ネチズン
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ネチズン(Netizen、Network Citizenの略称)とは、インターネットなどのコンピュータ・ネットワーク上の社会に属しているという意識の強い人々の呼称。
[編集] 概要
ネットワークを「もう一つの社会」として好意的にとらえる文脈で用いられる言葉であり、アメリカのコロンビア大学から起こったと言われている。国境や立場を超えたネットワーク上での人のつながりが強く意識される。近年は主に韓国内で用いられる。特に、盧武鉉大統領の誕生にはネチズンの動向が大きく関わったとされる。
日本国内ではネチズンという用語は一般的な言葉として定着していない。その理由としては、ネットワーク上の社会という概念自体が弱いことや、日本語として語感が悪いことが挙げられる。また、好んでこの語を用いる韓国のネチズンと自認する人々が誕生させた盧武鉉政権がその後、北朝鮮政策などで国内の支持を失いまた、政権内部にもスパイが存在するなどと報道され、スパイ組織の捜査が滞るなど問題を抱えているのが明らかになるにつれて[1]、ネチズンという言葉に市民的自由の推進者などのもともと持っていた肯定的意味が薄れたのも背景にあると考えられる。
[編集] CITIZEN
Citizenという語は自立性・公共性・能動性の3つの意味を含むとされるが、韓国のメディアの言うNetwork Citizenにはこれらの要素が備わっているかといえばいささか疑問である。つまり厳密にはサイバースペースに帰属意識を持つ市民という意味合いでは使われておらず、単純にインターネット利用者もしくはインターネット中毒者を指す言葉として用いられていると解することができる。citizenという言葉を用いる以上、サイバーリテラシーの備わった者を指すべきであり誤用と言える。
[編集] 関連項目
- コンピュータ略語一覧
- コンピュータ用語一覧
- ウィキペディアン
- 2ちゃんねらー
- サイバーリテラシー
- 市民
カテゴリ: インターネットの文化 | 韓国の文化