東京大学
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大学設置 | 1877年 |
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創立 | 1684年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人東京大学 |
本部所在地 | 東京都文京区本郷7-3-1 |
キャンパス | 本郷(東京都文京区) 駒場(東京都目黒区) 柏(千葉県柏市) 白金(東京都港区) 中野(東京都中野区) |
学部 | 法学部 医学部 工学部 文学部 理学部 農学部 経済学部 教養学部 教育学部 薬学部 |
研究科 | 人文社会系研究科 教育学研究科 法学政治学研究科 経済学研究科 総合文化研究科 理学系研究科 工学系研究科 農学生命科学研究科 医学系研究科 薬学系研究科 数理科学研究科 新領域創成科学研究科 情報理工学系研究科 情報学環・学際情報学府 公共政策大学院 |
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東京大学公式サイト |
東京大学(とうきょうだいがく、英称:The University of Tokyo)は、東京都文京区本郷7-3-1に本部を置く日本の国立大学である。1877年に設置された。大学の略称は東大(とうだい)。
目次 |
[編集] 概観
[編集] 大学全体
東京大学は日本で初めての近代的な大学であり、日本初の帝国大学(東京帝国大学)でもあった。
[編集] 憲章
東京大学では特に創立時に定められた建学の精神などはない。しかし、国立大学法人化によって、現在は東京大学憲章というものが定められている。
[編集] 教育および研究
東京大学はキャンパスによって教育内容・研究内容を大きく異にしている。教育内容の面からは、主に教養課程を実施する駒場キャンパス、専門教育を行う本郷キャンパス、大学院課程のみの教育を行う柏キャンパスに分けられる。また研究内容の面からは、伝統的な学問領域の研究を行う本郷キャンパス、学際的な研究を行う駒場キャンパス、新しい学問領域の研究を行う柏キャンパスに分けられる。この主要3キャンパス体制は、学部によってキャンパスを分けることの多い日本の大学では珍しい形態である。さらに現在でも入学時の教養課程を分化して設置している大学も日本では数が少なく、日本国内では珍しい存在となっている。また、日本最初の近代的な大学として成立した経緯から様々な学部を設置している。
リベラル・アーツ教育を重視しているのが東京大学の教育の大きな特徴である。後述の特色ある大学教育支援プログラムは各大学1件ずつしか応募できないが、そのプログラムに東京大学が「教養教育と大学院先端研究との創造的連携の推進」を応募したことも、そのことを表している。教育内容の詳細は#教養教育(前期課程教育)を参照。
最近では「知の開放」プログラムの一環として、一般向けの講義を中心に講義のビデオをポッドキャスティングで配信している。
[編集] 学風および特色
東京大学は自由な学風を特色としている。この学風は東大安田講堂事件に代表されるような学生運動にも現れている。
[編集] 沿革
[編集] 略歴
東京大学の起源は、1684年(貞享元年)に江戸幕府が設立した天文方と1858年(安政5年)に江戸の医者の私財によって設立された種痘所まで遡る。1797年(寛政9年)に創設された昌平坂学問所(昌平黌)も東京大学の源流となっている(1871年に廃止されたため組織的に直接のつながりはない)。天文方はその後、1857年(安政4年)に蕃書調所、1862年(文久2年)に洋書調所、1863年(文久3年)に開成所と変遷していった。また、種痘所も1860年(万延元年)に江戸幕府へ移管された後、1861年(文久元年)に西洋医学所、1863年(文久3年)に医学所と変遷していった。
これら3つの教育機関は1868年(明治元年)に、開成学校、医学校、昌平学校となった。それぞれ洋学、西洋医学、国学・漢学の教育機関であったが、1869年(明治2年)にはこれらを統合するため、昌平学校が大学校(本校)となり、開成学校および医学校が大学校分局とされた。同年のうちに大学校、開成学校、医学校は大学、大学南校、大学東校と改称されたが、1870年(明治3年)には学制改革により大学が閉鎖されてしまう。1871年(明治4年)に大学は廃止され、大学南校、大学東校は南校、東校と改称された。両校は1874年(明治7年)にそれぞれ東京開成学校、東京医学校と改称された。1877年(明治10年)4月12日に東京開成学校と東京医学校が合併して東京大学となり、日本で初めての近代的な大学が設立された(なお、4月12日は現在「東京大学記念日」となっており、この日に入学式が行われている)。
本稿ではこの経緯から創立は天文方の設置年である1684年、設立は東京大学が誕生した1877年としている(なお、日本最古の大学については大学寮参照)。東京大学設立後の沿革については以下の年表を、歴代の総長については東京大学の人物一覧#歴代総長を参照のこと。
[編集] 年表
- 1877年4月 東京開成学校と東京医学校が合併して東京大学を設立(法・理・文・医の4学部)
- 1880年8月 法理文の3学部に学士研究科を設置(大学院の前身)
- 1885年9月 東京法学校を法学部に統合。工芸学部設置(理学部より分割)
- 1886年3月 工部大学校を統合し、帝國大学令により帝國大學と改称(法・医・工・文・理の5分科大学および大学院を設置)
- 1890年6月 東京農林学校を統合し、農科大学を設置
- 1897年6月 京都帝国大学の設立に伴い東京帝國大學と改称
- 1919年2月 分科大学制を廃し学部を設置。経済学部を新設
- 1942年3月 千葉県千葉市に第二工学部を設置。本郷の工学部は第一工学部に改称
- 1947年9月 東京大学に改称
- 1949年5月 旧制の第一高等学校・東京高等学校高等科を併合し、新制の東京大学となる(法・医・工・文・理・農・経済・教養・教育の9学部)。第二工学部廃止(生産技術研究所へ改組)
- 1953年3月 新制の大学院を設置(人文科学・社会科学・数物系・化学系・生物系の5研究科)
- 1958年4月 薬学部設置(以後の学部新設はない)
- 1962年4月 前期課程の4科類(文科一類・二類、理科一類・二類)を現在の6科類に再編
- 1963年4月 大学院人文科学研究科・社会科学研究科を改組し、人文科学・教育学・法学政治学・社会学・経済学の5研究科を設置
- 1965年4月 大学院数物系研究科・化学系研究科・生物系研究科を改組し、理学系・工学系・農学系・医学系・薬学系の5研究科を設置
- 1969年2月 東大紛争の余波で入学試験見送り
- 1983年4月 大学院総合文化研究科を設置
- 1991年4月 大学院重点化を開始
- 1992年4月 大学院数理科学研究科を設置
- 1994年4月 大学院農学系研究科を大学院農学生命科学研究科に改称
- 1995年4月 大学院社会学研究科を廃止し、人文科学研究科を人文社会系研究科に改組
- 1997年4月 大学院重点化が完了
- 1998年4月 大学院新領域創成科学研究科を設置
- 2000年4月 大学院情報学環・学際情報学府を設置
- 2001年4月 大学院情報理工学系研究科を設置
- 2003年3月 東京大学憲章を制定
- 2004年4月 国立大学法人法の規定により国立大学法人となる。大学院法学政治学研究科法曹養成専攻(法科大学院)、大学院公共政策学連携研究部・公共政策学教育部(公共政策大学院)を設置。特別栄誉教授制度を創設
- 2005年4月 北京代表所を設置
[編集] 基礎データ
[編集] 所在地
その他、創立以来日本全国各地に研究施設、実習施設、課外活動施設を設けている。
[編集] 象徴
[編集] スクールカラー
東京大学のスクールカラーは淡青(ライトブルー)である。これは東京大学ボート部が京都大学とボート対抗戦を行った際、乗るボートをくじ引きで決めたところ、京都大学は濃青、東京大学は淡青となったことに由来する。
[編集] シンボルマーク
東京大学のシンボルマークは、黄色と青(淡青)の2枚の銀杏の葉を組み合わせたもので商標として登録(商標登録第4871651号)されている。このシンボルマークは「東大マーク」と呼称されているが、商標は図案のみの登録で「東大マーク」という名称は商標登録されていない。
この「東大マーク」は国立大学法人化された時に制定されたが、東京大学にはそれ以前から様々なところで使用されてきた銀杏のマークがあり(銀杏の葉の形状は「東大マーク」と類似している、中央に「大學」と書かれている)、「東大マーク(旧)」と呼ばれている。「東大マーク(旧)」は1948年に「銀杏バッジ」として制定されたものであり、正式な校章ではない。「東大マーク(旧)」も商標登録(第4868079号、図案のみ)されている。
これらシンボルマークのほかに「東京大学」(第4845999号、第4868078号)、「東大」(第4846000号、第4853892号、第4872824号、第4872825号、第4872826号、第4872827号、第4878617号、第4901389号、第4903509号、第4903510号、第4903511号、第4928970号、第4928971号)、「UNIVERSITY OF TOKYO」(第4871650号)も国立大学法人東京大学によって商標登録されている。
「東大マーク」および「東大マーク(旧)」の図柄は公式サイト内の「東大マーク・校歌」に掲載されている。
なお、駒場Iキャンパスでよく見られる3枚の銀杏の葉を組み合わせたマークは、大学院総合文化研究科・教養学部のシンボルマークである。
[編集] 校歌・応援歌
東京大学には校歌は存在しないが、応援歌『ただ一つ』と運動会歌『大空と』が「東京大学の歌」として公認されている。
2004年6月に東京大学の校歌についての検討会が設置され、『大空と』を暫定的に校歌とする提案がなされた。しかし、『ただ一つ』の方が親しみがあるという意見が多く寄せられため、『ただ一つ』と『大空と』を校歌ではなく「東京大学の歌」と位置づけた。
これに加えて新しい「東京大学の歌」の歌詞を公募したが、入選作品はなく、今後の対応は2005年4月現在検討中である。
東京大学で現在も歌われている歌には以下のようなものが存在する。
- 応援歌『ただ一つ』 : 校歌に代わって、式典での斉唱や運動部の試合でのエール交換に使用されている。曲名の表記は、大学当局は『ただ一つ』、応援部などの運動部は『ただひとつ』とすることが多い。
- 運動会歌『大空と』 : 北原白秋作詞、山田耕筰作曲。1932年に誕生。制作当時は校歌としての制定を意図していたが、手続上の混乱で校歌とはならなかった経緯がある。
- 学生歌『足音を高めよ』 : 上の2曲とならんで有名。
- 応援歌『闘魂は』 : 第一応援歌に相当する。
- 第一高等学校寮歌『嗚呼玉杯に花うけて(第十二回紀念祭東寮寮歌)』「少年倶楽部」に連載された佐藤紅緑の少年小説 「あゝ玉杯に花うけて」で広く人口に膾炙した。
楽譜・歌詞などは公式サイト内の「東大マーク・校歌」に掲載されている。また、これらの歌が収録されたCDも東大生協で販売されている。
[編集] 教育および研究
[編集] 組織
[編集] 学部
[編集] 前期課程
東京大学の入学者は全員が6つの科類に分かれて教養学部に所属し、2年間の前期課程を履修する。入学選考時に各科類を指定して出願する。入学後の転類はできない。科類により後期課程に進学可能な学部・学科が決まっており、おおよそ次のようになる。
- 文科一類 : 法学部
- 文科二類 : 経済学部
- 文科三類 : 文学部・教育学部
- 理科一類 : 工学部・理学部・薬学部・農学部
- 理科二類 : 農学部・理学部・薬学部・工学部・医学部
- 理科三類 : 医学部医学科
- ※類の数字は公式には漢数字(「文科一類」等)であるが、学内でも算用数字(「文科1類」等)やローマ数字(「文科I類」等)が入り乱れて使用されている。大学受験業界ではローマ数字がよく用いられ、学生の多くもローマ数字を用いているが、本記事では、公式表記に合わせて漢数字で記述することにする。
この他、教養学部の後期課程には、一部の分科を除きどの科類からも進学できる。また学部・学科によっては上に記した科類以外からの進学も、少数ではあるが認められる(傍系進学)。2008年度進学者より全科類進学枠が設けられ、どの科類からでもすべての学部("学科"ではない)に進学できるようになる。
後期課程の各学部・学科への進学は2年生の前半終了時に内定する。学科により進学可能な定員があるため、希望者の多い学科に進む場合はそれまでの1年半の履修成績により選考が行われる(進学振分け、略称「進振り」)。2007年度進学者までは、文一から法学部、文二から経済学部、理三から医学部医学科へは、希望すれば全員進学できたが、2008年度進学者からは他科類と同様に成績による選考がなされるようになる。
進学振分けで内定した学生は、2年生の後半には主に、内定した学部の後期課程の講義を履修する(前期課程の講義も履修できる)。ただし、法学部・文学部・経済学部と教職課程は2年生の前半から開始される(経済学部は2006年度まで)。また、内定できなかった学生は2年生の前半から1年生の後半に戻る。留年の一種であるが、同じ学年に留まる留年とは異なるため「降年」と呼ばれる。
また、前期課程教育を行う教員組織は「部会」と呼ばれており、大学院総合文化研究科・数理科学研究科に所属する教員で構成されている(東京大学は大学院重点化されたため教養学部の教員も大学院所属となっている)。
- 英語部会、ドイツ語部会、フランス語部会、中国語・韓国語部会、ロシア語部会、スペイン語部会、古典語・地中海諸言語部会
- 法・政治部会、経済・統計部会、社会・社会思想史部会、国際関係部会
- 歴史学部会、国文・漢文学部会、文化人類学部会、哲学・科学史部会、心理・教育学部会、人文地理学部会
- 物理部会、化学部会、生物部会、情報・図形科学部会、宇宙地球部会、相関自然部会、スポーツ・身体運動部会
- 数学部会(数理科学研究科前期課程数学委員会)
[編集] 後期課程
以下の各学部にて2年間(但し医学部医学科と農学部獣医学課程、薬学部薬学科は4年間)履修する。
[編集] 法学部
1951年に従来の学科が類に改称された。法学部自治会の通称を元に法学部のことを緑会と呼ぶことがある。ちなみに法学部自治会の通称は、法学部のスクールカラーが緑であることに由来している。
- 第1類(私法コース)
- 第2類(公法コース)
- 第3類(政治コース)
[編集] 医学部
1877年の東京大学設立と同時に医学科、製薬学科(1958年に薬学部として独立)が設置された。1953年に衛生看護学科が設置され、1965年に保健学科、1992年に健康科学・看護学科と改称された。
医学科では、3〜6年生のことをそれぞれM1〜M4と呼び(他学科ではM1〜M3は修士課程学生を表す)、医学科に内定した2年生をM0と呼ぶ。また、鉄門系サークル(鉄門倶楽部参照)では理科三類1年生、2年生をそれぞれC1、C2と呼んでいる。
また、基礎医学研究者を早期養成するために、医学科生を対象に、M2あるいはM3から大学院医学系研究科博士課程に飛び入学できる「Ph.D.-M.D.コース」が設けられている。
- 医学科(6年制)
- 健康科学・看護学科
[編集] 工学部
1949年に新制東京大学となった時は、土木工学科(現・社会基盤学科)、建築学科、機械工学科、精密工学科(現・システム創成学科)、船舶工学科(現・システム創成学科)、電気工学科、計測工学科(現・物理工学科・計数工学科)、石油工学科(1951年廃止)、鉱山学科(現・システム創成学科)、冶金学科(現・マテリアル工学科)、応用化学科(現・応用化学科・化学システム工学科・化学生命工学科)の11学科で構成されていたが、その後の学科統合・新設・改称を経て、現在は以下の17学科となっている。
精密工学科は1963年に精密機械工学科と改称された後、2000年のシステム創成学科設置に伴い廃止されたが、2006年度入学者より再び設置される予定である。
- 社会基盤学科
- 設計・技術戦略コース(社会基盤学A)
- 政策・計画コース(社会基盤学B)
- 国際プロジェクトコース(社会基盤学C)
- 建築学科
- 都市工学科
- 都市環境工学コース
- 都市計画コース
- 機械工学科(機械工学A)
- 産業機械工学科(機械工学A)
- 機械情報工学科(機械工学B)
- 航空宇宙工学科
- 航空宇宙システム学コース
- 航空宇宙推進学コース
- 精密工学科(2008年度新設予定)
- 電気工学科(電子・情報系A)
- 電子情報工学科(電子・情報系B)
- 電子工学科(電子・情報系C)
- 物理工学科
- 計数工学科
- 数理情報工学コース
- システム情報工学コース
- マテリアル工学科
- バイオマテリアルコース(マテリアル工学A)
- マテリアル環境・基盤コース(マテリアル工学B)
- 情報・ナノマテリアルコース(マテリアル工学C)
- 応用化学科
- 化学システム工学科
- 化学生命工学科
- システム創成学科
- 環境・エネルギーシステム(E&E)コース(システム創成A)
- シミュレーション・デザイン(SIM)コース(システム創成B)
- 知能社会システム(PSI)コース(システム創成C)
- 知能設計(PID)コース(システム創成D)
- 知能メカトロニクス(PIM)コース(システム創成E)
- 数理社会デザイン(DIS)コース(システム創成F)
- システム創成学科は、精密機械工学科(旧・精密工学科)、船舶海洋工学科(旧・船舶工学科)、システム量子工学科(旧・原子力工学科)・地球システム工学科(旧・資源開発工学科)の4学科を廃止して、2000年に設置された学科である。旧学科の教員が講義・演習を担当するが、単に4学科で行われていた学問を1つの学科で扱っているわけではなく、工学全体を統合した教育内容になっている。知能社会システムコースのように文系領域にまたがった教育を行っているコースも設置されている。学科設置当初は、A:環境・エネルギーシステム(E&E)、B:生体情報システム(BIS)、C:シミュレーション(SIM)、D:知能社会システム(PSI)の4コースで構成されていたが、2006年度進学者より現在の6コース制に変更した。
- システム創成学科の教育の特徴としては「プロジェクト」が挙げられる。プロジェクトは2年生後半から4年生までの各学期に開講されている。プロジェクトの具体的内容は各コースによって異なるが、プロジェクトを通して未知の問題に対処することのできる応用力をつくることが目標とされている。
- なお、他学科のように学科に直結する大学院組織はなく、学科教員が所属する工学系研究科環境海洋工学専攻、システム量子工学専攻、精密機械工学専攻、地球システム工学専攻、および新領域創成科学研究科人間環境学専攻が関連する大学院となっている。
[編集] 文学部
1963年以来、第一類(文化学)、第二類(史学)、第三類(語学文学)、第四類(行動学)の4類で構成されていた(それ以前は現在の専修課程が学科であった)が、1995年に類が学科へ改称された。
- 思想文化学科
- 哲学専修課程
- 中国思想文化学専修課程
- インド哲学仏教学専修課程
- 倫理学専修課程
- 宗教学・宗教史学専修課程
- 美学芸術学専修課程
- イスラム学専修課程
- 歴史文化学科
- 日本史学専修課程
- 東洋史学専修課程
- 西洋史学専修課程
- 考古学専修課程
- 美術史学専修課程
- 言語文化学科
- 言語学専修課程
- 日本語日本文学専修課程
- 中国語中国文学専修課程
- インド語インド文学専修課程
- 英語英米文学専修課程
- ドイツ語ドイツ文学専修課程
- フランス語フランス文学専修課程
- スラヴ語スラヴ文学専修課程
- 南欧語南欧文学専修課程
- 西洋近代語近代文学専修課程
- 西洋古典学専修課程
- 行動文化学科
- 心理学専修課程
- 社会心理学専修課程
- 社会学専修課程
[編集] 理学部
1877年の東京大学設立時からある学部の一つであり、特に化学科は1877年に卒業生(3名)を出した唯一の学科である。
情報科学科は、1970年に設置された理学部附属情報科学研究施設を改組して1975年に設置された。
地球惑星環境学科は2006年度に地学科を改組して設置された学科である。地学科には地質学・鉱物学コースと地理学コースの2コースが設置されていたが、地球惑星環境学科ではカリキュラムが一本化され、コースの区別はなくなった。
学部教育特別プログラムとして「生物情報科学学部教育プログラム」および「アクチュアリー・統計プログラム」が行われている。なお、生物情報科学学部教育プログラムを発展させて生物情報科学科を新設し、2007年度入学者から受け入れを開始する予定である。
- 数学科
- 情報科学科
- 物理学科
- 天文学科
- 地球惑星物理学科
- 地球惑星環境学科
- 化学科
- 生物化学科
- 生物学科
- 動物学コース
- 植物学コース
- 人類学コース
- 生物情報科学科(2009年度新設予定)
[編集] 農学部
従来は学科が設置されていた(現在の専修に相当)が、1994年に課程制へ移行し5課程(応用生命科学、生物環境科学、生物生産科学、地域経済・資源科学、獣医学)が設置された。2008年度より以下の3課程に再編される。
- 応用生命科学課程
- 生命化学・工学専修
- 応用生物学専修
- 森林生物科学専修
- 水圏生命科学専修
- 動物生命システム科学専修
- 生物素材化学専修
- 環境資源科学課程
- 緑地生物学専修
- 森林環境資源科学専修
- 水圏生産環境科学専修
- 木質構造科学専修
- 生物・環境工学専修
- 農業・資源経済学専修
- フィールド科学専修
- 国際開発農学専修
- 獣医学課程(6年制)
- 獣医学専修
[編集] 経済学部
進学振分けは2学科を区別せずに行い、後期課程に進学する前に各自の希望で2学科に分かれる。それぞれの学科の定員は決まっていないため、希望どおりの学科に進学できる。2007年度入学者より金融学科が新設されるが、こちらは別枠の定員を設けることが予定されている。
- 経済学科
- 経営学科
- 金融学科(2009年度新設予定)
[編集] 教養学部
1949年の学部設置当初は前期課程のみであったが、1951年に後期課程として教養学科が設置された(ただし学部設置当初から後期課程を設置することが予定されていた)。1962年に理系の学科として基礎科学科が設置された。1977年に教養学科が教養学科第一・第二・第三の3学科に再編された。1981年に基礎科学科第二が設置され、従来の基礎科学科は基礎科学科第一に改称された。1996年には、教養学科第一・第二・第三、基礎科学科第一・第二を再編して現在の6学科が設置された。それまでは文系の学科である教養学科第一に属していた科学史・科学哲学、人文地理学、認知行動科学が、それぞれ理系の学科である基礎科学科、広域科学科、生命・認知科学科に移行したことは特筆に値する。
教養学部後期課程では教員数に比べて学生が少ないため、綿密な教育が行われている。学際性と国際性を重視しており、外国語教育が充実している(※の分科を除いて外国語が必修である)のも特徴である。
教養学部後期課程では1995年より、AIKOM(アイコム、Abroad in Komaba)と呼ばれる短期交換留学制度が行われている。16か国24大学と協定を結んでおり、※の分科を除く後期課程の学生は1年間協定校に留学できる。また、一定数の留学生を受け入れており、文化・社会などの授業を英語で開講している。
- 超域文化科学科
- 文化人類学分科
- 表象文化論分科
- 比較日本文化論分科
- 言語情報科学分科
- 地域文化研究学科
- アメリカ地域文化研究分科
- イギリス地域文化研究分科
- フランス地域文化研究分科
- ドイツ地域文化研究分科
- ロシア・東欧地域文化研究分科
- アジア地域文化研究分科
- ラテンアメリカ地域文化研究分科
- 総合社会科学科
- 相関社会科学分科
- 国際関係論分科
- 基礎科学科
- 数理科学分科※
- 物性科学分科※
- 分子科学分科※
- 生体機能分科※
- 科学史・科学哲学分科
- 広域科学科
- 人文地理分科
- 広域システム分科※
- 生命・認知科学科
- 認知行動科学分科
- 基礎生命科学分科※
[編集] 教育学部
1949年に文学部教育学科を独立させる形で設置された。設置当初は教育学科、教育心理学科、学校教育学科、教育行政学科、体育学科の5学科で構成されていたが、1995年の大学院重点化に合わせて統合され、総合教育科学科1学科になった。
- 総合教育科学科
- 教育学コース
- 比較教育社会学コース
- 教育心理学コース
- 学校教育学コース
- 教育行政学コース
- 身体教育学コース
[編集] 薬学部
薬学部は東京大学で最も新しい学部であるが、前身である医学部製薬学科は1877年の東京大学設立と同時に設置された。1887年に医科大学薬学科となり、1958年に医学部から独立し、薬学科、製薬化学科の2学科を設置した。1996年に2学科を統合し、薬学科1学科になった。2006年度入学者より6年制の薬学科が新設され、従来の4年制の薬学科は薬科学科に名称変更される予定である。
進学振分けは2学科を区別せずに行い、4年生の6月に薬科学科と薬学科に分かれる。研究者養成を重視する立場から、全定員の9割が薬科学科に当てられている。
- 薬科学科(現・薬学科)
- 薬学科(6年制)(2008年度新設予定)
[編集] 大学院
- 人文社会系研究科
- 基礎文化研究専攻
- 日本文化研究専攻
- アジア文化研究専攻
- 欧米系文化研究専攻
- 社会文化研究専攻
- 文化資源学専攻
- 韓国朝鮮文化研究専攻
- 教育学研究科
- 総合教育科学専攻
- 学校教育高度化専攻
- 法学政治学研究科
- 経済学研究科
- 経済理論専攻
- 現代経済専攻
- 企業・市場専攻
- 経済史専攻
- 金融システム専攻
- 総合文化研究科
- 教養学部後期課程と連続した大学院である。学際性と国際性を理念として掲げ、領域横断的な研究を行っているのが特徴である。詳細は総合文化研究科を参照。
- 言語情報科学専攻
- 超域文化科学専攻
- 地域文化研究専攻
- 国際社会科学専攻
- 広域科学専攻
- 生命環境科学系
- 相関基礎科学系
- 広域システム科学系
- 理学系研究科
- 物理学専攻
- 天文学専攻
- 地球惑星科学専攻
- 化学専攻
- 生物化学専攻
- 生物科学専攻
- 工学系研究科
- 社会基盤学専攻
- 建築学専攻
- 都市工学専攻
- 機械工学専攻
- 産業機械工学専攻
- 精密機械工学専攻
- 環境海洋工学専攻
- 航空宇宙工学専攻
- 電気工学専攻
- 電子工学専攻
- 物理工学専攻
- システム量子工学専攻
- 地球システム工学専攻
- マテリアル工学専攻
- 応用化学専攻
- 化学システム工学専攻
- 化学生命工学専攻
- 超電導工学専攻
- 先端学際工学専攻(博士課程)(先端科学技術研究センター)
- 原子力国際専攻
- バイオエンジニアリング専攻
- 技術経営戦略学専攻
- 原子力専攻(専門職学位課程)
- 農学生命科学研究科
- 生産・環境生物学専攻
- 応用生命化学専攻
- 応用生命工学専攻
- 森林科学専攻
- 水圏生物科学専攻
- 農業・資源経済学専攻
- 生物・環境工学専攻
- 生物材料科学専攻
- 農学国際専攻
- 生圏システム学専攻
- 応用動物科学専攻
- 獣医学専攻(4年制博士課程)
- 医学系研究科
- 薬学系研究科
- 2000年に薬剤師資格をもつ学生を対象とした「医療薬学コース」が開設された。同コースでは病院実習を含めた医療薬学関連の科目を履修することができる。
- 分子薬学専攻
- 機能薬学専攻
- 生命薬学専攻
- 数理科学研究科
- 1992年に東京大学内の数学関連3教室(理学部数学教室・教養学部数学教室・教養学部基礎科学科数理コース)が合体して独立研究科として発足した。施設は駒場Iキャンパスに設置されており、現在でも教養学部前期課程の数学教育を担当している。数理科学研究科は理学部数学科の授業も駒場Iキャンパスで担当しているが、ほとんどの教員は理学部・教養学部の両方を兼担している。
- 純粋数学だけでなく、現象数理、数理ファイナンス、計算機数学などの応用数理の研究も多く行われている。現在、研究科内の研究グループは大きく代数、幾何、解析、応用数理の4分野に分けられている。
- 教育に関しては、2005年度に「英語による数学研究発表・討論の能力開発」が文部科学省の「魅力ある大学院教育」イニシアティブに採択された。
- 群馬県沼田市にある「東京大学玉原国際セミナーハウス」は数理科学研究科の運営となっており、研究セミナーや高校生対象の数学講座などが開催されている。
- 数理科学専攻
- 新領域創成科学研究科
- 情報生命科学専攻を除く11専攻は3つの研究系にまとめられている。詳細は新領域創成科学研究科を参照。
- 物質系専攻
- 先端エネルギー工学専攻
- 基盤情報学専攻
- 複雑理工学専攻
- 先端生命科学専攻
- メディカルゲノム専攻
- 自然環境学専攻
- 環境システム学専攻
- 人間環境学専攻
- 社会文化環境学専攻
- 国際協力学専攻
- 情報生命科学専攻
- 情報理工学系研究科
- 理学系研究科情報科学専攻と工学系研究科計数工学専攻・情報工学専攻・電子情報工学専攻・機械情報工学専攻を改組・統合して、2001年4月に設置された。設置当初は5専攻で構成されていたが、2005年4月に創造情報学専攻が新設された。情報技術創造の実践的教育を推進するプログラム「創造情報実践教育プログラム」は、2005年度に文部科学省の「魅力ある大学院教育」イニシアティブに採択された。
- 前年に設置された情報学環が人文・社会系分野も含む学際的な情報学を研究対象としているのに対し、情報理工学系研究科は情報学の科学技術的な側面を研究対象としている。
- コンピュータ科学専攻
- 数理情報学専攻
- システム情報学専攻
- 電子情報学専攻
- 知能機械情報学専攻
- 創造情報学専攻
- 情報学環・学際情報学府
- 2000年4月に文理融合の情報学を研究する組織として発足した。情報学環の基幹教員だけでなく、他部局から数年の期間で情報学環に移動する流動教員によって構成されている。2004年4月1日に社会情報研究所を統合し、より学際的な情報学を研究する組織となった。教員のみが所属する研究組織である「情報学環」と、大学院生が所属する教育機関である「学際情報学府」からなる大学院組織である。
- 情報学環は「学際情報学圏」と「社会情報学圏」の2つの学圏で構成されている。
- 学際情報学圏
- 情報生命・思想学域
- 情報システム・言語学域
- 情報表現・造形学域
- 情報環境・認知学域
- 情報社会・制度学域
- 社会情報学圏
- ジャーナリズム・メディア学域
- 情報行動・機能学域
- 情報法・政策学域
- 情報経済・産業学域
- 情報文化・歴史学域
- 学際情報学圏
- 学際情報学府には「学際情報学専攻」が設置されており、その中に4コースが置かれている。
- 学際情報学専攻
- 文化・人間情報学コース
- 社会情報学コース
- 学際理数情報学コース
- 総合分析情報学コース
- 学際情報学専攻
- 公共政策学連携研究部・公共政策学教育部(公共政策大学院)
- 法学政治学研究科と経済学研究科が連携して設立した大学院である。法学政治学研究科、経済学研究科との兼担教員の他、実務家教員も教育研究を行っている。
- 公共政策学専攻(専門職学位課程)
[編集] 附属機関
[編集] 学部附属施設
- 医学部附属
- 病院(東大病院)
- 教養学部附属
- 教養教育開発機構
- かつて存在した施設
[編集] 大学院研究科附属施設
- 人文社会系研究科附属
- 次世代人文学開発センター
- 北海文化研究常呂実習施設
- 教育学研究科附属
- 学校教育高度化センター
- 法学政治学研究科附属
- 比較法政国際センター
- ビジネスローセンター
- 外国法文献センター
- 近代日本法政史料センター
- 経済学研究科附属
- 日本経済国際共同研究センター
- 金融教育研究センター
- 総合文化研究科附属
- アメリカ太平洋地域研究センター
- 理学系研究科附属
- 植物園(通称:小石川植物園)
- 日光分園(通称:日光植物園)
- 臨海実験所
- スペクトル化学研究センター
- 地殻化学実験施設
- 天文学教育研究センター
- 木曽観測所
- 原子核科学研究センター
- ビックバン宇宙国際研究センター
- 超高速強光子場科学研究センター
- 植物園(通称:小石川植物園)
- 工学系研究科附属
- 水環境制御研究センター
- 量子相エレクトロニクス研究センター
- 総合研究機構
- 工学教育推進機構
- 農学生命科学研究科附属
- 農場(通称:耕地生産教育研究センター)
- 演習林(通称:科学の森教育研究センター)
- 北海道演習林
- 千葉演習林
- 秩父演習林
- 愛知演習林
- 富士演習林
- 技芸研究所
- 田無試験地
- 牧場(通称:高等動物教育研究センター)
- 家畜病院(ベテリナリーメディカルセンター、通称:動物医療センター)
- 水産実験所(通称:水圏生物教育研究センター)
- 緑地植物実験所(通称:緑地生物教育研究センター)
- 放射性同位元素施設
- バイオトロン研究室
- 放射線育種共同利用施設
- 小石川樹木園
- 医学系研究科附属
- 疾患生命工学センター
- 薬学系研究科附属
- 薬用植物園
- 新領域創成科学研究科附属
- 生涯スポーツ健康科学研究センター
- 情報学環附属
- 社会情報研究資料センター
[編集] 研究所
- 医科学研究所
- 附属病院
- 附属実験動物研究施設
- 附属奄美病害動物研究施設
- 附属遺伝子解析施設
- 附属ヒトゲノム解析センター
- 附属ヒト疾患モデル研究センター
- 附属先端医療研究センター
- 附属感染症国際研究センター
- 地震研究所
- 1925年に設置された。地球流動破壊部門、地球ダイナミクス部門、地球計測部門、地震火山災害部門の4研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属地震予知研究推進センター
- 附属地震地殻変動観測センター
- 附属地震予知情報センター
- 附属火山噴火予知研究推進センター
- 附属海半球観測研究センター
- 八ヶ岳地球電磁気観測所
- 江の島津波観測所
- 東洋文化研究所
- 1941年に設置された。汎アジア研究部門、東アジア研究部門、南アジア研究部門、西アジア研究部門の4研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属東洋学研究情報センター
- 社会科学研究所
- 1946年に設置された。比較現代法部門、比較現代政治部門、比較現代経済部門、比較現代社会部門の4研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属日本社会研究情報センター
- 生産技術研究所
- 1949年に第二工学部を改組して千葉県千葉市に設置された。1962年に六本木に移転し、さらに2001年に駒場IIキャンパスに移転した。基礎系部門、機械・生体系部門、情報・エレクトロニクス系部門、物質・環境系部門、人間・社会系部門の5部門および以下の附属施設から成る。
- 附属千葉実験所
- 附属計測技術開発センター
- 附属海中工学研究センター
- 附属マイクロメカトロニクス国際研究センター
- 附属都市基盤安全工学国際研究センター
- 附属戦略情報融合国際研究センター
- 附属サステイナブル材料国際研究センター
- 史料編纂所
- 1950年に文学部から独立して東京大学附置研究所となった。古代史料部、中世史料部、近世史料部、古文書・古記録部、特殊史料部の5研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属画像史料解析センター
- 分子細胞生物学研究所
- 附属細胞機能情報研究センター
- 宇宙線研究所
- 1953年に東京大学宇宙線観測所が設置され、1976年に現名称に改称された。2000年に柏キャンパスに移転した。東京大学宇宙線観測所は日本初の全国共同利用研究機関であった。宇宙ニュートリノ研究部門、高エネルギー宇宙線研究部門、宇宙基礎物理研究部門の3研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属乗鞍観測所
- 附属乗鞍観測所鈴蘭連絡所
- 附属明野観測所
- 附属神岡宇宙素粒子研究施設(スーパーカミオカンデ)
- 附属宇宙ニュートリノ観測情報融合センター
- 物性研究所
- 1957年に設置された。2000年に六本木から柏キャンパスに移転した。新物質科学研究部門、物性理論研究部門、ナノスケール物性研究部門、極限環境物性研究部門、先端分光研究部門の5研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属軌道放射物性研究施設
- 附属物質設計評価施設
- 附属中性子科学研究施設
- 附属国際超強磁場科学研究施設
- 海洋研究所
- 1962年に設置された。海洋物理学部門、海洋化学部門、海洋底科学部門、海洋生態系動態部門、海洋生命科学部門、海洋生物資源部門の6研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属海洋科学国際共同研究センター
- 附属先端海洋システム研究センター
- 附属国際沿岸海洋研究センター
- 先端科学技術研究センター
- かつて存在した研究所
[編集] 全学センター
- 総合研究博物館
- 小石川分館
- 低温センター
- アイソトープ総合センター
- 環境安全研究センター
- 遺伝子実験施設
- 留学生センター
- 人工物工学研究センター
- 生物生産工学研究センター
- アジア生物資源環境研究センター
- 大学総合教育研究センター
- 国際・産学共同研究センター
- 駒場オープンラボラトリー
- 空間情報科学研究センター
- 高温プラズマ研究センター
- 医学教育国際協力研究センター
- 保健センター
- 本郷支所
- 駒場支所
- 柏支所
- インテリジェント・モデリング・ラボラトリー
- 情報基盤センター
- 気候システム研究センター
- 素粒子物理国際研究センター
- 大規模集積システム設計教育研究センター
[編集] 附属図書館
東京大学附属図書館は本郷キャンパスの総合図書館、駒場キャンパスの駒場図書館、柏キャンパスの柏図書館と、各部局ごとの図書館(室)で構成されている。
[編集] 機構
- サステイナビリティ学連携研究機構
- 地球観測データ統融合連携研究機構
- 放射光連携研究機構
- 生物機能制御化合物ライブラリー機構
[編集] 出版会
財団法人東京大学出版会は東京大学総長を会長とする財団法人。独立採算性であり、組織的には独立しているため、正確には附属機関ではないが、東京大学本郷キャンパス内に事務所があることや東京大学関係者の書籍を発行することを目的としているため、本節においてまとめた。主に学術書や、大学の講義で使う教科書などを出している。なお、組織の詳細は該当記事を参照。
[編集] 研究
[編集] 21世紀COEプログラム
- 採択28件
- 2002年
- 生命科学
- 生体シグナル伝達機構の領域横断的研究
- 「個」を理解するための基盤生命学の推進
- 戦略的基礎創薬科学
- 化学・材料科学
- 動的分子論に立脚したフロンティア基礎化学
- 化学を基盤とするヒューマンマテリアル創成
- 情報・電気・電子
- 情報科学技術戦略コア
- 未来社会を担うエレクトロニクスの展開
- 人文科学
- 共生のための国際哲学交流センター
- 生命の文化・価値をめぐる「死生学」の構築
- 基礎学力育成システムの再構築
- 学際・複合・新領域
- 融合科学創成ステーション
- 2003年
- 医学系
- 脳神経医学の融合的研究拠点
- 環境・遺伝素因相互作用に起因する疾患研究
- ゲノム医科学の展開による先端医療開発拠点
- 数学・物理学・地球科学
- 科学技術への数学新展開拠点
- 極限量子系とその対称性
- 多圏地球システムの進化と変動の予測可能性
- 強相関物理工学
- 機械・土木・建築・その他工学
- 機械システム・イノベーション
- 都市空間の持続再生学の創出
- 社会科学
- 国家と市場の相互関係におけるソフトロー
- 先進国における《政策システム》の創出
- 市場経済と非市場機構との連関研究拠点
- ものづくり経営研究センター
- 学際・複合・新領域
- 生物多様性・生態系再生研究拠点
- 心とことば—進化認知科学的展開
- 2004年
- 革新的な学術分野
- 言語から読み解くゲノムと生命システム(次世代バイオインフォマティクス拠点の創成)
- 次世代ユビキタス情報社会基盤の形成
[編集] 特別栄誉教授
特別栄誉教授とは、東京大学において世界的に著しい功績を挙げた教授その他として勤務した者に対して授与される終身称号のことである。東京大学より称号の授与とともに栄誉手当が支給される。2004年4月1日に「東京大学特別栄誉教授規程」を制定し、2005年1月1日付で初めて4人の東京大学元教授に東京大学特別栄誉教授の終身称号を授与した。授与者に関しては東京大学の人物一覧#特別栄誉教授授与者を参照。
[編集] 稷門賞
東京大学稷門賞(とうきょうだいがくしょくもんしょう)は、東京大学の活動の発展に顕著な功績のあった個人、法人あるいは団体に授与される賞である。2002年度から授与されている。具体的には、私財の寄付、ボランティア活動、寄附講座設置などを行った者が対象とされている。
なお、稷門は中国の戦国時代の斉の首都・臨淄の城門の名前である。斉の威王、宣王が学者を都に集めたため、学府として栄えたことに由来する。
[編集] 教育
- 特色ある大学教育支援プログラム
- 教養教育と大学院先端研究との創造的連携の推進
- 法科大学院等専門職大学院形成支援プログラム
- トランスナショナル・ロー・プログラムズ
- 国際化・実践化手法による政策形成能力試行
[編集] 教養教育(前期課程教育)
東京大学は新制大学となって以来、リベラル・アーツ教育を学部教育の基礎として重視している。前期課程教育は東京大学に入学した全ての1,2年生を対象に教養学部で実施されている。教養学部(大学院総合文化研究科)が運営主体となっているが、その他の学部や研究所なども一部の授業を担当しており、先端研究の成果が教養教育に反映されているという特徴がある。
東京大学の教養教育は、カリキュラムこそ現代に合わせて変化しているものの実質的に旧制高等学校時代で重視されていた教養教育の流れを汲んでいる。大手予備校を中心に教育関係者やマスメディアの間では、現在の日本で旧制高等学校からの教養教育体系がそのまま維持されている大学は東京大学以外存在していないという評価がある。これは現在の日本では実学が重視されており、多くの大学で教養教育を大幅に縮小するというカリキュラム改変が実施されているためである。本節ではそのような事情をふまえて東京大学における教養教育を特に詳細に解説している。
現在のカリキュラムは2006年度に開始されたが、1993年〜2005年のカリキュラムの基本的な枠組みを継承している。大きく基礎科目、総合科目、主題科目の3つに大別され、そのうち基礎科目がいわゆる必修科目である。進学振分けは基礎科目・総合科目の成績に基づいて行われる。
- 基礎科目
- 専門を学ぶ上で土台となる基礎的知識・技能を身につけるための科目である。2006年度のカリキュラム改正でさらに重要視されるようになった。外国語、情報、身体運動・健康科学実習を除くと、文科生は文系科目、理科生は理系科目を履修するようになっているが、理学部のように進学希望の文科生に対して理系科目の履修を義務づけている学部もある。
- 外国語
- 英語(既修のみ)、ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、スペイン語、韓国朝鮮語、イタリア語(文科三類のみ・2007年度入学者から)、日本語(外国人留学生のみ)から2か国語を選択する。既修外国語と初修外国語の組み合わせが基本であるが、既修外国語と既修外国語の組み合わせも可能な場合がある。英語を選択する学生がほとんどである。なお、上記以外の外国語も総合科目B(国際コミュニケーション)の枠内で第三外国語として履修可能である。
- 1年生対象の英語の授業のうち、英語一列(英語I)は全クラス同一カリキュラムという(大学では)珍しい授業システムをとっており、テキスト・ビデオは教養学部英語部会が自作したものを使用している。テキストは市販されており、1993年〜2006年まで使用していた『The Universe of English』(東京大学出版会)シリーズはベストセラーとなった。
- 情報
- 身体運動・健康科学実習
- いわゆる体育実技であるが、スポーツサイエンスの講義・実習も含まれている。2005年以前の科目「スポーツ・身体運動」との相違点は、以前は希望者のみであったスポーツサイエンスの実習が全受講者対象となったことである。
- 基礎演習(文科のみ)
- 少人数のゼミである。文献調査・討論・発表など、文系学生に必要な能力を養成するための科目である。共通テキストとして作成された『知の技法』(東京大学出版会)はベストセラーとなった。
- 社会科学(文科のみ)
- 人文科学(文科のみ)
- 方法基礎(文科三類のみ)
- 2006年度より新設された。少人数のゼミである。哲学演習、史料論、テクスト分析、データ分析の4分野から2コマ4単位履修する。
- 数理科学(理科のみ)
- 物質科学(理科のみ)
- 生命科学(理科のみ)
- 基礎実験(理科のみ)
- 理科一類は基礎物理学実験と基礎化学実験が必修である。理科二・三類は基礎物理学・化学実験と基礎生命科学実験が必修である。理科一類生向けの生命科学実験は総合科目の枠内で開講されている。各類とも4単位であるが、この科目は1コマ1単位である。
- 総合科目
- いわゆる一般教養であり、選択科目である。A〜Fの6系列に分かれ、毎学期数百もの授業が開講される。統計学、量子論や文系向けの物理学など基礎科目に含まれていない授業も総合科目の枠内で開講されている。それぞれの系列には「〜一般」(「思想・芸術一般」など)と呼ばれる科目もいくつかあり、それらは教養学部以外の教員が自分の専門に近い内容を講義する授業である。文科・理科ともに、複数の系列にまたがって幅広く履修することが要求されている。
- A:思想・芸術
- B:国際・地域
- 国際コミュニケーション:総合科目Bの一部である。会話・作文など外国語の選択授業が開講されている。第三外国語も20か国語以上開講されている。
- C:社会・制度
- D:人間・環境
- E:物質・生命
- F:数理・情報
- 主題科目
- 2005年度までは自由選択であったが、2006年度入学者より最低2単位の履修が義務づけられた。
- テーマ講義
- あるテーマに関して複数の教員が講義を行うオムニバス形式の講義である。その研究分野で世界的に知られる教員が交代で講義を行い、前期課程教育で学んでいる内容が先端の学問領域とどのように関連しているかを提示することを目的とする「学術俯瞰講義」も2005年度より開講されている。
- 全学自由研究ゼミナール
- 担当教員がそれぞれ設定した主題に基づいて、少人数で行うゼミ形式の授業である。教養学部を含む東京大学全学の教員が開講している。
- 全学体験ゼミナール
- 2006年度より新たに加わった科目である(2005年度までは全学自由研究ゼミナールの一部として開講されていた)。東京大学が全国各地にもつ多くの研究施設を利用して、実際に体験することを通じて学習する授業である。また、囲碁、コントラクトブリッジ、座禅といった珍しい授業も開講されている。前2つは実際にゲームをすることで考える力を養うことを目的としている。なお、教養学部附属教養教育開発機構には「教養教育への囲碁の活用研究部門」が置かれている。
[編集] 学生生活
[編集] 課外活動
本節では、一般的な課外活動である運動会・サークルの他、教養学部前期課程のクラス活動についても解説する。
[編集] 運動会・サークル
東京大学の場合、課外活動を行う団体・組織は、大きく分けて運動会とサークルに分かれる。このうち運動会は一般に他大学で称されるところの体育会にあたる。学部学生は、原則として全員運動会に入会するので、学部学生であれば誰でも御殿下記念館などの施設を用いて運動を行うことができ、また運動会が主催する各種大会・講習会への参加、保健体育寮「スポーティア」などでの宿泊等が可能である。しかしながら運動会に所属する部が出場している大会等に参加する場合には、さらに当該する部に所属する必要がある。
課外活動を運動系、音楽系、文化系に分けた場合、運動系の活動は、運動会の部の他、サークルに参加しても行うことができる。また、運動会は運動系のための団体であるので、音楽系と文化系の活動を行う場合にはサークルに参加することになる。
- 学部生・院生・研究生・教職員・卒業生・元教職員などを会員とする財団法人。学部生は、原則として全員入学時に入会することになっている。年会費が必要。
- サークル
- サークルは大きく分けて、学生部(もしくは各学部)学生課の管轄下にある学生団体と、教養学部学友会(同窓会の連合体としての東京大学学友会とは別組織)に加盟しているサークルの2つに分けられる。またこのどちらにも属さない非公認サークルも存在する。
- 学生団体
- 大学当局の公認サークル。ただ団体設立には必ず顧問教官を置く必要があるほか、本郷キャンパスにサークルの活動拠点になるような場所が事実上存在しないため、サークル活動を維持するには駒場キャンパスでの便宜を受けられる学友会加盟サークルで十分な場合が多いなどの理由から、公認を受けないサークルが多い。
- 教養学部学友会加盟サークル
- 教養学部の学生自治団体の一つである学友会に加盟しているサークル。サークル設立に際し顧問教官を置く必要がない上、学友会を通じ大学からのサークル援助金を受け取ることが可能。また援助金以外にも部室の確保など、駒場キャンパスにおけるサークル活動を行う際の便宜が十分に得られることから、大半のサークルはこちらを選択している。
[編集] クラス活動
教養学部前期課程にはクラスがあり、学生はいずれかのクラスに所属することになっている。学生が所属するクラスは、所属科類と、基礎科目の選択外国語(英語・日本語以外)によって決められている(基礎科目の選択外国語は入学時に決定し、入学後の変更はできない)。基礎科目や一部の総合科目(主に理科生向けの理系の授業)はクラスごとに受講する授業が指定されている。
クラスは教養学部の学生自治の基本単位となっており、学生自治会の代議員や自治委員はクラスごとに選ばれる。また、五月祭や駒場祭、全都新入生歓迎フェスティバル(新フェス)にクラス単位で参加したり、試験対策プリント(略称「シケプリ」)をクラスで作成するなど、前期課程の学生生活ではクラス活動が重要なものとなっている。
クラスで行われる特徴的な行事としては、毎年4月に2年生が新入生を1泊2日程度の合宿に連れて行く「オリ合宿」がある(大学側の運営ではなく学生による自主的行事)。オリ合宿はクラスごとに行われ、クラスの仲間と早く親しくなる良い機会であるため、ほとんどの新入生が参加している。
また、教養学部教員が各クラスのクラス担任となっているが、学生とクラス担任がふれあう機会はあまりなく、クラス担任の存在すら知らない学生が多い。
[編集] 学園祭
東京大学には五月祭と駒場祭の2つの学園祭がある。五月祭が全学的な学園祭であるのに対して、駒場祭は駒場生を中心として行われている。
[編集] 五月祭
[編集] 概要
五月祭(ごがつさい、May Festival)は東京大学本郷キャンパス(弥生地区も含む)で開催される学園祭。五月祭常任委員会により開催されている。例年5月末の土日の2日間にかけて開催されている。五月祭の起源は、1923年5月5日に東京帝国大学で催された第1回大園遊會であり、その後、全学大懇親會、全学公開と名称が変わり、1933年に現在の名称になった。
[編集] 駒場祭
[編集] 概要
駒場祭(こまばさい、Komaba Festival、略称:駒祭)は東京大学駒場Iキャンパスで開催される学園祭。教養学部前期課程の学生のみで構成される駒場祭委員会により開催されている。例年11月下旬勤労感謝の日付近の3日間開催されている。駒場祭の起源は、1891年(明治24年)に旧制第一高等学校(一高)で開催された第1回紀年祭にまでさかのぼる。1950年(昭和25年)3月一高が廃止され、新制東京大学に移行した後、同年11月25日に第1回駒場祭が開催され、現在に至る。
[編集] スポーツ
- 硬式野球部は東京六大学野球連盟に所属している。
- 旧帝国大学が持ち回りで開催している全国七大学総合体育大会に参加している。
- 一橋大学との対抗戦は一橋大学の前身である東京商科大学時代から続いており、漕艇部、柔道部、陸上運動部、ゴルフ部、ホッケー部など様々な運動部で開催されている。両大学では東京大学の「東」と一橋大学の旧称である東京商科大学の「商」を取って、東商戦(商東戦)と呼ぶ。また、単に相手校の名を冠して一橋戦(商大戦・東大戦)と呼ぶこともある(イッキョウセンと呼ぶ部もある)。特に漕艇部の東京大学一橋大学対校競漕大会は体育会以外の学生や出身者も観戦に訪れるため、他の同対抗戦と比べて盛大であると同対抗戦の関係者は考えている。
- 運動部所属者以外にも運動の場を提供するという趣旨の下、運動会は総長杯サッカー大会・総長杯野球大会・伊豆戸田マラソン等の諸大会、ダンス・グライダー・ボウリングといった数々のスポーツについての講習会・体験会を主催している。
[編集] 大学関係者と組織
[編集] 大学関係者組織
[編集] 同窓会
東京大学には各学部・学科ごとに同窓会が分立している。これは、東京帝国大学時代に各学部(分科大学)の独立性がとても大きかったことの名残である。最近になって、全学的な同窓会組織である「東京大学同窓会連合会」、「東京大学学友会」が発足したが、これらは同窓会の連合体であり、卒業生は各学部ごとの同窓会に加入している。
- 鉄門倶楽部
- 医学部医学科には同窓会である「鉄門倶楽部」がある。1899年に創設され、元々は東京帝国大学医科大学のボートの応援団体であったが、その後組織が拡大されて、医学部医学科同窓生の親睦を目的とした事業・行事を行う機構になった。医学科卒業生が正会員であり、医学科生が準会員である。卒業生以外では、東京大学医学部医学科教員となれば、鉄門倶楽部規約5条に規定される会員になることができる。東京大学医学部の学部内サークルには、鉄門バレー部などのように「鉄門」で始まる名前を持つものが多く、「鉄門系サークル」と総称されている。これらのサークルは鉄門倶楽部から支援を受けており、医学科生および教養学部理科三類生のみが入部できる。鉄門倶楽部は、同窓生としての縦のつながりがとても強く、前述の鉄門系サークルのように外部の学生を寄せ付けない雰囲気があるため、東大の他科類・他学科の学生からは閉鎖的だと見られることが多い。
- 東京大学保健学同窓会
- 医学部健康科学・看護学科の同窓会である。1984年に発足した「医学部保健学科同窓会」を発展させ、1995年に発足した。前述のように医学部には同窓会「鉄門倶楽部」が存在したが、こちらは医学科の同窓会であり(医学科は6年制であることもあって)縦のつながりが強いため、保健学科(現 健康科学・看護学科)には独立した同窓会が設立された。健康科学・看護学科およびその前身である衛生看護学科、保健学科の卒業生が正会員であり、同学科の学生・教員も会員になることができる。
- 東京大学工学部丁友会(ていゆうかい)
- 工学部の同窓会組織である。鉄門倶楽部と同様に、工科大学のボート部の応援団として発足した。"丁"は工科大学のマークであった"T"に由来する。現在、工学部には丁友会関連のサークルが7つ存在し、丁友会の支援を受けているが、東京大学工学部生でなくても加入できる。
- 東京大学経友会
- 経済学部の同窓会である。
- 東京大学薬友会
- 薬学部の同窓会である。
- 東京大学理学部数学教室・大学院数理科学研究科同窓会(東大数学同窓会)
- 理学部数学科、大学院数理科学研究科の同窓会である。1991年に前身の「理学部数学教室同窓会」が設立された。1992年に理学部数学教室が教養学部数学教室、教養学部基礎科学科数理コースと合体して大学院数理科学研究科が発足した際、現在の名称に変更された。
- 創域会
- 大学院新領域創成科学研究科の同窓会である。
- 東京大学公共政策大学院同窓会
- 公共政策大学院の同窓会である。
この他に、サークル・ゼミ単位の同窓会や地域ごとの同窓会もある。また、女子卒業生のみ(女子在学生も入会可能)の「さつき会」もある。
[編集] 東京大学新聞社
財団法人東京大学新聞社は、学生新聞「東京大学新聞」を発行している財団法人。編集委員はすべて東京大学の学生で構成されており、新入生募集などが一般のサークルと一緒に掲載されることもあるが、東京大学教授を理事長とする財団法人である点が大きく異なる。詳細は該当記事を参照。
[編集] 学士会
社団法人学士会は、1886年に東京大学(当時は帝国大学)卒業生によって設立された同窓会組織であり、旧帝国大学出身者および教授・助教授・学長(経験者含む)で構成されている。東京大学の卒業生の多くが加入している。また、東京大学本郷キャンパス(地区)内に学士会分館がある。詳細は、該当記事を参照。
[編集] 大学関係者一覧
[編集] 施設
[編集] キャンパス
東京大学は新制大学となってから長い間(日本全国に分布する研究施設などを除くと)本郷・駒場の主要2キャンパスで構成されていたが、1992年6月に立案された三極構造構想に基づいて柏キャンパスが設置されてからは、本郷・駒場・柏が主要キャンパスと扱われるようになった。現在、東京大学公式サイトでは、白金・中野を加えた5キャンパス体制を謳っている。
東京大学には歴史的建築が多数存在するため、代表的な建造物については東京大学の建造物で詳しく解説している。
[編集] 本郷キャンパス
本郷地区あるいは本郷地区キャンパスとも呼ばれる。なお、「本郷キャンパス」および「本郷地区」は、本郷キャンパス (地区)のみを指すこともあるので注意を要する。
ほとんどの後期課程をこのキャンパスで履修する。また、附置研究所など附属研究施設の多くが本郷キャンパスにある。本郷キャンパスはさらに本郷・弥生・浅野の3地区に分かれ、それぞれ本郷キャンパス・弥生キャンパス・浅野キャンパスと呼ばれている。
[編集] 本郷キャンパス (地区)
- 使用学部:法学部、医学部、工学部(一部は浅野キャンパス)、文学部、理学部(一部は浅野・駒場Iキャンパス)、経済学部、教育学部、薬学部
- 使用研究科:人文社会系研究科、教育学研究科、法学政治学研究科、経済学研究科、理学系研究科(一部は浅野キャンパス)、工学系研究科(一部は浅野キャンパス)、医学系研究科、薬学系研究科、情報理工学系研究科、情報学環・学際情報学府、公共政策学連携研究部・公共政策学教育部
- 使用附属施設:医学部附属病院、東洋文化研究所、社会科学研究所、史料編纂所、総合研究博物館、環境安全研究センター など
- 交通アクセス:東京メトロ丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線本郷三丁目駅より徒歩8分、東京メトロ南北線東大前駅より徒歩3分、東京メトロ千代田線根津駅より徒歩15分、東京メトロ千代田線湯島駅より徒歩8分、JR御茶ノ水駅・上野駅・御徒町駅より都営バス利用
東大の中で最も有名なキャンパスであり、赤門や医学部付属病院、夏目漱石の『三四郎』で描かれる池(育徳園心字池、通称「三四郎池」)のほか、安田財閥の祖である安田善次郎が寄贈した安田講堂(正式名称:東京大学大講堂)がある。本郷キャンパス(地区)は、江戸時代には加賀藩上屋敷があった場所であり、赤門、三四郎池などにその名残りが見られる。また、同キャンパスは多くの歴史的建造物を有しているが、これらについては東京大学の建造物#本郷キャンパス (地区)を参照。これらの建物群のある本郷キャンパス(地区)を東京大学総合研究博物館では「重厚な、安定した日本有数のキャンパス」と評価している。
現在の本郷キャンパス(地区)の原型は関東大震災後にできあがった。震災前の校舎の大部分は関東大震災で倒壊したため、内田祥三(工学部教授、後の総長)を中心に復興計画が立案された。正門と安田講堂を結ぶ銀杏並木は本郷キャンパス(地区)の象徴的景観となっているが、これも内田のキャンパス計画によるものである。内田は同キャンパスに類似のパターンの建造物を多く残し、それらは「内田ゴシック」と呼ばれている。東京大空襲のときは、懐徳館(旧前田家邸宅)が炎上した以外は被害を受けなかったため、内田ゴシックの建物群は現在も同キャンパス内に残っている。
一方、最近は新しい建物も増えてきており、内部が綺麗でよいという意見がある一方で、既存の建物との調和性を崩し、キャンパスの伝統性を壊しているという声もあり賛否両論である。特に理学部1号館は、安田講堂の真後ろにある高層建造物であるため、安田講堂の背景を台無しにしていると言われている。そのため、既存の建物の外観は残したまま、内部だけを改装した建物も多い。
三四郎池の東にある御殿下記念館(ごてんしたきねんかん)は、1977年に東京大学創立百年記念事業として建設されたスポーツ施設である。グラウンド(屋外)の他、地下にプール、ジムナジアム、トレーニングルーム、クライミングウォールなどの施設がある。
[編集] 弥生キャンパス (地区)
- 使用学部:農学部
- 使用研究科:農学生命科学研究科
- 使用附属施設:地震研究所、分子細胞生物学研究所、アジア生物資源環境研究センター、インテリジェント・モデリング・ラボラトリー など
- 交通アクセス:東京メトロ南北線東大前駅より徒歩0分、東京メトロ千代田線根津駅より徒歩8分、東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅より徒歩12分
1935年に農学部が第一高等学校と敷地交換したことによって設置されたキャンパスである(農学部はそれまでは現在の東京大学駒場キャンパスの位置にあった)。本郷キャンパス(地区)の北隣りに位置しており、両キャンパスを隔てる言問通り(学内での通称「ドーバー海峡」)には構内歩道橋がある。弥生キャンパスには農学部があるため「農学部構内」と呼ばれることもあるが、実際にはその他の研究施設も多く存在する。将来的には法学部も施設面積を拡大するため弥生キャンパスに移転する構想がある。また、野球場も弥生キャンパスにある。
[編集] 浅野キャンパス (地区)
- 使用学部:工学部(一部)、理学部(一部)
- 使用研究科:理学系研究科(一部)、工学系研究科(一部)
- 使用附属施設:情報基盤センター、低温センター、アイソトープ総合センター など
- 交通アクセス:東京メトロ千代田線根津駅より徒歩8分、東京メトロ南北線東大前駅より徒歩8分
1941年に新たに取得されたキャンパスである。第二次世界大戦後、急速に規模を拡大し本郷キャンパス(地区)内だけでは施設面積が不足していた工学部の施設が主に建設された。このキャンパスにある建物の多くは高度経済成長期に建設されたものであり、本郷キャンパスの他地区のような歴史的建築はほとんどない。
現在、学部の施設としては、工学部9・10・12号館と理学部3号館がある。理学部3号館には天文学科・地球惑星物理学科・生物化学科が入っていたが、1997年より本郷キャンパス(地区)の理学部(新)1号館に順次移転が行われている。現在、天文学科・地球惑星物理学科は大部分が1号館に移転し、1号館東棟完成後は生物化学科も本郷キャンパス(地区)に移転される予定である。
また、弥生時代の名称由来となった弥生式土器は浅野キャンパスの一角から出土しているという説があり、敷地内に碑が建てられている。
なお、茨城県東海村にある東京大学所有の高速中性子源炉「弥生」の名称は、浅野キャンパスに原子力工学関連の施設が多いことに由来する(浅野キャンパスの所在地名は弥生である)。
[編集] 駒場キャンパス
駒場地区あるいは駒場地区キャンパスとも呼ばれる。旧制の第一高等学校や駒場農学校(→東京農林学校→東京帝国大学農科大学)のあった場所である。駒場キャンパスは大きく2つの地区に分かれており、それぞれ駒場Iキャンパスと駒場IIキャンパスと呼ばれている。しかし、学生や学外の人の間では駒場IIキャンパスはあまり知られていないため、通常「駒場キャンパス」といえば駒場Iキャンパスのみを指すことが多い。
[編集] 駒場Iキャンパス
- 使用学部:教養学部(前期課程・後期課程)、理学部数学科
- 使用研究科:総合文化研究科、数理科学研究科
- 使用附属施設:教養学部附属教養教育開発機構、総合文化研究科附属アメリカ太平洋地域研究センター
- 交通アクセス:京王井の頭線駒場東大前駅東大口より徒歩0分
駒場Iキャンパスには教養学部があり、全ての前期課程の学生はここで学ぶ。理学部数学科は以前は本郷キャンパス(地区)にあったが、数理科学研究科の発足に伴い駒場に移転した。未成年者が多いため、キャンパスは特定の喫煙所を除き禁煙となっている。講義室での大量ビラ撒き、生協前でのサークル勧誘活動、銀杏並木(駒場Iキャンパスのメインストリート)の立て看板、学期開始時の大教室講義の立ち見(座席数以上の学生が聴講を希望するため)など、東大の他キャンパスにはない独特の雰囲気をもつ。国際的なキャンパスを目指しており、留学生比率が東大のキャンパスの中で最も高い。
駒場寮の跡地に建設された新しい施設「東京大学駒場コミュニケーション・プラザ」には、大学生協の他、多目的教室・和室・身体運動実習室・音楽実習室などの設備がある。この施設はPFI事業によって建設された。2006年4月に北館がオープンし、同年10月に南館・和館がオープンした。
キャンパス東部にある池は俗に「一二郎(浪)池」などと呼ばれていたが、最近になって構内の案内板にも「一二郎池」と記載されるようになった。ただし、この池の周辺は立入禁止になっているため、池の存在はあまり知られていない。また、この池には「入学前に一人で見ると浪人する」や「入学後に一人で見ると留年する」などといったジンクスがある。
[編集] 駒場IIキャンパス
- 使用学部:なし
- 使用研究科:なし
- 使用附属施設:生産技術研究所、先端科学技術研究センター、国際・産学共同研究センター、駒場オープンラボラトリー
- 交通アクセス:小田急小田原線・東京メトロ千代田線代々木上原駅より徒歩12分、小田急小田原線東北沢駅より徒歩7分、京王井の頭線駒場東大前駅西口より徒歩10分、京王井の頭線池ノ上駅より徒歩10分
駒場リサーチキャンパスとも呼ばれる。一高と敷地交換するまでは、駒場Iキャンパスだけでなく、駒場IIキャンパスや両キャンパスに挟まれた駒場公園も農科大学の敷地(農場)であった。
[編集] 柏キャンパス
- 使用学部:なし
- 使用研究科:新領域創成科学研究科
- 使用附属施設:宇宙線研究所、物性研究所、人工物工学研究センター、空間情報科学研究センター、高温プラズマ研究センター、気候システム研究センター
- 交通アクセス:首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線柏の葉キャンパス駅より徒歩25分(東武バス利用の場合は13分)・東武野田線江戸川台駅より徒歩30分・JR常磐線柏駅より東武バス利用
柏地区あるいは柏地区キャンパスとも呼ばれる。手狭になった本郷・駒場地区の再開発とあわせて立案された三極構造構想に基づき設置され、1999年に物性研究所及び宇宙線研究所が柏に移転した。さらに、1998年に本郷キャンパス(地区)の各学部施設に暫定的に設置された新領域創成科学研究科の移転も順次行われ、2006年4月に移転完了した。本郷キャンパスや駒場キャンパスと違ってキャンパスに門や塀はない。
[編集] 白金キャンパス
白金地区あるいは白金台キャンパスとも呼ばれる。
[編集] 中野キャンパス
- 使用学部:なし
- 使用研究科:なし
- 使用附属施設:海洋研究所
- 交通アクセス:東京メトロ丸ノ内線中野新橋駅徒歩10分、京王新線幡ヶ谷駅徒歩20分、都営大江戸線西新宿五丁目駅徒歩15分、JR新宿駅西口より京王バス利用
中野地区とも呼ばれる。東京大学教育学部附属中等教育学校もこのキャンパスにある。
[編集] その他施設
- 検見川地区
- 秋葉原拠点
- この他、カミオカンデおよびスーパーカミオカンデ、農学部富良野演習林など全国各地に研究施設を持つ。
[編集] 大講堂(安田講堂)
東京大学大講堂は、安田講堂の異名を持ち、東大紛争の際に同講堂で発生した東大安田講堂事件は昭和の事件史では必ず取り上げられるエポックとなっている。
[編集] 寮
東京大学には以下の4つの学生寮がある。前期課程学生は三鷹国際学生宿舎または白金学寮に入寮できる。
- 豊島学寮(男子)
- 白金学寮(女子)
- 豊島国際学生宿舎(男子・女子) - 2006年4月より女子学生も入居可能となった。
- 三鷹国際学生宿舎(男子・女子) - 教養学部が管理しており、教養学部生のみ入居できる。
- かつて存在した学生寮
[編集] 検見川総合運動場
検見川総合運動場はサッカー日本代表がかつて代表合宿を組んでいたことで日本国内のサッカーファンにはよく知られている。また、同運動場は、約二千年前の地層からオオガハスという植物の種子が採集されたため、植物学者の間でも著名な場所となっている。
[編集] 対外関係
[編集] 他大学との協定
- 国際学術交流協定
- 東京大学では国際交流を推進するために世界各地の約40か国の大学と国際学術交流協定を結んでいる。大学間の協定だけでなく、AIKOMのような部局(学部・研究科・研究所など)間の協定もあるが、それらをすべて合わせた協定数は258となっている(2006年7月現在)。
- 教養学部後期課程で実施されているAIKOMプログラムの詳細については、#教養学部を参照。
- 東アジア4大学フォーラム(BESETOHA)
- 東京大学リベラルアーツ南京交流センター(東京大学教養教育南京交流中心)
- サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)
- 2005年8月1日に東京大学が中心となって発足した、複数の大学の連携研究機構である。参加大学は東京大学、京都大学、大阪大学、北海道大学、茨城大学であり、各大学に研究拠点がおかれている。また、東洋大学、東北大学、国立環境研究所、千葉大学が協力機関となっている。サステイナビリティ学における世界的な研究拠点となることを目指している。
[編集] 社会との関わり
[編集] 赤門
東京大学の校門の一つである赤門(あかもん)はそのまま同大学の異称にもなっており、日本国内の大学における第二次世界大戦前の異称にも影響を与え、「○門」という異称を持つ大学を増やした。また、鉄門(てつもん)は東京大学医学部が自ら名乗る異称だが、これも赤門に影響されて付けられたものと推測されている。
[編集] 入学試験
東京大学の入学試験は、日本社会に対して様々な社会的影響を与えている。大学の入学試験がここまでの影響を及ぼしている事例は他にない。詳細は東京大学の入学試験を参照。
[編集] 附属学校
- 東京大学教育学部附属中等教育学校(中高6カ年一貫教育実験校)
- 東京大学医学部附属看護学校(2002年閉校)
- 東京大学医学部附属助産学校(2002年閉校)
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