GTO (漫画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
目次 |
[編集] 概要
週刊少年マガジン掲載。アニメやテレビドラマになった作品。批判を多く生んだ原作と違い、ドラマ版は非常に人気が高い。東京・吉祥寺を舞台に、元暴走族・不良少年の主人公、鬼塚英吉が教師として活躍する姿を描く。GTOはGreat Teacher Onizuka(グレート ティーチャー オニヅカ)の頭文字をとったもの。
不良時代の鬼塚を描いた『湘南純愛組!』の続編だが、特に物語が連続している部分は回想シーンなどで補強されているため、前作を知らなくても問題無い。時事ネタが豊富で、またオタク向けのネタが随所に見られる。現代の教育問題、社会問題を多く取り扱っているのが特徴だが、その一方で無茶苦茶なギャグも盛り込まれ、多くのファンを獲得している。大げさかもしれないが、教師の実態や本音、少年少女の心中などが描かれ、学校というシステムの病巣に鋭くせまる。なお、鬼塚英吉の型破り教師のスタイルは様々な漫画、ドラマに影響を与えている。主要キャラは全員美形であり、女性からの人気も高い。
[編集] 漫画
1998年(平成10年)、第22回講談社漫画賞少年部門受賞。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主要登場人物
- ドラマ版、アニメ版と設定が大きく異なるので、別に紹介する。
- 鬼塚英吉(おにづかえいきち)
- 主人公。辻堂高校を中退後、大検を経て、優羅志亜大学(内山田いわく「五流大学」)へ入学した。高校時代は親友の龍二と共に「鬼爆」として湘南最強の支配者であった。年齢22歳。童貞。空手二段。優羅志亜大学空手部主将。靴のサイズは25.5cm。髪型は元々金髪のリーゼント。愛機はKawasaki ZII。本人は自覚なしだが、かなり整った顔立ちであり、冬月や朋子、麗美など彼に惚れる女は、実は非常に多い。
- 女子高生の中島エリカとの不純異性交遊(未遂)がキッカケで高校教師を目指す。教育実習時にはリーゼントから金髪V字カットにした。非常に品が無いが、それを補って余りある体力を持つ。家でのAV鑑賞によるオナニーを公開され、多くの読者の失笑を誘った。生徒達と同じ視点で物事を見る事の出来る「ガキっぽい大人」の教師。
- 公立高校の採用試験を受けられなかった事がきっかけで、東京吉祥学苑の面接を受ける事になった。トラックで暴走・傷害などの犯罪を犯した(同乗していた男に罪を着せる)が、その後の出来事の顛末を見ていた桜井理事長に可能性を見出され、臨時採用された。ちなみに教員免許に中学校教諭と記載されている事に始業式まで気が付かなかった。問題クラスの3年4組の担任となり、生徒との対立や、その生徒自身が抱えている苦悩、あるいは学校内に発生する困難やトラブルに巻き込まれながらも、人脈・悪運・容姿・財力・頭脳・腕力・コネ・行動力で乗り越えていく。
- 内定後は、学校の屋上の階段室に住まわされたが、大量の私物を持ち込んで、一種独特の「オニヅカの巣」としてしまった。ある事情で全国模試で一位をとった事があるが理事長の根回しによるものであったものの、ヤクザとの戦いで試験中に失神する直前まではほぼ完璧だったことから潜在的に天才的な頭脳を持っていることが伺える。学力は基本的に中学生以下で、大検から卒業論文まで全て「替え玉クン」がこなしていた。当初、授業は真面目に行わなかったが、学力試験を経て、多少は授業をするようになった。
- ゲームや玩具・漫画にエロビデオといったモノを買い漁る事から金遣いが荒く、借金だらけで給料日の翌日には金欠になっていた。ドスケベで本能に忠実。虚言癖があるが、その虚言で言った事でも約束は守る事から、自業自得とはいえ、しばしば散々な目に遭っている。嬉しいことがあると失禁する癖もある。吸ってるタバコはラッキーストライクである。好きなキャラは綾波レイとベルクカッツェ。また、「ヤルッツェブラッキン!!(ブライキング・ボスの号令)」とよく口走るとこから、『新造人間キャシャーン』のコアなマニアであると思われる。尊敬する人物は矢沢永吉と初代タイガーマスク。内山田教頭にジャーマンをかけたり、村井を「親子タッグ(ザ・グレート・カブキとグレート・ムタと見立てた例)」と言って一緒にプールに飛び込むなど、プロレス好きな面がある。
- 冬月あずさ(ふゆつきあずさ)
- ヒロイン。早稲田大学第一文学部卒。容姿が整った美人。吉祥学苑の面接試験の前、バスの中で内山田に痴漢にあったところを鬼塚に助けられた。そのせいか、鬼塚を(誤解であるが)尊敬している。正教員(国語教師)として採用された後、3年の担任をすることになる。教え方も丁寧であるため男子生徒には人気教師となるが、それを面白く思わない女子生徒から卑劣極まりない嫌がらせを受けたこともあった。困難に遭いつつも、無茶苦茶だが男気が溢れて約束を違える事のない鬼塚に惚れ、一人の人間として成長していく。
- 新潟県出身で高校生探偵の妹・まことがいる(清純美人で、姉と違い物事に超敏感)。胸が小さい事を少し気にしている。身持ちが固く、真面目で処女である。恥ずかしさのあまり暴走すると鬼塚ですら制御不能(鬼塚を椅子で殴打した経歴有り)であり、教育マシンと化す。
- 弾間龍二(だんまりゅうじ)
- 高校中退後、専門学校を経て資格取得。人気バイクショップを経営する。英吉の親友。『湘南純愛組!』では、中学時代からの付き合いである英吉と「鬼爆コンビ」の名称で伝説となった。その頃と比べると現在の性格は丸くなっており、恋人の長瀬渚との付き合いは続いている。だが今でも実力は健在で鬼塚と同等の強さを誇る。窃盗罪・傷害罪・覗きなど、くだらない軽犯罪を犯す英吉を引き取りに警察に来るなど苦労は多い、常識のある苦労人である。ただ、それでも英吉との友情は健在で、男気溢れる性格は相変わらずなようだ。
[編集] 東京吉祥学苑中等部3年4組
- 村井國男(むらいくにお)
- 吉祥寺ゲーマー四天王(自称)。中学生にして金髪のヤンキーである。真っ正直で一本気、くわえ少々ツッパリな所もあるが、それは欺瞞に満ちた世間に反発している所為である。一頃は滅茶苦茶な鬼塚に怒りを抱いて姦計に陥れようとするが、逆に失敗して自分に災難が及び、余計に逆恨みしていたが、更に陥れようとして墓穴を掘り、危うい所を鬼塚に助けられる。その後も幾度となく衝突するが、何だかんだで世話になり、ついにはクラス一鬼塚を信頼する好漢に。出自による事情で母子家庭であり、異常なマザコンである。27歳という若い母親と、他の男がくっつかないように終止眼を光らせている。また、こっくりさんによるとクラスで一番足の裏の臭い男らしい。
- 前年度の東学模試は全国で下から100番の成績という無能ぶり。そのことから「サル」呼ばわりされている。学苑のスーパーアイドル・深田葵に想いを寄せている。だが、鯨川冬美に対しても割とまんざらでもないようである。
- 草野忠明(くさのただあき)
- 村井の悪友。母親がとんでもなく太っていて、妹の体育祭の借り物競争で「豚ロース」として連れていかれたらしい。母親は村井から「白ブタ」呼ばわりされた。
- なかなか素直になりきれないが、一本気な性格である。常盤愛に惚れている。
- 藤吉晃二(ふじよしこうじ)
- 村井の悪友。黒髪のロン毛で美形。5人兄弟の次男で家は貧乏。雅に惚れており、最初から最後まで雅に親密に接し続けた。修学旅行の費用を集金した際に、欲に負けて一部を使い込んでしまったが、その事に責任を感じ、自らのアルバイトで戻すだけの行動力もある。
- 弟妹の世話に普段汲々としている。雅の秘密を本人から聞いた初めての人物。多少元気が有り余っているものの、一本気な男である。
- 菊地善人(きくちよしと)
- IQが金田一級の悪魔的な頭脳を持つ天才少年。美形でかつクールでカッコイイと女子から評判で、ファンクラブが存在している様子から非常にモテモテである。しかし特定女子との交際はなく、意外にも童貞である。しかし、同じ天才だからなのか理由は定かではないが、神崎とは多少の交流がある。また、パソコンの扱いが異常に得意で、アイコラ作りが趣味。クラス内で続く教師ハズシにおいてアイコラ攻撃を行い、幾人もの教師を再起不能にした張本人。鬼塚のSMシーンの合成を作り、学校中に掲示し一時は鬼塚の信用を失うなどダメージを与えたが、逆にエロ本やアイドル写真を渡して合成写真の注文を頼まれた。その事に呆れて、担任イジメから手を引いた。なお、この合成写真(アイコラ)作成依頼の時には、冬月あずさの写真も混ざっていた。余りに無茶苦茶な鬼塚の性格に興味を覚え、鬼塚の参謀格を務める。中学生だが愛煙家(犯罪)。チャットでのハンドルネームは「キクジロー」。格闘技として空手もできるが、当人は直接的な暴力を好まない事もあり、専ら自衛用である。天使部隊に駆逐された後に修業を積み、パワーアップしたようだ。
- 相沢雅(あいざわみやび)
- この物語のキーパーソンであり、元2年4組(現3年4組)が担当イジメ(教師ハズシ)を始めたきっかけの秘密を握っている。性格は明るく友達は多かったが、それは表面的なもので、心の奥底では人間的では無い家庭を憎悪していたり、気に入らないクラスメイトを潰す為に周囲を扇動して攻撃させたりしている悪の黒幕。援助交際目的の男を騙して暴行し、無銭宿泊なども平気で行う。父親は銀行の重役で、非常に金持ちである。
- かつての担任・扇による自分へのレイプ事件が原因で大人に対する復讐を考えていた。しかしそれは、扇に恋愛感情を抱いていた雅が彼を困らせるために仕組んだ狂言であった。思わせぶりな言動で乙女心を破壊した扇も悪いとはいえ、雅の行為は度をあまりに越していた(※話の途中では実際に元担任は悪人であったような描写があり、悪人の一面にレイプされた方向性で進んでいたと思われる。が、少年たちへの悪影響を考えて、設定変更された可能性有り)。中盤で髪を青く染めた。その時の彼女のモチーフは新世紀エヴァンゲリオンの綾波レイと言われている。家庭問題が解決後、元の素直な性格へ戻っていった。終盤近くで金髪、最後は元の黒髪になっている。
- 野村朋子(のむらともこ)
- 通称「トロ子」。その由来は非常にトロいから。100m走に1分かかったり、スクランブルエッグをホットケーキ(みたいなもの)にしたり、偏差値一桁というほど恐ろしくトロい。だが頭が弱いと言うよりも、何でも真面目に悩んでしまう性格なだけに、決断が恐ろしく遅いという面があるようだ。見かけによらずFカップという恐ろしい爆乳の持ち主。実家は恐ろしく旨いラーメン屋。感受性が強く友達想いで、例えどんなに邪険に扱われようとも、親友に裏切られて卑劣な目に遭わせられても、決して人を裏切ろうとは思わない純粋な性格。
- 鬼塚に芸能オーディションに参加させられ、鬼塚の知人でAV製作者のミチアキ君の入れ知恵によりスクール水着で出場し、審査関係者のフェチ心をガッチリ押さえたほか、演技審査において特技の「ひとり人形遊び」を会場に披露して会場を沸かせ、特別審査員賞を受賞した。これがキッカケで芸能界入りする。
- 吉川のぼる(よしかわのぼる)
- イジメられっ子。夜中、ロッカーに閉じ込められ、失禁していた所を鬼塚に助けられる。男女両方から酷いイジメを受けていた上、人の頼みごとを断ることができない気の弱さを突け込まれ周囲には良いように支配されており、一頃は自殺未遂まで起こす。鬼塚との出会いと手助けを通して、中盤から終盤にかけて大きな成長を遂げ、図太い性格を身に付ける。卑劣なイジメっ子であった杏子の頼りになる彼氏になり、逞しくなった。
- 思春期であるにも関わらず陰毛が生えていない。手先も器用で、「ペットボトルロケットランチャー」や「無線仕込みカツラ」「磁石入りカツラ」を作ったこともあったが、後に自己犠牲の固まりに。またゲーム・アニメオタクであり、お金持ちの一人っ子のため親も過保護で小遣いを多く与えるため、家には数々のTVゲームがある。ゲームは鬼塚以上の腕前で、またゲーム友達としてゲームソフトの貸し借りもしている。電車の時刻表が趣味だったことがあり、それがきっかけで宮森と仲良くなれた。作品初期は目も小さめに書かれたモブキャラ的外見だったが、作品が進むにつれて気弱な美少年系の顔に変化していったキャラ。杏子との恋愛話の時点では初期と比べると(性格も合わせて)ほとんど別キャラである。モチーフは新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジといわれている。
- 上原杏子(うえはらあんこ)
- PTA会長の娘。イジメが好きな愛煙家(犯罪)。泉尚子(いずみなおこ)や浅野麻由子(あさのまゆこ)とツルんでイジメなどを実行する。イジメはかなりえげつない内容が多く、吉川の急所に落書きをする等、卑劣極まりないイジメが趣味。母の権力を傘に着てイジメを行う卑劣な女だが、小さい頃に兄から酷いイジメを受けていたことがトラウマになり、イジメを他者に向ける性格形成がなされた。吉川の裸の写真を撮った事がキッカケで鬼塚にリベンジされて、3人とも尻の写真を撮られた。しかし修学旅行の沖縄移動教室で吉川を縛りつけ置き去りにする筈が遭難してしまい、その際に助けられたことから吉川を男として意識し惚れるようになり、遂には鬼塚らが仕向けたドッキリを機に公衆の面前で告白する(当の吉川は気絶中だった)。現在はイジメを止め、吉川と祭で一時を過ごしたのを機に、吉川の良き恋人(彼女)になっている。彼女のモチーフは新世紀エヴァンゲリオンの惣流・アスカ・ラングレーといわれている。
- 神崎麗美(かんざきうるみ)
- IQ200以上の超天才(少女)児。オッドアイでモデルのような非常に綺麗な容姿をしている。文部省認定の特別待遇児。人間不信(もしくは対人恐怖症)で不登校であったが、不登校中も大量の新書を読み漁るなどしていた。教員の無知を徹底的に憎悪し、授業の進行を根底から揺るがす「授業テロ」を得意とし、また手製爆弾や即席危険物を扱い、実質的な破壊活動をするなどして、過去に何人もの教師を廃人へと追い込んでいる。幼い頃は雅やトロ子とは幼なじみで仲が良かったが、教師への憎悪に暴走する雅のあり方に興味を失い離反する。トロ子の場合は持ち前の友達想いな性格で懐き慕っている。過去にトラウマがあり、それが原因となって教師を憎悪している。実は試験管ベビーであり、天才的な頭脳や容姿はそのためで、家族(母)に対しても不信感を持ち、社会全体に対しても冷淡な所がある。後に型破りな鬼塚と接し、「教師という存在」に対する自分の考えを改める。なお鬼塚と接していく中で、その無茶苦茶な行動力とそのなかにある優しさに惚れる。リベンジとして雅に心身を追い詰められ、自ら起こした事件(自殺未遂)と母の会社の倒産を機に更生し、不仲だった母と和解して事業の手伝いをしている。物語最終盤で鬼塚が心停止した際に、後を追って再び自殺未遂を起こしたところから、人生における鬼塚のウェイトが相当大きくなっていたことが伺える。物語全体を通して最も性格の変化が大きいと思われる人物。
- 和久井繭(わくいまゆ)
- 桜井理事長の孫。モデルのような容姿をしている美少年。ずっと不登校だったが全部出席した事になっている。大量の精神安定剤を飲まなければならないほどの心の病気を持っている。心の病気(おそらく重度のトラウマ)の原因は家族(主に父)にあるらしい。仲間を煽動が上手く、自分では表舞台に上らず、旗色が悪くなると詭弁を弄したりした。スケボーが趣味。「大人」を嫌っていたが鬼塚との「勝負」で考えを変え、和解した。それ以降、よく菊池と行動し手助けをさせている場面がある。途中で芸能界デビューする。
- 彼のモチーフは新世紀エヴァンゲリオンの渚カヲルと言われている。また、『湘南純愛組!』の鎌田純にも似ている。結局本人が常に言っていた「復習計画」の具体的内容は物語中で明かされなかった。だが最終話で薬害ドラマの主演が決まり、その会見で何かを暴露するような描写があった事から、かつて何らかの被害に遭ったものと思われる。
- 宮森勇気(みやもりゆうき)
- ひきこもりの少年。吉祥寺の生徒であるが、1年途中からと3年2学期まで2年間トカレフを持ってひきこもって(自室に立て篭もって?)いた。極道の父親であるヤクザの組長の息子。趣味は電車の時刻表とボウガン。優しい母親が亡くなった後に友情の軽薄さを痛感し、ひきこもるようになった。鬼塚と吉川の説得により、外を出て登校し始めた。当初はヤクザの息子であることに引け目を感じていたが、吉川のぼる、渋谷翔と親友として仲良くなる。結果的クラスに馴染めてしばらく経った後、通学している吉祥寺学苑に放火事件が起こるものの、無事に卒業したと思われる。
- 渋谷翔(しぶやしょう)
- 一見無害な転校生。大人しく気が弱い性格を目に付けてか、前の学校の生徒にホモAVを万引きさせられたりした。更に教師の前で体を落書きされた時に他の生徒は「耳なし芳一ごっこ」と偽られてしまい、教師にまで体を落書きされたりして酷くイジメられていた。しかし、それは表の顔にすぎず、裏では校長直属の「天使部隊」隊長(暗殺担当)を勤めていた。殺人狂で、鬼塚(この物語)の最大の敵として死闘を繰り広げる。その戦闘能力は圧倒的で、単独で天使部隊を壊滅に追い込む桁外れな潜在能力を秘めている。驚異的な実力を持つ一方、精神が不安定になると出血させるほど爪を噛み、嘔吐を引き起こす。雅が自殺しそうな時に唯一自殺を促した人物で、教師に対して激しい憎悪を抱いている。大門校長を母親のように慕っているが、自分の立場が危うくなった彼女に見捨てられた後は完全に理性も崩壊し、吉祥寺学苑に放火という愚行に走る。放火事件の後、鬼塚の証言と桜井理事長の手回しよって事件をうやむやにされ、保護観察付きという処分だけになった。学苑に残っているか、卒業できたのかは不明。
- 常盤愛(ときわあい)
- 渋谷翔と同時期に転校してきた女子生徒。草野に「天使」と思われるほどの美しく、可愛らしい容姿を持つ。その容姿のせいか、転校初日にレイプ魔で有名な犯罪者が多数在籍している校内犯罪組織「鬼畜クラブ」の連中の標的にされた。実は女をレイプする男達を粛清する事を目的としているテコンドー使いで、「天使部隊」斥候(バンガード)として暗躍した。一時は菊地をボコボコにして圧倒させるなど凄まじい使い手であるが、特訓して更に成長した菊池には手も足も出なかったことから女であるが故にポテンシャルは低い(スピードはあるが、体重は軽いためパワーを乗せられないものと思われる)。かつて付き合った彼氏によるレイプ被害の経験があり、セックスに対しては強い拒否感を持っている。菊地の決闘および鬼塚と接したことで、考えと自分の信念を変え、天使部隊を脱退した。事件後の菊地との関係は微妙なところだが、生徒の中では特に信頼を置いているように見える。
- 引田留々香(ひきたるるか)
- 呪いや白魔術が好きな少女。白魔術でかけた恋愛成就の相手が(手違いで)鬼塚になってしまい、友人の円(まどか)、美子(みこ)と協力し黒魔術の力で中和しようとした。3人で鬼塚の陰毛を採取し、怪しげなクッキーを作ったが、結局は身を滅ぼす事になる。
- 浅倉恵(あさくらめぐみ)
- 転校生である少女。過去に転入してきた際、うまくクラスになじめず落ち込んでいた時に内山田教頭に励まされてから、内山田に尊敬(恋愛感情?)を抱く。内山田のような先生になる事が夢。
- ガンダム3兄弟
- 白井木馬(しらいもくば)、時田晴男(ときだはるお)、三島軍人(みしまぐんじ)ら3人の総称。ガンダムオタクで、修学旅行の沖縄移動教室の際、鬼塚の企みで麗美と同じ部屋になった。ガンダムをよく知らない麗美にガンダムについて語りまくり、麗美はうなされて一睡もできなかった。麗美のブロンドカラーの髪がセイラ・マスに似ているので気に入っているようだ。一応は害は無い変質者であるが、ガンダムネタを語りだすと止まらない、些か傍迷惑な存在である。代表的なものにガンダム占い事件がある。この占いによると、機動戦士Zガンダムが好きな者は「自己破壊願望」があり、機動武闘伝Gガンダムが好きな者は幼稚であるらしい。また、お気に入り作品は機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争である。部屋番号が「0080」であるだけで狂喜乱舞し、部屋で上映会を行うなど、度を越したオタクの行為で麗美を蹂躙した。
- メンバー
- 白井木馬…地球連邦軍の戦艦、ホワイトベースがモチーフ。趣味はガンダムを見ること。肝試しでは「ミノフスキー粒子が濃過ぎて有視界戦闘が出来ない」などと意味不明なこと(あの世界にミノフスキー粒子は存在しないはずである)を口走った。
- 時田晴男…アムロ・レイの作ったペットロボット、ハロがモチーフ。趣味はガンダムを語ること。修学旅行では、何故かアムロではなくロラン・セアックのコスプレをしていた。
- 三島軍人…ジオン公国のエースパイロット、ランバ・ラルがモチーフ。しかし趣味は「シャア・アズナブル」と矛盾がみられる。おそらく「ジオン派」なのだろうが・・・
- これらのキャラは、作者のガンダム愛が具現化したものである。
[編集] 吉祥学苑の人々
- 内山田ひろし(うちやまだひろし)
- 教頭。団塊の世代で、幼少の頃は神童と呼ばれた天才。栃木県鹿沼市出身、東京教育大学(現筑波大学)卒。バスの中で冬月に痴漢していたところを鬼塚に発見されヘッドバッドされた。その後も鬼塚に様々な暴行(例として、ジャーマン・スープレックスなど)を受けた上に、心の拠り所であった愛車のクレスタを鬼塚に何度も破壊され(1回は菊池・村井・草野・藤吉の四人に海に落とされ、レッカー料金を請求されて、プラトーンのポーズをとって「なぜだー」と絶叫)、その度にストレスを溜め込んでいる極気苦労人。鬼塚を激しく憎悪しており、妄想の中で何回も罵り惨殺しては様々な種類の寄生虫・スペースデブリ・毒電波・クラミジア・疫病神・O-157呼ばわりしている。持病の血尿・尿路結石・宿便に悩まされている。
- 極めて真面目な教師であった頃から家庭面には恵まれていなかった様子で、妻の良子(りょうこ)は娘が生まれるより以前から現在まで肉屋の「肉の星野」と不倫している。娘の好子(よしこ)は、妻と不倫相手の間から産まれた娘と推測されるが、本人の思い込み(被害妄想)の可能性もある。ある意味で家庭面のストレスの方が大きい(例としては、娘の好子が彼の後の風呂を「油っぽい」と嫌がったり、さらに飼ってる犬の名前は彼がもっとも嫌っている「英吉」という名前)と言え、ストレスが溜っていたのは鬼塚と出会ってからではなかった。そのストレスの反動からか痴漢の常習犯でもある犯罪者に成り下がっておりダメ人間化しつつある。入間のニュータウンに持ち家がある。
- 見事なまでのハゲであるが、加えてストレスからか育毛の試みはことごとく失敗している模様。ちなみに吉祥学苑には3人の教頭(あとの2人は「池田(いけだ)」・「小原(おばら)」)がおり、3人まとめて「キングギドラ」と呼ばれている。ちなみに、内山田ら3教頭はJZX100系のクレスタ、チェイサー、マークIIに乗っている。
- 自己保身に必死で、時に超人的能力を発揮することもある。神崎麗美が自殺未遂の時には鬼塚のバイクに追いつく為に藤原拓海並の慣性ドリフトを読者に披露し、更には後ろからの不意打ちとはいえ、鬼塚を二度もタックルで押し倒した。
- 彼自身は硬派な教育者を目指していたことから、聖職にふさわしい人格者であると自負しているが、生徒からは全く信頼されていない。いつの間にか自己保身の走ってしまっている事に、時折死んだ母の事と新人教師であった事を思い出しながら自らを正当化していた「悲しい(可哀想な)大人」である。こういった部分もある為、丸山校長や袋田に比べたら、まだ、ずっと良心のある人物である。物語終盤では、鬼塚の言葉に若きころの情熱と理想を思い出して、和解しかけるも、娘に手を出されていたことが発覚し断念。その後、屋上から転落した雅を救うべく、迷いながらも自らのクレスタを犠牲にしたという行動に出ている。やはり心底では鬼塚を認めているが、理性的には受け入れがたいようだ。
- 桜井良子(さくらいりょうこ)
- 理事長。極めて温厚な性格だが、学苑のトラブルの種である鬼塚を招き入れた元凶で、当人は「毒をもって毒を制す」と嘯くとんでもない人物である。時々、趣味で売店のオバチャンをしているが、これは人間観察のため。面接試験後の鬼塚の一連の行動を目撃したことから臨時採用を決め、学苑の未来を変える可能性を鬼塚に感じ問題クラスの3年4組を託す。鬼塚に対しては飴と鞭で接し、学園内で鬼塚が頭の上がらない数少ない人物であり、鬼塚の唯一の理解者とも言える。ただ孫の繭に対しては祖母として、やや過保護な面もある。カール・ゴッチのファンらしく、また突如ザ・デストロイヤーに逢いに渡米する(携帯電話上のセリフだけだが)等、プロレス好きだと思われる。
- 各界への影響力が強く、バックには大物の政治家など権力者がついている。この権力を利用して鬼塚を助けたこともある。「A計画」というものが進行中らしいが、謎に包まれている(最終回でその内容を示唆する場面がある)。鬼塚を含め個性的な教師が少なくない学園を維持するなど、恐るべき政治能力の持ち主。学園内の施政者として、時に残酷だが適切な判断を下す。慌てる等の演技が上手い。
- 小茶谷宏(こちゃたにひろし)
- 38歳、独身。理科担当教師。ちっちゃい体型と大きな目から「チワワ」と呼ばれる。外見のためか、100回以上もお見合いに失敗している。自分が行ったお見合い写真をコレクションしている模様。細かい性格から大雑把でいいかげんな鬼塚を疎ましく思うも、気が弱く言いたい事も言えずに、泣き寝入りの日々を過ごしている。
- 袋田はじめ(ふくろだはじめ)
- 32歳、独身。体育担当教師。日体大(日暮里体育大学)出身。顔にある大きなホクロから「ホクロ田」というアダ名を持っている。色黒で、凄まじいブ男。学生時代に「(頭の中まで)全身筋肉」と呼ばれていた。生徒には大きな態度をとるが、かなり小心者である。
- かなりの女子校生好きで、生徒(朋子)をレイプしようとしたことがある。その際、雅たちに証拠の録音テープを握られるも、持ち前の怪力により目の前で握り潰し隠滅した。暴力的な卑劣漢であるが、鬼塚には「体育教師」として運動能力面で対抗意識をもっており、事ある毎に体力勝負を挑むも完敗(ただし鬼塚は、単純なイカサマで勝っているが、ぜんぜん気付いていない)してしまい、逆に鬼塚にいいように利用されてしまう。女子生徒に露骨なセクハラ行為を行い、冬月には傷口に口を付けて吸い付く等、吉祥学園の教師の中でも一番救いようがないダメ(男)人間である。
- 勅使河原優(てしがわらすぐる)
- 24歳数学担当教師。東大卒。父と兄は大蔵省に勤めているエリートであるが、実は不正ギリギリのプロジェクトに絡んでいたため、既にクビにされており、父親に至っては未だに大蔵省の一員になった気でおり精神的に病んでいる。表向きの性格は熱心で真面目、くわえて教え方も丁寧で理性的と理想的な教育者だが、裏では冬月の過激なストーカーであり、部屋中に彼女の写真がびっしりと貼ってある。彼も一種の変質者であるが、袋田等と比べると常識的な理性があり、人前で露骨に変質行為をすることはない。
- 学園内では理想的な教育者を演じるも、しばしば鬼塚に乱入され振り回され、精神状態は悪化の一途を辿り、情緒不安定に陥っていく。遂に自らの愚行で追い詰められたことで暴走を起こし、冬月を拉致して学園を占拠、独立国家の建設を開始し、警察官から奪った拳銃や手作りの爆弾で武装するも、侵攻してきた重傷の鬼塚に一蹴され破滅する。プライドが病的に高く、小学生の頃から続いたイジメの経験、エリート意識剥き出しである他愛の無い父親と唯一心を許せた近所のおばあちゃんの死という影響によって、歪んだ東大のエリート意識に取り付かれるようになってしまった。しかし兄の話した真実と鬼塚との理解を経て、自らの本望が何であったのか(本当は昆虫学者になりたいという純粋な夢があった)に気付き、一度は失望し自ら命を絶とうとするものの、自殺を食い止めた鬼塚の説得によって自分の為に生きていく事を決意。鬼塚を「友人」として敬意を評し、刑務所に服役する。服役した後、刑務所内では彫刻を作成していた。
- 森高尚子(もりたかなおこ)
- 26歳。保健室勤務。趣味は献血。ナイスバディで美貌の持ち主。生徒からは「ナオコちゃん」と呼ばれ親しまれている。鬼塚の理解者ではあるが、破天荒な行動には頭を痛める。下着は案外、渋い趣味をしている。性的に危惧するところがあったのか、途中からパッタリと登場しなくなった。
- 余談であるが、何故かアニメ版では登場しない代わりに嘉手納南風(かでななお)が登場。ちなみに嘉手納南風は前作『湘南純愛組!』に登場する女教師であり、前作とアニメ版との矛盾が生じる。
- 丸山一八(まるやまいっぱち)
- 校長。見事なハゲ。始業式で鬼塚に「ザビエル」呼ばわりされ憎悪している。校長であるにも拘らず頼りがなく、何か問題が起こると、すぐ仮病を使って病院に逃げ込むという卑劣な性格で、生徒はもちろん、教師からすらも信頼されていない。最終的には内山田からも(心の叫びで)「ザビエル」呼ばわりされている。暴走した内山田が起こした怪文書騒ぎの際にも「持病の糖尿」と偽って病院に逃げ込んでおり、途中で北海道にある姉妹校のムカチャッパ学園に転任させられるが、最終回に戻ってくる。その頃にはすっかり一皮剥けて、逞しい好人物になっていたと思われていたが、単に日焼けしていただけだった。GTOファンの中にも「もう吉祥学苑に戻って来なくても良かったのに…」と思う者が数多い。実は彼も重要な風刺キャラの一人であったからだろう。
- 桜井ただし(さくらいただし)
- 42歳、英語担当教師。「ナイスミドル」・「駅前留学」などと呼ばれている。理事長と同じ苗字だが、血縁関係者ではない(ただ単に苗字が同じだけ)。会話中に変な英語を混ぜてくるが、興奮すると普通の口調になる(神崎の授業テロによって激怒し、自分のことを「Me」ではなく「俺」といっている)。鼻の穴がでかい事から「コンセント」というあだ名であったり、口下手で背が低かった事から、小・中学校時代はイジメられっ子で、その頃のストレスと偶然の出来事が原因で、のぞきと盗撮が趣味となってしまっている。電車や学苑内で隠しカメラやCCDで撮影している卑劣な犯罪者。意外にも既婚者で、一児の父。
- 大門美鈴(だいもんみすず)
- 理事会より送り込まれた若手のキャリアウーマン。34歳の若さで丸山校長に代わって校長を務める。早速担当する学苑に新しい制度、設備を導入し支持を集める。だが裏では生徒達のプライバシーを管理し、「天使部隊」などに暗躍させ、学園を徐々に統制し、私物化していった。目的達成の為ならば平然と他人を利用し、用が済めばあっさり切り捨てる冷徹な性格。精神を病んでいるところがあるらしく、大量の精神安定剤を飲む。中学生時代、公立の学校から入学した優秀で美少女な学生だったことが周囲から妬みを買い、更に父親が放火犯であったことからクラスのイジメの標的にされてしまい、かつて担任の先生だった桜井理事長の叱咤を逆恨みしている。しかし、後にそれが誤解であると知り、更生する。ちなみに、鬼塚好みの爆乳である。
- 扇(おうぎ)
- 元・吉祥学苑の教師。過去に、2年4組が教師ハズシ(担任イジメ)を始めるきっかけとなった問題に深く関わっている。その問題とは、「相沢雅を扇がレイプした」というものである。そのことを知り激怒した石田拓海に襲撃され、殴り倒され大怪我を負い、復帰後もクラスは学級崩壊を起こした為に学校を去った。だが、その「レイプ事件」というのは実は雅の(半ば事実が含んだ)狂言で、当時の扇や石田も納得したものの、雅を嘘つきにしたくないことから、元は人格者であった扇は事実を隠したままにした。
- 学校を去った後も雅の事が気になるのか、彼女をよく尾行していた様子。事件から約一年後、雅が屋上で飛び降り自殺を図る直前に偶然鬼塚と出会い、このことを鬼塚に伝えるが、その時の扇本人の無責任な発言が原因で、激昂した鬼塚に200発ほど殴られたらしい。その後、どうしているかは不明。
- 鯨川冬美(くじらかわふゆみ)
- 身長181cmの巨大な少女。名門校からスカウトが来るほどの運動神経の持ち主だが、漫研に所属。身長は大きいが性格はとても優しい女の子。イジメられていた所を村井に助けてもらった事がきっかけで、村井のことが好きになった。
- アゲハ
- 高等部生徒(もっとも、高校生かは不明)の女子で、繭の恋人であるらしい。爆乳美女。胸にアゲハチョウの刺青がある。鬼塚らを罠に誘い込む役割をした、なかなかの演技派。繭が芸能界デビューした後も傍にいた。
[編集] その他
- 水樹ななこ(みずきななこ)
- 鬼塚の教育実習先である吉祥寺東高校の女子生徒。ヤンキーが多いゴミクラスのO組の中で唯一マトモな生徒。純粋無垢の外見とは裏腹に、ヤンキーと組んで教師を脅し現金を強請り取る行為を行っていた。O組を更生させた鬼塚に親近感をおぼえる。家はお金持ちだが、家庭事情に難がある模様。
- 吉祥寺銀蠅トリオ
- ヤンキー3人組。教育実習で鬼塚が担当したO組の生徒。鬼塚に対し無謀にも脅迫をかけたが逆鱗に触れてしまい、大勢の暴走族を率いた鬼塚のリンチと言う名の教育的指導によってボコボコに痛めつけられる羽目に。この事件をきっかけに、O組の生徒達は全員鬼塚を恐れて改心し、鬼塚に忠実な生徒(下僕)と化した。
- 大沢秀郎(おおさわひでろう)
- 吉祥寺東高校の教育実習生。イケメンだが、それ故に女子生徒を何人も犯しているせいで3年越し。自称「教生マニア」。鬼塚に水樹を襲うようけしかけた張本人。この時、女子生徒を犯した事がバレた為、実習中止になった。
- 冴島俊行(さえじまとしゆき)
- 『湘南純愛組!』の頃から登場した鬼塚の悪友。何の因果か警察官となる。警官でありながら、サイドビジネスと称して警察署内の押収品の横流しやマルチ商法、密輸、密入国の手引きを行っている卑劣漢。しばしば鬼塚を仲間に巻き込もうと画策するが、教師になって少し知恵のついた鬼塚には通用しなかった。だが鬼塚の為に手助けをする事があり、憎めないところがある。主に世相の風刺ギャグ担当キャラクター。
- 村井樹里亜(むらいじゅりあ)
- 土建業を勤める村井の母親。27歳。中2で子供(國男)を生んだ。籍を入れる前に夫と別れたために未婚のままである。おおらかで、ノーブラでいることが多い。鬼塚に何度も狙われていたが、年上女性の功で軽くあしらっている。
- 中島エリカ(なかじまエリカ)
- 鬼塚がスカートの中を覗いたことがキッカケで知り合う。後日のデートのある出来事により、鬼塚は教師を目指す事になった。
- 藤森(ふじもり)
- 神崎麗美と野村朋子の小学校5年の時の担任。小股の切れ上がった美人で鬼塚の好みだが、神埼が授業テロを起こようになった要因を作ってしまった張本人。教員免許を持っているとはいえ、短大卒なのをコンプレックスに持っていた。
- 太田秀美(おおたひでみ)
- 都議会議員の父と『母と子の教育被害を考える会』の会長の母を持つ高校生。勅使河原が家庭教師を勤めている少女。Sっ気があり、表面上は「いい子」を演じているが、裏では勅使河原を奴隷状態にしている。ヤクザに誘拐された際に鬼塚に救われたことで、鬼塚に感謝している。その後どうしているかは不明。
- 冬月まこと(ふゆつきまこと)
- 姉の失踪に疑問を抱き、東京にやってきた女子高生。あずさの妹。容姿は清純。セーラー服を着ているのは事情聴取しやすくするため。探偵としての敏感さと柔道初段の実力を持つ。姉のあずさとは違って頭脳明晰で、プロレス好き。あずさ捜索の際に男物のブリーフのにおいを嗅ぐなど、目的のためには手段をいとわないタイプ。
- 勅使川原武流(てしがわらたける)
- 勅使川原の兄。幼い頃から文武両道の秀才で、父と共に大蔵省に勤めてたが、不正を犯して大蔵省から追放されてしまった。現在、中卒の社長が経営する情報の会社に勤務している。
- 石田拓海(いしだたくみ)
- 元2年4組の生徒。扇が雅に対するレイプ事件(半ば雅の狂言)に怒り、扇をボコボコにして退学(表向きは転校)となり、沖縄の施設に送還された。その後も、ネット上で「砂くじら」と名乗り、菊池(キクジロー)に接触して、学園内の様子をいろいろと調べていた。後に復学する。
[編集] GTO(ぐれえと・とろこ・おっぱい)
- 同作品は、GTO(グレート・ティーチャー・オニヅカ)の途中で連載された作品。野村朋子の芸能界での活躍を描く。
- 外伝的な位置づけで、全7話。単行本11巻、12巻に掲載。
- 野村朋子(のむらともこ)
- 芸能プロダクション・ピンクエレファント所属。T157 B87 W59 H85。
- はじめはマイナーな仕事がほとんどだったが、敏腕マネージャー・宗方によって全国区に売り出される事になる。将来の夢は日本一のアイドルになる事で、「先生」のお嫁さんになる事。「トロちゃん」と呼ばれている。
- 沖ノ島一路(おきのしまいちろ)
- ピンクエレファントマネージャー。かなり一途な性格で、周りが見えなくなってしまうこともある。トロ子に好感を持っているが、商品としてではなく、一人の女の子として接し、あくまでも片思いの純愛をつらぬく。GTO本編での芸能オーディションをたまたま覗いたときにトロ子の人形劇を見て、その演技力に魅かれスカウトした。だが宗方の登場によって、セカンドマネージャーに降格されてしまう。その後も苦労が絶えない。本編Lesson62において鬼塚に寿司屋の代金を払わされられたトロ子のマネージャーと同一人物。ちなみにLesson61に登場した車に書いてあった社名は「ピンクキャブ」であった。本編にも登場する。
- 葉月真由(はづきまゆ)
- 売れっ子女優。藤崎志乃美が初めてメイクを担当した女性。かつてアイドルグループを組んでいたが全く売れず、当時のマネージャーの戦略によって解散した過去をもっている。葉月里緒奈と鶴田真由を組み合わせた名前と思われる。
- 宗方(むなかた)
- 突如現れ、トロ子のマネージャーになった男。見た目はヤクザ風だが、業界では凄腕と評判。しかし、彼が手がけたアイドルは売れる子も多いが消える子も多く、黒い噂が絶えない。持ち前の頭脳と数々の戦略でトロ子を有名にしていく。後に本編にも登場し、繭のマネージャーにもなり、彼の計画に手を貸す事になる。モデルは石橋貴明。
- 藤崎志乃美(ふじさきしのみ)
- トロ子のヘアメイク担当。『湘南純愛組!』から登場しており、かつては英吉の妹的な存在だった。前作の最終巻には「高校を出たらメイクの勉強をしたい」という台詞もあった。後に本編にも登場し、繭のヘアーメイクも担当する。作品中、英吉に会うことは無かった。
- 下條良人(しもじょうりょうと)
- ピンクエレファント社長。将来お宝になってしまいそうな際どい仕事ばかり持ってくる。宗方登場後は彼に頭が下がってばかりになった。モデルは森本レオと思われる。
[編集] GTO用語
- 私立東京吉祥学園(とうきょうきっしょうがくえん)
- 鬼塚の勤務する学校。鬼塚が公立学校の採用試験を忘れていたため、私立学校に行かざるを得なくなった。幼稚舎、初等部、中等部、高等部、大学(おそらく大学院も)を擁する巨大な一貫校である。「名門」と作中では呼ばれるため、おそらく歴史も長く、実績も相当なものがあると思われる。事実、「問題学級」とさえ言われる3年4組だけですら菊池・神崎という2人もの東大候補がいる。所在地は東京都武蔵野市吉祥寺近辺だと思われる。しかし授業料は名門私立校ながら、意外とリーズナブルなようだ。系列の姉妹校に「ムカチャッパ学園」なるものがあり、その所在地は北海道ムカチャッパ共和国(おそらくアイヌ人の国)にあるらしい(2巻参照)。ちなみに付属幼稚園は「たんたんたぬきの幼稚園」。
- 獣拳3
- 吉祥寺のゲームセンターに設置している格闘ゲーム。言うまでもなく鉄拳のパロディであり、プレイヤーキャラには平八のペットそのままの者や、某人気ボクシング漫画の主人公とライバル、さる政治家らしきものまで、個性豊かなキャラが揃っている。鬼塚は、このゲームで自称「吉祥寺クマ」と名乗っており、片手で158人抜きをしたほどの実力を誇る(その直後、吉川に敗北する)。村井も一応このゲームをやったが、鬼塚にコテンパンにのされてしまった。
- 教師ハズシ(きょうしはずし)・担任イジメ(たんにんいじめ)
- 中等部2年4組から3年4組まで続いていた卑劣なイジメ行為。この発端(全ての始まり)は扇と相沢雅である。
- 授業テロ(じゅぎょうてろ)
- 神埼麗美が教師に対する復讐を、目的とする活動。小学五年生だった頃に受けた藤森の仕打ちを怨み、復讐の一環として行っていた。鬼塚の課外授業(犯罪まがい)によって落ち着いた。
- 武蔵野HENTAI倶楽部
- 卑劣なやり方で鬼塚からベンツを奪った雅らに激怒した神崎が、「雅たちの体を売る」といって伝言ダイヤルで募集してた時に食いついてきた男達。高名な医者と弁護士と議員で構成されているらしい。その名の通り完全な変態で、ゴレンジャーを模したアイマスクとスリッパしか履いていなく、初登場時には発起したペニスの影が映っている。トイレに閉じこもった雅達を引きずり出し、変態行為を行おうとした直後、偶然都庁の窓拭きのアルバイトをしていた鬼塚が空を飛んできて、雅達を救出と同時に全員(凄まじい暴行で)指導された。
- 天使部隊(てんしぶたい)
- 校長を務めることになった大門美鈴率いる校内部隊。隊長の渋谷翔と常盤愛を含み、10人以上いた。
[編集] テレビドラマ
ドラマ |
Portal : テレビ Portal : ドラマ |
ドラマ一覧 |
日本のドラマ |
カテゴリ |
テレビドラマ |
プロジェクト |
テレビドラマ |
1998年7月~9月、関西テレビ・フジテレビ系列(火10ドラマ枠)にて放映。関東地区の視聴率は最終回で35.7%を記録した(ビデオリサーチ調べ)。
- 沖縄では2000年に放映(沖縄テレビの火曜10時は日本テレビの土曜9時枠ドラマを放映しているため)。
- GTOドラマスペシャル(1998年12月、1999年6月)
- 中学校ではなく高校を舞台としていたり、鬼塚と冬月が対立関係にあったり、キャラクターの性格や行動が一部変更されていたりと原作とは異なる点が多い。
- 講談社作品のドラマ化としては当時数年来のヒットといわれた好評作品であった為、この後もテレビドラマとして新シリーズが計画されていたと言われる。しかし、講談社の写真週刊誌「フライデー」が反町隆史について素っ破抜き記事を掲載し、これに反発した反町の所属事務所と講談社の関係が急速に悪化、その煽りを受ける形で本発表寸前まで行きながら立ち消えになったという。
[編集] 登場人物・キャスト
- 鬼塚英吉 - 反町隆史(主演)
- 主人公。日本史担当の教師。昭和47年12月19日生まれ。血液型はO型。「湘南純愛組!第1巻」のキャラクターカタログ①ではB型と表記されている。元暴走族のリーダー。湘南の高校を中退後、大検を得て優羅志亜(ユーラシア)大学社会学部現役入学、7年かけて卒業。趣味は競馬、パチンコ、インターネット、プロバイダー。愛読書は坊っちゃん、猿岩石日記。好きな映画は、野獣死すべし、死霊のはらわた、死亡遊戯。好きな音楽はエリーゼのために。尊敬する人は松田優作、E.YAZAWA、エジソン。卒業論文のテーマ:現代社会について。大型特殊(ただしキャタピラに限る)、大型自動二輪、電気溶接などの資格取得。空手5段、補導暦83回・・・といった変わった経歴を持つ。女子高生とつき合えるし、楽しく生きていけるし、ただ単に教師になりたかったからという理由で教師になった。自称、生真面目な性格で、社交的で友人も多く、また体力には自信があるとのこと(ベンチプレス150kg)。だが実際は、自分勝手でミーハーでスケベで本能に忠実。周囲の奴より明らかに温度が高く、言葉よりも行動が先。他の教師と違うのは、子供とまったく同じ目線でモノを見たり考えたりできるところ。愛機はKawasaki ZII。しかしドラマ本編ではスズキがスポンサーで、しかも反町が大型二輪免許を有していなかったため、バイクに跨る描写はなく自転車で通勤していた。スペシャル以降は免許を取得したためバイクに乗っていた。
- 冬月あずさ - 松嶋菜々子
- 英語教師(原作では国語教師)。スチュワーデス志望だったが、就職氷河期のせいもあって夢破れたため、教師になった。生徒には人気があり、父兄への対応はそつがなく、信頼も厚いマドンナ教師という“表”の顔を持つ。しかし、その実態は教育に対する理想や理念などゼロで、教師をただのお仕事としてしか考えていないOL教師だった。鬼塚の言動がまったく理解できなかったが、生徒の気持ちを本当に考える熱意によって、次第に一番の理解者となった。恋の噂も?アフター5はパチンコ屋に入り浸りなほどのパチンコ好き。
- 中丸浩司 - 近藤芳正
- 小谷宏子 - 円城寺あや
- 藤富誠 - 沼田爆
- 袴田はじめ - 小林正寛
- 勅使川原優 - 井田州彦→現・井田國彦
- 水樹ナナコ - 希良梨
- 村井国雄 - 池内博之
- 原作では村井國男という名前であるが、実在の俳優に村井国夫がいることから、ドラマ版では字が変更となった。
- 渡辺マサル - 山崎裕太
- 依田ケンジ - 徳山秀典
- 菊地善人 - 窪塚洋介
- 相沢みやび - 中村愛美
- 原作では相沢雅という名前であるが、ドラマ版では雅が平仮名のみやびになっている。
- 野村朋子 - 黒田美樹
- 吉川のぼる - 小栗旬
- 大島知佳子 - 白川みなみ
- 月島えりか - 林知花
- 藤堂真一 - 原田篤
- 内山田好子 - 馬渕英俚可
- 内山田良子 - 立石涼子
- 冴島龍二 - 藤木直人
- 原作の鬼塚の相棒である弾間龍二と仲間の冴島俊行を混ぜたキャラクター。原作の龍二はバイクショップの雇われ店長であり、眼鏡を掛けている。ドラマの龍二は警官であるが、原作の冴島と同じく犯罪者とあまり変わらない。
- 村井つばさ(国雄の母) - 村上里佳子
- 原作では樹里亜という名前であるが、ドラマ版ではつばさになっている。
- 相沢麗子(みやびの母) - 田島令子
- 内山田ひろし(教頭) - 中尾彬
- 鬼塚の勤務する学校の教頭。鬼塚を面接した際に暴言を吐いたため、飛び蹴りを食らわされる羽目になる。原作の内山田が多少コミカルに描かれていたのに対し、ドラマでは更に輪をかけて自己保身願望の強い利己主義者として描かれている。スポンサーの関係で、愛車はクレスタからメルセデス・ベンツ190Eに変更になっている。
- 桜井あきら(理事長) - 白川由美
[編集] サブタイトル
- いち教師です
- 変態教師とマドンナ教師
- 問題教師です
- アイドルで金もうけ
- ストーカー教師です
- 生徒の母親に手を出す危ない教師
- 援助交際する教師
- 二学期の始業式にクビになる教師
- 生徒を無理やり退学させる教師
- 冬月の部屋に泊まり興奮する教師
- 美人看護婦にしかられる暴力教師
- グレートなティーチャーです
[編集] 映画
- 『GTO』(1999年、東映)
撮影ロケ場所:白樺学園高等学校
[編集] キャスト
- 鬼塚英吉 - 反町隆史
- 喜多嶋薫 - 藤原紀香
- 桂木綾乃 - 田中麗奈
- 市川楽 - 笠原秀幸
- 飯田米造 - 今福将雄
- 桂木圭介 - 夏八木勲
- 杉山英輔 - 西村雅彦
- 田所長一郎 - 上田耕一
- 三田園早苗 - 戸田恵子
- 工藤正史 - 宇梶剛士
- 畑山聡 - 田口浩正
- 犬塚和也 - 伊藤俊人
- 石山健次 - 甲本雅裕
[編集] テレビアニメ
1999年6月-2000年9月、フジテレビ系列、全43話。当初は水曜19:30-20:00の放送だったが、1999年10月からは日曜19:30-19:58に枠移動(とともに2分短縮)した。学校の名前がドラマ版と同じ「聖林学苑」(原作では東京吉祥学苑)になるなど設定が異なる部分もある。さらに、日曜に枠移動後、ナイター中継とFNSの日27時間テレビと特番の乱発で、放送回数が極端に減ってしまっていた事もあり、ドラマの様にヒットには至らなかった。原作どおりにパロディネタを再現しており、それにあわせて「北斗の拳」主題歌「愛をとりもどせ」を劇中で流したこともあった。他にもガンダムヲタク生徒の会話の場面の為に古谷徹を呼ぶ(他のヲタク生徒の声は緑川光と関智一が兼ねている。古谷、緑川、関はガンダムシリーズでそれぞれ主人公をつとめた。またBGMには砂の十字架が使用された)、MMRのパロディの場面をしっかりアニメ化したことなどはファン以外にも知られている。原作の藤沢とおるはアニメ化の際、「ドラマでは高校生になってしまったのが残念だったので、中学生の設定でアニメ化されたことは嬉しい」という旨のコメントを残した。
[編集] STAFF
- 原作:藤沢とおる(講談社「少年マガジンKC」刊)
- 企画:清水賢治(フジテレビ→現Wellthink)、白川隆三(SPEビジュアルワークス)、布川郁司(スタジオぴえろ)
- シリーズ構成:十川誠志
- キャラクターデザイン:宇佐美皓一
- サブキャラクターデザイン:北山真理
- 美術監督:池田祐二(スタジオワイエス)
- 色彩設計:上谷秀夫
- 撮影監督:宮川晴年(高橋プロダクション)
- 編集:植松淳一
- 音楽:本間勇輔
- 音楽監督:児玉隆
- 録音演出:阿部記之、清水勝則
- 音響効果:倉橋静男(サウンドボックス)
- 録音制作:ザックプロモーション
- 音楽プロデューサー:高良仁久、藤本昌俊
- 音楽制作/協力:SPEビジュアルワークス、フジパシフィック音楽出版
- プロデューサー:瀧山麻土香、中村百合子(フジテレビ)、勝股英夫(SPEビジュアルワークス)、萩野賢(スタジオぴえろ)
- 監督:阿部記之
- 製作:フジテレビ、SPEビジュアルワークス、スタジオぴえろ
- 著作:©藤沢とおる/講談社、フジテレビ、ANIPLEX、ぴえろ
[編集] CAST
- 鬼塚英吉 - 高木渉
- 冬月あずさ - 折笠富美子
- 菊地善人 - 緑川光
- 村井國男 - 関智一
- 神崎麗美 - 三石琴乃
- 相沢雅 - 野田順子
- 野村朋子 - 川澄綾子
- 吉川のぼる - 岡野浩介
- 上原杏子 - 岡村明美
- 藤吉コージ - 諏訪部順一
- 村井樹里亜 - 緒方恵美
- 勅使川原優 - 古谷徹
- 内山田ひろし(教頭) - 長島雄一
- 桜井あきら(理事長) - 岡本嘉子
- 弾間龍二 - 千葉一伸
- 冴島俊行 - 矢尾一樹
- 嘉手納南風 - 松谷彼哉
- 水樹ななこ- 宮村優子
[編集] 主題歌
- OP
- L'Arc~en~Ciel「Driver's High」 (Ki/oon Records)
- ポルノグラフィティ「ヒトリノ夜」 (SME RECORDS)
- ED
- Kirari「Last Piece」(マーキュリー・ミュージックエンタテインメント)
- 奥田美和子「しずく」 (Sony Records)
- THE HONG KONG KNIFE「CHERISHED MEMORIES」 (KING RECORDS)
フジテレビ系 火10ドラマ枠 | ||
---|---|---|
前番組 | ドラマ版「GTO」 | 次番組 |
ドンウォリー! | ソムリエ | |
フジテレビ系 水曜19:30枠 | ||
どっきりドクター | アニメ版「GTO」 | 力の限りゴーゴゴー!! |
フジテレビ系 日曜19:30枠 | ||
トロイの木馬 | アニメ版「GTO」 | 学校の怪談 |
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 書きかけの節のある項目 | 漫画作品 し | 週刊少年マガジン | 学園漫画 | 学園ドラマ | 関西テレビ火曜10時枠の連続ドラマ | 1998年のテレビドラマ | 日本の映画作品 | 1999年の映画 | アニメ作品 し | フジテレビ系アニメ | ぴえろ | アニプレックス