気仙沼・佐沼・古川・塩釜・船岡・白石)
    • 山形県(山形)
    • 福島県(福島・原町)
    • 岩手県(盛岡・一関)
    • 秋田県(秋田)

交通網も考慮すると、仙台経済圏は、宮城県全域、および、北は岩手県内陸部の一関市辺り、沿岸の大船渡市まで、南は福島県中通りの福島市辺り、浜通りの南相馬市辺りまで、西は山形県村山地方となり、飛び地として盛岡市秋田市があることになる。すなわち、連続した一体的 仙台経済圏の範囲は、前述の「南東北中枢広域都市圏」から置賜地方を除いた地域に、宮城県北部と岩手県内陸南部・沿岸南部を含めた地域となり、350万人の人口を擁する。この一体的 仙台経済圏は、遠くても仙台から100km以内にあるため、高速バスの料金も片道1000円程度以内であり、高速道路ETC通勤割引で半額となるため、一体化が進んでいる(天気予報も、この一体的仙台経済圏の各地域および東京となっている)。

ただし、近年の高速バスの発達を見ると、郡山市のある中通り中部、および、酒田市鶴岡市がある庄内地方と仙台市との間の便数が増加傾向にある。現在、仙台経済圏は、先ほどの一体的「仙台経済圏」(350万人)と、郡山都市圏庄内地方盛岡都市圏秋田都市圏などの周辺都市圏との相互作用によって形作られ、市場規模は400万人を越えている(周辺都市圏と仙台との高速バスは、一体的仙台経済圏内の料金と比べて急激に割高になる。福島・宮城・山形・岩手の4県合計の人口は約700万人)。

その他、東北地方で県境を越えて系列を持っているデパートなどは以下の通り

  • さくら野百貨店(仙台・石巻・北上・青森・弘前・八戸)
  • S-PAL(仙台・福島・郡山・山形)
  • 中三(青森・弘前・盛岡・秋田)
  • 中合(福島・会津若松)
    • 中合は、買収によって山形・酒田・八戸・函館の地元百貨店を買収し系列化しているが、福島県外では中合ブランドを用いず、買収前の店名を使用している。

なお、宮城県内でCMをしている県外のアミューズメント施設や宿泊施設(仙台からの観光・ビジネス需要が期待される地域)は、一体的「仙台経済圏」内と周辺都市圏の各施設の他、福島県いわき市会津地方、栃木県那須地方、東京(TDR)、札幌市の施設が見られる。

[編集] 仙台経済圏の通勤・通学圏としての面

仙台都市圏を「都市雇用圏」(10%通勤圏)によって「日常的都市圏」として定義したのに対し、仙台経済圏は小売の求心力である「商圏」によって定義した。しかし、仙台都市圏よりも広い仙台経済圏の範囲でみても、通勤・通学圏の面がある。(「大都市への通勤・通学人口図総務省統計局)。即ち、10%都市圏の外から仙台市への通勤・通学人数は3万人以上にのぼる(2000年)。これは、他の市町村から仙台市への通勤・通学者約13万人の25%以上を占め、仙台経済圏が単なる小売商圏の面のみでなく、通勤・通学圏としての面も持っていることを示している (仙台市への通勤・通学による流入人口は、合計 130,819人。 うち「10%都市圏の外」からの流入は 32,827人)。

10%都市圏の外にある主な都市から仙台市への通勤・通学(2000年)[1]

都市 流入 流出 距離 鉄道 高速バス ETC
古川市 2,883 人 1,261 人 43km 新13分、1,255円 約60分、750円 32分、 650円
石巻市 2,593 人 1,192 人 50km 快64分、 526円 約60分、700円 43分、1,500円
白石市 1,982 人 632 人 45km 新15分、1,184円 - 24分、 500円
角田市 1,600 人 472 人 40km 45分、 622円 - (複数経路)
福島市 1,551 人 681 人 80km 新27分、1,594円 約70分、650円 50分、 950円
山形市 1,418 人 1,054 人 60km 快65分、 655円 約50分、682円 40分、 800円
古川市 は、周辺自治体と合併して現在は大崎市 となっている。
※古川市(現・大崎市)・白石市・福島市には東北新幹線の駅がある。
=新幹線。快=快速。
※「鉄道」は最速の路線で1ヶ月通勤定期券を平日22日分×往復=44回分で割った1回分。「高速バス」はおおよその時間で片道回数券料金。ただし、定期券がある山形線は「鉄道」と同じ計算法。「ETC」は高速道路部分の時間で、ETC通勤割引が適用される路線はその料金を斜体 で示す。
※ 高速道路の仙台側ICは、石巻市発が仙台東IC、それ以外は仙台宮城IC三陸自動車道矢本石巻道路が、2008年1月に償還終了して無料開放予定であるため、その場合、石巻河南IC~仙台東IC間は、現在の1500円から1050円になる。

統計から分かるように、福島市や山形市からも通勤・通学する者が多くいる。また、山形市へは流出も多く、仙台市と山形市とが補完関係(双子都市)となりつつあることが読み取れる。また、2004年1月以降、仙台の10%都市圏の外と仙台市との間で高速バスが発達してきているが、上記の統計はそれ以前のものを反映している。

仙台市への通勤・通学(2000年)

仙台市へ流入 仙台市から流出
合計 130,819 人 48,823 人
宮城県内他市町村 119,193 人 43,146 人
他県 11,626 人 5,677 人
うち 福島県 4,596 人 1,584 人
うち 山形県 2,738 人 1,485 人
うち 岩手県 1,788 人 764 人

福島市と仙台市との間には、東北新幹線東北本線東北自動車道国道4号が通り、南相馬市と仙台市との間には常磐線特急あり)・国道6号などの交通網が整っているため、以前から流入が多かった。山形市と仙台市との間には、以前は仙山線快速まで)と国道48号国道286号しかなく、観光面や小売商圏の面では交流があったが、通勤・通学の面では立ち遅れていた。しかし、山形自動車道が開通し、高速バスが発達するにつれて、通勤・通学圏としても関係を親密にして来ている。また、仙台と山形は、芋煮とスポーツにおいてライバル関係(→仙台と山形のライバル関係)にあるため、お互いその存在感を増してきている。

[編集] 仙台経済圏の交通環境の変化

JRは、東北新幹線を利用した東京への遠距離大量輸送には、CMをうったり新車両を導入したりして積極的な投資をしているが、仙台経済圏内の在来線には積極性がなかった。また、安価な都市間移動を担っていた「路線高速バス」が、長年寡占状態であったため、運賃の値上げはすれどもサービスはよくならないような状況が続いていた。

そんな中、1999年3月の高速バスの仙台~福島線開設以後、仙台を目的地とする近距離都市間高速バスの新設・増便・値下げ競争が続き、それにJRが回数券より安い特別企画乗車券で対抗した。さらに、ETCの通勤割引が出来たため、通勤・通学客のみならず、買い物客にまで影響を与える大規模な陸上交通の再編が起きた。この再編によって仙台経済圏は拡大し、飲み込まれた都市圏や地域圏では、既存の圏内中心部に向かう一般バス路線網が仙台に向かう高速バス路線網に置き換えられてきている。地域圏の廃止された一般バス路線には、ダウンサイジングしたコミュニティバス乗合タクシーなどが導入された。

他方、東京~仙台間に「定期ツアーバス」(路線バスではなく、観光バスを使う旅行商品の扱いとなる)が運賃を大幅に値下げして参入したことにより、「路線高速バス」とJRとの三つ巴のシェア争いが起こっている。

結果的に、おおまかに言って現在の仙台経済圏の交通環境は、

  • 仙台都市圏内: 自家用車、地下鉄、バス、JR在来線(高速バスの適用ではない)
  • 仙台経済圏内: 高速バス、自家用車(ETC通勤割引)、(新幹線)、JR在来線
  • 仙台経済圏外: 高速バス、新幹線、自家用車
  • 仙台~東京間: 東北新幹線、定期ツアーバス、路線高速バス

以上のような状況になってきている。仙台経済圏内における仙台市と仙台都市圏外とを結ぶ路線では高速バスが圧倒的に優位に立っており、JRが優位に立っているのは、仙台~石巻間(仙石線)のみとなっている。人口密度の低い仙台都市圏外の仙台経済圏では、JR在来線は1-2両編成で高頻度運行でもしないと、高速バスと太刀打ちできない状況になっている。

[編集] 高速バス

仙台との間に高速バス路線がある都市東北運輸局管内の高速バス
(★がついている路線は、プロ野球開催日にフルキャストスタジアム宮城まで延長運転。都市名の後の数字は平日の往復本数。"/"の後の数字は週末休日本数。数字に"×"がある路線は、共同運行ではない2社以上が参入。数字に"+"がある路線は、始発が異なるがある都市で合流する路線。上りと下りで本数が違う場合は、仙台行が"↑"、反対が↓。左右矢印は仙台行方向。斜体 は同一路線。内部リンクはその路線の項目)

[編集] 仙台経済圏内(仙台への流入)

1999年3月仙台~福島線2000年3月15日仙台~郡山線に近距離「路線高速バス」が開設されドル箱路線化した。2001年2月規制緩和を受けて、2002年10月初旬に富士交通も安価な運賃(既存運行会社より約20%割安)・ハイグレードな車両・添乗員付きのきめ細かなサービスを謳って同2路線に参入した。さらに、2004年1月から始まった仙台市~山形市間においても近距離高速バスの増便・運賃値下げ競争が始まった(特急バス仙台山形線1998年7月1日笹谷トンネル山形自動車道編入によって仙台~山形間の高速化完成)。その後も、仙台と接続する近距離都市間高速バスの増便と新規路線開発が続いている。

これらの高速バスは、通勤・通学客にとってJRよりも安価に利用できるという長所が最も大きいが、JRよりも運行頻度が多く乗り換えが要らないために便利であること、また、仙台側は仙台駅一番町の2ヶ所程度の停留所に対し、出発側の都市では3-5ヶ所の停留所を設けているため、自宅から仙台市中心部までのトータルの時間がJR利用より短縮できることなどが利用者増に繋がっている。また、仙台経済圏に利便性の高い高速バス交通網が整備されたことにより、買い物客にも利用されるようになって、仙台経済圏拡大を招いた。

前項のそれぞれのルートの便数を見て分かるように、山形福島古川の各便は、土日休日よりも平日の便数の方が多く、通勤・通学の足としての利用が多いことを示しているが、一方で土日休日でも平日並みの便数があり、買い物客にも利用されている。仙台経済圏の外にあると見なされていた盛岡との間では、平日よりも休日の方の便数が多く(平日15往復、週末20往復)、買い物客の足として利用されていることが分かり、盛岡と仙台経済圏の関係の一面を示している。また、首都圏志向が強い郡山との間でも高速バスが好調であり、今後の仙台経済圏との関係が注目されている。

仙台との間で頻度の高い都市間高速バス路線 (頻度、時間、割引料金片道分)

仙台市~山形市間(特急バス仙台山形線)では平日70往復以上の運行があり、通勤・通学の足としても定着している。これにより、JR仙山線は、仙台駅山形駅間全線を通しで乗る人が大幅に減少し、現在は仙台駅~愛子駅間の近郊列車化した。仙山線全線を走る電車の本数は1日18往復、快速65-76分(普通86分。以前は59分で走る快速もあった)、片道1110円。Wきっぷで750円。

仙台~福島間の交通手段も、高速バスが発達する前は、(1)マイカー(2)新幹線(3)在来線(4)高速バス、という順番であったが、増便と運賃の値下げ競争によって、(1)高速バス(2)マイカー(3)新幹線(4)在来線、という順序に入れ替わった。

仙台駅福島駅間(片道分)
  • 高速バス : 48往復、70分、650円(10枚回数券。2枚回数券で700円。通常900円)
  • JR東北本線 : 16往復、快速72分(普通80-95分)、750円(Wきっぷ。通常1280円)
  • JR東北新幹線 : 49往復、27分、2250円(新幹線Wきっぷ。通常3580円)
  • 東北自動車道 : 50分、950円(「ETC通勤割引」適用時。通常1900円)

[編集] 仙台~東京間(仙台からの流出)

以上のように、高速バスによって仙台経済圏は拡大したが、一方で、仙台~東京の間に格安の「定期ツアーバス」が参入し、着実に利用者数を増やしてきている。このバスは、仙台の「時間はあるけどお金がない」ような学生たちに人気になっている。

仙台~東京間は、高速バスで5時間~5時間半くらいで繋がれている。その料金は、「路線高速バス」JRバス東北東北急行バスの共同運行)の場合、片道:6,210円。「定期ツアーバス」の場合は、ビジネストラベルが運行する昼間の便が片道:3,800円(ネット割引:3,300円)、桜交通は片道:3,000円(特定日は2,800円、2,500円)となっている。つまり、「路線高速バス」に比べ、「定期ツアーバス」では約半額で利用出来ることになる。

さて、仙台~東京間は、JRの普通列車で6~7時間で移動出来るため、青春18きっぷの1回分の2,300円で移動出来る。しかし、青春18きっぷは、春休み・夏休み・冬休みのそれぞれ期間限定であること、5回分が一綴りになって11,500円で売っており、使い残しができてしまいがちであること、JRの普通列車を乗り継ぐより、高速バスの方が1時間以上早く目的地に着けること、などのために、3,000円程度で利用できる定期ツアーバスが人気になっているのだと考えられる。結局、「毎日が青春18きっぷ」のような状況が仙台~東京間に出来たことになり、気軽に東京に行く仙台の若者が増えてきていると考えられる。

また、福島~郡山~東京でも定期ツアーバスが運行されており、昼行便で福島発2500円程度、郡山発2000円程度、夜行便で福島発3500円程度、郡山発3200円程度となっており、仙台経済圏の拡大の一方で、東京の影響力拡大も起こっている。

  • 郡山~東京(定期ツアーバス) : 5時間、片道2000円(最安値。昼行便)
  • 郡山~仙台(路線高速バス): 約2時間、片道1200円(回数券利用。定価は1900円)

[編集] 「路線高速バス」と「定期ツアーバス」の違い

仙台~東京間において定期的に発着する高速バスには、「路線高速バス (都市間高速バス)」と「定期ツアーバス」がある。違いを以下に列挙する。

  • 「路線高速バス」はJRバス東北急行バスによる共同運行。
    • 仙台~池袋新宿 : 昼間5往復/日、夜行2往復/日(夜行便1・夜行レディース便1)
    • 仙台~八重洲浜松町 : 昼間3往復/日、夜行3往復/日
    • 仙台~品川横浜 : 夜行1往復
  • 「定期ツアーバス」には数社が参入している
    • ビジネストラベル 仙台~新宿(~八重洲) : 昼間4往復/日、夜行1往復/日
    • さくら観光 仙台~新宿 : 昼間3往復/日
    • サンシャインツアー・楽天バスサービス 仙台~新宿 : 各社、夜行1往復/日ずつ
    • Jエキスプレス 仙台~福島~郡山~新宿~TDR : 夜行のみ1往復/日
    • オリオンツアー・トラベックスツアーズ 蔵王温泉山形~長町~仙台~泉中央~新宿~東京駅~TDR(~成田空港) : 各社、夜行1往復/日ずつ
    • その他数社が、週末のみの運行やお盆・年末年始・スキーシーズンなどの季節運行に参入している。
  • 「路線高速バス」は、公共交通機関の意味合いがあるので、公道上に常設の停留所を設置することができる。ただ、その公共性ゆえ、運賃改定には許認可が必要になり、運賃の弾力運用が出来ない。
  • 「定期ツアーバス」は、パッケージ旅行商品の扱いなので、いくら「定期性」があったとしても常設の停留所 を公道上に設置できない(仙台駅東口の代ゼミ仙台校前が集合場所 となっていることが多い)。但し、旅行「商品」であることで、市場原理に従って価格(運賃)を自由に変更出来る。
  • 「定期ツアーバス」はキャンセル料が発生する場合がある。
  • 「定期ツアーバス」には往復割引がない(往復割引やポイント制を設定する会社もある)。
  • 「路線高速バス」は3列シートの場合がほとんどだが、「定期ツアーバス」は4列シート。
  • 「路線高速バス」はサービスも良く、女性専用席があり、かつ、車内トイレや無料のお茶サーバー付きのバスが使われているが、料金は高い。「定期ツアーバス」は、車内トイレが付いていないが、料金は安い。

国土交通省東北運輸局のプレス発表「東北地方における運輸の動き」(月例)では、「路線高速バス」は「高速バス」として統計が出される(中距離 東京便)。対抗馬になっている「定期ツアーバス」は、この統計には出てこない。因みに、仙台発着短距離便3系統は、2006年度からサンプル化され、月例報告されるようになった。

[編集] ETC通勤割引

仙台経済圏の高速道路網については「仙台都市圏」を参照

ETC通勤割引(2005年1月11日6:00am~)は、100km以内の通行に限り、朝・夕のラッシュの時間帯に約50%の割引が適用されるものであるが、このサービスの登場も、仙台経済圏拡大に寄与している。山形市や福島市などとの間では、首都高速を使うときと同様の感覚で高速道路が使えるようになった。

ETC通勤割引の適用要件が満たされているインターチェンジの内、仙台宮城ICを基点に100km以内で最遠のICまでの距離数・所要時間(月曜朝7時出発)・ETC通勤割引時の料金は以下のようになっている。

ハイウェイ・ナビゲータによる数値。主要都市についても付記
※メッシュは100km以内で最遠のICか高速道路の端点
※宮城県内は全て100km以内だが、東北道山形道のみETC通勤割引に対応
※仙台都市圏内の東北自動車道泉IC泉PA仙台宮城IC仙台南IC村田IC蔵王PAの区間は、交通量が多い上に、カーブが多くて高低差もあるので、事故多発地帯となっている。そのため、通常時の制限速度が80km/hになっている。

仙台市仙台宮城IC)までの値

高速道路 出発都市 出発IC 距離 時間 ETC
岩手県 東北道 平泉町 平泉前沢IC 99.4km 75分 1400円
一関市 一関IC 87.9km 66分 1250円
宮城県 栗原市 築館IC 58.8km 44分 850円
大崎市 古川IC 42.7km 32分 650円
仙台宮城IC
白石市 白石IC 32.9km 24分 500円
福島県 福島市 福島飯坂IC 67.5km 50分 950円
二本松市 二本松IC 96.4km 73分 1350円
山形県 山形道 山形市 山形蔵王IC 53.5km 40分 800円
西川町 西川IC 84.9km 64分 1200円
東中道 東根市 東根IC 76.0km 58分 1100円
上山市 山形上山IC 79.9km 61分 1150円

(参考) 首都高速東京駅Y・八重洲P)までの値

出発都市 出発IC 距離 7時台 深夜
時間 ETC 時間 ETC
さいたま市 浦和南IC (S5) 25km 60分 970円 30分 800円
横浜市 横浜公園IC (K1) 35km 45分 1260円 40分 1040円
※全て首都高速所要時間案内による数値
※それぞれの都市の市役所に一番近いICから東京駅Y・八重洲P)までの距離数・所要時間(月曜朝7時出発)・ETC利用時の料金、および、深夜の所要時間、ETC深夜料金

[編集] 仙台経済圏の拡大の背景

仙台経済圏の成立については『東北地方の経済史』を参照

仙台郊外の幹線道路(国道4号仙台バイパスなど)沿いに郊外型大規模店等の出店が相次ぎ、地域の渋滞などの問題が発生するとともに、中心商業地(青葉区)に与える影響が懸念されていたが、中心商業地である一番町および仙台駅周辺では再開発が進むとともに、一番町藤崎デパート周辺にブランドショップ街の形成が始まっており、活気が戻ってきている。これは、他の東北地方の都市においてデパートの閉店が相次いだこと、都市間移動の主役が、低料金の高速バスに取って代わったことなどにより、週末を中心に主に山形県福島県からの買物客がどっと押し寄せるようになったためである。

仙台中心部の買い物客の内、山形市民は平日に 仙台市民の二倍近い額を消費し、福島市民は休日に 仙台市民の二倍近い額を消費するとの調査結果がある。県外客は、ぶらんどーむ一番町仙台駅西口前で集中して消費行動をしている。
東北地方の主な都市圏・人口・百貨店数(2000年)
順位 都市圏 人口 百貨店
1位 仙台都市圏 1,556,293 人 3店
2位 郡山都市圏 537,727 人 1店
3位 山形都市圏 475,692 人 2店
4位 盛岡都市圏 475,621 人 2店
5位 秋田都市圏 452,397 人 2店
6位 福島都市圏 412,360 人 1店
順位 都市圏 人口 百貨店
7位 いわき都市圏 365,951 人 0店
8位 青森都市圏 340,750 人 2店
9位 八戸都市圏 332,426 人 1店
10位 弘前都市圏 326,193 人 2店
11位 北上都市圏 220,486 人 1店
12位 石巻都市圏 207,562 人 1店


都市圏人口は都市雇用圏のもの。南東北中枢広域都市圏に含まれる都市圏はで示す。百貨店数は、日本百貨店協会に加盟しているデパートの数。上記の他、岩手県花巻市、秋田県大仙市大曲)、山形県酒田市米沢市、福島県会津若松市にも1軒ずつ百貨店がある。仙台市内には、上記3軒の百貨店の他、大型専門店ビル(ファッションビルなど)が8軒ほどある。

(参考)東京から東北地方諸都市までの距離の対応表
(第一国土軸と第二国土軸との対応)

また、近年、南東北の住民の高額消費財の購買地は、「東京」、「海外旅行時の免税店」、および「仙台」 に集約してきていたが、原油高やテロの影響による海外旅行のコストアップ、仙台空港の国際線の減少(「免税天国」のホノルル便や香港便の消滅)などにより、「海外旅行時の免税店」の地位が下がり、仙台にアクセスする低料金高速バスの出現によって「東京」の地位が下がり、結局、出費が最もが少なく高額な物を買える仙台の中心商業地が、ある面で都市間競争に勝って、相対的に地位を向上して来た。しかし、仙台の地元商店は中心商店街からどんどん撤退し、海外や東京資本の店に取って代わられている。

このような背景により、仙台都市圏小売商圏は拡大傾向にあり、山形県村山地方福島県中通り北部、浜通り北部が 「仙台経済圏」 に組み込まれた。また、東北楽天ゴールデンイーグルスが仙台への集客マグネットとして作用しており、東北地方における仙台のプレゼンスを向上させた。

ただ、最近、沖縄県那覇市に、国内初の日本人向け免税店が出来たことにより、南東北の住民の高額消費財購買地として沖縄が台頭してきた。仙台那覇便は、現在、ANAによる1日1便だけだが、この流れを受けたのか、それとも昨今の沖縄ブームのためなのか、この路線にJALが季節運行で参入することになり、今後の仙台中心部商業地にどの程度の影響があるのか考察が必要になってきている。また、前述の高速バスの項目にあるように、格安の「定期ツアーバス」が仙台~東京間に参入したことにより、若者層における東京のプレゼンスが高くなっていくことも考えられ、沖縄の免税店と同様に考察が必要である。

[編集] 札幌・仙台・広島の各経済圏の比較

仙台経済圏と規模が似た経済圏には、札幌市を中心とした札幌経済圏道央圏札幌都市圏)、広島市を中心とした広島経済圏広島広域都市圏広島都市圏)がある。これらの経済圏は、それぞれ性格が異なり、一口に人口のみでの比較はできないが、このタイプの大都市圏行政では、「その経済圏に入っている」 という帰属意識が参加の必要条件になるので、それぞれの中心都市の求心力を示していると考えられる。

  • 仙台経済圏:人口334万人、11,234km²、半径 80km圏
  • 札幌経済圏:人口340万人、22,913km²、半径 80-100km超圏
  • 広島経済圏:人口234万人、 6,301km²、半径 60km圏
※仙台経済圏(ここでは比較のため、南東北中枢広域都市圏の値を用いている)
※札幌経済圏(石狩230万人、空知37万人、後志26万人、胆振43万人、日高8万人)
※広島経済圏(旧安芸国、三原エリア、旧周防国東部)
石狩支庁=宮城県=広島経済圏 : 230万人程度
自治体 10%都市圏 5%都市圏 1.5%都市圏 経済圏
札幌 188万人 札幌 231万人 札幌 241万人 札幌 256万人 札幌 340万人
広島 116万人 広島 158万人 広島 185万人 仙台 219万人 仙台 334万人
仙台 103万人 仙台 156万人 仙台 182万人 広島 205万人 広島 234万人

これらを比較してみると、広島経済圏は、海岸線や谷あいなどの狭い土地に密集して人が住んでいるため、そこに鉄道や高速を通して「効率的」経済圏を形成しており、人口統計以上に広島の集客力を高めている。しかし、広島は、札幌や仙台と比べて背景人口の少なさは否めない。一方、仙台や札幌の経済圏は人口は多いが広島ほどの効率性がない。また、広島市から100km圏内には福山尾道圏(備後都市圏)や周南圏などがあるが、近接する岡山都市圏北九州都市圏と競合してしまって広島経済圏内に充分に入っていないため、競合する都市圏が周りに無い仙台や札幌と比べると、経済圏が狭く、集客力も頭打ちになる。また、中国・四国地方は、全体として大阪圏や福岡経済圏の影響下に入りつつあり、分断傾向が強いため、広島経済圏の拡大は簡単ではない。

[編集] イベント集客力

東北地方は、全ての県に新幹線東北秋田山形)が通っている唯一の地方となっており、結果、交通の利便性が高い盛岡仙台郡山の3都市が拠点化してきた(※仙台は、東京青森市のちょうど中間に位置している)。そのため、コンサートツアーにおいて「盛岡1day・仙台2days・郡山1day」型の開催が頻繁にされるようになった。この型のツアー開催をする歌手は、中国地方においては 「岡山1day・広島1day・米子1day(+山口県内1day)」 型のツアーを開いており、2daysを開催できる仙台の拠点性の高さと仙台経済圏の人口の多さを示している。

ただし、仙台経済圏は「動線が長く」「人口密度が低い」ため、この型の開催方法では、イベント自体の集客能力の有無で、実際の集客数にかなりの差を招く。他方、札幌経済圏は、仙台経済圏と比べて動線が短く、DIDが広いため、安定的に集客力がある。つまり、アーチストやイベントの認知度・人気に従って、無名(札幌○、仙台×、広島△)、中程度有名(札幌◎、仙台○、広島○)、有名(札幌◎、仙台◎、広島○)という集客力になり、仙台は、ガラ空きか超満員かという両極端な現象を生む。

近年、ライブハウスツアーをするアーティストが増加しているが、その場合は、仙台・郡山の2都市、もしくは仙台のみとなることが多い。また、大規模舞台セットを組むアーティストの場合は、仙台のみとなることが多い。これらの場合、仙台に東北地方全域からファンが集まるので、札幌(北海道560万人)・仙台(東北地方970万人)・広島(中国地方770万人)の中で地方全体の人口が最も多い仙台が、最も集客力があり、最も盛り上がると言われる。

盛岡<90km>一関<90km>仙台<80km>福島<50km>郡山<230km>東京
北九州<120km>周南<85km>広島<100km>福山<60km>岡山<180km>大阪

  • 仙台~宇都宮:250km (広島~福岡:260km)
  • 仙台~東京:360km (広島~大阪:330km)
  • 仙台~新潟:最短220km、高速265km (広島~米子:最短180km、高速270km)
※距離数は、市庁舎同士の最短距離の概数(MapFan Webで計算)

[編集] 経済圏のマスメディア

仙台経済圏は、札幌経済圏や広島経済圏と違い、圏域全体をカバーする統一的マスメディアに乏しい。三大都市圏は、都府県の境を越えた放送局や新聞社などを持っており、札幌は北海道全域に放送をし、広島や福岡は県境を越えて飛ぶ電波のおかげで、経済圏全体をカバーしている。仙台経済圏は、宮城県・山形県・福島県・岩手県に広がっているが、県境に山がそびえているため、仙台の放送が経済圏全体をカバーできていない(越境電波により一部視聴可能な地域はある)。そのため、仙台のデパートやファッションビルなどは、セールの時など、仙台の他に、山形や福島の放送に別口でCMを出さざるを得ず、ビジネスサイズの割にコスト高となっている。

県境を越えるメディアは、東北6県で販売をしているブロック紙河北新報や、宮城・山形・福島・岩手の4県で販売をしているプレスアートの出版する数々の雑誌など、紙メディアが主体となる(→仙台都市圏参照)。このため、広告対象が仙台都市圏や宮城県なのか、仙台経済圏全体なのかで、広告戦略が異なる。

しかし、統一的マスメディアに乏しい点は、見方を変えれば多様なメディアが存在することになり、仙台経済圏に含まれながらも、それぞれの地域独自の情報が得られ、関西の大阪神戸京都のように、仙台・山形・福島は「三都」の形式を維持している。(以下、NHKを含む放送局の数を示す。仙台と広島の経済圏にはテレビ東京系列局はない)

  • 広島経済圏
    • テレビ局 5
    • FM局 2
    • cFM局 2
※広島経済圏では、広島市以外に放送局は立地していない。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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