かしま号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
かしま号( - ごう)は東京都と茨城県鹿嶋市を結ぶ高速バスである。
目次 |
[編集] 概説
1988年4月1日に運行開始。当時は特急「あやめ」が東京駅~鹿島神宮駅を1日4往復しており、「かしま号」は競合を避けるように、「あやめ」の空白時間帯を中心に6往復を設定していた。
しかし、運行開始当時においても鉄道を利用した場合の普通運賃より安く、しかも渋滞がなければ速達性においても申し分なかったことから利用者が急増。続行便や臨時便を多数出すほどの盛況になった。ほどなく18往復に増発したが、これによって「あやめ」からの乗客の転移が見られるようになり、さらに乗客が増加。あまりにも続行便が多いため、関東鉄道・京成電鉄では貸切車をかき集めて臨時便にしたてるだけでなく、将来の増便を見越して高速車を多数導入したほどである。車両不足はJRバスでも同様で、4列シート車なら何でも構わないとばかりに、スーパーハイデッカーや貸切車まで動員していた(続行便の多さを具体的に書くと、1991年5月の連休中のある日、2時間ほど東京駅八重洲口にいる間に、「かしま号」が10台前後到着していた。しかもどの便も満席状態での到着であった)。この結果、1994年には「あやめ」はわずか1往復に削減されてしまうことになる。
現在は76往復となっており、ドル箱路線だった常磐高速バス「つくば号」がつくばエクスプレスの影響で減便となっている現在では、東京駅発の高速バスでは最も便数と利用者数が多い路線となっている。
[編集] 運行会社
[編集] 運行本数
- 76往復
- 6往復はカシマサッカースタジアムまで運行(サッカー開催日は増発)。
- カシマサッカースタジアム発着便は鹿島バスターミナル~鹿島セントラルホテル間ノンストップ。
- うち12往復は宇宙通信センターを経由せず、アントラーズクラブハウスを経由する
- うち10往復は鹿島セントラルホテル止まり
- 6往復はカシマサッカースタジアムまで運行(サッカー開催日は増発)。
[編集] 停車バス停
- 東京駅(乗車は八重洲南口、降車は日本橋口)
- 水郷潮来バスターミナル
- 鹿島セントラルホテル
- 住友金属(鹿島製鉄所正門前)
- 宇宙通信センター
- (一部便はアントラーズクラブハウス経由)
- 鹿嶋市役所
- 鹿島バスターミナル
- 鹿島神宮駅
- カシマサッカースタジアム(延長運転)
[編集] 運賃
- 大人(片道) 1,780円
- 子供(片道) 890円
[編集] 車両
3社とも40人乗り程度のWC付ハイデッカーが使用されている。続行便や臨時便には貸切車が使用されることもある。
一時期、関東鉄道は本来の担当営業所だけではやりくりがつかず、高速バスを担当していない他の営業所から貸切車を動員して続行便や臨時便に充てていたこともある。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 高速バス路線 | ジェイアールバス関東 | 関東鉄道 | バス関連のスタブ記事