ドバイ
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ドバイ(アラビア語:دبي Dubayy)は、アラビア半島のペルシア湾岸に位置する都市、または同市を首都とするアラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつ。
都市のことを特にドバイ市と呼んで首長国と区別することもある。ラテン文字表記は Dubai とされることが多く、ドゥバイあるいはデュバイと日本語表記されることもある。
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[編集] 地理
面積は約4114km²で、首長国連邦の構成7首長国中第2位の面積をもつ。西はペルシア湾に面し、北はシャルジャ首長国、南はアブダビ首長国、東には国境を隔ててオマーン国がある。ドバイの人口は約110万人で、殆どがドバイ市内に一極集中している。また、人口の7割以上は外国人である。
[編集] 歴史
ドバイは、アブダビの首長ナヒヤーン家と同じバニー=ヤース部族に属するマクトゥーム家が、1830年代にアブダビから移住して立てた首長国で、1853年に他の首長国と同時にイギリスの保護国となり、1971年独立と同時にアラブ首長国連邦に加入した。この歴史的経緯と、連邦中第2位の規模であることから、最大の規模をもつアブダビに対抗する意識が強いとされる。
[編集] 政治
連邦の副大統領は1971年の連邦結成以来、マクトゥーム家から出ており、半ば慣例化している。現首長ムハンマド・ビン=ラーシド・アール=マクトゥームも現在連邦副大統領の職にある(連邦首相も兼任)。
[編集] 経済
中東のほぼ真ん中に位置することや、フリーポートであることから交易の中心地として栄えてきた。特に石油の掘削を含む石油関連産業と中東における金の取引の中心地として知られている。
近年は、将来地下資源が枯渇した場合に備え石油関連産業依存からの脱却を目指し、東南アジアにおける香港やシンガポールのような、中東における金融と流通、および観光の一大拠点となるべくハード、ソフト双方のインフラストラクチャーの充実に力を入れたことが一定の成果を出し、日本やイギリス、アメリカなど世界各国の大企業が進出してきており、名実ともに中東の金融センターとしての位置を占めることに成功した。
[編集] 観光
近年は石油関連産業依存脱却の一環として、ジュメイラ・ビーチの人工島に建設された世界最高級の高層ホテルであるブルジュ・アル・アラブなどの高級リゾートホテルや中東地域最大のショッピングセンターの建設、世界最大の人工島群である「パーム・アイランド」など、各種観光資源の開発に力を注いでいる。その甲斐もあり、近年は中東諸国からだけではなく世界中から観光客が訪れている。
また、1996年からは同地のナドアルシバ競馬場で競馬の国際GI・ドバイワールドカップが開催されている他、モータースポーツやゴルフ、マリンスポーツの世界的な大会の誘致を積極的に行っている。
[編集] 交通
世界最大の人工港ジェベル・アリーと、国際ハブ空港として有名な24時間空港であるドバイ国際空港を持ち、中東地域の人と物の流れの中枢、中継貿易都市として繁栄している。ドバイ国際空港はエミレーツ航空の拠点であり、世界各国から多くの航空会社が乗り入れている。2005年にドバイ国際空港とジェベル・アリ港を結ぶ都市鉄道建設を開始。2009年9月開通予定。更にジェベル・アリ国際空港の建設に着工。4,500mの平行滑走路6本を持つ世界最大級の空港となる予定。
[編集] 日本との交通
現在、エミレーツ航空がドバイ国際空港(DXB)から中部国際空港(NGO)および関西国際空港(KIX)へそれぞれ1日1便直行便を日本航空とのコードシェアにより運行している。現在の使用機材は全てエアバス社のA340-500型機である。また、成田国際空港からの直行便の就航の予定もある。
現在の運行スケジュールは以下の通りである。ただし、飛行機のスケジュールは変更されやすいので、常に最新のものを確認されたし。
- EK314便
- ドバイ2時45分発 中部16時50分着
- 所要時間9時間5分
- EK315便
- 中部23時00分発 ドバイ6時10分(翌日)着
- 所要時間12時間10分
- EK316便
- ドバイ2時50分発 関西16時40分着
- 所要時間8時間50分
- EK317便
- 関西23時15分発 ドバイ6時05分(翌日)着
- 所要時間11時間50分
[編集] 関連項目
[編集] 姉妹都市
[編集] 外部リンク
ドバイ金・商品取引所(DGCX)http://www.dgcx.ae/
- アラブ首長国連邦の首長国
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