キングギドラ
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キングギドラ (King Ghidorah) は、1964年に公開された、東宝製作の怪獣映画『三大怪獣 地球最大の決戦』でゴジラ、ラドン、モスラの三大怪獣と戦って以来、同社の多くの怪獣映画に登場している架空の三つ首の怪獣。
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[編集] 特徴
3つの龍型の頭と長くしなやかな首、2本の長い尾、黄金色に輝くウロコ、更に腕の代わりに大きな一対の翼を持つ。口から対象を一度宙に浮かせた後に破壊する引力光線を吐き、古代金星文明を壊滅させたと伝えられる。又、『モスラ3 キングギドラ来襲』では恐竜を滅ぼしたとされており、子供を捕まえてドーム(消化器官に特化した分身体)にさらったり、小美人をマインドコントロールしたりする、魔獣に相応しい能力も加わった。武器としては、反重力光線が加わり、3つの口からの引力光線を束ねるトリプルトルネードなる技もうまれた。また体の周りにバリアが張り巡らされている事も特徴である。
1956年にソビエト連邦で制作、1959年3月に日本公開された『ILJA MUROMETS』(「豪勇イリア/巨竜と魔王征服」)の火を噴く3頭龍、レイ・ハリーハウゼンの名作『アルゴ探検隊の大冒険』 (1963年) に出てくるモデル・アニメーションによる7つ首の怪獣ヒュドラにインスパイアされたものではないかと言われている。
なお、キングギドラの造形は日本神話を描いた特撮映画『日本誕生』(東宝、1959年(昭和34年)、監督:稲垣浩、特撮監督:円谷英二、スサノオ:三船敏郎)に登場する八岐大蛇の造形物が元となっている。
ゴジラなどと同様の着ぐるみ怪獣だが、3つの頭に加えて大きな双翼、さらに2本の尻尾を持ち、それぞれが独立した動きをするため、操演は困難を極め、東宝特撮怪獣映画の最盛期を象徴する存在である。スタッフの世代交代等によって二度と新作には登場できないのではないかと言われていたが、1990年代に入り、CGの助けを借りて見事に復活を遂げた。
特撮TV番組『流星人間ゾーン』(1973年)にもゲスト的に出演している(第5 - 6話)他、そのあまりの人気ゆえか、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年)では、当初は別の怪獣が予定されていたにもかかわらず、「宇宙から来た破壊者」というそれまでの作品での基本設定から、“くに”を守る「護国三聖獣」の一員と路線変更し、それまでと比べて顔つきも柔和になって登場している。又、この作品では、『護国聖獣傳記』なる書物に「魏怒羅」という漢字表記で登場している。ちなみに護国三聖獣の残りの2体はモスラ(最珠羅)とバラゴン(婆羅護吽)である。
キングギドラには、サイボーグ体のメカキングギドラ、上記で述べた竜神のギドラ/魏怒羅、別怪獣ではあるが強化体とも言えるカイザーギドラ等のバリエーションもある。又、デスギドラには宇宙のエントロピーを増大させる傾向の副産物という設定もあり、エントロピーが増えつづける宇宙には生命が存在出来ないという(それに対して、僅かでもその増加が減る宇宙には生命が存在できる)、つまり、生命が存在出来ない宇宙を構築する存在であるという設定は破壊の魔王としてのキングギドラの属性と考え合わせると興味深い。又、キングギドラと同様の翼と金色の鱗を持つ未来怪獣ガイガンは実はキングギドラの一族(俗に「ギドラ族」)だという説もある。
たまに見られる「キングキドラ」表記は間違い。
TV作品『幻星神ジャスティライザー』には、キングギドラの首を2本にしたメカキングギドラのような姿の「星神獣リュウト」が登場した。
映画『超星艦隊セイザーX 戦えX星の戦士たち』に、敵幹部であるボスキートが巨大化した姿で、キングギドラの首を2本にしたような姿のマンボスボスキートが登場した。
[編集] 登場映画リスト
公開順。右は各作品に登場する怪獣。
- 『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年) - ゴジラ、ラドン、モスラ(幼虫)、キングギドラ
- 『怪獣大戦争』(1965年) - ゴジラ、ラドン、キングギドラ
- 『怪獣総進撃』(1968年) - ゴジラ、ミニラ、ラドン、モスラ(幼虫)、アンギラス、バラゴン、ゴロザウルス、マンダ、バラン、クモンガ、キングギドラ
- 『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(1972年) - ゴジラ、アンギラス、ガイガン、キングギドラ
- 『ゴジラvsキングギドラ』(1991年) - ゴジラ、ゴジラザウルス、キングギドラ、ドラット、メカキングギドラ
- 『モスラ』(1996年) - モスラ(幼虫、成虫)、デスギドラ
- 『モスラ3 キングギドラ来襲』(1998年) - モスラ(幼虫、成虫)、ヤンギドラ=キングギドラ
- 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年) - ゴジラ、バラゴン/婆羅護吽、モスラ/最珠羅(幼虫、繭、成虫)、ギドラ/魏怒羅、キングギドラ/千年竜王
- 『ゴジラ FINAL WARS』(2004年) - ゴジラ、ラドン、モスラ、ミニラ、カマキラス、クモンガ、ガイガン、マンダ、エビラ、アンギラス、キングシーサー、ヘドラ、モンスターX=キングギドラ(カイザーギドラ)
[編集] ゴジラシリーズ(昭和)のキングギドラ
(各作品共通)
- 身長:100メートル
- 翼長:150メートル
- 体重:3万トン
[編集] 『三大怪獣 地球最大の決戦』
かつて金星にあった高度な文明を3日間で滅ぼした。黒部谷に落下した隕石が突如飛び上がり爆発、その炎が徐々に形を変え出現し、引力光線を吐いて暴れ回った。ゴジラ、ラドン、モスラの3匹と戦って敗れ、宇宙に逃げ帰った。
スーツアクターは広瀬正一。
[編集] 『怪獣大戦争』
上と同じ。X星人に利用された。X星に連れて来られたゴジラ及びラドンと、引力光線を吐きまくって戦い敗退(この戦闘自体X星人の自演だったようだ)した後に地球に飛来し、ゴジラ、ラドンと共に破壊活動を行うが、最後はAサイクル光線車の活躍もあり、コントロールが解けたゴジラとラドンと改めて戦い敗北、再び宇宙へ逃げていった。
[編集] 『怪獣総進撃』
上2作品と同じ。キラアク星人の最終兵器として登場。マンダとバランとバラゴンを除く全怪獣に総攻撃(というより最早リンチとも言うべき代物)されて遂に絶命した。この時は3発しか引力光線を吐いていない。 ちなみにこの『怪獣総進撃』の舞台は1996年の「未来」であったので,キングギドラは続編でも登場している。
[編集] 『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』
M宇宙ハンター星雲人と組み、ガイガンと共にゴジラ、アンギラスと戦い、あと一歩で倒せるというところまで追いつめるが敗れ、ガイガンと共に宇宙へ退散した。
[編集] 『流星人間ゾーン』のキングギドラ
5話及び6話に登場。一度はゾーンを失明させるが最後は敗れ宇宙へ退散。6話で宇宙で逆襲のためゾーンと戦うが敗れてまたしても退散した。なお、鳴き声が若干低くなっている。過去のゴジラ映画等で戦った同族ではなく、あくまでもゾーンの宿敵であるガロガの手先、「恐獣」として登場している。尚、キングギドラは「宇宙超恐獣」とされており、ガロガの恐獣のなかでは最強ではないかと思われる。
[編集] 『ゴジラvsキングギドラ』のキングギドラ
3匹のドラット(後述)が、マーシャル諸島のビキニ環礁核実験の放射能の影響により合体、巨大化して誕生した。未来人の特殊音波によって操られている。最初はゴジラとの戦いを優位に進めるが、未来人のコントロールが失われた事で形勢逆転、熱線で真ん中の首を吹き飛ばされ、海へ沈む。
昭和時代のものは顔が東洋の「龍」に近かったのに対し、今作品の顔は西洋の「ドラゴン」に近いものとなり、分類も「宇宙超怪獣」から「超ドラゴン怪獣」とされ、体重や身長も増えている。
スーツアクターは破李拳竜。
- 身長:140メートル
- 翼長:150メートル
- 体重:7万トン
[編集] ドラット
23世紀の未来の地球でブームとなっている愛玩動物である(但し、台詞で説明されているだけなので真偽は定かでない)。23世紀のバイオテクノロジーと遺伝子操作が生んだ生物で、特殊な笛の音波により飼い主を識別している。劇中に登場した3匹のドラットは元々核エネルギーを吸収してキングギドラになるようにバイオプログラミングされており、ビキニ環礁のラゴス島に置き去りにされ、当地で行われた核実験のエネルギーによって、3匹のドラットは一体のキングギドラに変貌した。
ノベライズでは金星に眠る宇宙超怪獣キングギドラの遺体から体組織を回収して、ドラットが作られる過程が描かれている。
なお、造形の面でファンには批判的な意見も多い。また「VSキングギドラ」の監督・大森一樹もDVDのコメンタリーで「人形にしか見えない・・・」と嘆いていた。
ただ、ゴジラ映画には数少ない愛らしいキャラとして、好意的な意見もある。
- 身長:30センチメートル
- 体重:800グラム
[編集] メカキングギドラ
メカゴジラのように全身機械ではなく、北海道でゴジラに敗れたキングギドラを23世紀の技術で改造した姿。ゴジラの熱線によって吹き飛ばされ失った中央の首のほか、胴体や翼もメカ仕様になっている。左右の首からは改造前と同じプラズマ強力光線、中央の首からはレーザー光線を発射できるほか、胸にはゴジラ捕獲用のマシンハンドやチェーンを装備している。胸部に小型タイムマシン・KIDSを改造したコックピットがあり、エミー・カノーが搭乗した。
新宿都庁付近で暴れるゴジラの前に登場。体当たりでゴジラをグロッキーにさせ、拘束してどこかへ運び去ろうとしたが、その際ゴジラが目覚めて至近距離から熱線を当てられ、共に海に沈んだ。
その残骸の一部は、2年後の1993年に公開された映画『ゴジラvsメカゴジラ』でG対策センターによって海底から引き上げられ、その技術を解析した結果メカゴジラが完成したという設定になっている。 事実、この作品の冒頭ではメカキングギドラの中央の首がG対策センターに保管されているシーンがある。
- 身長:140メートル
- 翼長:150メートル
- 体重:8万トン
- 着ぐるみはキングギドラの上に別パーツをかぶせる形で製作されたが、そのために着ぐるみの重量は200キロにもなってしまい、吊っていたワイヤーが重みで切れて撮影前に都庁舎のセットを壊してしまうというハプニングも起きた。着ぐるみの構造上「中に人を入れるのは危険」と判断され、スーツアクターを入れない形で撮影が行われた。この事件は、白石雅彦氏著の「平成ゴジラ大全」に詳しい。
[編集] 『モスラ3 キングギドラ来襲』のキングギドラ
[編集] 現代型キングギドラ
1億年ぶりに地球に来襲し、地球の生態系の頂点にある人類の子供を分身体のドームにさらい、それをエネルギー源にした。マインドコントロール能力も備えており、ロラを操って自分の手下にした(モスラをサポートする力を半減させるための作戦)。圧倒的な力でモスラを倒すが、白亜紀へタイムスリップした後にタイムカプセルで1億年眠り続けて進化した鎧モスラと戦い、最後は鎧モスラの強力な必殺技で腹にモロに体当たりを食らった直後、塵に分解されて崩壊した。今までのキングギドラと比べて、格段に凶悪な顔付きになっている。また、現代型と白亜紀型とでは角の生え方が違っている。
通称で「グランドギドラ」と呼ばれる。
- 身長:60メートル
- 翼長:80メートル
- 体重:5万トン
[編集] 白亜紀型キングギドラ
1億年前の中生代白亜紀の地球に襲来して、当時の生態系の頂点に立つ恐竜を滅ぼした。現代型と比べまだ若くて小さく、足やそれぞれの3つの首や体も現代型と比べ、細くて華奢な体型である。現代からタイムスリップしてきたレインボーモスラを苦戦させ、相打ちという形で絶命(偶然、近くにあった火山にモスラによって葬り去られた。が、しかしその直後、大噴火を起こし、モスラ自身も致命的なダメージを受けてしまった)した。だが、その時にモスラの攻撃によってちぎれて残った尾の一部が再生し、現代型のキングギドラ(上記)となる。
通称で「ヤングギドラ」と呼ばれる。
- 身長:40メートル
- 翼長:50メートル
- 体重:2万5千トン
[編集] 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のキングギドラ
[編集] 魏怒羅
護国三聖獣の一つ「空の神」として、ゴジラと戦うモスラの前に地面から登場。モスラと共にゴジラと戦う。1000年の眠りから覚めると完全体となり、陸海空全ての支配が可能になり、史上最強獣となる。が、まだ不完全体のため、翼は閉じられている。噛み付いて電撃を食らわす(技名:サンダースパーク)。飛行も光線攻撃も不可能なため、格闘戦を挑まざるを得ず、ゴジラに投げられて気絶してしまう(結果として再びモスラにローンバトルを強いる事になる)。
デザイン的には従来より首が短く、尾が太くなっている。
- 身長:50メートル
- 体重:2万5千トン
[編集] 魏怒羅完全体 (千年竜王)
ギドラをかばってゴジラに敗れたモスラのエネルギーをもらい、完全体になった姿。この事により、陸、海、空の全てを制覇する怪獣となった。ゴジラの熱線を黄金の粒子で跳ね返したり、口から電撃(この作品のみ引力光線ではない)を吐けるようになり、閉じられていた翼も開いて飛行も可能になった。ゴジラと海中で戦った後に浮上、追ってきたゴジラに電撃攻撃をしかける。だがゴジラは、この電撃をも吸収、さらには熱線と合わせて放射し、至近距離で喰らったキングギドラは爆発四散してしまう。直後に護国三聖獣の霊魂の状態となり、ゴジラに憑依している怨念を浄化する事には成功している。しかし、作品のラストで、ゴジラは心臓のみになってもしぶとく生存していた事から、事実上の敗北と見られる。覚醒時に大きく開いた翼は他のキングギドラに比べて小さめである。
ちなみに、キングギドラと呼ばれるのはギドラが千年竜王に覚醒した時の一回のみ。
- 身長:50メートル
- 翼長:93メートル
- 体重:2万5千トン
[編集] 亜種怪獣
[編集] デスギドラ
- 全長:100メートル
- 体高:50メートル
- 体重:7万5千トン
- 武器:火砕流撃弾、剛烈駆雷震、火竜重撃波、天怒爆突
姿はキングギドラに似ており、キングギドラ同様のギドラ族の怪獣である。惑星の命を吸い取って生きており、6500万年前に火星を不毛の星にしてしまう。植物のエネルギーを吸収する能力を秘めており、6500万年前の地球の植物に壊滅的な打撃を与え、恐竜を滅ぼすが、モスラ一族に敗れ現代の北海道紋別の森林奥地に封印されていた。地面に埋まっているリング状のメタルが封印の役割をしていたが、人間達の森林伐採工事が原因で遺跡を破壊され、メタルをとられたため、復活した。
復活したばかりの不完全体の頃は翼がない(一応、羽はあるが、短過ぎてこの時ではまだ飛べない)ので飛ぶことができず、4足で歩いている。武器は口から吐く火砕流状の炎。キングギドラに劣らない圧倒的なパワーで成虫モスラを苦しめ、幼虫モスラが援護に来て2対1という不利な状態になってからも互角に戦った。幼虫の尻尾に噛みつき黄色の血を流させたり、頭を踏みつけたりと残忍な戦い方を好んだ。
モスラ親子の挑発に乗り、ダムを破壊して濁流に呑み込まれるが生きており、成虫モスラが倒れた後、かつて地球を滅ぼした形態の完全体となり、羽が生える。黒雲状の場で北海道全域の植物エネルギーを搾取し、その地域の酸素濃度の低下を招いた。その後、幼虫が変態した新生モスラと戦うが敗れ、再び封印された。この事から事実上、まだ死んではいないと考えられる。
その正体は不定形のマグマ状生命体で、その姿はかつて交戦したとされるキングギドラや、他の生命体の長所をコピーしたものとされている。
ノベライズでは、実は宇宙のエントロピーを増やす傾向から生まれた、生命の存在しない宇宙を構築する為の負の生命とされており、神に等しいその存在に死はないといわれる。
[編集] モンスターX/カイザーギドラ
映画『ゴジラ FINAL WARS』に登場。X星人の最終兵器ともいえる怪獣である。
- 身長:120メートル(モンスターX)/身長:140メートル、体長150メートル(カイザーギドラ)
- 体重:6万トン(モンスターX)/10万トン(カイザーギドラ)
- 武器:引力光線デストロイド・サンダー(モンスターX)/反重力光線デストロイド・カイザー(カイザーギドラ)
モンスターXの状態では怪獣というより怪人を思わせるスマートな2足歩行のフォルムを持ち、2本の角が生えた頭部に加えて、両肩にも骸骨を縦に二等分したようなものがついている。尻尾の先は二つに分れている。
隕石(DVDメニューによれば妖星ゴラス、当初劇中に登場したゴラスはいわゆる立体映像だったが、X星人は必要と判断された場合モンスターXを真のゴラスとして地球に差し向ける準備があったと推測される)のような状態で宇宙から飛来し、迎え撃つゴジラのハイパースパイラル熱線をものともせず東京に落下。空中からの攻撃や腕をひねって持ち上げるなど、ゴジラと互角以上の戦闘力を誇った。
地球人によってX星人が倒された後、モンスターXはさらなる変身を遂げる。三つの首が伸びて四足歩行形態となり、翼が生じて体色まで金色と黒色に変わる。この形態になった後はカイザーギドラと呼ばれる。設定によれば、モンスターXの外骨格はカイザーギドラとしての肉体を保護する反面、これを失うことでカイザーギドラの防御力はモンスターXとしてのそれよりもいくらか劣るとされている。
カイザーギドラになった後は持ち前の巨躯と反重力光線「デストロイド・カイザー」を武器にゴジラを圧倒し、ついにはゴジラに噛み付いてエネルギーを吸収し戦闘不能に追い込んだ。しかし尾崎真一が自らの超能力「カイザーエネルギー」を新・轟天号のメーサー砲に注入して発射したG粒子メーサー砲を浴びたゴジラは力を取り戻して反撃に転じ、カイザーギドラは首を二本吹っ飛ばされたあげく、体を空中に投げ上げられるとバーニングGスパーク熱線(赤い熱線)によって宇宙空間まで吹き飛ばされて爆発四散した。
カイザーギドラはギドラ族の最上級怪獣として位置づけられ、キングギドラを参考にしているが、四足歩行であるなど、怪獣として強く見える要素をほとんど取り入れた豪華なデザインである。なお、四足歩行の所はデスギドラの意匠も取り入れられているようだ。