関鉄グリーンバス
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関鉄グリーンバス(かんてつぐりーんばす)とは、茨城県でバスを運行する、関東鉄道グループの事業者である。
営業エリアは、石岡市を中心とした地域で、土浦市等にも乗り入れる他、関鉄メロンバスの吸収に伴い、鉾田市などの鹿行地域も受け持つ。そのため、現在では水戸市から土浦市、つくば市までの主要都市を含んだ広範囲に路線を拡げ、また東京駅発着の高速路線バスあそう号も担当しており、石岡市周辺の一般路線網をほぼ独占していることに変わりはないものの、単なる地域会社の性格を超えつつある。
他社の分離子会社と同じく、運行する路線は農村部などを走るローカル線が多いが、前述の通り高速バスや観光路線(筑波山シャトルバスの一部便を分担)といった比較的収益性の高い路線にも進出させている特徴がある。
関東鉄道の100%子会社として設立され、京成電鉄の孫会社の位置にあたり、「京成グループ」として同グループサイトに紹介されている。
目次 |
[編集] 沿革
- 2002年3月15日 関鉄グリーンバス株式会社設立
- 2002年7月1日 関東鉄道石岡営業所・柿岡営業所の路線の移管を受け、営業を開始。
- 2003年9月1日 小規模路線を統廃合し、石岡市コミュニティバスの受託運行を開始。
- 2005年8月16日 関鉄メロンバス(旧関東鉄道鉾田営業所)の全路線を営業譲受し、水戸地区・鹿行地区のバス路線運行を開始。
- 2005年8月24日 柿岡営業所において、岩瀬・真壁~つくば駅間を一般路線車使用の急行バス運行を開始。
- 2005年10月1日 鉾田営業所へJRバス関東および関東鉄道からあそう号が移管される。行方市麻生から鉾田市鉾田まで路線を延伸し運行を開始。
- 2006年10月1日 かすみがうら市コミュニティバスの受託運行を開始。
- 2006年10月2日 関鉄ハイヤー(グループ会社)と共同で石岡市デマンドバス(乗合タクシー)の受託運行を開始。
[編集] 営業所及び営業路線
- 石岡本社営業所
- 柿岡営業所
- 鉾田営業所
繁昌~白浜口~潮来車庫の3路線が廃止されるとともに、関鉄グリーンバス潮来支所も廃止された。
[編集] 車両
関鉄グリーンバスの車両は石岡営業所がいすゞ車(IKボディー)、柿岡営業所が日野車、鉾田営業所が三菱車が多い。
ナンバーは石岡、柿岡営業所が土浦ナンバー、鉾田営業所が水戸ナンバーである。
[編集] 石岡営業所の車両
関東鉄道時代からいすゞ車の配置が多く、かつて石岡市内線は道が狭かった関係で中型のCCM、CDMが多く配置され、大型はほぼ水戸線、土浦線などに使用されていた。
2002年7月1日より、分社化に伴い水戸への乗り入れがなくなり、自社の大型車は全て水戸営業所、土浦営業所へ転出してしまった。
中型のいすゞLRは大半がIKボディであるが、1999年に波崎営業所から富士重6Eが1台転籍している。
一方、中古は一時期、川崎鶴見臨港バスの1台が在籍していたが、後に日本観光(現在の関鉄観光)へ転出後はしばらく中古車がいなかった。2002年秋に京浜急行バスから1台が、2004年に千葉内陸バスから2台が移籍して活躍している。なお、千葉内陸中古配置時には、石岡営業所最古参車が平成2年式の1527ISだったことから廃車が発生せず、代わりに三菱MK1台といすゞLR1台がそれぞれ鉾田へ転出となった。
[編集] 柿岡営業所の車両
関東鉄道時代からこちらは日野車の配置が多かった。
自社発注車は平成7年式の日野RJ、1710KKが入ったのを最後に、分社後のエルガミオワンステップバスが入るまで8年間、新車導入がなかった。
一方、万博車は分社直後は日野HT1台、いすゞLVが3台在籍していた。2003年夏にワンステップバスとちばシティバスからの中古でHT1台とLV2台が置き換えられた。
その後2005年に岩瀬~つくばセンター間の急行バスが運行される事に伴い、過去に特定運用していたつくば北と鹿島のRJ(前向きハイバックシート仕様)それぞれ1台が移籍し、主に急行専用に充てられている。
2006年春には京成タウンバスからの移籍車が導入された事に伴い、柿岡で最後まで残っていた万博車が廃車された。
なお、柿岡営業所は関東鉄道で廃車となった車両が一時留置されている事でも有名である(主に水戸、土浦で廃車された車が集められる)。
[編集] 鉾田営業所の車両
関東鉄道時代から三菱車の配置が多かった。
鉾田営業所の路線は狭い区間を走るところが多く、大型よりも中型車の配置が多く、更にローカル線になると、いすゞMR(北村製作所)が充てられる事が多かった。
このいすゞMRは関東鉄道の一般路線では鉾田、鹿島に多く配置され、水戸方面の路線には原則として入ることはなく、主に鉾田~潮来、鹿島方面に多く入っていた。
中古車はかつて西武バスから富士重6EのRMが在籍していたが、すべて初期配置は鉾田ではなく、土浦から流れてきた車だった。これらの車は関鉄メロンバス分社前に全て廃車された。
メロンバス分社後は58年式CDM置き換えに大利根交通自動車からLVが登場。その後千葉交通からLRが配置されている。このLRは当初、関鉄パープルバスに配置される予定だったが、諸事情により鉾田への配置となった。更に2003年夏にはMPの置き換えで大利根交通から富士重7Eが移籍している。
2004年にはCDM、MPの置き換えに石岡から2台が転入。2005年は鹿島方面の廃止に伴う減車で古参車数台が廃車された。
そして2006年に鉾田では初の京成中古と更に関鉄グループでは初の京成移籍の高速車も配置された。
- 所有車の車両番号について
- 先頭記号は、初期配属時の所属営業所を示す。
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- G:グリーンバス全営業所
- M:メロンバス鉾田営業所
- IS:関東鉄道石岡
- KK:関東鉄道柿岡
- HK:関東鉄道鉾田
- KS:関東鉄道鹿島
[編集] 関連項目
関東鉄道バスの営業所 |
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