昼特急 (高速バス)

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西日本JRバス「東海道昼特急大阪号」 744-3992

JRバス関東の昼特急に使用される車両 D674-94501

昼特急（ひるとっきゅう）とはJRバス（JRバス関東、JR東海バス、西日本JRバス、中国JRバス、JR九州バス）、京福バス並びに福井鉄道により昼間に運行される長距離高速バスの名称である。

[編集] 概要

2001年12月、西日本JRバスとJRバス関東の共同運行により、「東海道昼特急大阪号」という名称で開設された。
当初は時間にゆとりのある若者層をターゲットにしていたが、想定していなかった定年を過ぎた年配者にも好評だったため、増便や、他の路線・他社も順次開設されていった。
尚、夜行バス・ドリーム号の間合運用による、東海道昼特急の発案は西日本JRバスといわれている。（ちなみに、同時に誕生した「青春ドリーム号」の発案はJRバス関東らしい）
前述のとおり、夜行の長距離高速バスである「ドリーム号」の車両を日中に活用する目的から始まったため、一部を除いてドリーム号と同様にダブルデッカーが使われる。
狭義で「昼特急」とは、JR系バス事業者が2階建てバスで昼間（夜行ではない）に長距離（おおむね500～600km以上）を運行する高速バスを指す。
また、昼特急という名称の発祥である、「東海道昼特急大阪号」が、2002年度の日経優秀商品・サービス賞日経MJ（流通新聞）賞最優秀賞を受賞した。
当初「東海道昼特急大阪」は仮名称で、愛称名を公募していたが、「昼特急」のスピード感のある響きと「東海道」という江戸時代からの「旅の道中」を連想させる響きとがマッチングしたためか好評で、いつの間にかHPなどでの公募も中止されこの名称が定着した。

なお、ゴールデンウィークや8月の旧盆、年末年始の高速道路の大規模な交通渋滞（所要時間の大幅な増加）が予想される時期や、年一回行われる名神や東名のリフレッシュ工事（集中工事）期間中には、遅い時刻に出発する便を運休し、早い時刻の便にバスを振り向ける（複数台数による運行）措置が取られる。

座席は全席指定席で、事前に乗車券を購入する必要がある。乗車券は、JRバスなどの運行会社の窓口のほかに、JR系の場合はJRのみどりの窓口や旅行会社で購入できる。

2006年 6月1日より、「プレミアムドリーム号」の車両の間合い運用で「プレミアム昼特急」の設定も開始した。この昼特急は鉄道のグリーン車並みの座席とサービスのため、その分やや高めの運賃設定であるが、それでも在来線の普通列車利用と比べても片道1,210～2,210円も安く設定されている(通常の大人運賃で比較した場合)。当然、新幹線とは比較にならない程安価である。

横浜昼特急大阪号は神奈川中央交通・湘南神奈交バスの窓口でも購入できる。
福井-東京線はJRバス関東の窓口でも購入できる。

発車オ～ライネットで予約した場合は、ローソン・ファミリーマート・スリーエフ（JRバス関東のみ）でも購入できる。

[編集] 運行中の昼特急路線

[編集] JR系

東海道昼特急大阪号（東京駅 - 大阪駅：JRバス関東・西日本JRバス）
東海道昼特急京都号（東京駅 - 名神八日市・京都駅：JRバス関東・西日本JRバス）
プレミアム昼特急（東京駅 - 大阪駅：JRバス関東・西日本JRバス）

◎東海道昼特急大阪・京都号は次に挙げるバス停にも停車する

霞ヶ関（東京行のみ）・東名向ヶ丘・東名江田・東名大和・東名厚木・東名御殿場・東名富士・東名静岡・東名浜松北（京都・大阪行は乗車のみ、東京行は降車のみ）

（東海道昼特急大阪号のみ）京都深草・名神大山崎・名神高槻・名神茨木・千里ニュータウン（大阪行は降車のみ・東京行は乗車のみ）

中央道昼特急大阪号（新宿駅 - 大阪駅：JRバス関東・西日本JRバス）
中央道昼特急京都号（新宿駅 - 名神八日市・京都駅：JRバス関東・西日本JRバス）

◎中央道昼特急大阪・京都号は次に挙げるバス停にも停車する

中央道三鷹･中央道深大寺･中央道府中･中央道日野･中津川インター（京都・大阪行は乗車のみ、新宿行は降車のみ）

また中央道昼特急大阪号は、大阪側において東海道昼特急大阪号と同じバス停に停車する

横浜昼特急大阪号（横浜駅・町田駅 - 京都深草・千里ニュータウン・大阪駅：西日本JRバス）
広島昼特急京都号（京都駅 - 中筋駅・不動院前駅・広島バスセンター・広島駅：西日本JRバス・中国JRバス）
山陽道昼特急広島号（大阪駅 - 中筋駅・不動院前駅・広島バスセンター・広島駅：西日本JRバス・中国JRバス）
山陽道昼特急博多号（JR難波駅・大阪駅・三ノ宮駅 - 博多駅：西日本JRバス・JR九州バス）
北陸道昼特急大阪号（大阪駅・千里ニュータウン - 金沢駅・富山駅：西日本JRバス）

[編集] 過去に存在した昼特急

京阪神昼特急静岡号（静岡駅・東名静岡・東名浜松北 - 京都深草・桃山台駅・大阪駅：JR東海バス・西日本JRバス）…2006年 5月31日限りで廃止
新宿昼特急金沢号（新宿駅 - 金沢駅：JRバス関東・西日本JRバス）…2006年 10月31日限りで「金沢エクスプレス号」に統合

[編集] 非JR系

福井-東京線「昼特急」（京福バスターミナル・福井北IC・福井IC・鯖江・武生・敦賀 - 新宿駅・東京駅：京福バス・福井鉄道）

[編集] 過去に存在した昼特急

昼特急まいこ号（四条河原町・京都駅 - 中筋駅・広島バスセンター・大塚駅 - 徳山駅：防長交通）…2006年 11月30日限りで廃止

[編集] 乗務員交代について

東京～京都・大阪間を走る東海道昼特急は、東名高速三ヶ日ICを降りたところの駐車場（近くにJRバス関東東京支店三ヶ日営業所がある）で、また新宿～京都・大阪間を走る中央道昼特急は、中央道駒ヶ岳SA内で、JRバス関東と西日本JRバスとの間で乗務員交代を行っている。これにより、乗務員はそれぞれの出発点へ戻ることができ、効率的な運用が行われている。また、運転手交代の際にハブの点検等の簡単な車両点検を行っている。