都営バス小滝橋営業所

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都営バス小滝橋営業所（とえいバスおたきばしえいぎょうしょ）は、東京都中野区東端の東中野五丁目にあり、高田馬場、大久保、早稲田周辺を発着する路線を担当する営業所である。営業所記号は「E」を用いる。

小滝橋の名は、近くにかかる神田川の橋名に由来する。営業所は、東中野の中でも新宿区側に入り込んだところに位置しており、営業所の前を除いて中野区内を走る路線はなく、営業エリアは新宿区北部およびそれ以東文京区、飯田橋、上野方面である。なお、このような地理関係から、営業所敷地の管轄警察署も新宿区内の戸塚警察署となっている。余談ではあるが、当営業所の向かいには、関東バス・ケイビーバスの本社がある（両社の停留所名は「小滝橋」）。

目次 1 沿革 2 現行路線 2.1 学02系統 2.2 飯62系統 2.3 橋63系統 2.4 飯64系統 2.5 上69系統 2.6 高71系統 2.7 早81系統 3 備考

[編集] 沿革

戦前から存在する営業所の一つである。戦中には、戦争被害で営業所の統合が行われていたが、当営業所も新宿営業所に統合され、小滝橋支所となっていた。戦後、復旧資材が整ったことにより、小滝橋営業所として新宿営業所から分離された。

[編集] 現行路線

[編集] 学02系統

• 学02　高田馬場駅～西早稲田～早大正門
  • 1949年　高田馬場駅～早大正門が開業する。

高田馬場駅～早稲田大学間の連絡路線は、戦前のダット乗合から続く歴史の長いものである。戦後は、1949年に東大への系統（現在の学01、07）とともに運行を開始し、ほぼ並行する地下鉄東西線開業後も存続され、高頻度の運行を保ちながら現在に至っている。

本系統は、学生の利用を主眼に置いた「学バス」路線として、割安な運賃で運行しているが、高田馬場駅～早稲田大学間は徒歩で15分から25分程度であるため、実際には早稲田駅下車または歩いて通学している学生が多く、逆に沿線住民の利用がかなりの数に上っている。大学休業中の利用客の多さからも、それは窺える所である。なお入学試験期間には往復割引乗車券が発売される。

[編集] 飯62系統

• 飯62　都営飯田橋駅～飯田橋～牛込神楽坂駅～牛込柳町駅～新大久保駅～大久保駅～小滝橋車庫
  • 2002年2月25日　都営飯田橋駅～小滝橋車庫間を延長する。

2000年12月の大江戸線環状部開業で廃止された新宿営業所の秋76系統（秋葉原駅～飯田橋～新宿駅西口～新宿車庫）の一部を復活させ、後述する橋63系統の支線的な路線としたものである。飯田橋～牛込神楽坂間の大久保通りは上りが続くため、この区間に路線バス復活の要望があった。なお、牛込神楽坂駅付近の牛込北町からは橋63系統と同じ経路をたどる。牛込附近のダイヤは、秋76が運行していた頃のダイヤを準用している為、酷い道路渋滞が発生しない時には主だった途中バス停で「時間調整停車」をする場合がある。

なお、この飯62系統は2代目となっている。初代の飯62系統は、橋62系統池袋サンシャインシティ～九段下～新橋駅の路線が再編されて誕生した池袋サンシャインシティ～池袋駅東口～高田馬場二丁目～飯田橋駅～九段下であった。ただし、初代と2代目の系統につながりはない。

[編集] 橋63系統

• 橋63　新橋駅～経済産業省～国会議事堂～市ケ谷駅～牛込柳町駅～国立国際医療センター～新大久保駅～大久保駅～小滝橋車庫
• 橋63　統計局～（急行）～新大久保駅～大久保駅
  • 1978年11月23日　京王帝都との乗り入れを中止し（中63系統は継続）、大久保駅まで路線を分断する。
  • 2002年2月25日　大久保駅～小滝橋車庫間を延長する。

新橋駅から内幸町、国会議事堂、麹町、日テレ通り、牛込を通り、山手線の西側に抜ける路線バスである。

昔は京王帝都電鉄との相互乗り入れをしており、大久保駅から中野駅を通って、下田橋（哲学堂下附近）まで行っていた。しかし、定時運行の困難性や乗客減などの要因により、1978年に橋63系統においては京王帝都との乗り入れを中止するとともに、運転区間を新橋駅～大久保駅（都営小滝橋担当、橋63系統）と国立病院医療センター（現・国立国際医療センター）～大久保駅～中野駅～下田橋（都営練馬担当、京王帝都中野担当、中63系統）に分断した。その後、中63系統は1988年に廃止されてしまった。

[編集] 飯64系統

• 飯64　九段下～飯田橋駅～江戸川橋～早稲田～高田馬場駅～小滝橋車庫
• 飯64　早稲田（←馬場下町）～高田馬場駅～小滝橋車庫（朝のみ）
• 飯64　高田馬場駅～小滝橋車庫（他系統の出入庫を含む）

都電15系統（高田馬場駅～茅場町）の代替路線515系統として開業したのが始まりである。しかし、まず中途半端となっていた茅場町～東京駅北口間が廃止され、その後には、東京駅北口～九段下間も廃止となっていった。

[編集] 上69系統

• 上69　小滝橋車庫～高田馬場駅～早稲田～江戸川橋～伝通院～春日駅～本郷三丁目駅～湯島三丁目～（上野広小路→）上野公園
  • 1968年　都電39系統早稲田～厩橋間の代替路線として、早稲田～上野公園間で539系統として開通。
  • 1972年　539系統から、上69に名称変更
  • 1974年　小滝橋車庫～上野公園に延長
  • 2003年　西早稲田～グランド坂間を甘泉園公園経由に変更

上野付近の経路は反時計回りのループとなっており、この区間内にある上野広小路から「上野公園行き」に乗車した場合、終点上野公園より先へ継続乗車が可能。

[編集] 高71系統

• 高71　高田馬場駅～学習院女子大学～抜弁天～東京女子医大～防衛庁～市ケ谷駅～九段下
  • 1950年　新井薬師駅～大久保駅～東京駅線が開通する。なお、関東バス、西武バスとの相互乗り入れ路線である。
  • 1972年　相互乗り入れを中止し、大久保駅～東京駅間の運行に改める。系統番号を東71とする。
  • 1986年　高田馬場駅発着に変更する。九段下～東京駅北口間の運行本数を、ほぼ1時間に1本の回数へ減回。
  • 1990年　九段下～東京駅間を廃止し、系統番号を高71系統に変更する。

もともとは、1950年に開通した新井薬師駅～大久保駅～市ヶ谷駅～東京駅北口という路線だった。1972年に相互乗り入れを中止、東71系統（東京駅北口～大久保駅）となる。1986年、起点を高田馬場駅に変更し、新田裏附近の経路を上下統一。1990年九段下～東京駅北口間を廃止し、高71系統となった。

[編集] 早81系統

• 早81　早大正門～東京女子医大前～四谷三丁目～千駄ケ谷駅～原宿駅～渋谷駅東口
• 早81出入 小滝橋車庫～高田馬場駅～西早稲田～早大正門

早大正門～千駄ヶ谷駅の44系統として開業して以降、路線延長以外はあまり大きな変更を経ていない系統である。

原宿～渋谷間では往路と復路で経路が異なり、早大正門発は国立代々木競技場の南東を回って渋谷公園通り経由で渋谷へ向かう。渋谷では池86系統同様東口・西口どちらのバスターミナルにも入らず、駅の北側を通り明治通りを北上する。 プレイステーション2用ゲームソフト『東京バス案内2』の題材となっている。

[編集] 備考

指定車種 いすゞ自動車 音声合成 レシップ K5**,L代:日野 Z260,261(廃車):UD