ランチャー
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ランチャー(Launcher, ローンチャーとも)は、英語の Launch 自体が進水を意味する言葉でもある。
日本に於いては主に、以下のいずれかを指す。
- ミサイルやロケットの発射装置。下記ランチャー#発射装置参照
- コンピュータにおけるプログラムを呼び出すためのソフトウェア。下記ランチャー#コンピュータ参照。
- 舟艇から小型ボートを水面に下ろすための装置も、ランチャーと呼ばれる。進水ないし進水式を参照されたし。
- 事業に乗り出すこと。起業を参照されたし。
なお語源としては、矢を発する事も Launch の範疇であり、クロスボウで矢を発射する事も Launch であるといえよう。
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[編集] 発射装置
発射装置としてのランチャーは、ミサイルやロケットといったものを発射するための装置である。宇宙開発のための大型のロケットを発射する発射台施設も、その意味ではランチャーである。
ただ、ロケットやミサイルには、兵器としての側面があるため、ランチャーの中には、兵器の範疇で扱われるものも少なくない。
類似するものとしてはカタパルトが挙げられる。
[編集] 兵器として
兵器としてのランチャーは、ロケット砲やミサイルランチャーがある。
これらは、発射直前のミサイルやロケットを保持するための運搬用の装置として、また広義の爆弾でもあるこれら物品が不用意に動作しないための安全装置としての側面もある。加えて弾道ミサイルのような大型で誘導装置を備えたものを発射するランチャーは、発射に際してそれらミサイルに必要な航行データを入力したり、または燃料を供給するための整備台としての側面もある。
また、ミサイルやロケット弾の中には誘導機構を備えるものもあるが、この誘導装置に対する操作を行うための機構を備えているものも見られる。
なお小銃の中には、空砲の燃焼ガスを使ってロケット弾を発射することのできる物も見られ、ランチャーが他の、何等かの機能を兼ねている場合もある。
[編集] コンピュータ
コンピュータ用語では、使いやすいようにファイルやアプリケーションソフトウェアを、ショートカットキーのキーボード操作や、ボタンのクリックひとつなどの簡単な操作で起動できる機能である。近年のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を備えた大抵のオペレーティングシステムに、標準で備えられている機能であるほか、ツールソフトウェアの形で、様々なものが提供されている。
Mac OSであればアップルメニュー、NEXTSTEPやMac OS XであればDock、Windowsであればスタートメニューがランチャーといえる。またツールソフトウェアでは、プログラム的に単純である事から様々な作者によるものが見られるほか、他のアプリケーションソフトの付属機能として組み込まれている場合もある。
[編集] ランチャーの種類
コンピュータにおけるランチャーにはいくつかの種類がある。それぞれ一長一短があるので、自分に合ったものを選ぶようにしたい。なお以下の特長の幾つかを併せ持つランチャーソフトウェアも少なくない。
- パレット型
- 小さなウィンドウ画面に、よく使うアプリケーションなどのアイコンを並べ、アイコンをクリックすることで起動できる。Mac OS XのDockが、WindowsではWindows98/Internet Explorer4以降に搭載されたツールバー機能がこれに当たる。マウス操作が主体のユーザーには向いているが、解像度の低いモニタでは場所をとるのが欠点で、また多くの機能を盛り込むと、必然的にボタン数が増えるのが難点である。
- メニュー型
- Windowsのスタートメニューやメニューバー、Macintoshではメニューバーが画面上部に常に表示されているという特徴を利用し、そこにメニューを設け、登録したファイルにアクセスするランチャーも多く存在する。場所もあまりとらず、項目ごとに整理が出来る事から、マウス操作が主体のユーザーには向いている。ただし、あまりに沢山の項目を登録すると項目数や分岐が増え、必然的に操作ステップが増えるのが難点である。
- ホットキー型
- 任意のキーを入力するだけで指定のファイルにアクセスできるランチャー。例えばコントロールキーと任意のキーを続けて押すことで機能を呼び出す。画面上にはなにも現れないため場所をとらないが、何を登録したのか、どのキーで起動するのかを覚えていなければならないので、初心者には使いにくい。
- 検索型
- ファイルの名前を入力することで、ランチャーに登録した項目、あるいは記憶媒体全体から検索して起動する。Windowsの「名前を指定して実行」、Mac OS XのSpotlightがこれにあたる。大抵はインクリメンタルサーチによって検索されるので、名前の一部しか覚えていなくても起動できる。
- ホットスポット型
- 画面の四隅(ホットスポット)にマウスポインタを移動することで登録したプログラムを起動する。Windowsでは、メニューバーを隠す設定にした状態と同じである。大抵はシフトキーなどを同時に押すことで登録数を増やすことができる。場所をとらないが、画面解像度が大きい場合はマウスポインタの移動する距離が増えることになる。また誤操作による呼び出しもしばしば発生するため、あまり動作の重いソフトウェアには利用しがたい。
- ただしこの方式は、タッチパネルのような画面に機能を仕込む点では洗練された方法の一つと考えられており、携帯情報端末のPalmに利用される「DA」というソフトウェア群は、DAランチャーで呼び出される。操作面では、画面の四隅をタップ(スタイラスで突付く)する事でDAランチャーのメニューが現れる。