ふくふく東京号
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ふくふく東京号( - とうきょうごう)は、かつて東京都・横浜市と山口市・宇部市・山陽小野田市・下関市を結んでいた夜行高速バス路線の愛称である。
西日本鉄道が運行する「はかた号」(福岡市の西鉄天神バスセンター~東京都の新宿駅西口=京王新宿高速バスターミナル間)に次ぐ、日本で2番目に長い距離を走る夜行高速バスであった。ただし始発から終点までの所要時間の面では「はかた号」を上回り、日本で最も所要時間の長い高速バスであった。「はかた号」同様、九州地方からの利用者も多かった(特に北九州市からは「はかた号」が停車しないことと山陽本線での連絡上の関係から利用する乗客が多い)。
JRバス側では当初ドリームふくふく号という愛称を設定していた。また、ふくふく号・と案内されることもあった。
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[編集] 運行会社
- 中国JRバス
- サンデン交通
- 新下関営業所が夜行0.5往復を担当(2人交代乗務)。
- 東京での発券・運行支援業務はJRバス関東(東京支店)が担当。
- 横浜での発券業務は神奈川中央交通・湘南神奈交バスが担当。
[編集] 歴史
夜行高速バスとしては初めてダブルデッカー(三菱ふそう・エアロキング)を投入した路線である。当時、既に最長距離高速バスの「はかた号」が運行されており、長距離路線ゆえに後部サロンを設置したことが話題になっていたが、この路線ではダブルデッカーの1階席を全てサロンとして設定することで、さらにフリースペースを充実させる方策をとった。
その後、JRバス関東では1996年にボルボ・アステローペを投入しているが、ダブルデッカー・アステローペともこの路線で初めて導入され、いずれもその後のJRバス関東の高速バス車両として大量導入されたことから、JRバス関東にとっては夜行高速バス車両のテストベッドとしての位置付けもあったようである。
しかし車両更新時には、サンデン交通の車両は「はかた号」とほぼ同様のスーパーハイデッカー(日産ディーゼル・スペースウィング)となり、サロンは縮小された。また、採算面からJRバス関東から中国JRバスへ移管(車両も三菱ふそう・エアロクイーンI(末期はいすゞ・ガーラSHDも使用)に変更)され、この際にJRバス担当便ではサロンも廃止されている。
その後も、季節直行便の廃止、運賃の見直しや、東京側の拠点に横浜駅(YCAT)を加えるなどの収支改善策を施してきたが、いずれも採算面での抜本的な改善策にはならず(横浜停車は、東京~下関間で見ると所要時間の増につながっている面もある)、2006年11月30日出発便限りで廃止となった。2006年3月16日開港の新北九州空港と羽田空港を結ぶ新規航空会社スターフライヤーが早朝から深夜まで異例の運航ダイヤを取っており、運賃も安いことから航空機との競争も激化した。加えて燃料費の高騰や旅行会社が企画するツアー型バスの参入(サンデン交通自身もツアー型バスの運行に携わっている)により、路線バスとしての運行の継続は難しいと判断したとみられる。
サンデン交通車両については、初代の車両は「山口22う2759」と「山口22う2790」の2台だったが、ほどなく再登録して「山口22う2929」「山口22う2934」となっていた(まだ希望ナンバー制度がなかった頃である)。また、末期にはご当地ナンバー導入にあわせ下関ナンバーに変更した車両が運行されていた。
[編集] 沿革
- 1991年3月28日 - サンデン交通・JRバス関東により運行開始。当初は中国道美祢IC経由であった。
- 1996年10月 - JRバス関東の車両が三菱ふそう・エアロキングからボルボ・アステローペに変更される。
- 1997年11月1日 - 宇部・小野田経由に変更。
- 1998年 - サンデン交通の車両が三菱ふそう・エアロキングから日産ディーゼル・スペースウィングに変更される。
- 2000年9月1日 - JRバス関東が撤退。中国JRバスが参入。
- 2005年4月20日 - 横浜経由に変更。多客期に運行されていた、ノンストップスーパーふくふく号・スーパーふくふく号・ドリームふくふく3・4号(山口県内は下関駅以外無停車の臨時便)を廃止。
- 2006年11月30日 同日出発便を以って、路線を廃止。
[編集] 停車停留所
- ●:停車、◎:一部の便が停車、▲▼:片方向のみ停車
- |↑↓:通過、↑↓:片方向のみ運転
- ∥:他線経由
停留所名 | 所在地 | ||
---|---|---|---|
東京駅日本橋口 | ▲ | 東京都 | 千代田区 |
東京駅八重洲南口 | ▼ | ||
横浜駅東口(YCAT) | ● | 神奈川県 | 横浜市西区 |
町田バスセンター | ∥ | 東京都 | 町田市 |
防府駅前 | ∥ | 山口県 | 防府市 |
農業試験場前 | | | 山口市 | |
山口宮野(防長バス山口営業所) | ∥ | ||
山口駅 | | | ||
山口米屋町 | ● | ||
美術館前 | ∥ | ||
県庁前 | ∥ | ||
市民館前 | | | ||
中電前 | ∥ | ||
センタービル前 | | | ||
NTT山口前 | | | ||
山口湯田温泉 | ● | ||
三条岡 | | | ||
新山口駅在来線口 | ∥ | ||
新山口駅新幹線口 | ∥ | ||
交通センター | ∥ | ||
常盤駅入口 | | | 宇部市 | |
常盤公園入口 | | | ||
恩田 | | | ||
松山町二丁目 | | | ||
常盤町一丁目 | | | ||
市役所前 | | | ||
宇部中央 | ● | ||
東割 | | | ||
流川 | | | ||
山陽小野田市役所前 | | | 山陽小野田市 | |
小野田駅 | ● | ||
小野田IC(山陽道) | | | ||
周防灘PA(山陽道) | | | ||
長門吉田(中国道) | | | 下関市 | |
高速小月(中国道) | | | ||
小月局前 | ● | ||
城下町長府 | ● | ||
市立美術館前 | | | ||
唐戸 | | | ||
下関駅 | ● |
※東京駅八重洲南口/日本橋口~横浜駅東口(YCAT)間、山口米屋町~下関駅間相互の利用は不可。
[編集] 運行経路
東京都内 - 京橋出入口 - 首都高速道路都心環状線 - 首都高速道路1号羽田線 - 首都高速道路神奈川1号横羽線 - 東神奈川出入口 - 横浜市内 - 横浜駅東口出入口 - 首都高速道路神奈川3号狩場線 - 横浜横須賀道路) - 保土ヶ谷バイパス - 東名高速道路 - 名神高速道路 - 中国自動車道 - 山陽自動車道 - 防府東IC - 国道262号 - 山口市内 - 国道9号 - 小郡IC (小郡道路) - 小郡道路 - 山口宇部道路 - 宇部南IC - 国道190号 - 宇部市内 - 国道190号 - 山陽小野田市内 - 小野田IC - 山陽自動車道 - 中国自動車道 - 小月IC - 国道491号 - 国道2号 - 国道9号 - 下関市内
[編集] 所要時間・運賃
東京駅八重洲南口/日本橋口~下関駅
- 15時間26分~15時間34分
- 片道13,000円 往復23,000円
東京駅八重洲南口/日本橋口~小野田駅
- 14時間29分~14時間34分
- 片道12,800円 往復22,500円
東京駅八重洲南口/日本橋口~宇部中央
- 14時間4分~14時間14分
- 片道12,800円 往復22,500円
東京駅八重洲南口/日本橋口~山口湯田温泉
- 13時間22分~13時間23分
- 片道12,500円 往復22,000円
東京駅八重洲南口/日本橋口~山口米屋町
- 13時間15分~13時間16分
- 片道12,500円 往復22,000円
横浜駅東口(YCAT)~下関駅
- 14時間21分~14時間29分
- 片道12,500円 往復22,500円
横浜駅東口(YCAT)~小野田駅
- 13時間24分~13時間29分
- 片道12,300円 往復22,000円
横浜駅東口(YCAT)~宇部中央
- 12時間59分~13時間9分
- 片道12,300円 往復22,000円
横浜駅東口(YCAT)~山口湯田温泉
- 12時間17分~12時間18分
- 片道12,000円 往復21,500円
横浜駅東口(YCAT)~山口米屋町
- 12時間10分~12時間11分
- 片道12,000円 往復21,500円
[編集] 運行頻度
1日1往復
[編集] 外部リンク
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