2ちゃんねらー
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2ちゃんねらー(ちゃねらー、ねらーとも)とは、基本的に厳密な定義はないが言語使用者は次のような者をいう。
言語使用者の概念の共有が出来ている為、代名詞となった。前者の意味合いが強くなっている
概して、たまに書き込みをする程度の利用者はあまり「2ちゃんねらー」扱いされず、ほぼ毎日掲示板に常駐する利用者(通称「住民」)をこう呼ぶ傾向がある。また、蔑称としてチャンコロ、壷厨(「壷の厨房」)などと呼ばれることがある。
目次 |
特徴
2ちゃんねるは多数のジャンルの掲示板の集合体である。そのため、2ちゃんねらーは組織化された集団ではなく、「板」によって概念的にグループ化されている烏合の衆といえる。拠ってすべての利用者に共通の特徴を見つけることは困難である。
名前欄が空である場合は「名無し」(特徴的な名称になるよう前後に文言付与される板もある)として書き込まれるシステムから、2ちゃんねるのほとんどの利用者がハンドルネームを使用しない「名無し」での書き込みを行う(名前を書かないと書き込みが不可能な板もある)。板によっては、固定のハンドルネーム(通称コテハン)を使用して書き込む人は、不要な行為をわざわざ行い自己主張していると捉えられ揶揄の対象ともなりうる。
個人不特定性から敬語が滅多に使われない点が挙げられる。
また、「空気嫁(読め)」などの書き込みが散在するように、敬語とは別の次元で、場の雰囲気に合わせた書き込みを要求される不文律が存在する(これには各スレッドの趣旨や方向性を保守する意図も含まれる)。場の空気を読んでいない書き込みや、独自的な願望による書き込みに対しては、無視、批判、あるいはネタにしたりする。本項の議論と煽り合いの傾向も参照のこと。
独特の2ちゃんねる用語や、様々なモナー、ギコ猫等のアスキーアートを使うコミュニケーションがあり、アスキーアートをテンプレートとして進行するスレッドも存在する。
2ちゃんねらーだと公言することは、一般人から「オタク」「犯罪者」とみなされてしまうおそれがある他、「売名」「媚び」として2ちゃんねらーからですら良くない印象を抱かれる事が多い。その一方で、芸能人などが自ら2ちゃんねらーであることを直接・間接的に公表する事がある。
一般的な認識・自己認識
- オタク
一般的に、2ちゃんねらーはオタクであるとの認識を持つ人が多く、実際にオタク趣味を持つ人の書き込みも多い。また、電車男の影響により、イメージ上でも「2ちゃんねらー=オタク」というイメージが固定化されたため、2ちゃんねらー自身の書き込みでもそのような認識を表すものが見受けられる。
オタクの定義については、広義では趣味に没頭したり、職業等により特定の分野に造詣が深い者もオタクと呼ぶことから、サブカルチャーを話題にする点はもちろん、専門的な会話も行われていることを考えると、2ちゃんねらーはオタクであるとする意見がある。
だが、世間一般に「オタク」といった場合はサブカルチャーに没頭している人というイメージが大きいため、2ちゃんねらー全てが「オタク」として扱われることに不快感を持つ人も居る。
- ニート
ニートという言葉が一般的になると、平日日中にもオフやフラッシュ・モブを行うことから2ちゃんねらーはニートの集まりだとするレスが多く見られるようになった。
また、2ちゃんねらーの中には毎日2ちゃんねるにアクセス、書き込みをしないと落ち着かなくなる「2ちゃんねる依存症(インターネット中毒)」に陥っている人も多く、これらの人々は2ちゃんねる内外から廃人、暇人、ニート等と揶揄され貶されることがしばしばある。
そのためテレビでニートの話題が出ると必ずと言っていいほど「お前らが出てる・俺が出てる」とレス(つまり、「2ちゃんねらー=ニート」とするネタ・ニート2ちゃんねらーの自虐・ニート2ちゃんねらーに対する攻撃)が付けられる。因みにオタクや変態の話題でも同様の現象が見られる。ただしこれらは単に「場のノリ」や「悪ふざけ」によるものであることも多い。
板別投稿数の傾向
1日で書き込まれる投稿の数は、1999年の設立当初はメイン(現在のロビー、「板」はつけない)がもっとも多かった。その後、ラウンジが最も多かった時期もあったが、2005年以降はニュース速報(VIP)板が最多である。2002年ころから、首位はモ娘 (狼) 板(モーニングコーヒー板、あるいはハロプロ板)の独壇場だったが、2005年に入る前後から、VIPが首位を争うようになった。さらにBe規制の影響でモ娘(狼)板の書き込み制限が厳しくなり、VIPの優位が固まった。
2ちゃんねらーの数
ネットレイディングス社の調査によると、2006年9月度の2ちゃんねるの利用者(訪問者)は990万人である(2004年11月度の700万人から増加)。2ちゃんねるでは「ROM(閲覧のみを行う者)は投稿者の約10倍」という定説があり、投稿者数は100万人程度と考えられる。
煽り合いの傾向
政治、経済、社会問題、学問、趣味などの板、特に政治的な板では議論が盛んに行われている。しかし、主観的要素が強い話題を扱うスレッドでは、単なる雑談や叩きあいとなることが多い。これらの主な原因は、感情的、無責任な煽り書き込みや、過度の罵倒、批判で議論がかき回されることと、継続的に人が流入することにより一度結論が出た議論が何度も繰り返されることになる。
政治的な板、スレッドでは個人、団体への叩きが行われることも珍しくない。この場合、叩き対象に肯定的、または中立的な書き込みであろうとも、無視されたり叩かれたりされ、議論は成り立たないと主張するものもある。
- ソース主義
2ちゃんねるでは、情報を書き込む際には情報源、ネタ元などを公開するという「ソース(Source)主義」が強い。この傾向は一時期嘘のニュースが氾濫したニュース系の板や、利用者同士の意見が衝突することの多い政治系の板において特に強く見られる。ただし、それ以外の板では議論そのものが行われていなかったり、確認が容易な事柄を扱っていたりする事や、利用者が少ない過疎板でソースに関心を示す者も少なかったりする事から、ソースが求められることはそれほど多くはないこともある。
2ちゃんねるが小規模で完全匿名だった頃、真面目な話の最中にジョークで話をかき回したり、出所の怪しい書き込みを重ねて情報操作を行おうとした者がいたことに対する利用者の自己防衛的な行動から発生したものと思われる。
適切なソースを提示できなかったり、提示したソース自体が怪しげなものである場合はその書き込みはネタ扱いされ、相手にされなくなったり、書いた者が罵られたりする場合、逆に書いた者が「ネタニマジレスカコワルイ」(ネタに真面目なレスを返すなんて格好悪いぜ)と開き直って逃げを打つ例も見られる。ちなみに、ソースを要求されて「調理用のソース」のリンクを貼るという冗談が一時期流行った事もある。
ただし近年、これまでの慣習を知らない大量の新規参入者を中心に、ソース主義が軽視され始めている。根拠の無い個人的推論や噂、信頼性の低いソース(古い統計資料や新聞記事、トンデモ文献や怪文書偽書)あるいは情報源を提示しない書き込みを鵜呑みにする利用者も増加している。特に正確なソースが求められるはずのニュース系掲示板でもこの傾向が強くなったため、板名に「+」がついている掲示板では、記者として許可された者だけがスレッドを立てられる方式が導入された。
風説は2ちゃんねるからのものだけでなく、他のサイトがネタ元の場合も多く、例えば“自称・私立探偵”二階堂豹介が2001年に創始した「二階堂ドットコム」に書いてある事を真に受けて、その内容の一部をコピペして風説を流すケースがある。このサイトはソース元を出さないので、ソースを出さないことが年季の入った2ch利用者に怪しまれている一方、利用歴が短い2ch利用初心者やとにかく事を煽りたい者の中には、このサイトを「ソース」として扱う者もおり、2ちゃんねる内で荒唐無稽な憶測が飛び交う一因になっている。信頼性の低い情報が流通した一例としては、ニュース系板でのイラク日本人人質事件に関するデマなどがあげられる。
- レッテル貼り
政治スレでの煽り合いは非常に多い。右翼的なレスに「ネット右翼必死」と叩いたり、左翼的なレスに対し「ホロン部工作乙」と罵倒するなどのレッテル貼りがよく見られる。更には話題に関係なく、相手をニートや低学歴と判断すればそれをネタに叩き煽り罵倒する。
定番として使われるのが、ニート、低学歴、童貞、ネット右翼、ホロン部、「○○工作員」、「○○オタ」、「○○信者」など。レッテル貼りに対しレッテル貼りで返す事も多い。
- 異常な憎悪
2ちゃんねらーの中には、敵視している人々が何らかの不幸に見舞われることを狂喜乱舞する傾向を持つ者も少なくない。敵視している人々が事故や病気などに見舞われると「天罰だ」「早く死ね」などの書き込み行動も見受けられる。このような憎悪に満ちた書き込みは、外部からの「2ちゃんねらーは社会不適合者の集まり」との批判にも繋がっており、同じく2ちゃんねらーの一部からも「まともな日本人がやる事とは思えない」といった声が上がっている。
「信者」と「アンチ」
2ch信者
2ちゃんねらーの中でも特に、2ちゃんねるに帰属意識を持っている、もしくは2ちゃんねるの社会的影響力や2ちゃんねる内で行われている主張の正当性を信じて疑わない人は2ch信者と呼ばれる。この呼称は、侮辱的な意味合いが強く、主に反2ちゃんねる派の人々によって使用されている。また、一部の2ちゃんねらーも2ちゃんねる自体が話題になっているスレッドで批判的な内容のレスを送る際に使用する。
2ちゃんねると無関係の他のコミュニティーにおいても、2ちゃんねるを盾に振る舞う傾向が強い。2ちゃんねる用語や顔文字を多用する、自分が2ちゃんねらーである事を誇示するなど、その振る舞いが他のコミュニティーのルールに抵触する事も多く、2ちゃんねる用語の使用などを禁止しているネットコミュニティーも多く存在する。
テレビや雑誌等で2ちゃんねるについて取り上げられることに大喜びし、取り上げたメディアを褒め称えるといった行動を取るが、逆にテレビや雑誌等が2ちゃんねるに対し批判的な言説を発したり、問題点を指摘したりすると、事実性や内容性問わず、そのメディアに対しバッシングを行う。
アンチ2ちゃんねらー
多くの問題を抱える2ちゃんねるや2ちゃんねらーに対して反感情、危機感、恐怖を持つ者は少なくない。中でも反発感情が過ぎる者は「アンチ2ちゃんねらー」と呼ばれ、問題視されることがある。一部のアンチ2ちゃんねらーは場所を構わずアンチ論を振りかざし、場の空気を乱すことも少なくない。根拠のない決め付けにより2ちゃんねるや2ちゃんねらーを批判することもしばしばあり、その点では「○○認定」などを多用する一部の2ちゃんねらーと大差はなく、同族嫌悪に近いといえる。
匿名性による影響
2ちゃんねるの匿名性により、一般に公表できないような特殊な趣味を持つ人が集まるスレッドも多く存在する。
個人情報探りを行い、2ちゃんねるのニュースカテゴリの板でそれを公開する人も相当数おり、テレビや雑誌ではモザイクがかかっている情報を調べて書き込みをしたり、未成年犯罪者の顔写真をどこからか探し出して来て掲載したり、自宅の住所まで調べ書き込みをしたりする者がいる。(例:酒鬼薔薇、長崎女児殺害事件、タリウム使用による母親毒殺未遂事件の被疑者写真を掲載等)
また、「(2ちゃんねるは)匿名だから自由な発言ができる」と主張しながら、他のサイトに乗り込んで言論封殺に近い行為を行う者もいる。
犯罪予告
「明日○○を爆破します。」、「明日○○を殺します」といった犯罪予告をしたり、行き過ぎた誹謗中傷を行ったり、動物虐待を生中継で書き込みする人が現れ、ログ提出の後逮捕されるケースが定期的に発生していた時期があった。そのような書き込みが多発した結果、運営側に通報することで誰が書き込んだのか明らかにされるため、本気で犯罪予告をする人間はほとんどいない。しかし、おもしろ半分や、半ば周囲に煽られる形であったり、他の2ちゃんねらーも必ず同調するだろうと書き込んだ内容が結果的に犯罪予告のような書き込みになってしまい、結局は本意はどうであれ脅迫罪で逮捕される人は後を絶たない。
最近では「○○を爆破するぜ! な~んて誰かが言っているのを聞いた」とか「○○を爆破するらしいぜ! 俺じゃないけどな。」と言った、自分が当事者ではないように見せる書き込みをしても、冗談とは受け取らず運営や警察に直接通報する人が多くなってきており調査の後、威力業務妨害罪で逮捕される者も後を絶たない。
「祭り」
現在進行のイベントや事件などについて、2ちゃんねらーが異常な盛り上がりを見せる状態を「祭り」と呼ぶ。2ちゃんねるではニュース速報板、ニュース速報(VIP)板やネットウォッチ板などで多く発生し、その他の板で起きることはまれである。
「祭り」は、彼らがニュースやインターネット上のホームページ、ブログやSNSなどから「祭りを起こすネタ」(執筆者が社会的常識に欠ける発言や反社会的な発言、明らかな法律違反の告白をした、2ちゃんねらー、社会通念の反感を買うような主張を行った、社会影響度の高い過失を見つけた、既に炎上中の何かを見つけた、など)を2ちゃんねる内で取り扱い、多くの人間により(ブログやSNSなどに関しては、主にネットウォッチ板の住民による)様々な行動に出る、という流れで起こる。この結果、サイト上は殺到した2ちゃんねらーによって批判的なコメントが集中的に寄せられ、時にはサーバーのダウンを引き起こすこともある。いわゆる「炎上」である。
執筆者の対応によっては、さらに2ちゃんねらーを挑発することとなり、事態が悪化することもある。その結果、「祭り」の被害に遭った者は、精神的な損失の他、場合によっては社会的な損失を被る場合もある。
2ちゃんねらーは、やり玉に挙げられる相手のことを考慮することなく、彼らから見て不愉快な対象を積極的に見つけ出し、その対象を糾弾という大義名分のもとで2ちゃんねるの掲示板や対象者のブログ等で大勢の人間で罵倒する傾向が強い。しかもそれは、「祭りだワッショイ」などの言葉に代表されるように往々にして遊び感覚であり、一部の2ちゃんねらーは思想や意見の違う者のブログやウェブサイトに攻撃することを正当化して、これ等の行為を批判する者に対しても攻撃を行うことがある。また、「非があるのだから何をされても文句は言えない」といった言いがかりのような理由づけで、「晒し」(対象の個人情報などを2ちゃんねる上で公開すること)や非道徳的行為(例えば威力業務妨害に相当する行為など)に及ぶケースが多々発生する。
最近では、2ちゃんねるを追い抜くペースで利用者数が加速しているmixiに対する攻撃が目立っている。
政治的な話を好む2ちゃんねらーの政治思想
2ちゃんねるでは、全体的な傾向として非政治的な板がほとんどであり、政治の話を「荒れる」などの理由で嫌う2ちゃんねらーが多い。そのため、2ちゃんねる全体における政治思想は一般の社会における世論と同様に多様である。そのため、この項目では政治的な話題を扱う板における2ちゃんねらーの代表的な政治思想を扱う。
政治的な話題の板を好む2ちゃんねらーの中には右翼よりの思想を持つものが多いといわれる。傾向としては、中華人民共和国(中国)、大韓民国(韓国)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の3カ国を“反日国家”として特に嫌っている。これら3カ国を“極東三馬鹿国家”、“特定アジア”(マスメディアが「靖国神社参拝問題」「歴史教科書問題」などで“アジア”とするのはこの3カ国のみである、と皮肉って。本ネタは「特定郵便局」)などと呼び、3カ国の政権や国民へネガティブな発言を行う。また、旧社会主義国だったロシアや覇権主義的行動が目立つアメリカ合衆国(米国)も嫌われる傾向があるが、前述の三ヶ国と比較すると好意的な意見も目立つ。その理由として北方領土問題や現実の国際情勢を無視したゲーム的な空想や「親米=愛国、反米=売国」と言う発想で政治を語る2ちゃんねらーが多く存在する事が背景にある。
2ちゃんねらーの政治思想が変化した要因としては、2001年の靖国神社参拝を公約として掲げた小泉純一郎の首相就任、北朝鮮による拉致問題や2002年のサッカーワールドカップ日韓大会などが挙げられる。いわゆる「靖国問題」のクローズアップ以降、2005年の終戦記念日に20万人を超える参拝者を記録するなど、靖国神社への関心は大きく高まっているが、2ちゃんねるでも靖国参拝を呼びかける運動(一部政治団体の関与も指摘されている)が行われており、「靖国問題」を政治問題化するアジア3カ国と同様の報道を行うマスコミを強く非難している。またワールドカップ日韓大会においては、共催国である韓国についての報道が偏向とも取れる内容であったことからマスコミ不信が拡大し、朝日新聞やフジテレビなどがアジア3カ国よりの報道を行うマスコミとして非難された。
一方では、現役の右翼活動家による工作が指摘されており、管理人の西村博之もそのことを示唆する発言をしている。実際に2006年、2ちゃんねるを中心に爆笑問題の太田光がラジオ番組で反日的な発言を喋ったとするデマが流布され、そのデマを根拠に右翼団体「正氣塾」が太田の事務所を脅迫したと言う事もあった。また、自分の意見に合う、お気に入りの団体の宣伝拡張を積極的に行う者も少なくない。
匿名による気安さもあって、冗談か本気かはさまざまであるが突出した意見を述べる2ちゃんねらーは多い。ネオナチ思想、民族浄化、選民思想を掲げて、部落出身者・在日コリアンを筆頭とした在日外国人や障害者、低学歴、オタク、30代以上の高慢な女性、あるいはこれらに対して批判的な論者等を排除・抹殺すべき対象だと唱える過激な書き込みもある。人権問題板(2006年1月現在約420レス/日)等では人権は日本社会には不要と唱える人間もいる。
世間の政治活動に関する事では、ニュース速報系や学問・文系、その他一部の生活系板を中心に「左翼」的な「売国奴」を非難、NGOによる各種社会福祉事業(特にその為の資金募集)・反戦平和を呼びかける活動を、現実的でなかったり、現状を見てないと主張して非難する(特に国内の市民団体・反戦団体は中国や北朝鮮の軍拡に対する批判が全く無い、あるいは少ないとして似非慈善団体と主張している)。2004年5月に発生したイラク日本人人質事件では、拘束された3人に対する非難や「自作自演」説などが展開された。
また他国(特に中・韓・朝の3カ国)への融和姿勢を嫌う意味も含まれる。(ただしアメリカは例外とされることも多い)主だったところでは朝日新聞や公明党、社民党、民主党が定期的に槍玉に挙がる。
もちろん、2ちゃんねらーは組織化した集団ではない。例えばニュース速報系では「愛国主義・右翼・排外主義的」とされる書き込みが見られるが、それに対して真逆の思想も必ずと言っていいほど見られる。ほとんどの場合2ちゃんねらー間には正反対の主張があり、お互いの議論は活発となっている。ニュース系板では最も人口が多いニュース速報+板(2006年1月現在約7,3000レス/日)では、スレッドの殆どがこういった住民同士の議論で消費される。
2ちゃんねらーが支持する政治家
2ちゃんねるでは、中国や南北朝鮮に対し批判的な意見が多いため、これら3カ国に批判的なコメントを多く出すいわゆるタカ派政治家(石原慎太郎、安倍晋三、麻生太郎ら、以前は西村眞悟)が支持される傾向が強い。
だが、2ちゃんねるの政治系板の住民には「保守派政治家はいかなる場合でも中国及び朝鮮半島を常に敵視し、決して交じり合ってはいけない」と考えたり、「保守派政治家は、いかなる場合でも中国、韓国、北朝鮮を常に敵視しなければならない」と思い込んだりしている者もある。そのため、中国及び朝鮮半島を批判するコメントを出す割合が非常に高い石原と、安倍以降の保守派、右派政治家との間には、評価の面において若干差がついていると指摘する者もいる。
もっとも、石原は2ちゃんねるから敵視されている野中広務や亀井静香らと交友があり、その点で批判する利用者や、強権的な政治手法に関して疑問を投げ掛ける者も決して多くはないが存在する。しかし、西村を民主党所属であることを理由に批判する者が少なくないことから(弁護士法違反の容疑で逮捕されてからはさらに批判が強まった)、評価基準は発言そのものよりも、発言者の身分(野党より与党、与党反主流派より政権中枢)にあると見ることもできる。
- 小泉前首相への賛否
首相であった小泉純一郎については大きく賛否が分かれる。靖国神社参拝にこだわり、アジア3カ国との対等な外交を志向するなどの点を支持する者、朝鮮総連との関係や公約どおりに終戦記念日の靖国参拝を行わなかったことを批判する者、「反米保守」を称する人々を中心にしたアメリカべったりの傾向を糾弾する者(特に郵政民営化をはじめとする「小泉構造改革」がアメリカに日本を売りわたす「売国」的行為であるとする)などさまざまである。
「小泉純一郎は運が強すぎる」として小泉の施策と資質についてあくまで「ネタ」として扱う者もいた一方で、「小泉に逆らう者は必ず天罰が下る」「小泉総理が強運を持っている理由は靖国の英霊の加護があるからだ」などのような非科学的と言える主張をする者もあった。(小泉総理は運が強すぎる まとめページ)
自民党について
自民党に対しては好意的な扱いが目立つ。しかし、同党でもいわゆるハト派は「左翼」扱いされ、やはり槍玉に挙がる。特に、河野洋平は「従軍慰安婦問題」における官房長官談話などが「反日」的であると非難され「紅の傭兵」とあだ名される。ただ、政財界の癒着問題に関しては厳しい批判が多く出る。
また、郵政民営化法案で、反対した自民党議員はこれまで2ちゃんねらーに賞賛されたいわゆるタカ派も少なくなかったのだが、法案否決後は掌を返して非難する者と、擁護する者に割れた。
自民党支持者の中には狂信的な者もいて、一言でも自民党を批判した者は全て「左翼」であると見做して攻撃することもある。政治とは関係の無い板でも自民党を礼賛し、他党を非難する書き込みが散見され、選挙期間中はその傾向に一層の拍車がかかる。あまりに自民党を賛美する書き込みが多いので「自民党系の右翼団体が2ちゃんねるを利用してプロパガンダ活動を行なっているのではないか」と言う噂も流れている。前述したように、右翼が2ちゃんねるで何かしらの活動をしている事自体は確実視されている。ただし同じことは逆のベクトルを有する政治団体にも言える。
もっとも現在の日本自体が全体的に右傾化しているものと言われることから、自民党・公明党の支持者以外にも「ネット右翼」と称される人々などが多数書き込みしている可能性も考えられ、単純に2ちゃんねる内で韓国・北朝鮮・中国批判が多いためそれに乗っかっている場合も考えられる。
共産党について
共産党はその徹底した教条主義が“硬派”と見做されてか、相対的に標的にされる事は少ない。他の理由としては、共産党は政権獲得から最も遠いと見倣され相対的に「安全牌」と思われていること、反部落解放同盟で心理的に共闘関係にあること、解放同盟や公明党と対抗するための「必要悪」と見なされていることなども影響しているとみられる。もっとも、「共産党板」では、同党への批判を超えた罵倒も数多い。他板では主に保守・右翼の立場から見た、いわば外野による共産党への反応が中心なのに対し、共産党板では新左翼や党員と思しき書き込みなど、共産党により近い立場からの反応があるのが特徴である。「創価・公明板」における公明党・創価学会の存在もこれに近いが、こちらは板の内外を問わず批判・罵倒が多い。
2ちゃんねらーの非難の対象
2ちゃんねるでは批判や反感の対象として、以下の団体・企業等が2ちゃんねらーによる非難のターゲットとなっている。
- ニュース系掲示板、ハングル板などで特に強い。嫌韓・差別主義・排他排外主義などの形成に大きく寄与しているとされる。当該国の団体・人物はもちろん、これに関わる団体・人物(当然日本のものも含まれる)が対象である。
- 中国(この場合は中華人民共和国を意味し、台湾は除かれる)に対しては、南京大虐殺の誇大捏造疑惑やチベット民族大虐殺や中国人が日本で行った凶悪犯罪が全く報道されないこと、日本のODAが過剰に支出されていることなど対して反感が多い。他にも反日活動に対して2ちゃんねる内では厳しく非難をし、中国サイトに対して一部の2ちゃんねらーが攻撃を行っている。
- 2ちゃんねる上では、「韓国に与するか、韓国に応援されると必ず不幸な出来事が起きる法則が実在する」とされており、韓国企業と提携したり、韓国と何かしらの縁を持つようになった企業や人物が何かしらの不利益をこうむった場合に「例の法則発動」という語句が使われる。
- 非難の対象はアジア3カ国に与する、意見を代弁する日本人・日本の団体にも拡大する。
- 同じ在留者及び団体でも、アジア諸国以外のそれが槍玉に挙げられる事はまずない。
- 創価学会については政教分離の問題などから批判は多いが、2ちゃんねるにおいては特にアジア3カ国とのかかわりや久本雅美ら学会と関係の深いタレントが非難の対象である。アジアとのかかわりにおいては池田大作が在日コリアンであるとのデマがよく見られる。また創価学会関連の雑誌に登場するだけで「学会員」とレッテル貼りをするなどといった根拠のない叩きも多い。
- また一部自民党の狂信的支持者には、「創価学会を政権から追い出すために自民党を大勝させる必要がある」と主張する者もいる(ただ、創価学会票は自民党に流れるので比例票における自民党の得票を増やす効果のみにとどまり、創価学会の選挙における影響力は変わらないと思われる)。
- 部落解放同盟についてはいわゆる同和利権についての観点や強硬な糾弾手法が非難の対象である。
- これらの2団体は人権擁護法案の成立を推進していることから、2ちゃんねらーからは「敵視」されている。
- 中国・朝鮮関連の批判と同じ政治的主義からのものが主であり、TBS「筑紫哲也 NEWS23」、テレビ朝日「報道STATION」などがニュース系掲示板、ハングル板を中心に非難の対象となる。中国・朝鮮以外では、男性差別やフェミニズムを標榜する団体・女性著名人に対する反感などが挙げられる。ただし、全体では反感の流れが強くとも特定の番組やアナウンサー等に対しては寛大な傾向がある(例として、番組ではフジテレビ「ニュースJAPAN」、テレビ朝日「タモリ倶楽部」など。アナウンサーでは中野美奈子、滝川クリステル、市川寛子など)。
- 大手芸能事務所・芸能人に対する反感は、週刊誌レベルに毛が生えた程度で特筆する部分はあまりない。また「○○は在日」、「××は層化」などといった根拠のない情報での叩きが傾向として多い。ディープな書き込みが際立つモーニング娘。、浜崎あゆみ、鈴木亜美などには専用の板が与えられている(かつては広末涼子板もあったが、使っていたサーバの廃棄処分により、サーバごと消滅した)。
- 企業に対する反感傾向は、商品・経営手法に対する反感、あるいは経営トップ(孫正義、奥田碩)に対する反感が多い。イオンがらみの反感は、経営者一族である民主党代表(当時)の岡田克也関連で政治・思想からの流れがメインである。
- また企業の中国進出が進むなかで、いわゆる「靖国参拝問題」について反対の立場から積極的な発言をする経済団体トップ(奥田、御手洗冨士夫ら)に対する批判も強い。
- 鉄道会社
- 鉄道系の掲示板において非常に多く、それ以外では生活系掲示板で少し話題になる程度である。特定の車両の乗り心地や、JRを始めとした様々な鉄道会社の経営姿勢やサービス問題に対する批判など非常に多い。特に、JR福知山線脱線事故があってからはJR西日本の経営方針への批判が急増している。会社や車両ごとに蔑称を付ける事も多く、有名なものとして、JR東日本のことを「JR束日本」、同社の新型車両(特に通勤系・近郊系車両)のことを「走ルんです」、JR東海のことを「JR倒壊」、JR西日本のことを「JR酉日本」と呼ぶ他(「J」を裏返して「しR」と書く場合もある)、車両批判をする際にその車両の事を汚物呼ばわりすることが挙げられる。また、生活系その他の掲示板でも、各地の鉄道の遅れとその対応や、リニモを始めとする万博輸送などに対する批判が見られるほか、女性専用車両に対する不満も多く見受けられ、その沿線や利用する人までもが批判の対象とされる場合もある。
- 地理お国自慢板、ニュース系の板で顕著に見られ、それ以外の板ではさほどでもない。大阪の人や物、企業、事件事故等、大阪が絡んだ問題であれば対象となり、「とりあえず大阪だから」という雰囲気で「また大阪か」「やっぱり大阪か」「またここ?」「大阪だめだな」などの書き込みがなされる。生野区のコリア・タウン等の存在に由来する「大阪民国(「おおさかみんこく」または「だいはんみんこく」と読む)(参考リンク1、2、3)」なる蔑称まである。「また大阪か!」という決まり文句もある(「あずまんが大王」の春日歩より。他地域や企業レベルに対して使われることもあり、最近では「また(ry」などと短縮されて使われる場合が多い)。大阪府に隣接する兵庫県や奈良県も「大阪」として扱われ、攻撃の対象にされている。なお、大阪でなくとも適当に「また**(部落、高卒などなど)か」とくっつけられた揶揄も多い。
- ニュース系掲示板、Download板で盛んである。2ちゃんねる発のソフトであるWinnyや、専用板がわざわざ設けられている鈴木亜美がらみの問題、またのCCCD、「輸入CD規制法」などが批判の原因・材料である。こともあってか、過激な反発もある。特にJASRACの場合については近年における著作権徴収対象の拡大視野検討やボランティア団体への音楽無断使用料徴収の訴訟問題に対する批判が多数多く「カスラック」などの蔑称が使われている。京都府警関連に関しては、脅迫書き込みをして逮捕された者も出ている(詳細は2ちゃんねるの歴史を参照)。
- いわゆる「フェミニズム」の団体
- フェミニズム関連では、性専用車両や女性贔屓に関するものの他に、ジェンダーフリーや児童ポルノ規制に関する反発も多い。「単に子供と触れ合うことも規制にするのか」といったコミュニティの面や、表現の自由を根拠とした批判、あるいは個人的且つ性的な欲求の面から反対する者もある。
- 商業的、金銭の絡むもの
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- 2ちゃんねる関連の出版物や製品
- 2ちゃんねる関連のものを製品化した場合に非難されることが多い。著作権問題も絡んだのまネコ問題など。
- アフィリエイト
- 募金団体
- 支出項目が不透明、詐欺の可能性がある、商業主義的であるなどと2ちゃんねらーがみなしている募金団体。この傾向は2006年の「死ぬ死ぬ詐欺」で顕著に表れた。「死ぬ死ぬ詐欺」は難病の子供の治療費集めに行われる募金活動を、支出項目が不透明・治療終了後もしくは子供の死亡後の残金が親個人の資産になる、余剰金を運用する団体が関連してると主張して詐欺として非難したもの。
悪意ある利用者
各板で他者に対する誹謗中傷や私人のプライバシー暴露、個人・企業などを貶めるために嘘の情報を書き込む者は多い。他にも、ブラウザクラッシャーという有害なリンクやグロテスクな死体の画像といった精神的苦痛を与えるリンク、いわゆる精神的ブラクラなどを掲示板に貼る人もいる。このため対策、警戒を講じず無思慮にリンクへアクセスする事はこれらの危険に晒される危険性がある。また、ある人物や企業へ損害を与えようと、それらが管理する掲示板を荒らすように焚き付ける書き込みがなされたり、検定試験の問題を漏らす者、面白半分で犯行予告を2ちゃんねるに書き込んで実際に逮捕される者、ネオむぎ茶など現実に殺人などの犯罪を起こした者もいる。その為、2ちゃんねるを犯罪者の巣窟等と呼んで批判する人は少なくない。
これらの悪意のある利用者には西村博之や各運営人もお手上げ状態であり、これが“管理されていない何でもありの掲示板群”という悪評に繋がっている。そればかりか、管理者側が誹謗中傷や荒らしに荷担しているとの批判もある(外部リンク参照)。管理者による自作自演荒らし説など、根拠のない批判もあるが、2ちゃんねるが外部荒らしの削除に消極的なのは事実である。非公開の個人情報を晒された場合や、誰が見ても荒らしをそそのかしていると明らかな場合以外は、まず削除に応じない。実質的に荒らしの原因になっていても、文面で明言しない限りは削除されることはまず無いといってよい。これは、2ちゃんねるが、削除をできるだけ「しない」ことを方針にしているからである(シスオペ参照)。そのため、悪意ある利用者に有利な規定になっている。
2ちゃんねらーとは呼ばれないが、スクリプトを使った宣伝広告をスレに貼り、2ちゃんねるのサーバーに対して負荷を与える業者もいる。こういった作業を行うのは多くがアダルトサイト業者である。2ちゃんねる管理側の対策としてはその業者が使っている特定のホスト名からプロバイダごと2ちゃんねるに書き込みを出来なくさせる設定を行うために偶然にも同じプロバイダを使っている個人が連帯責任を負わされるような状態にされてしまうケースが多い。
団体行動
詳細・具体例は2ちゃんねるの歴史、外部リンク「2ちゃんねる発の逮捕者」を参照。 ニュース速報板、ニュース速報VIP板の一部や、専門の板であるネットウォッチ板では2ちゃんねらーが押しかけての荒らし、またはネットウォッチ(ヲチ)と称してサイトの管理人を挑発したあげく、掲示板やサイトそのものを閉鎖に追い込むといった行為が行われている。被害を受けたサイトの傾向としてはオタク系、思想系、カップル系、支離滅裂な文章のサイト、犯罪行為を誇示するサイト・ブログなどが多い。時にはDoS攻撃を行う事もあり、海外のウェブサイトだけでなく日本国内のウェブサイトやワンクリック詐欺サイトにも攻撃をかけた事例がある。最近はウィキペディアに対する悪戯(誰でも編集・記述が出来る事を奇貨とした白紙化や無意味なアスキーアートへの差し替え)まで行なっており、更には2ちゃんねる内でウィキペディアの一利用者の名前を挙げて利用者に対する個人攻撃を繰り返すと言う嫌がらせも発生している。
さらに2002年頃からは、2ちゃんねらーの一部が他サイト上で行われているインターネット投票に組織票を投じて投票結果を操作しようとする事件が増加してきた(例:日下部基栄への組織票、田代祭、2ちゃんねるオールスターゲームファン投票騒動)。この種の事件は、単なる組織票だけではなく参加者個人が連続多重投票を行うことが極めて多い。これらの行為に対し管理者が多重投票の分を削減したり、干渉を受けてる項目を削除したりすると、干渉している2ちゃんねらーが2ちゃんねる内で「このサイトの管理者は投票結果を捏造しようとしている!」などと攻撃する。インターネット投票で組織票を投じる事に掲示板荒らしのような違法性は無いので、この種の事件は問題視されていないばかりか各板で組織票に参加する事を呼び掛ける者も多数いる。このような行為は、クラッキング等のあからさまな犯罪行為を除いて、2ちゃんねる上ではそれほどタブー視されていない。ただし、投票結果は無効とされる場合が多い。
また、西鉄バスジャック事件のときに犯罪の前に犯人が2ちゃんねるに書き込んだ事、現在も犯行予告(主に殺人・傷害・爆破の予告)が繰り返し行なわれる事などから、2ちゃんねらーを犯罪者予備軍等と呼ぶ人も多い。近年ではネット上で何か事件が起きると容疑が向けられるなど、2ちゃんねらーは悪名高い存在になった。そのため、こうした悪戯をする人間は2ちゃんねる内においても白眼視されている。 他にも、生き物苦手板等では動物虐待を推奨する文章や動物虐待を実行したとの報告が書き込まれたり、PC関係の板では著作権を侵害する違法ファイルに関するやり取り等が書き込まれたりと、2ちゃんねる内では日常的に犯罪を行ったとの報告が繰り返されている。これらの問題に対して2ちゃんねる運営者は削除・規制等による対処を行っているが、40万以上現存するスレッドに対し削除人のボランティアは僅か15人で、問題となる投稿の数と頻度の前に、有効に機能しているとは言いがたい状況である。
これらの行為はいずれも1週間程度で飽きられるパターンが殆どで、単に悪ふざけとして行われている場合が多い。しかし、2ちゃんねらーが悪ふざけのレベルと思っている事柄であっても、世間的には十分な嫌がらせ、若しくは犯罪行為である。その事を知ってか知らずか、このような行為は繰り返し行なわれており、その矛先は最近では2ちゃんねるの存在を脅かす(もしくは敵視する)サイトにも及ぶ。
悪戯
代表とする以下の悪戯の定義は、主義主張の乏しい、対価の乏しいフラッシュモブを含める。
- 2001年5月、タイム誌アジア版の「日本は第二次世界大戦の謝罪をすべきか」というネット投票で、YESが急浮上していることに気づいた2ちゃんねらーがNOに集中投票。結果、YES 19%、NO 80%と圧倒的に反対意見が多数を占めた。
- 2001年12月、朝日新聞サイト「asahi.com」の「2001年の忘れられない本」の投票に『新しい歴史教科書』『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論2』をランクインさせようとする呼びかけが起こった。結果、2位に『新しい歴史教科書』、3位に『戦争論2』がランクインした(1位は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』)。
- 2002年2月、小林幸恵が新曲「more than words」をカラオケ等にリクエストしてほしいというラジオ番組での発言から、「more than words」にExciteのユーザー投票で大量の投票が行われる。発売前日の同年3月19日時点で、延べ225万9327点という圧倒的な得票数を記録した。
- 2004年4月、イラク日本人人質事件について、産経新聞サイト「産経Web」が調査を行った。設問は「退避勧告が出ている危険なイラクに自らの意思で入国した3人の日本人の判断と行動は適切だったと思いますか?」というもので、2ちゃんねるにも回答を促すコピー&ペーストがされた。設問は人質に不利な結果を出すための露骨な誘導だと2ちゃんねるでも批判が上がった。また、多重投票も可能であった。しかし、批判はかいま見られることなく、「左翼系メーリングリストなどによる介入があった」などの口実のもと(これ自体は事実であった)、大多数は産経の意図通りの回答を行った。その結果、YES 6%、NO 94%と圧倒的に反対意見が多数を占めた。
- なお、産経は結果発表では設問を「退避勧告が出ているイラクに入国した行動は適切だったと思うか?」と改竄している(Question No.54 イラク邦人人質事件)。
- 2004年6月、プロ野球球団合併問題に於いて、ライブドアがプロ野球新規参入球団設立を試みて子会社であるライブドアベースボールの公式サイトで球団名を公募した際、2ちゃんねらーによる悪ふざけの投稿が多数送られた。
- 2004年10月に発生した新潟県中越地震発生直後にNHKで放送された安否確認情報番組に、「西村博之」「田代まさし」「田中かたたま」「金田正男」などの明らかにいたずらと分かるふざけた名前の人からの伝言が紹介された。
- 2004年12月20日から25日にかけて、日テレ公式サイト内の@サプリッ!ページにおいて行なわれた「いい男投票」で、俳優ペ・ヨンジュンがトップになっているのを2ちゃんねらーが見つけ、パペットマペットと入れ替えようと大量投票を画策した。
- 2005年1月20日の毎日新聞インタラクティブ内アンケート「NHK番組への政治介入問題」で、2ちゃんねらーが結果をNHK有利にするよう煽り、また集中投票した。なお、翌21日、TBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」がテレゴングを使って行なった同様設問の調査では、朝日新聞有利の対照的な結果が出ている。
- 2005年8月4日に日本国内でiTunes Music Storeが開店。開店時になぜか松崎しげるの「愛のメモリー」が8位にランキングされていた。これを見つけた2ちゃんねらーにより同曲を購入して皆で聞こうという運動に発展。開店後1週間は同曲の売り上げがiTunes Music Store内で上位にランキングされ続け、一時期は3位まで上昇した。
- 「マガジン9条」の2006年新春特別企画「国民模擬投票」インターネット投票で、選択肢「日本国憲法第9条を変えて日米同盟を強化、“自衛軍”を保持すべき」が高得票となるよう煽り、集中投票した。なお、この投票では、改憲反対を唱える人々が集中投票していたことも発覚している。
フラッシュモブ
代表とする以下のフラッシュモブの定義は、善意以外の主義主張に基づき対価が支払われたフラッシュモブとする。
- 2005年6月8日発売の「ハッピー☆マテリアル(5月期)」(「魔法先生ネギま!」主題歌)をオリコン週間売上げチャートで1位にして、テレビの音楽番組等で話題にしようという運動が、「ニュース速報(VIP)」板を中心に起こった。結果としては、発売日当日のデイリーチャートでは3位、週間チャートでは4位に終わった。同年NHKが実施したスキウタ~紅白みんなでアンケート~にも「ハッピー☆マテリアル」を投票する運動が起こり、紅組50位にランクインする。
- 2005年7~8月、「つくる会教科書」採択に反対する市民団体の集団示威運動が各地で行なわれたが、これに対抗した、“人間の鎖を更に2ちゃんねらーで囲むオフ”が杉並区で行なわれた(つくる会の教科書反対人間の鎖をさらに囲むOFFまとめサイト)。
- 2006年8月に創刊された日本版オーマイニュースにはオピニオン会員として登録した2ちゃんねらーによる批判の書き込みが殺到した。そもそも日本版オーマイニュースの政治思想が2ちゃんねらーのそれと相容れなかった上に、編集長の鳥越俊太郎が「2ちゃんねるは人間の負の部分のはけ口だから、ゴミためとしてあっても仕方ない」[1]などと2ちゃんねらーを敵視するかのような発言をしたことが大きな原因となった。
犯罪
代表とする以下の犯罪の定義は、主義主張や事の是非を問わず、第三者に対して不当な損害を与えたものとする。
- 2001年11月、P2Pソフト使用者の逮捕のための調査を京都府警に依頼したACCS(コンピュータソフトウェア著作権協会)が協会のHPで警告を発したことから、2002年4月には「逮捕してみろ!」と挑発する2ちゃんねらーがACCSのサイトのサーバーをダウンさせた。
- 2005年8月、韓国の政府の支援を受けたNGO団体「VANK」(オランダでは好ましくない団体として知られている[要出典])のサイトのトップページが「今、正義をかけた戦いが始まった」というスローガンと韓国人を現したAAなどが書かれた画面に改竄された。そこにはニュー速VIPのURLも記載されていた。事の発端は世界の衛星写真を供給するサイト「グーグルアース」での日本海(The Japan Sea)の表記が韓国名の東海(The East Sea)と変更されたことに始まる。普通ならその検索サイトにサイバー攻撃するものを、韓国のNGO団体のサイトに攻撃したことが注目される。このニュースは韓国のテレビ、新聞などで大きく取り上げられ、その改竄されたトップページがニュース画面や新聞の1面に掲載される。
- 2005年10月、“竹島は自国領土「独島」である”と宣伝する慶尚北道庁の「独島」宣伝サイトがクラックされる。「ちんぽ」の文字や麻原彰晃が新聞を読む写真、さらには2ちゃんねるのAAやアドレスが貼られた上、「魔法先生ネギま!」の主題歌「ハッピー☆マテリアル」が流れるように変えられていた。
- 鳥取県で人権擁護法案を手本にした独自の人権擁護条例が定められた事をよしとしない2ちゃんねらー達が、県営観光施設のサイトにあった質問・感想記入用の掲示板を荒らし、この掲示板は閉鎖に追い込まれた。
- 2006年9月以降、一部2ちゃんねらーによるmixiコミュニティの乗っ取り行為が頻発するようになった。彼らは、「炎上」したコミュニティの管理者から、事態を沈静化させるとの口実で管理権を受け取り、コミュニティの趣旨やタイトルを書き換えて全く別のコミュニティにしてしまう。これらの行為を行っている者は主にニュー速(VIP)板の住人である。(→mixi#コミュニティ乗っ取り)
ボランティア
代表とする以下のボランティアの定義は、金銭授受問わず個々の善意によって団体行動に発展したものを含める。
- 現在進行形の大規模活動として、パソコンの余力を利用して白血病解析をしようというUDがん研究プロジェクトがあり、2ちゃんねらーによる「Team2ch」は、プロジェクトが解析を開始した2001年以来世界一の実績を誇っている。
- 2002年7月に実施された「湘南ゴミ拾いオフ」。
- 2002年10月、自転車で世界旅行中盗難にあった観光客の新聞報道を見た2ちゃんねらー有志が自転車を捜索・発見した。(自転車捜索まとめサイト)
- 2002年から2003年にかけて、アフガニスタンへの学校建築募金が行われた。2004年8月16日に完成したフィールズバハール小学校には、モナーと2ちゃんねるのアドレスが記入された学校名プレートが設置されている。(2chねらでも偽善でも、アフガニスタンに学校を作れるんです)
- 2003年7月、玄界灘での漁船と貨物船の衝突事故が発生。漁船を所有していた共和水産への自主再建の願いに対し、海産物購入という形での助力が行われた。
- 2003年夏、折り鶴放火事件により焼かれた広島原爆慰霊碑の折鶴を折って終戦記念日に届けようという「14万羽折鶴プロジェクト」が行われ、最終的に83万羽が集まり、高校の社会科資料集にも掲載され話題を呼んだ。またこの「折鶴オフ」では「しない善よりする偽善」とのフレーズも生まれた。(14万羽折鶴プロジェクトまとめサイト)
- ※勢い余った2ちゃんねらーの不謹慎な行動(平和公園内で胴上げをしたり、慰霊碑によじ登った)がインターネット中で非難される。
- 2004年に発生した新潟県中越地震の際に、救援活動として使い捨てカイロを送る。
- 2005年3月、エントリー直前に大口スポンサーから夜逃げされ、個人スポンサーを募集していたロードレース世界選手権のGP250クラスに参戦する、関口太郎選手のスポンサーとして一部板の住民がTeam(・∀・)2ch名義で名乗りを挙げており、応援歌や横断幕・旗も作られている[2]。(Team 2ch スポンサーまとめサイト)
ただし、ホワイトバンドプロジェクトや、日本テレビの24時間テレビ 「愛は地球を救う」などの大々的(ともすれば商業的)なチャリティ活動の欺瞞性を非難したり、自分達の価値観に合わない左翼的なボランティア運動を否定したりする意見も多い(ホワイトバンドの問題点、24時間マラソン2ちゃんねる監視プロジェクト本部サイトなど)
2ちゃんねらーによって暴かれた真実
嘘・ネタで溢れかえっている2ちゃんねるだが、中にはちょっとした噂の書き込みから真実にまで辿り着けた事例もある。
報道された例としては
- 声優・石原絵理子がAV女優・うさだひかると酷似しているという噂の書き込みから始まり、一時は静まっていたが、彼女の名前が少し売れた頃になると、噂が再燃してしまう。(→その後、石原はその事実を認め、2004年11月11日、所属していた81プロデュースから解雇が言い渡され、同時にAV界からも引退。)
- 安倍なつみがラジオ番組で発表した作詞が、ラジオ実況板で橘いずみの「サルの歌」と酷似しているという噂の書き込みにより、新聞記事に「盗作疑惑」にまで報道される。(→2004年11月30日、安倍はその事実を認め、事務所は約2ヶ月の活動自粛を発表した。
- 講談社所属の少女漫画家末次由紀の作品に『SLAM DUNK』等の既存の人気漫画からの構図の盗用が多数あるとの書き込みがきっかけとなり、2005年10月19日、講談社ホームページに講談社と末次名義で盗用を認める謝罪文を発表。連載打ち切りと全ての既刊単行本の回収及び絶版が決定した。
関連項目
外部リンク
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