青葉区 (仙台市)
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青葉区(あおばく)は仙台市を構成する5区のうちのひとつで、合併前の旧仙台市の北部・中央部と旧宮城郡宮城町からなる。区の東部は江戸時代から仙台の中心である。
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[編集] 地理
区の東端は仙台駅と東北本線で区切られる。駅から西は、仙台市役所、宮城県庁、国分町、東北大学などを擁する市の中心部である。仙台城から西は山がちで、山形県との境まで至る。西端は船形山の南で、関山峠で山形県に通じる。東西に細長い区の中心を広瀬川が貫流する。
[編集] 沿革
面積の大半を占める旧宮城町は1987年に仙台市に合併した。現在の宮城総合支所は宮城町役場の場所と管区を受け継いだものである。青葉区は、1989年4月、仙台市が政令指定都市になった時に設けられた。発足時の人口は24万5881人であった。区名は区内にある仙台城の雅称の「青葉城」や「青葉山」に由来する。
[編集] 青葉区(宮城地区)分区問題
青葉区の旧宮城町地域(青葉区西部:青葉山丘陵の西側。愛子盆地を中心とする)は、合併時の取り決めにより、旧町内の人口が5万人に達したら分区することになっていた。合併時の旧宮城町の人口は29,093人(1987年)。もし分区されるのであれば、区の名称は「広瀬区」が有力と言われている。それは、旧宮城町が、旧広瀬村と旧大沢村の合併によって出来た町であることと関係がある(それぞれの村の記事参照)。
[編集] 1990年代
1996年(平成8年)に旧町内の人口が5万人を突破した際、分区するかどうか話し合われたようであるが、バブル崩壊で地価下落に突き進んでいた当時、仙台市内における青葉区ブランドを捨てて新たな仙台市最小人口の区となることは、人口の流入を減らし、更なる地価下落を助長することも考えられ、実施不可能と判断された。
また、青葉区を旧仙台市部分(青葉区)と旧宮城町部分(新設区)とに単純に線引きしてしまうと、南吉成などの青葉区成立後に主に開発が進んだ旧宮城町に帰属意識が無い地区の反対が考えられたり、折立地区が青葉区の飛び地になってしまったりする等の問題があった。
- 折立地区は、地形的には愛子盆地の一部であるが、蕃山丘陵によって分けられる生出盆地と愛子盆地を結ぶ交通路にあり、江戸時代には伊達家家臣の茂庭氏の知行域であった。その知行域を受け継いだ旧名取郡生出村は、折立地区とともに1956年に仙台市に編入合併された。結果的に折立地区は、愛子盆地のその他ほとんどを町域としていた旧宮城町地区に現太白区から突き出た形となった。政令市化の際、折立地区は、旧市町の境界を尊重して太白区に入るよりも、愛子盆地を構成する一地区として旧宮城町と共に青葉区に入った。このような経緯のため、旧宮城町地区が分区した際は、太白区と新設区の間に挟まれた青葉区の飛び地になる可能性がある。なお、折立地区は、仙台宮城IC・国道48号(仙台西道路・愛子バイパス)、仙台北環状線・仙台村田線など、仙台西部の主要幹線が集まる交通の要衝である。
[編集] 現在
2006年11月1日現在の旧宮城町の推計人口は64,126人(折立地区の人口を含んでいない値[1][2])となっており、合併時から倍加して、今もなお増加傾向を示している。
旧宮城町地区(愛子盆地)の中心は、旧広瀬村のJR仙山線・愛子駅から陸前落合駅辺り(広瀬地区、または愛子地区と呼ばれる)となっており、それぞれ駅前開発も進んでいる。仙山線と並走して愛子盆地を東西に貫く国道48号・愛子バイパス沿いでも、農地指定が次々解除されて都市化が進んでいる。旧大沢村(大沢地区と呼ばれる)の方は、平地は農地が主で、丘陵地は住宅地となっている。また、旧仙台市との境界部分(青葉山丘陵)を弧状に走る仙台北環状線沿いの南吉成地区にも、ロードサイドショップを中心とした商業や人口の集積がある。折立地区では、折立小学校・中学校が合併後に旧宮城町の郷六地区からの生徒を受け入れており(旧宮城町時代に郷六地区は広瀬小学校、広瀬中学校の学区だった)、愛子盆地内の一体化も進んでいる。
このように、折立地区が青葉区の飛び地にならずに一体的に新設区に移行できる土壌が醸成されつつあり、また、合併時の取り決めにおける分区の目安となる人口を充分上回っているが、現在のところ分区の議論は進んでいない。将来、人口10万人以上になり、且つ、副都心が形成されるなどして他の区と遜色無い経済力に達さないと、分区するに到らないと考えられる。
ちなみに、郵便の配達局は落合や郷六地区は愛子郵便局管轄で折立地区は新仙台郵便局管轄となっている。ここでも昔の名残が残っている。
[編集] 経済
旧仙台市内エリアの青葉区は宮城県随一の商業地区である。
[編集] 産業
ここでは、青葉区中心部の産業について述べる。多くのビル群には中央企業の仙台・東北支店が入居し、支店経済都市と呼ばれる所以となっている。仙台駅前から一番町通りにかけては名掛丁・クリスロード等のアーケード街が並ぶ、一番町通り(市役所前から南町通りにかけて)こちらもアーケード街が形成されている。近年では交通事情の改善から商圏は広がっており、県内はもとより、山形や福島からの客も訪れる。
[編集] 飲食産業
国分町及び周辺は歓楽街となっており、飲食店やバー、クラブ等が軒を連ねる。景気の良い時代には「不夜城」と呼ばれていた。国分町のメインの通りを外れると庶民的な飲食店や飲み屋が並ぶ。
[編集] 地域
貝ケ森 花京院 柏木 春日町 片平 花壇 上愛子 上杉 川内 川内追廻 川内亀岡北裏丁 川内亀岡町 川内川前丁 川内三十人町 川内大工町 川内中ノ瀬町 川内明神横丁 川内元支倉 川内山屋敷 川内澱橋通 川平 菊田町 北根 北根黒松 北目町 北山 木町 木町通 国見 国見ケ丘 熊ケ根 国分町 小松島 小松島新堤 米ケ袋 郷六
[編集] 教育
[編集] 幼稚園
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[編集] 小学校
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上杉山通小学校・上杉山中学校、広瀬小学校・広瀬中学校は、文部科学省が推進する「学力向上フロンティア」指定校(フロンティアスクール)である。また、それぞれの小・中学校間で連携をとっている。
[編集] 中学校
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[編集] 高等学校
[編集] 大学・短期大学
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[編集] 隣接している自治体
[編集] 交通
[編集] 鉄道
中心となる駅:仙台駅
[編集] バス
[編集] 道路
- 高速道路
- 一般国道
- 都道府県道
- 宮城県道22号仙台泉線、宮城県道31号仙台村田線、宮城県道37号仙台北環状線、宮城県道55号定義仙台線、宮城県道132号秋保温泉愛子線、宮城県道135号落合停車場線、宮城県道263号泉ヶ丘熊ヶ根線、宮城県道264号大衡仙台線
- その他 青葉通、定禅寺通、広瀬通
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 城郭
- 仙台城跡(青葉城址)
[編集] 寺社
[編集] 公園・レジャー施設
[編集] 博物館・美術館
[編集] 温泉
- 作並温泉
- 定義温泉
[編集] 祭り
- 仙台七夕まつり(8月6~8日)
- 青葉まつり(5月第3日曜日とその前日)
- 定禅寺ストリートジャズフェスティバル in SENDAI(9月第2日曜日とその前日)
- どんと祭 (1月14日)
- みちのくYOSAKOIまつり(10月)