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暴走族 - Wikipedia

暴走族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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暴走族(ぼうそうぞく)とは、道路交通法及び道路運送車両法などの交通法規を無視し、違法に改造した自動車(かつてはスポーツバイクが主流だったが、近年ではスクーターやセダン型の4輪自動車など多岐に渡る)を用いて騒音(轟音・爆音)を出しながら走り回る集団のこと。

一般的には、危険運転致死傷罪の予備軍となりうる、犯罪集団として認識されている。

目次

概要

これらの集団は、他の迷惑と成る事著しく、共同危険行為として罰せられる。女性のみの集団はレディースと呼ばれる。古くは「カミナリ族」という呼称もあった。

これらは少年を中心に構成され、参加は比較的容易にできる割に、グループ内に見られる「掟」などのため脱退が難しく、また暴力団の下部組織として機能、または同団体への加入斡旋の場となるケースも多いことから、その存在自体が問題視されている。なお掟を破るとリンチを加えるなどの暴力的側面も併せ持ち、これが暴走して発生した死傷事件も報じられている。

暴走族は、中学の番長グループを単位としてその延長として結成・加入勧誘がなされることが多く、中学の番長グループは、元番長が加入している暴走族の主要な供給源として暴走族予備軍になっているとみられる。また、暴走族の交遊範囲は出身中学を中心に縦割り組織にしているため、出身中学番長グループとの結び付きが強く、背後で校内粗暴集団に大きな影響を及ぼしている。このような傾向は、東京のみに限らず、全国各地でみられるところである。

2004年11月現在、共同危険行為で摘発された場合、最高で2年の懲役または50万円の罰金、違反点数25点が課される。このことから免許取り消し後の欠格期間(免許を再取得できない期間)が数年に及ぶ。このため、摘発された場合には、その後の就業が困難なものとなる部分もあり、取り締まりも年々強化されていることから、構成者の大幅な減少も見られる。

全国の暴走族グループの構成員の総数は、1982年の4万2510人をピークとしてその後は減り続け、2005年には1万5086人となっている。基本的に、18歳または成人となる20歳をもって暴走族から足を洗い、その際に別の年少者を加入させるという内規があるとされてきたが、少子化の影響で、別の年少者を加入させられずに引退の歳になっても足を洗えない者が続出したり、構成員の減少による勢力の減退を20歳を越えたOBの再加入によって賄ったりする傾向があり、近年は暴走族構成員の高齢化現象も顕著である。

積雪地域

冬季に積雪が多い豪雪地域では、圧雪・凍結によって車両がスリップし易くなり、警察に追われた場合に暴走行為をする者自体に命の危険が及ぶため、シーズンオフが存在する。シーズンオフがある地域では、任意の時期に暴走行為を出来ないため、年間を通じて組織を維持するのが困難となり、構成員が少ない傾向がある。すなわち、構成員の分布には気候も影響しており、冬季の積雪量・気温に依存した「北限」が存在する。太平洋側では宮城県日本海側では新潟県が「北限」(シーズンオフがない)といわれている。

例外的存在として「徒歩暴走族」が存在する。北海道札幌市に存在する。徒歩と暴走は矛盾しているが、暴走族の亜種なので、このように名付けられている。彼らは札幌の繁華街である大通り・すすきの狸小路などに出没する。外は寒さが厳しいので、地下街にも出没する。特攻服などの衣装を身につけ、円陣を組んだり、グループ名を大声で連呼したり、列を組んでぞろぞろ歩いたりする。寒さが厳しい北海道の冬の負の風物詩である。ただし積雪地域以外でも、祭りなどで大規模な交通規制が敷かれる際に、バイク等の車両に乗らず騒いだり暴徒化する例もあり、この場合も「徒歩暴走族」と言われることがある。新聞記事あり

歴史

勃興期

195060年代頃から、当時まだ高価だったオートバイを集団で乗り回す若者が裕福層の子供(青少年)を中心に登場、マフラーを外してけたたましい爆音を響かせながら走り回る様から「カミナリ族」という呼称が生まれた。この当時、交通を妨げて疾走する事から交通事故が懸念されたものの、社会背景的には景気は急激に良くなっていったが社会変容のスピードも激化していて、これらのストレスが若者を暴走に駆り立てるとして、モラトリアムの範疇として当時はある程度容認される傾向も見られた。

しかし、スタイルとして定着し始めた1970年代には暴力傾向も強くなり、グループ同士の抗争事件が新聞などで社会問題として取り上げられた。集団での乱闘による死傷者が出るなどしており、グループ同士の衝突から数十人規模の乱闘が発生するケースも度々見られたという。この時代ともなると暴行恐喝事件を起こす傾向が出てきたため、従来のモラトリアムの範疇としてではなく、社会の安全を脅かす存在として次第に周囲から忌避される存在ともなっていった。

最盛期

1980年前後には最盛期を迎えた。 キャロルクールスダウン・タウン・ブギウギ・バンド、そして1980年にデビューした横浜銀蝿などの、リーゼントロックとツッパリ(不良)ファッションが、当時絶頂を迎えた管理教育に反発する少年層の間で大流行。従来の喫煙飲酒・無免許でオートバイを乗り回す・授業のサボタージュといった問題行動を起こす「不良少年・少女」という言葉は、これら集団内ではツッパリと言う語へと置き換わった。この後、ツッパリは暴走族以外にも拡大して、次第に不良行為を行う事で自己顕示欲を満たす庶民の少年少女らのスタイルとして定着する事となる。

この当時に於いて、かつてのカミナリ族のように裕福層に属している訳ではない暴走族は、パンチパーマに剃り込みを入れた髪型をし、特攻服刺繍などで飾り付けをしたものを着て徒党を組み、集会を行う様になった。ツッパリファッションを子猫に着せて免許証風のカードなどにしたなめ猫グッズも販売された。ツッパリは近畿圏でヤンキーと呼ばれ出し、これが全国に広まって1990年代より日本のツッパリはヤンキーと呼ばれるようになっていった。

停滞期

これら暴走族は、次第に地域の繁華街や観光地・祭典・イベントで周囲を威嚇して目立とうとするなどの問題行動が顕著となり、2002年広島市で広島市暴走族追放条例が施行されたのを皮切りに、日本の全国各地で暴走族に関する取り締まりを目的とする地域条例を制定する自治体が出て来た。なお、広島市では、暴走族が「えびす講祭り」を幹部卒業式と位置づけて、集団で練り歩くなどの示威活動を行って来た背景があり、祭り自体の治安悪化が問題となっていた。この条例制定以降はえびす講期間中における暴走族のトラブルは激減した。

2004年11月1日の道路交通法改正により、共同危険行為の摘発に際して必要だった被害者の証言が不要となり、現場の警察官の現認のみで逮捕が可能となった。

従来は既存社会への制約や反抗から生まれ、それらに反発するスタイルだった暴走族だが、現在ではOBを含めた上下関係や既存の暴力団との繋がりを持ち、様々な面でグループ内の制約の遵守や掟により構成員はがんじがらめとなっている。この伝統を盾にした掟などを嫌う傾向が青少年層に強く見られ、その一方で暴走族スタイルに『時代遅れ』的なイメージを持つ者も多くなってきた事もあり、旧来の特攻服を纏ったような暴走族は減少傾向にある。

大都市においては、アメリカのストリートギャングを真似た集団(カラーギャングチーマーと呼ばれる集団)へ流れる者が見られた。彼らには暴走族に見られる厳しい上下関係を嫌う傾向があった。

衰退期

地方では、未だに「ヤンキースタイル」が社会的反抗の様式として伝統的に残っている地域・集団もあるため、ある種のモラトリアムファッションとして暴走族の形を取る少年が見られる。ただ、このような傾向もあって「暴走族は田舎者」という認識も見られ、1990年代以降では少年向けファッション誌等の登場に代表されるファッション性重視の少年層増加に伴い、垢抜けないヤンキースタイルが嫌われる傾向も否定できない。

この「暴走族は田舎者」という認識もあって、実際に都市部では編成される集団の構成員ならびに団体数は激減、最近では田舎の方にやや点在する程度である(ただし、都市部に近郊から出てきて走ることは未だ多くある)。全体的に旧車會を別にしても、構成員の高齢化とも呼べる現象も進行しており、一部では構成員のほとんどが20代以上という状態に陥ったり、構成員が集まらず自然消滅に追い込まれたものもある。

これら従来の主要構成メンバーであった少年層が減った事もあり、相対的に暴走族OBによる旧車會の活動のほうがむしろ活発であるという逆転現象すら発生している。このため、既に社会に出ている30~40歳代の成人が検挙される暴走族も珍しくはなくなっている。

地方でのヤンキースタイルも、単なるファッションとして個人がそれを行っているに過ぎないケースも多く見られ、これらは1980年代の懐古趣味スタイルという位置付けの、特に思想背景を含まない物となっている。このような無思想的ヤンキーは既存の特定集団への帰属意識を欠き、前出の暴走族の解体に拍車を掛けている。

その一方で、従来スタイルに囚われずに騒音オートバイ・改造車を乗り回す小集団が無いわけではなく、これらは地方都市などで小規模な活動(ゲリラ的に騒音を立てる)といった活動も見られる。これらでは従来のヤンキースタイルをしているケースは稀だが、前出の無思想ヤンキー同様に、大集団となる傾向は見られない。



暴走族と社会

暴走族は主に、学業に付いていけなかったり、家庭の事情(場合によっては育児放棄状態にあるケースも)で家に居辛いといったような理由を持つ少年・少女が、既存のグループに居場所を探し、合流する形でそのスタイルが形成されていった。ドロップアウト・若しくは吹き溜まった格好で集まったこれら不良少年等の中に、特定のスタイル(ファッションや自負)が生まれると、これを取り上げた漫画(『あいつとララバイ』『湘南爆走族』『湘南純愛組!』『疾風伝説 特攻の拓』他)などのメディアで興味を持った少年を更に集めていった。

これらは社会から「社会に適応する準備段階に於いて発生する反発」や「(まだ)方向を見出せない若いエネルギーの発散」の範疇と見なされ、モラトリアム行為として、近所迷惑・傍迷惑とはされながらも、ややもすれば容認される傾向も見られ、警察側も無理な追跡は(事故を防止する上でも)避けるといった傾向も見られた。

ただ、社会の寛容さを試すかのように、次第に迷惑度を高め、深夜にわざと爆音を響かせる・住宅街で真夜中に爆竹・ロケット花火などを鳴らすといった悪質な悪戯をする事もあり、これら「度が過ぎた悪戯」に関しては警察に即時通報されるケースも見られた。近年では集団暴走行為が違法化されたこともあり、集団暴走行為そのものが難しく、一人もしくは少数グループで騒いではすぐに逃げるなどの、往年に比べてかなり地味で弱腰の活動に終始している。

その一方、暴走族を利用しようと考える社会集団も存在し、暴力団は暴走族を組織化、上納金を納めさせる事で一定の庇護や場所や資材・武器の提供を約束する。この中には違法な薬物の提供も含まれる場合があり、古くはLSD (薬物)覚醒剤シンナートルエンを、近年ではMDMA等の供給源と目されている。ただしだけは乱射事件などを起こした場合に社会的影響が大きい事や、暴力団との力関係を簡単に逆転させかねない事から供給されないとされる。

上納金は、暴力団組織の中では上位組織ほど集まるようになっているが、末端では上位組織に吸い上げられるだけで、末端組織自身ではある程度地道に金を稼がなければならず、縁日の屋台やお絞りのレンタル業・各種店舗の運営などといった活動で稼いでいるケースも多い。このため、末端の上納金の支払いで汲々としている弱小暴力団にとって、地域の暴走族はまたとない収入源となっており、これらの少年にアルバイトを世話する・パーティー会場を斡旋してパーティー券を販売させ稼がせるなどして、その収益の一部を手数料や上納金として徴収する。

こうして暴力団と一定の関係を持つ暴走族では、その一部が「暴走族卒業」後に暴力団員として雇用される事も見られ、単なるモラトリアム行動というよりも、犯罪予備軍・暴力団予備軍と見なされ、社会的に否定されるようになってきている。

また、暴走族の交遊範囲は出身中学を中心に縦割り組織にしているため、出身中学の番長グループとの結び付きが強く、背後でツッパリの学校内での粗暴集団に大きな影響を及ぼしている。このような傾向は、全国各地でみられるところである。

米国の暴走族

米国でも、昼間にフリーウェイを集団で爆音を立てながら大型オートバイで疾走する事を好むような連中がおり、これらは モーターサイクル・クラブ(Motorcycle club) と呼ばれ、カリフォルニアなど一部の都市周辺部・郊外での活動も見られる。ただ米国ではこれら集団の立てる爆音も、国民性にも絡んで寛容な傾向が見られ、またこれら集団の構成員も30代・40代といった大人が多く、健全な趣味の範疇として扱われる。主に1970年代の懐古スタイルである場合が多く、ハーレーダビッドソンの二輪車を好むとされる。

これらの集団は季節労働者として全米を移動しながら活動していると見られており、また健全な趣味として認知されるべく、ハイウェイ周辺のゴミ拾い活動を展開するなど、社会奉仕活動に率先して従事する姿も見られる。その多くは成人の肉体労働者(ブルーカラー)であるため、自身の健康を損なう麻薬には手を出さない・社会のルールを守るなど、一定の自負をもって活動している様が見られ、日本の反社会的な存在としての暴走族とは大きな違いがあり社会的に容認されている。

しかし、その一方で、ヘルズ・エンジェルスHell's Angels - 地獄の天使達)に代表されるモーターサイクル・ギャング(Motorcycle gang)と呼ばれる組織化された違法行為に従事する大型オートバイを乗り回す団体(ギャング)があり、こちらは日本の暴走族に極めて強い性格を持つが、やはりその構成員は大人が多く、日本の暴走族のような他の組織の下部構造ではなく、独立した暴力団組織と見なされるなどの傾向が見られる。

ヘルズ・エンジェルスは1948年カリフォルニア州で結成されたが、売春麻薬の売買で挙げた利益、またはマネーロンダリング等により、社会問題化された1960年代には年10億ドルの闇利益を得ていたとFBIでは見ている。同団体はしばしば反体制のアンチヒーローのように見なされる事もあり、度々メディア上にも登場するものの、白人至上主義を掲げたりといった問題行動が見られる。
同団体はMotorcycle clubであると自称しながらも、カナダ・ケベック州では1994年より爆弾の使用や対立組織への抗争等により、巻き添えを含む100名以上の死傷者が発生している84の事件・放火や行方不明に絡む130の事件に関与していると考えられている。

ただ、この犯罪組織であるMotorcycle gangのスタイル(ファッションなど)は健全な趣味の範疇にあるMotorcycle clubに継承されているケースが多く、外見上で両者を見分けるのは困難なようである。

暴走族の文化

暴走族はその集団固有のユニフォームを持っている場合があり、そこに当て字でわざと旧字体のような難しい字や意味のよくない漢字を用いた。

(例)「夜露死苦(よろしく)」「愛羅武勇(アイ・ラブ・ユー)」

暴走族が用いる服装は、かつては特攻服甚平などが多かったが、近年では普段見かけるような服装が多くなってきている。ヘルメットは基本的に使用しないか、いわゆる半キャップ(半帽、半ヘル)がよく見られる。しかし、当人らは端から自身の命を軽視している傾向が強く、アゴ紐をきちんとかけていない・被らずに首に引っ掛けるだけの姿が多く見られる。

北海道等の豪雪地帯の暴走族は雪で暴走することが叶わない冬期に、特攻服を着て地下街で待ちあわせ、徒歩族・徒歩暴走族と自称して地下街を集団でぐるぐる練り歩き周り一般の買い物客や店員を威圧する、傍迷惑な行為を行う者も居る。これらは自動車で走っている訳ではないので暴走族とは言い難いが、雪解けシーズンから夏場に掛けてはやはり地下街ではなく、地上をバイクで暴走するグループもある。近年では若者のバイク離れが進み、札幌における暴走族の徒歩化に拍車がかかっている。

笠倉出版社刊の「チャンプロード」という専門雑誌が暴走族文化の維持に一役買っているという見方をする者もいる。

峠道や公道を走る自称走り屋の車を待ち伏せして襲う「走り屋狩り」等を行う構成員も存在する。騒音撒き散らしや危険運転など走り屋と暴走族の行為一般は似ている面が多く、いわゆる威圧、嫌がらせ目的であったり単に憂さ晴らしである場合が多いとされるが、それに加えて高級スポーツカーや大金を投じて改造したチューンUP車など、経済的に裕福そうな走り屋目当ての恐喝、強盗行為も少なからず存在している。


族車

バイクの場合、まず三段シート、爆音マフラー(消音部分がない直管、または大音響が出るような特殊構造)、アップハンドルの装備が基本である。加えて派手なペイント、ツッパリテール、ロケットカウル、風防等の装飾部品を装着する。ただしこれらのパーツは保安基準を逸脱している物も見られ、また空力特性は無視されていたため、些か奇妙な「走るオブジェ」と化すのが常である。これらのパーツはかつて、町工場クラスの所で製造されていた。

非常に高い二連ロケットカウルと電飾を装着した仕様は「ブチ上げ」と呼ばれ、一部地方都市で人気である。

ベースとなる車両は貴重な80年代の旧車が多い。ホンダCBX400FCBR400FホークスズキGS400E、GSX400E、カワサキZ400FX、などが人気である。現行車のベースとしてZEPHYRCB400SFXJR400RインパルスZRX-2などもある。

四輪の場合、ローダウン(シャコタン - 車高短)とタイヤのサイズダウン、サイレンサーを外した爆音マフラー装着が基本である。加えてロングノーズやデッパ(出っ歯―鋭利なチンスポイラー)、竹槍マフラー(跳ね上げた長いマフラー)、オーバーフェンダー等の装飾部品(ここでも実用性より見た目が重視されるため、走破性は格段に低くなる)を装着することが多いが、最近では、走り屋のようにエンジン内部まで手を加えてある本格的なチューニングカーも少なからず見られる。

ベースとなる車両は80年代の旧車や、大型のセダン(特に中排気量以上のFR車)が多い。また、ワゴン車を派手に改造・装飾するバニングも古くから人気があり、これらでは精細なペインティングが施された物も見られる。また、中古化した高級サルーンにしばしばVIPカーと呼ばれる独特の改造を施した物も多い。人気車種はクレスタソアラスカイラインローレルなど、トヨタ日産の車に多い。

無論、族車は騒音規制や二輪車・四輪車の規格・保安基準に違反している違法改造がほとんどであり、特に二輪車の場合は盗難車がベースになっていることもよくあるため、盗難被害に遭って返って来たオートバイが、一般には乗用に適さないほどになっているケースも見られた。当然の事ながら走行特性は著しく悪化しており、ローダウン車では一般道の数ミリ程度の凹凸でもシャーシ底面をぶつけて壊す危険がある・バイクやスクーターでマフラーを外したために2サイクルエンジンの吸気効率の低下などといったような問題を抱えている。彼らもそれを知ってか極端な低速走行である事が多い。

珍呼運動(ちんこうんどう)

暴走族という呼称を「かっこいい」と考える人々を幼稚だとして揶揄する事や、迫力のない名称によって参加者やギャラリー(見物人)を減らす事を目的として、珍走団ちんそうだん)と呼ぼうという運動が行われている。これに付随し、冬季の徒歩暴走族を珍歩団ちんぽだん)と呼ぶことも提唱され、暴走族のイメージダウンを目指している。

2003年からは福岡県警察2004年からは愛媛県警察などが暴走族追放キャンペーンの際に同語を用いているが、NHKや民放各社・各新聞紙面では相変わらず「暴走族」と表現されており、一般へは浸透してはおらず、一部コミュニティにおける独自表現(スラングまたはジャーゴン)という域を脱していないのが現状といえよう。

参考:暴走族を珍走団とお呼び!

暴走族の高齢化

暴走族という文化は、すたれつつある。

警視庁が発表した調査結果によると、暴走族のメンバーの平均年齢はあがってきている。暴走族文化の最盛期には、暴走族は「十代の若者が、学校や社会に反発していることを示す行動様式」であった。1980年代中盤には日本国内に約4万人いたとされる。

しかし、その後に日本の若者を取り巻く環境が激変し、若者の意識も変化した。地縁関係で結ばれる先輩後輩関係の希薄化、同年代の友人の人間関係の希薄化、集団行動への忌避意識の高まりといった風潮の影響を受け、暴走族は若者にとって魅力あるものではなくなってきた。暴走族には「成人したら引退する」という慣習があったが、後継者不足のために引退することができず、ずるずると暴走族を続ける成人が増えてきている。2006年現在では、暴走族のうち実に過半数を越える6割が二十歳を越えた成人であるとする統計もある。

また2000年前後から、旧車會と呼ばれる新種の問題行動様式も見られるようになった。暴走族を引退した後(20代以降)も暴走行為の楽しさを忘れられない精神的に未熟な者(もしくは少年期に暴走族に憧れながら加入していなかった者)が集まり、自分の現役時代に新車だったバイク(現在では旧車)を暴走族風に違法改造し、騒音をまき散らしたり粗暴な運転をしたりするなど、現役暴走族と同様の問題行動を行うというものである。旧車會メンバーには30代以上の者も多いと言われ、これもまた暴走族の高齢化の一つの表れと見ることもできる。

上述の通り、暴走族とは上下関係のはっきりとした組織である。組織を維持するには強力なリーダーシップをもつ主導者や幹部と、末端の構成員の間で明確な主従関係を構築することや、ルールを守らない構成員に対する制裁、敵対する組織に対する抗争など、一種の部族のような機能を必要とする。しかし、厳しいルールに拘束されることを好まない若者が増え、大きな責任を背負って組織を運営していくほどの能力と気概を持つ者が減ってきたことから、組織を編成して暴走行為を行うスタイルは成り立ちにくくなっている。その代わり、組織やルールといった形式にこだわらない、仲の良い不良少年同士が適当に集まって、多くても十数名程度で散発的な暴走行為を行うケースが主流となった。この暴走行為は組織による行為ではなく、「たまたまその場に居合わせただけ」という逃げ口が設けられるため、従来の「集団」に対する取り締まり方法が適応しにくくなる一面がある。

暴走族出身の有名人

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関連項目

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