ガーラ湯沢駅
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ガーラ湯沢駅(ガーラゆざわえき)は、新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢1039番地2にある東日本旅客鉄道(JR東日本)ガーラ湯沢支線の駅である。
越後湯沢で上越新幹線から分岐する支線の終点にあたるが、越後湯沢~ガーラ湯沢間は法手続き上、在来線である上越線の一部となっている。
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[編集] 概要
JR東日本社員の発案による社内プロジェクトとして、上越新幹線の越後湯沢駅に隣接する保線基地の裏山に開業したスキー場「ガーラ湯沢」への利用客の輸送のために開業した。そのため、冬季のスキーシーズンのみの臨時駅となっている。当初計画ではスキー場名・駅名とも単に「ガーラ」となる予定だったが、地元からの強い要望で「湯沢」が付いた。「東京から75分で行けるスキー場」として、民営化後の新規事業の中では成功例といえる。
開業へ至る経緯から、駅としては基本的には冬季のみの営業だが、JR東日本がタイアップした映画「ジュブナイル」の関連イベント開催などで、夏季に営業を行ったケースが数回ある。営業をおこなっていない時期は、越後湯沢~ガーラ湯沢間は単に越後湯沢駅に発着する「たにがわ」の折り返し用に使用されている。また同区間は信号システム上、単線並列になっている。
なお、夏季期間にはこの駅周辺でトレッキング企画が行われているが、列車の運行はなく、交通手段は越後湯沢駅からのシャトルバスもしくは自家用車、タクシーになる。
Suica利用可能圏からかなり離れているが、首都圏からのスキー場利用客が多いため駅内に設置されているゲーム端末の「甲虫王者ムシキング」「オシャレ魔女♥ラブandベリー」でSuica決済が可能である。尚、駅改札では従来通りSuicaの利用は出来ない。
駅名およびスキー場名の「ガーラ(GALA)」とは英語で「祝祭」を意味する。ガーラ湯沢スキー場も含めて「祝祭空間」であることを強調している。
[編集] 駅構造
- のりば
- みどりの窓口設置の有人駅。
- ホームは地上部に島式1面2線を持つ。12両分しかない。
- 駅に隣接して上越新幹線の保線基地がある。
- 駅はガーラ湯沢の施設と一体化しており、駅の改札の目の前にスキー場の受付がある。また、構内には温泉がある。
- 2006年度中に自動体外式除細動器(AED)設置予定。
[編集] 利用状況
1日平均の乗車人員 987人(2005年度)。スキー場が開設されない時期には、ガーラ湯沢駅に旅客列車は一切乗り入れない(越後湯沢止まりの新幹線「たにがわ」はこの駅まで回送して折り返し整備をすることも多い為、シーズンオフも列車自体は運行されている)。
[編集] ガーラ湯沢までの乗車券
越後湯沢駅~ガーラ湯沢駅間は上越新幹線と一体化した運行体系であり、案内も「上越新幹線」で統一されている(そのため、現在までマスコミに「日本で一番安い新幹線」と取り上げられる機会も多い)が、厳密な法手続き上は上越線の支線となっており、新幹線車両が直接乗り入れる在来線の特急列車という扱いで、乗車には運賃(140円)のほか在来線の特急券(100円)が必要となり合計240円になる。越後湯沢以遠発着の場合は越後湯沢と乗降駅間の特急券に100円上乗せされた特急料金となる。JR西日本博多南線(博多駅~博多南駅間)の例と同様である。
[編集] 駅の歴史
[編集] 隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ガーラ湯沢支線
- 越後湯沢駅 - ガーラ湯沢駅