金沢エクスプレス号
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金沢エクスプレス号(かなざわえくすぷれすごう)は、東京都渋谷区と石川県金沢市を結ぶ高速バスである。
本項では、2004年から2006年まで別路線として運行された新宿昼特急金沢号、東京発着路線のドリーム金沢号についても記す。
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[編集] 概要
当初、この路線は西武バスと北陸鉄道の2社共同運行となる予定であった。ところが、ほぼ同時期にJRバス関東と西日本JRバスの共同運行による路線開設申請が行なわれ、類似内容で競願となった。当初は池袋~金沢間の需要はどの程度か予測できず、2路線のダブルトラッキングとなると供給過剰により共倒れとなる可能性も考えられた。各社間協議の結果、運行開始の時点ではJRバス関東のみ参入し、増便の際に西日本JRバスも参入することで合意、1989年6月10日より1日3往復での運行開始となった。
運行開始後の乗客数は順調で、予想外に昼行便も盛況となったため、ほどなく昼行便が1往復増発されることになり、予定通り西日本JRバスが参入、4社共同運行となった。
その後、2001年8月1日より上信越道経由に変更され、「金沢エクスプレス」を名乗るようになった。同時に、夜行便は新宿へ乗り入れることになった。また、昼行便はJR系のみで2004年8月1日より「新宿昼特急金沢号」の運行を開始している。
さらに、2005年10月1日より「ドリーム金沢号」の運行を開始した。「ドリーム金沢号」は東京発着で富山経由となっているのが特徴で、このためJR系のみでの運行となっている。
しかし、異なる運行系統が並存するのは効率化の妨げともなってきたため、2006年11月1日から「新宿昼特急金沢号」については「金沢エクスプレス」に統合され、全便が新宿駅発着に変更された。これに伴い、サンシャインシティ発着が廃止となった。同時に、季節運行便が4往復設定され、毎日運行便は4往復となり、現在に至っている。
[編集] 路線
[編集] 停留所一覧
- 金沢エクスプレス
- ドリーム金沢号
[編集] 運行会社
[編集] 使用車両
運行開始当初、西武バス・北陸鉄道は4列シート34人乗り、JRバスは4列シート36人乗りのスーパーハイデッカーを使用していた。後にJRバス関東は34人乗りに変更している。
現在は各社とも独立3列シートのスーパーハイデッカーである。JRバス関東ではボルボ・アステローペを投入している。
[編集] 特記事項
- JRバス関東では、運行開始当初は通常のWC付4列シート36人乗りのエアロクィーンM(P-MS729SA)を使用していたが、1989年に西日本JRバスが参入した際にWC付4列シート32人乗りエアロクィーンW(U-MU525TA)に置き換えた。このエアロクィーンWは、座席番号はJR方式の「1A」ではなく西武式の「A-1」、座席は4列シートながら横スライド機能付、さらに交代運転士用の仮眠室も客室最後部に設置するなど、車種以外はことごとく西武バスの車両に仕様を近づけていた(3軸スーパーハイデッカーという点まで揃っていた)。異なる車種でありながら、ここまで仕様を統一した例は少ない。
[編集] 外部リンク
- 金沢エクスプレス号(格安安心高速バス)
- ドリーム金沢号(格安安心高速バス)
- 高速バス金沢線(西武バス)
- 高速バス新宿・池袋線(北陸鉄道)
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