総合文化研究科
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総合文化研究科（そうごうぶんかけんきゅうか、Graduate School of Arts and Sciences）は、唯一東京大学大学院のみに存在する研究科である。教養学部後期課程から接続する大学院として1983年に設置された。
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[編集] 概要
- 施設は東京大学駒場Iキャンパスに設置されている。
- シンボルマークは3枚の銀杏の葉を重ねたもので、1999年に制定された。3枚の銀杏は、後述する三層構造を表している。
- 教養学部前期課程・後期課程と合わせて三層構造になっている点が特徴であり、大学院における先端研究の結果を教養教育に直接反映させることができるシステムになっている。この教育システムは「教養教育と大学院先端研究との創造的連携の推進」として文部科学省の特色ある大学教育支援プログラムに採択されている。
- 学際性と国際性を理念に掲げ、文系・理系の枠を超えた領域横断的な教育研究を行っている。科学史・科学哲学、文化人類学、人文地理学など他学部・研究科に含まれない分野も総合文化研究科で研究されている。また、表象文化論、国際関係論、相関社会科学など総合文化研究科（教養学部）を発祥の地とする学問分野もある。
- 研究科に設置されている5専攻のうち、広域科学専攻を除く4専攻は文系専攻と総称される。広域科学専攻は自然科学の研究が中心であるが、心理学、人文地理学、科学史・科学哲学のような文系分野も含まれている。
- 文部科学省の21世紀COEプログラムに3件採択されている。詳細は後述。
- 後述の「人間の安全保障」プログラムを整備拡充する事業は、2005年度に文部科学省の「魅力ある大学院教育」イニシアティブに採択された。
- 東京大学における大学院重点化によって、教養学部の教員も総合文化研究科に所属変更された（ただし数学教員は数理科学研究科へ）。
[編集] 沿革
- 1983年4月1日 大学院総合文化研究科設置（人文科学研究科より比較文学比較文化専攻を、社会学研究科より国際関係論専攻を移管し、さらに地域文化研究専攻、相関社会科学専攻を新設して、4専攻で発足）。
- 1985年4月1日 広域科学専攻を設置。
- 1986年4月1日 大学院社会学研究科より文化人類学専攻を移管。
- 1989年4月1日 表象文化論専攻を設置。
- 1993年4月1日 言語情報科学専攻を設置・重点化。
- 1994年4月1日 広域科学専攻生命環境科学系を設置・重点化。理学系研究科相関理化学専攻、科学史・科学基礎論専攻を広域科学専攻に移管・統合し、広域科学専攻相関基礎科学系を設置。従来の広域科学専攻は広域科学専攻広域システム科学系に改組。
- 1995年4月1日 広域科学専攻相関基礎科学系、広域システム科学系重点化。
- 1996年4月1日 比較文学比較文化専攻・文化人類学専攻・表象文化論専攻を超域文化科学専攻へ統合・改組・重点化。地域文化研究専攻を改組・重点化。相関社会科学専攻・国際関係論専攻を国際社会科学専攻へ統合・改組・重点化。（大学院重点化が完了）
- 2000年4月1日 アメリカ研究資料センター（1967年に教養学部附属施設として設置）をアメリカ太平洋地域研究センターに改組。
- 2004年4月1日 「人間の安全保障」プログラム発足。
[編集] 組織
[編集] 専攻
- 言語情報科学専攻
- 超域文化科学専攻
- 地域文化研究専攻
- 国際社会科学専攻
- 広域科学専攻
- 生命環境科学系
- 相関基礎科学系
- 広域システム科学系
この他に、専攻横断的な教育課程として「人間の安全保障」プログラムが設置されている。
[編集] 附属機関
- アメリカ太平洋地域研究センター
[編集] 21世紀COEプログラム
総合文化研究科では、以下の3件が文部科学省の21世紀COEプログラムに採択されている。
