百貨店
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百貨店(ひゃっかてん)とは、元々大きな面積の店舗を持ち、多種類の商品を取り扱う店のことである。 名称は百種類の商品(貨)を扱うことから来たもの。デパートメントストアまたはそれを省略してデパートとも呼ばれる。
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[編集] 歴史
百貨店は、産業革命が起きた頃のイギリスが起源である。産業革命によって市場主義が発達し、商品が市中に大量に流通するようになると様々な専門店が樹立した。百貨店はそれらを一括に扱うという概念の元生まれ、大きな建築物に様々な種類の商品を陳列し、営業を開始した。当初は百貨店は高級志向であり、様々な高級品を中心に質と種類を求め陳列した。これは産業革命により成功した資本家などを初めとする富裕層を顧客として得ることが出来、百貨店は店舗を増加させていき発達していった。
第二次世界大戦が終わると、世界的に経済格差を是正する動きが高まり、旧家の勢力が衰える傾向となると、富裕層の減少からかつての方式に囚われていた百貨店は一時的に衰退することとなる。
[編集] 店舗形態
店舗は数階建ての大型の建造物を用いる形が一般的で、7階建て前後が主流である。各階毎に商品のジャンルをまとめ、専門の販売員を配属し販売を行う。地下があるものもあり、地下はたいてい、駐車場や食品専門店街があることが多い。
[編集] デパートと呼ぶための定義
[編集] 日本での定義
日本では主にデパートとは、日本百貨店協会に加盟している店や、階数が4、5階建て以上の衣類を販売する店が一般にデパートと定義される。
[編集] アメリカでの定義
アメリカでは階数では定義しないのが一般的で、販売しているものの量や、店の総面積でデパートと定義される。