サウジアラビア
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- サウジアラビア王国
- المملكة العربيّة السّعوديّة
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(国旗) サウード家大紋章 - 国の標語 : لا إله إلا الله محمد رسول الله
(lā ilāhā illā-llāhu; muhammadu rasūlu-llāhi)
(アラビア語:アッラーフの他に神はなし、ムハンマドはアッラーフの使徒なり) - 国歌 : アーシュ・アル=マリーク
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公用語 アラビア語 首都 リヤド 最大の都市 リヤド 国王 アブドゥッラー・ビン=アブドゥルアズィーズ・アッ=サウード 首相 アブドゥッラー国王が兼任 面積
- 総計
- 水面積率世界第14位
1,960,582km²
極僅か人口
- 総計(2004年)
- 人口密度世界第43位
25,795,938人
13人/km²GDP(自国通貨表示)
- 合計(2005年)
1兆669億サウディ・リヤル (Riyal)GDP(MER)
- 合計(2005年)世界第25位
2,848億ドルGDP(PPP)
- 合計(2003年)
- 1人当り世界第29位
2,862億ドル
11,800ドル統一 1932年9月23日 通貨 サウディ・リヤル (Riyal) (SAR) 時間帯 UTC +3(DST: なし) ccTLD .SA 国際電話番号 966
サウジアラビアは、正式名称サウジアラビア王国(المملكة العربيّة السّعوديّة)で、中東・西アジアの国。首都はリヤド。北はクウェート、イラク、ヨルダン、南はイエメン、オマーン、アラブ首長国連邦、カタールと国境を接する。サウード家を国王に頂く絶対君主制国家で、アラビア語による国名のアル=マムラカ・アル=アラビーヤ・アッ=スウーディーヤは「サウード家によるアラビアの王国」を意味する。石油を日本に多く輸出している。
目次 |
[編集] 国名
正式名称は、المملكة العربيّة السّعوديّة(アラビア語:ラテン文字転写 Al Mamlakah al Arabiya as Saudiya)、通称 Al Arabiya as Saudiya。
公式の英語表記は、Kingdom of Saudi Arabia。通称 Saudi Arabia。
日本語の表記は、サウジアラビア王国。通称、サウジアラビア。サウディアラビアともいう。
[編集] 歴史
- 1902年 アブドゥルアズィーズ・イブン=サウード(初代国王)がかつてサウード家の本拠地であったリヤドを奪還する。
- 1926年 アブドゥルアズィーズ・イブン=サウードがヒジャーズからハーシム家の勢力を駆逐し、現在の領域を征服する。
- 1932年 国号をサウジアラビア王国とする。(統一 ・ 建国)
[編集] 政治
サウード家による絶対君主制で、原始イスラム君主制に近い。要職は王族が独占しており、ギネスブックには王族の数が世界最大と記載されている。また、内閣も国会も存在せず、国王の命令が法律の公布と同意義になっている。
サウジアラビアは不文憲法国であるが、事実上クルアーン(コーラン)が憲法に位置付けられている。行政も国王命令の他、クルアーンやシャリーア(イスラム法)に則って施行される。
[編集] 外交
独立後、冷戦時を経てアメリカやイギリスなどとの関係が深いものの、イスラム教国の盟主的な存在であることから、ユダヤ人国家であるイスラエルを承認していない。しかし両国ともにアメリカやイギリスとの関係が深いことから表面的には対立を避けていることもあり、お互いに無視しているような状態である。また、歴史的な関係が深いスペインとは王室同士の交流が頻繁にあるなど友好関係が深い。
なお、イスラム国家に対する対立の歴史がない日本とは、特に1960年代の高度経済成長以降日本がエネルギー外交を進めることもあり、石油の輸出入などの貿易を含め友好な関係にある。
[編集] 地理
[編集] 主な都市
[編集] 地方行政区分
サウジアラビアは13の州に分かれている
- 詳細はサウジアラビアの州を参照
[編集] 経済
原油・石油製品を中心とした貿易を行っており、300億~400億ドルを超える大幅な貿易黒字を維持。ただし人口の急激な増加、王族の豪奢、経済問題に対する無策から、1人当たり国民所得は他の湾岸諸国と比べて低く、国民は徐々に貧困化の危機にさらされている。それが近年深刻な問題として受け止められている一方、王族の支出は増える一方で、国民の間における不満も大きい。
1970年代のオイルショック時に原油価格の高騰で莫大な富を得たほか、特に2005年から2006年にかけても原油価格が高騰し大幅な儲けがあった。
[編集] 交通
西部にはイスラム教の聖地であるメッカがあり、世界各地から巡礼者が訪れる。観光目的の入国はツアー旅行のみ可能で、個人旅行での入国は認められない。個人入国を認めるビザは、巡礼(ムスリムのみ)か政府や各種団体、現地企業の招聘による仕事の場合のみ発行される。
[編集] 言語
言語は公用語がアラビア語で、同時に日常生活でも使われている。
[編集] 宗教
宗教はイスラム教ワッハーブ派が国教である。このため、国民が他の宗教を信仰することは禁じられており、サウジアラビア国籍の取得の際にも、イスラム教ワッハーブ派への改宗が義務付けられている。ただし、シーア派の聖人廟の影響で、東部には国民全体の10~15%程度のシーア派住民がいる。
西部にはイスラム教の聖地であるメッカがあり、世界各地から巡礼者が訪れることもあり、イスラム世界においての影響力が大きい。
なお、これらの理由から周辺諸国でも有数の戒律の厳しさを課しており、女性による自動車の運転の禁止やアバヤ(ベール)の着用が義務付けられているほか、飲酒やポルノ類の持込などに対しては重刑が課せられる。しかし近年は、欧米諸国からの圧力や国内から戒律の緩和を求める声が増している。
[編集] 文化
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
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シャウワール1日 - | 断食終了の祝宴 | عيد الفطر | 公式には10日間、多くの個人は3日間 |
ズー=ル=ヒッジャ10日 - | 犠牲のフェスティヴァル | عيد الأضحى | 公式には10日間、多くの個人は5日間 |
9月23日 | サウジ・ナショナルデー |
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
[編集] 公式
- 政府公式サイト
- 在日サウジアラビア大使館 (日本語、英語)
[編集] その他
- 世界の国々 > アジア
-
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- イスラム諸国会議機構加盟国
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