タワーレコード
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タワーレコード(TOWER RECORDS)は、アメリカ合衆国を発祥とするレコード販売店である。各国に法人がある。"NO MUSIC, NO LIFE."のキャッチコピーで知られる。略称はタワレコ(稀にタワー)。
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[編集] タワーレコード(米法人)
タワーレコードは創業者のラス・ソロモンが米国・カリフォルニア州サクラメントの映画館タワーシアターに出店したレコード専門店を発祥とし、米国法人MTS Corporation(アメリカ・カリフォルニア州)によって運営されていた。日本には1979年に進出し、翌年1980年には日本一号店を札幌に開店、その成功により各国での展開に弾みがつくことになった。全米で89店舗を展開した。
2006年8月20日、MTS社が破産申請(2004年2月以来二度目の破産)。米タワーレコードを売りに出す計画があがっており、10月6日には連邦破産裁判所はグレート・アメリカン・グループへの売却を承認した。同グループはタワーレコードの資産を全て清算する方針で、米国におけるタワーレコードの廃業が決まった。
日本において「タワーレコード」を展開しているのは米国法人から独立した法人であり、米国法人の今回の身売り劇による直接の影響はない。
日本では、タワーレコードの不振は、音楽配信によって専門店での店頭販売という「音楽」の販売形態が過去のものとなったためであるというニュアンスで報道されたが、音楽配信で音楽を「買う」人は米国でもまだ多数派ではなく、実際にはウォルマート等の総合ディスカウントショップにお客を奪われる傾向がここ20年以上続いており、さらに近年ではamazon.com等の侵食を受けていたことが大きい。
[編集] 日本におけるタワーレコード
日本に於いてはタワーレコード株式会社(Tower Records Japan Inc.)が運営している。タワーレコード株式会社は、米国・MTSの日本法人として1981年に設立された(日本支社としての日本進出は1979年。翌年には日本一号店として札幌に開店)。 しかし、米国法人の経営不振をきっかけに、2002年10月にMBOによって米国法人から独立(日興プリンシパル・インベストメンツが全株式を取得、タワーレコード株式会社はMTB社から商標権を取得)。2005年11月下旬に株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモが株式の約42%を取得し、筆頭株主となった。数年後の株式公開も目指している。
日本国内ではHMV、新星堂などと並ぶ大手の音楽ソフト販売店であり、2006年4月現在83店舗(タワーレコード82店舗、TOWER CAFE1店舗)を展開している。従来は都心での事業展開が主だったが、ここ数年はイオンや郊外のショッピングセンターにテナントを構える形で郊外での店舗数を増やす傾向にある。
2004年3月にはパルコから同社傘下の大手CDショップであるWAVE(株式会社ウェイヴ)を買収したが、2006年2月に同社の全株式を家電量販店大手のノジマに譲渡した。
TBS系・音楽テレビ番組『COUNT DOWN TV』のスポンサーで、リクエストランキング調査もされる(放送は毎月第2土曜日)。
インディーズレーベル「bounce records」を持っている(スガシカオやCoccoを輩出した)。
[編集] タワーレコードギフトカード
第三者型発行者である三井住友カード株式会社と提携し、「タワーレコードギフトカード」を発行している。 500円券と1000円券があり、国内のタワーレコード店舗で使う事が出来る。
尚、これ以外の決済手段は、現金、ミュージックギフトカード、クレジットカードがある。
[編集] 国内店舗の一覧
店名の「-店」は省略。
- 北海道 - 札幌ピヴォ、旭川、苫小牧、アリオ札幌
- 東北 - 下田、盛岡、仙台、秋田、郡山
- 関東
- 東京都 - 渋谷、池袋、八王子、吉祥寺、新宿、聖蹟桜ヶ丘、秋葉原、錦糸町、アリオ亀有、TOWER CAFE
- その他 - 横浜元町、川崎、相模大野、藤沢、小田原、横浜モアーズ、大和、南越谷、北戸田、千葉、津田沼、柏、八千代緑が丘、アリオモール蘇我、水戸内原、宇都宮、高崎
- 北陸・信越 - 新発田、長野、上田、高岡、金沢
- 東海
- 愛知県 - 名古屋パルコ、名古屋近鉄パッセ、岡崎、東浦、熱田、千種
- 静岡県 - 浜松、浜松市野
- その他 - 鈴鹿、美濃
- 関西
- 大阪府 - 梅田大阪マルビル、梅田NU茶屋町、泉南、難波、北花田
- その他 - 姫路、神戸、明石、京都、大津、橿原
- 中国・四国 - 岡山、倉敷、広島、松山、新居浜、高知
- 九州・沖縄 - 福岡、小倉、若松、久留米、香椎浜、直方、佐賀、長崎、熊本パルコ、八代、大分、MRT micc 宮崎、イオン宮崎ショッピングセンター、鹿児島、那覇
[編集] bounce
タワーレコード自らが発行している無料の月刊音楽情報誌である。また、本誌では先述の"NO MUSIC, NO LIFE"をキーワードに、複数の著名人が写るポスターが数通り撮影される。なお、ポスターの被写体は歌が本業の者が最低一名いれば良いらしく、宮藤官九郎や安めぐみなど歌が本業でない者も多数出演している。
これらのポスターをまとめた単行本も発売されている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- タワーレコード株式会社
- @TOWER.JP
- bounce.com
- intoxicate(フリーペーパー / イベントサイト)
- yes mag オフィシャルサイト(LGBTのセンスを取り入れた新・ライフスタイルマガジン)
- Tower Records(MTS Incorporated)
- sale.towerrecords.jp(タワーレコードのセール&キャンペーン情報サイト)