東京地下鉄有楽町線新線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東京地下鉄有楽町線新線(とうきょうちかてつゆうらくちょうせんしんせん)とは、東京地下鉄有楽町線の小竹向原駅~池袋駅間にある複々線区間のうち、1994年に運行を開始した方の路線のことである。有楽町新線または単に新線とも呼ばれる。
東京地下鉄(東京メトロ)が「有楽町線複々線部」とも案内しているように、現在は有楽町線の一部として機能している。本来は地下鉄13号線の一部であり、13号線の全線開通以後は正式に同線の一部として供用される予定であったが、東京メトロによると13号線の起点駅は池袋と発表されたため、13号線開通後も有楽町線の複々線の扱いになり、別の見方をすれば13号線直通専用区間と見られる。
13号線の項も参照のこと。
目次 |
[編集] 概要
池袋駅~小竹向原駅間における有楽町線の複々線として建設された線路である。
元来は地下鉄13号線(渋谷駅~池袋駅~小竹向原駅~和光市駅~志木駅)の一部として建設された路線であり、小竹向原駅~和光市駅及び和光市駅~志木駅(東武東上本線複々線部分)と伴に1985年に完成した。但し、完成以後しばらくは使用されず、9年後の1994年12月7日に開業した。
池袋駅より先の同駅~渋谷駅間は2008年6月に開業することが発表されており、この時点以降から正式に13号線の一部となる予定だった(詳しくは上記参照)。なお、渋谷まで開業した際には13号線に独立した路線名が与えられる可能性が高い。
新線は、路線図や池袋駅などでは単に「新線 New Line」と表示され、有楽町線と区別されている。同様に新線側の池袋駅は、頭に新線を付けた「新線池袋駅」か新線を付随させた「池袋(新線)」と表示され、また呼称も「新線池袋(駅)」とされるのが通常で、有楽町線の池袋駅とは区別されている。もちろん、改札口も違う。
ラインカラーも13号線のものである茶色(○)を使用しているため、有楽町線の金色を使用していない。2006年9月1日から営業運転を開始している10000系は、有楽町線新線・13号線のラインカラーである茶色の帯が巻かれている。
[編集] 運転
池袋駅~小竹向原駅間の新線部分は途中無停車である。新線の要町駅と千川駅にあたる部分には、ホームなど停車するための設備が開通当初から設けられている。しかし、新線池袋駅が池袋駅の中心から外れた場所に位置しており、また終点でもあることから多くの利用客が見込めないため、現在新線を走る列車は要町・千川両駅を通過している。そのため、両駅の共に地下3階部分に存在する新線ホームには現在内装は施されておらず、またこの区間の所要時間は有楽町線より2分短くなっている。
現在、新線池袋駅始発で和光市行、東武東上線直通志木行、西武有楽町線・池袋線直通小手指行が日中約10分毎、それぞれ1:1:1の割合で運転されている。
現在この路線は小竹向原駅で練馬方面・和光市方面に分かれる新木場駅からの有楽町線の電車をカバーする存在となっている。
今後、池袋~渋谷の13号線延伸部分が開業した後の要町・千川両駅の扱いや運行間隔がどうなるかは未定であるが、千川・要町を通過する埼京線・有楽町線対策の急行ができる、という説が有力である。なお、要町・千川両駅は2008年6月から新線用のホームを使用開始する予定である。
[編集] 車両
[編集] 自社車両
[編集] 乗り入れ車両
[編集] 駅
- 東京地下鉄13号線の項を参照のこと。