21世紀
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[編集] 21世紀の主なできごと・発明
[編集] 科学技術
- 2003年2月1日- スペースシャトルコロンビアが地上に帰還の際空中分解。
- 2003年10月15日- 中国、初の有人宇宙船、神舟5号を打ち上げ。
- 2006年8月24日- 国際天文学連合(IAU)で冥王星が惑星から矮惑星(Dwarf Planet)に分類が変更された。また、同時に小惑星ケレスとエリス も矮惑星に分類された。
[編集] 戦争と政治
- 2001年9月11日 - アメリカ同時多発テロ事件
- 2001年 - アフガニスタン戦争
- 2003年- スーダン西部でダルフール紛争勃発。
- 2003年3月19日- イラク戦争開戦
- 2006年10月9日- 北朝鮮が核実験を行った。
[編集] 自然災害
[編集] 文化と社会
[編集] スポーツ
- 2002年
- 2004年 - アテネオリンピック
- 2006年
- 2008年 - 北京オリンピック
- 2009年 - 第2回ワールド・ベースボール・クラシック
- 2010年
- 2012年 - ロンドンオリンピック
- 2013年 - 第3回ワールド・ベースボール・クラシック
- 2014年 - FIFAワールドカップ 南アメリカ大陸での開催(ブラジルが濃厚)。
[編集] 予測される天文現象
- 2009年7月22日 -日本で皆既日食。(奄美諸島北部・小笠原諸島)
- 2012年 5月20日 -日本で金環食。(日本時間では5月21日。)
- 2014年3月21日 -直径1.2kmの小惑星が地球に接近。衝突確率1/910,000。
- 2019年2月1日 -直径2kmの小惑星が地球に接近。衝突確率1/250,000。
- 2022年 - 太陽活動の活発化にともない磁気嵐の影響で通信障害が懸念される。
- 2028年10月28日 -直径1.6kmの小惑星が地球をかすめる。
- 2029年4月13日 -直径1kmの小惑星「499942 Apophis」が地球に接近。衝突確率1/300(2005年4月5日現在)。
- 2030年9月21日 -小惑星状物体が月までの距離の11倍まで地球に最接近する。
- 2035年9月2日 -日本で皆既日食。
- 2039年 - 土星の輪の消失現象観測(地球から見て完全に水平になる)。
- 2061年 - ハレー彗星の接近が予測される。
- 2071年9月16日 -小惑星状物体が地球に接近。衝突確率1/10,000,000。
- 2084年11月4日 -火星における地球の日面通過。火星入植者による観測が期待されている。
- 2098年 -6月30日の宵、太陽と月、惑星が地球から見て日月火水木金土の順に並ぶ
[編集] 予定・予測
- 2007年
- 2008年
- 2009年
- 911テロの世界貿易センタービル跡地に、約540mの「フリーダム・タワー(自由の塔)」が完成予定。
- 三峡ダム完成予定。
- 2010年
- 国際宇宙ステーション完成予定。スペースシャトルの運用終了。
- 東北新幹線、八戸駅~新青森駅開通予定
- 2011年
- 7月24日に地上アナログテレビジョン放送停波予定(条件:普及率85%以上)。
- アメリカ航空宇宙局がジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を打ち上げ予定
- 新東京タワー竣工予定。
- Microsoft Windows Vienna(旧Blackcomb)リリース予定
- 九州新幹線博多~鹿児島中央間全線開通予定
- 2012年 - 京都議定書批准先進国の二酸化炭素排出量対1990年比削減目標達成期限
- 2013年 - 2001年から段階的に引き上げられた厚生年金支給開始年齢が65歳に。
- 2014年 - 北陸新幹線長野~金沢間が開業予定
- 2015年 -NASAが2006年に打ち上げた初の冥王星無人探査機ニュー・ホライズンズが冥王星に到達。
- 2016年 - この年の3月までに、北海道新幹線(新青森駅~新函館駅)が開通予定。
- 2017年
- 2018年 - アメリカ航空宇宙局が火星の有人探査を計画している。
- 2019年 - インドの人口が中国を超え世界一になると予想される。
- 2020年
- 2021年
- 2022年 -日本の総電力需要がピークになると予想される。
- 2024年 - 日本の人口が1億2000万人を切る。
- 2027年 - 5月23日、ミッキーマウスの、日本国内での、映画を除く著作権保護期間満了(2006年現在の著作権法上)。
- 2030年 - 中国の人口がピークの16億人に達すると予測される。
- 2033年 - ジョン・F・ケネディ暗殺に関する全資料(いわゆる「ウォーレン委員会報告」)の機密指定を解除(予定)。
- 2038年 - コンピュータ2038年問題。
- 2040年 - 地球温暖化により、関東平野がウンシュウミカンの適地に。
- 2045年 - このころまでに、高レベル放射性廃棄物の最終処分場の操業を開始する計画になっている。
- 2046年 - 香港がイギリスから中国に1997年に返還される前の制度維持を保証された期限。
- 2050年
- 2051年 - 日本の総人口が約1億人を割ると予測される。
- 2059年 - 日本の高齢者比率が35%に達すると予測される。
- 2060年 - このころ、大気中の二酸化炭素濃度が、1990年時点の2倍に達すると予測される。
- 2095年 - 日本の人口が6000万人台になる可能性も。
- 2100年 - 地球の平均気温は1990年時より最大約1.4℃~5.8℃上昇すると予測される。西日本全域がマラリアの流行可能地域になり、海面上昇により日本からすべての砂浜が消える。
[編集] 21世紀における課題
[編集] 21世紀の科学技術
21世紀においてもっとも期待されている技術として、環境技術と医療技術がある。20世紀から21世紀にかけての人口の増加と、人間活動の広がりは、地球環境への負荷を非常に大きなものとした。豊かな生活と環境負荷の軽減を両立させるために、新たな技術開発が切望されている。また、20世紀後半からの医学・生物学・生命工学の発展は著しく、再生医療や遺伝子治療の実用化により、今まで決して治ることのなかった病気や老化による障害を治すことができるようになる可能性がある(トランスヒューマニズム)。一方社会の高齢化とあいまって、医療費の高騰も心配されている。
インターネットに接続されたコンピュータの数が増加するとともに、IPアドレスの不足が深刻化しつつある。ユビキタス社会の進展に伴って、今後IPv4からIPv6への移行が進むと見られている。また、携帯電話・インターネットがテレビ・ラジオ・CD・新聞など既存のメディアを取り込んで情報化が進んでいる。近年コンピュータ・ウイルスや不正アクセスによる被害が深刻になり、コンピュータセキュリティの問題が重視されている。
そのほか、バイオテクノロジーやナノテクノロジー、ロボット技術の進歩にも大きな期待がかけられている。
[編集] フィクション
- 2001年 -月で1999年に発見されたモノリスの信号を元に、HAL9000に操作されたディスカバリー号が木星へ向かう(『2001年宇宙の旅』) 謎の存在『アンノウン』が現れ人々を襲い始める。時を同じくして、謎の戦士『アギト』出現。(『仮面ライダーアギト』)
- 2003年 - 4月7日、東京でアトム誕生。(『鉄腕アトム』) 10月13日15:34、陸上自衛隊第三特別実験中隊が人工磁場シールドの暴走事故により、演習場ごと1547年へ飛ばされる。直後に世界各地で虚数空間が出現。(『戦国自衛隊1549』) 自立思考型コンピュータシステム『スカイネット』起動。世界各地に核爆弾が投下され30億以上の人命が失われる。(『ターミネーター3』)
- 2004年 - 南極で発見された古代遺跡の調査に向かったウェイランド社の調査チームが遺跡内部で異性人種族『エイリアン』と『プレデター』の争いに巻き込まれる。(『エイリアンVSプレデター』)
- 2006年-世界で超異常気象発生。東京でゴルフ大の雹が、ニューヨークで大津波、ハワイで強力な台風、インドで大雪、遂に世界は氷河期へと突入することとなった。(『デイ・アフター・トゥモロー』)
- 2008年 - タイムマシンが発明される。(『ドラえもん』) 超強力兵器により、五大陸沈没。(『未来少年コナン』)
- 2015年 -「使徒」と呼ばれる侵入者が襲来。(『新世紀エヴァンゲリオン』)
- 2018年 -地球連邦政府樹立(『Princess Holiday ~転がるりんご亭千夜一夜~』)
- 2019年 -ネオ東京でのアキラをめぐる戦い(『AKIRA』)
- 2020年 -レプリカントが地球に逃亡する(『ブレードランナー』)
- 2024年 - 21世紀最大の劇場型犯罪と同時にサイバーテロ事件である、笑い男事件が発生。(『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』)
- 2026年 -OCU(オシアナ共同連合)発足(『フロントミッション』)
- 2027年-高石タケルが少年時代の冒険を本にして出版する。(『デジモンアドベンチャー02』)
- 2032年 - 7月4日、ターミネーター、T-850により人間軍のリーダー『ジョン・コナー』が殺害される。(『ターミネーター3』)
- 2041年 - 正体不明の敵「ゼラバイア」が地球に襲来。(『超重神グラヴィオン』)
- 2050年 - 月の大異変による地震が起きて、月に空気と重力が出来る。(『魔動王グランゾート』)
- 2051年 - リュウ・スザク、任務中の事故で大怪我を負う。凶悪犯罪者ゾーダ、永久冷凍刑に処せられる。 (『F-ZERO ファルコン伝説』)
- 2063年 -ゼフラム・コクレインがワープ航法を発明。(『スタートレック』)
- 2071年 -ビバップ号、犯罪者を追う(『カウボーイビバップ』)
- 2076年 -月が独立宣言(『月は無慈悲な夜の女王』)
- 2100年 - 遙大地、夏休みを利用して、町内の福引きで当たった、月旅行へと出発する。(『魔動王グランゾート』) 悪のコンピュータプログラム『デリトロス』により仮想現実空間『マジカルゲート』内に多くの子供たちが捕らわれる。(『電脳冒険記ウェブダイバー』)
[編集] 20世紀における21世紀像と、21世紀初頭の現状
20世紀後半、主に1960年代、1970年代、1980年代における21世紀の未来像で定番的な要素が「エアカー」、「電気自動車」、「テレビ電話」、「(超高速鉄道としての)リニアモーターカー」、「一家に一台のコンピュータ」「宇宙開発」などであった。
実際に21世紀初年の2001年前後に、インターネットでつながったパーソナルコンピューターは爆発的な普及を遂げ、コンピュータの普及台数はすでに「一家に一台」から「一人一台」をはるかに超え、携帯機器やゲーム機、情報家電などの普及により「一人多数台」のレベルへと移行している。これらは、「20世紀における21世紀像」を大きく上回る進化を遂げ、個々のコンピュータの性能も1980年代のメインフレームを遥かに凌駕している。また、現在では自動車や自動販売機、家電製品、住宅設備をはじめとして、信号機などのインフラにいたるまであらゆる機器に組み込みシステムが埋め込まれつつあり、多くの人がそれと意識しないで毎日無数のコンピュータを利用するようになっている。今後はユビキタス社会への移行が進み、ICタグの普及によりあらゆる製品が通信機能をもつようになると言われている。
「エアカー」は実現していない。だが、もともと、転がり装置で車重を支える現状の自動車の形態に対して、わざわざ浮上に大出力機関を用いる方式は、理論的に非効率で、環境問題が重視されるようになったこともあり、将来においても実現性は低いと思われる。しかし、化石燃料を燃料とする内燃機関により駆動される現在の形態は、今後、大幅に変化していくと思われる。現に石油価格は消費量の増大に伴って値上がりしており、軽自動車などの低排気量車両、ハイブリッドカー・低公害ディーゼル車などの燃費に優れた内燃機関車の高性能化とその普及が期待されるが、燃料電池車を含む電気自動車の普及に至っては現状ではまだコスト高なのが課題である。
「超高速鉄道」は、リニアモーターカーではなく、従来の鉄輪式による新幹線において、すでに20世紀末の1997年、山陽新幹線500系の登場により、300km/hでの営業運転を開始している。しかし、その形態は20世紀日本の象徴ともいえる0系、200系とは、まったく異質のデザインとなっている。なお、2005年には中速式のHSSTではあるが、愛知高速交通東部丘陵線で浮上式リニアモーターカーの運転が始まった。
また、電話機はこれらをデザインした作品においても、固定端末であることが多かった。しかしすでに1990年代末期、日本においては、携帯電話端末は小中学生が個人用に保有するまでに普及した。「テレビ電話」も携帯電話によりすでに実現されている。
ただし、宇宙開発の分野は 20世紀のフィクションと比べて著しく遅れている。これは、「冷戦下における超大国同士の競争」として莫大な資金をつぎ込まれていた宇宙開発が、冷戦の終結とともに停滞した事や、宇宙のスケールが いかなる科学技術者・SF作家の想像も凌ぐほどに巨大であることが要因に挙げられよう。