七大都市圏
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七大都市圏(ななだいとしけん)は、総務省統計局が全国の都市部の人口などを把握するために用いた指標で、東京都区部と政令指定都市を基準に規定した地域区分である。国内に7つの大都市圏を認めているため、こう呼ばれる。
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[編集] 定義
[編集] 中心市
- 中心市は、東京都特別区部および政令指定都市。
- ただし、中心市が互いに近接している場合は、それぞれについて大都市圏を設定せず、その地域を統合して1つの大都市圏とする(例:京阪神大都市圏)。
[編集] 周辺市町村
- 中心市への15歳以上通勤・通学者数の割合が当該市町村の常住人口の1.5%以上であり、かつ中心市と連接している市町村。
- ただし、中心市への15歳以上通勤・通学者数の割合が1.5%未満の市町村であっても,その周囲が周辺市町村の基準に適合した市町村によって囲まれている場合は、「周辺市町村」とする。
[編集] 大都市圏
[編集] 七大都市圏
2000年国勢調査に基く数値。括弧内は中心市。人口順に掲載。
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- 人口3449万人 面積13449㎢ 密度2555人/㎢
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- 人口1864万人 面積11169㎢ 密度1669人/㎢
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- 人口874万人 面積6380㎢ 密度1370人/㎢
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- 人口542万人 面積4943㎢ 密度1096人/㎢
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- 人口251万人 面積4188㎢ 密度599人/㎢
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- 人口219万人 面積5149㎢ 密度424人/㎢
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- 人口204万人 面積4142㎢ 密度493人/㎢
2000年時点では「京浜葉大都市圏」とされるが、2001年5月1日にさいたま市が発足し、2003年4月1日 政令市となる予定だったため、統計発表時にはさいたま市も中心市に含めた関東大都市圏も掲載された。
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- 人口3461万人 面積13754㎢ 密度2516人/㎢
[編集] 七大都市
上記「七大都市圏」の各々の中心となっている東京都区部・大阪市・名古屋市・福岡市・札幌市・仙台市・広島市の7都市を指して「七大都市」という場合がある。具体的な都市名を省略して挙げる場合、三大都市圏とその他の大都市圏とは人口や経済力が異なるため、省略した都市名の順序は「東名阪・札仙広福」となることが多い。また、「東名阪・札仙広福」で「七大都市圏」を指す場合もある。この「七大都市」は、行政機能の集約傾向が強いため、国の機関を中心に広く用いられる。
ただし、民間の業務機能においては横浜市にも集約傾向があるため、中国・四国地方のプライメイトシティとはなっていない広島市を除き、代わりに横浜市を入れた「東横名阪・札仙福」を「七大都市」とする場合がある。
[編集] 都市圏
上記の七大都市圏に含まれる都市以外で、2000年国勢調査時点で人口50万人以上の市は5つあった。それら5市を中心市とする都市圏は「五都市圏」と呼ばれる。七大都市圏と五都市圏を併せて「12大都市圏」と呼ばれる。
- 五都市圏
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 統計表で用いられる地域区分の解説 - 大都市圏・都市圏とその中心市・周辺市町村
- 第92表 大都市圏並びに都市圏の男女別人口,面積,人口密度,全国に占める割合,人口性比,年齢(3区分)別割合,一般世帯数,一般世帯人員,1世帯当たり人員,施設等の世帯人員,一般世帯に占める割合,持ち家率及び1世帯当たり延べ面積(関東大都市圏-特掲)(平成12年)
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