ブリーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブリーフ(brief)は、男性用下着の一種。多くの場合Y字型をしており、トランクスとは異なって体にフィットする下着であり、伸縮性がある。スポーツ用に特に機能性を重視して作られたものを、サポーター、あるいはスポーツブリーフと呼ぶ。 1935年1月19日にシカゴの下着メーカーのクーパーズ株式会社が売り出したのが最初である。乗馬用の下着から名を取り、ジョッキー (Jockey) という名で売り出された。3万着が発売3ヶ月で売れ、大ヒット商品となった。
1938年にイギリスでも、ブリーフ型の下着が売り出された。間もなく3,000着が毎週売れるほどまで市場は成長し、1948年のイギリスオリンピックチームには支給品の1つとして、ブリーフが一着配られるほどであった。 イギリスでは、ジョッキーという名前ではなく、Yフロント (Y-fronts) として知られている。ドイツ語圏では、これに当たるものをスリップと呼ぶが、こちらは男性用も女性用もスリップという。女性のショーツから、紐パンと呼ばれるものまですべてスリップになるので、ブリーフは、「男性用スリップ」といわなくてはならない。
Y字型でないブリーフとしては、トランクスに似た形状のボクサーブリーフ、三角形で女性のビキニショーツに似たビキニブリーフがある。
ただ、多くの場合トランクスを着用しルーズタイプに慣れたハーフパンツ世代が、ブリーフを着用するのは相当に窮屈なようである。
[編集] 白ブリーフ
名前の通り生地が白い事から名付けられた。子供用のブリーフ(身長90cm~120cm向けの幼児用は除く)のほとんどがこのタイプに指定されており、基本的には、成人用、子供用ともに柄のない無地タイプが主流であるが、無地タイプでもゴムの部分がポリエステル、ブロードなどの布生地で文字などがプリントされているものも発売されている。(このタイプはブランド物が多い。)
また、一部であるが柄物タイプも存在する。一例としては、「股間の部分にワンポイント柄がプリントされたタイプ、若しくはおしりの部分に大きく柄がプリントされたり、トランクスと同様に全体に柄がプリントされた総柄タイプ」などといった物も発売されている。
白ブリーフには、皮脂や尿などで、ブリーフの前後に、シミや黄ばみの汚れが、目立つなどの欠点があるため、汚れが目立たないカラーブリーフも開発されている。
また子供用の白ブリーフは、上記原因や子供の新陳代謝により、汚れやすいという点から、白物専用の塩素系漂白剤(ハイターやブライト)や、洗濯用洗剤(アリエール等)のテレビコマーシャルで、漂白や洗濯の対象として、登場している。
[編集] カラーブリーフ
従来のブリーフとはスタイルなどが大きく異なり、生地が灰色や赤などカラーであることと、そのため汚れていても汚れが目立たないことである。子供用では幼児用を除いてごく少数であるが、成人用では多く販売されている。
白ブリーフと同様に、多くの場合はY字型をしているが、ボクサーブリーフやビキニブリーフにはカラーブリーフが多い。