コロンビア大学
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コロンビア大学(-だいがく、Columbia University)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンにある私立総合大学である。アメリカで5番目に古い大学で、アイビー・リーグの一校。世界的な研究大学としてノーベル賞受賞者を多数輩出、全世界から多くの研究者、留学生が集まっている。正式名称は、Columbia University in the City of New York。日本語では、コロムビア大学と表記する場合もある。大学のモットーは、"In Thy light shall we see the light"("In lumine Tuo videbimus lumen")
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[編集] キャンパス
キャンパスは大きく二つあり、マンハッタンの北西部、ハドソン川沿いに南北に広がるリバーサイド公園とモーニングサイド公園に挟まれた高台であるモーニングサイドハイツにあるメインキャンパス(36エーカー)と、同じくハドソン川沿いのジョージワシントン橋近くの高台であるワシントンハイツにある医学部、歯学部、公衆衛生学部等の医学系の大学院、付属病院、研究施設等が集中するメディカル・センターに分かれている(20エーカー)。
メインキャンパスの正門はブロードウェイ116丁目に位置し、そこから東西にキャンパスを横切るカレッジ・ウォークと呼ばれる並木道を進むと、左手にロウ・プラザと呼ばれる広場があり、右手にはギリシャ風のバトラー・ライブラリーが見える。ロウ・プラザの中央の階段の中ほどに大学のシンボルの一つであるAlma Mater(ラテン語で我らの母=母校)像が鎮座している。Alma Mater像の真後ろ、キャンパスのほぼ中央にローマ風のドームであるロウ・ライブラリーがあり、突然古代ローマ時代にタイムスリップしたような錯覚に陥る。ロウ・プラザを中心に校舎、学生寮がシンメトリーに整然と配置されており、設計を手がけたMcKim, Mead and White社の最高傑作の一つとなっている。現在、メインキャンパスの北西に隣接するManhattanville地域で大規模なキャンパス拡張計画が進行中である。
大学の周辺には、付属校であるティーチャーズ・カレッジ(教育学部)、バーナード・カレッジ(リベラルアーツ・カレッジ、女子大学、セブン・シスターズの一校)や提携校であるユニオン神学校、ユダヤ教神学院、また、Bank Street College of Education、マンハッタン音楽学校などの教育施設が隣接しており、そのアカデミックな雰囲気からモーニングサイドハイツは「米国のアクロポリス」とも呼ばれている。大学所有の建物は70を超え、教職員、大学院生及びその家族用に所有するアパートの数は7,000戸に上る。近隣には、グラント将軍の墓や、ゴシック様式のカテドラルとしては世界最大規模である聖ヨハネ大聖堂、さらにはリバーサイド教会などのランドマークがあり、ニューヨーク市の観光スポットの一つとなっている。
[編集] 歴史的建造物
- Schermerhorn Hall
- 現代遺伝子科学の基礎となる研究でノーベル医学賞(1933年)を受賞したトーマス・ハント・モーガンの研究室(「蝿の部屋(Fly Room)」として有名)がある。彼の弟子および孫弟子のうち5人が後にノーベル医学賞を受賞している。また、ここは、フランツ・ボアズにより米国初の人類学課が1899年に設けられた場所でもある。
- Havemeyer Hall
- 化学学課の建物で、ここで行われた研究により、これまで7人の教授がノーベル化学賞を受賞している。この中の309番教室は、Grand Lecture Hallと呼ばれる木造の階段教室(330席)で、多くの映画のシーンに登場している。
- St.Paul's Chapel
- ロウ・ライブラリーの西側に位置するチャペルで、ニューヨーク市歴史的建造物に指定されている。結婚式やミニコンサートにも使用されている。
- Casa Italiana
- 1991年より、イタリア政府との契約によりイタリアン・アカデミーが設置されており、両国間の文化交流のセンターとしての機能も果たしている。イタリアン様式の建物は、ニューヨーク市歴史的建造物に指定されている。
- Buell Hall
- 1913年よりMaison Francaiseが設けられており、大学キャンパス内のフランス文化施設としては米国最古である。
- Mathematics Hall
- 世界屈指の数学関係の図書館があり、1776年のハーレム・ハイツの戦いでジョージ・ワシントン率いるContinental Armyがイギリス軍に勝利した場所でもある。その記念碑がブロード・ウェイに面した建物の側面に埋め込まれている。
- Philosophy Hall
- エドウィン・アームストロングがFM放送の技術を開発した場所として、合衆国史跡に指定されている。建物の前の中庭にオーギュスト・ロダンの銅像「考える人」が設置されている。
- Miller Theater
- 700人収容のコンサート・ホールでVarsity Showや各種コンサート、劇などに使用される。一般公開もされている。
- Alma Mater像
- Alma Mater像は、リンカーン記念館のリンカーン像やハーバード大学のジョン・ハーバード像も手がけたDaniel Chester French作の銅像で、ローマ神話の知恵と工芸を司る女神ミネルヴァの像である。作者は、鳥の剥製を趣味としていたこともあり、多くの作品にフクロウの剥製を隠したことでも知られており、実際に、Alma Mater像の衣の裏にフクロウの剥製が隠されている。学部生の伝説として、最初にフクロウを見つけた者がその学年の卒業生総代(Valedictorian)になるとのジンクスがある。
- Low Memorial Library
- Seth Low学長(後にNY市長)を記念して建てられた図書館。ドーム屋根は、総大理石造りのドームとして米国最大規模である。建築物としての重要性で合衆国史跡に指定されている。
- その他キャンパス・施設
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- Lamont-Doherty Earth Observatory:(Palisades,New York,Geological Science関連の研究施設 157エーカー)
- Nevis Laboratories:(Irvington,New York、素粒子物理、原子物理学、天体物理学、RARAF等の研究施設 60エーカー)
- The Goddard Institute for Space Studies:(ブロードウェイ112丁目、NASAと共同運営の宇宙科学の研究施設)
- Baker Field:(マンハッタン・Inwood、複合スポーツ施設、26エーカー、Wien Stadium -17,000席、サッカースタジアム-3,500席、野球場-500席、ソフトボール場-200席、ボート・ハウス)
- Reid Hall:(フランス・パリ、分校)
- Arden House:(ニューヨーク・Harriman、会議場、主にビジネススクールのExecutive Education Programに使用されている)
[編集] キャンパス間移動
各キャンパス間には専用のシャトルバスサービスが運行しており、大学関係者は無料で自由に往来できるシステムとなっている。
[編集] The "C Rock"
マンハッタン島の最北端、ハドソン川とハーレム川が合流する地点の岸壁の岩に巨大なアルファベットのCが描かれている。CはColumbiaの頭文字Cを表しており、スクールカラーである白い縁取りにコロンビア・ブルーで塗られている。ここは、ボート部の練習場でもあり、ニューヨークの観光名所の一つとなっている。マンハッタン島を一周する遊覧船(サークル・ライン)からよく見える。
[編集] 歴史
イギリス(グレートブリテン王国)のジョージ2世による憲章の勅許により1754年、アメリカで5番目の大学キングズカレッジとして創立された。憲章はその勅許が合衆国憲法の制定より早いため、憲法に優先するという解釈もある。合衆国独立後コロンビア大学と改称された。大学のロゴは王冠。
設立当初は教授一人(サミュエル・ジョンソン)学生8人でスタートした。当初のキャンパスはウォール街付近のトリニティー教会敷地内にあった、その後現在ロックフェラー・センターがある場所に移転し、さらに同地を売却して現在のモーニングサイドキャンパスに移動した。
X線写真、FM放送、360度カメラ、MPEG2技術等は、同校工学部の研究成果の一例である。医学教育の歴史も古く、米国初の医学博士号が同校医学部から授与された。
第二次世界大戦中、ナチスドイツが先に原子爆弾を開発することに危機感を抱いたレオ・シラード(物理学部)がアインシュタインを説得し、当時のルーズベルト大統領に原爆開発を促す手紙を書かせたことがきっかけとなって、マンハッタン計画がスタートした。同僚のエンリコ・フェルミ(ノーベル物理学賞受賞)等と共に米国初の原子核分裂に成功する(1939年)。実験が行われたPupin Hall(物理学部の校舎)は、合衆国歴史的建造物に指定されており、ここで行われた研究により、10人がノーベル物理学賞を受賞している。レーザーやメーザーの技術もここで開発された。
1912年にジョーゼフ・ピューリツァーの寄付によりジャーナリズム大学院が設立された。同校は、現在に至るまでアイビーリーグ唯一のジャーナリズム大学院である。ピューリッツァー賞およびduPont-Columbia Award(放送ジャーナリズム関係)の選考委員会が同校に設置されており、毎年4月に受賞者が発表される。
映画「いちご白書」、「ゴーストバスターズ」、「スパイダーマン」、小説「ムーンパレス」などの舞台ともなっている。
[編集] 組織
コロンビア大学は、学部レベルの3つのカレッジと大学院レベルの13のスクールから構成されている。最も歴史の古いColumbia Collegeは、創立以来229年間、男子校であったが、1983年から男女共学制に移行した。学部レベルの工学系は、School of Engineering and Applied Sciencesに属し、Columbia Collegeとは別の組織となっている。人文科学、社会科学、理学系はColumbia Collegeに属する。Teachers College(教育学部)の修士課程、英語教育専攻(TESOL プログラム)は、本校のほかに、東京都千代田区の三井生命ビル内のサテライトキャンパスでも講座が開講されており、国内にいながらにして修士号の取得が可能である。Teachers Collegeは、2007年US News&World Report、America's Best Graduate Schoolsランキングで2位にランクされている。
[編集] 学部と大学院(設立年代順)
[編集] 学部
- Columbia College(1754)
- The Fu Foundation School of Engineering and Applied Science(1864)
- School of General Studies(1947){21歳以上の社会人が対象。GI Bill施行に伴い第二次大戦の帰還兵に大学教育を提供する受皿として設立された。}
[編集] 大学院
- College of Physicians and Surgeons(1767)
- Graduate School of Arts and Sciences(1880)
- School of Law(ロー・スクール、1858)
- School of Nursing(1892)
- School of Architecture,Planning and Preservation(1896)
- School of Social Work(1898)
- School of Journalism(ジャーナリズム大学院、1912)
- Graduate School of Business(ビジネススクール、1916)
- School of Dental and Oral Surgery(1917)
- Mailman School of Public Health(1921)
- School of International and Public Affairs(国際公共政策大学院、1946)
- School of the Arts(1948)
- School of Continuing Education(2002)
[編集] 提携教育機関
- ティーチャーズ・カレッジ(教育学部、1886)
- バーナード・カレッジ(リベラルアーツ・カレッジ、1889)
- ユニオン神学校(1836)
- ユダヤ教神学院(1886)
[編集] 付属病院
- New York-Presbyterian University Hospital of Columbia and Cornell:コーネル大学メディカル・スクールと共同運営の付属病院。2006年US News&Wrold Report、America's Best Hospitalsランキングで総合6位にランクされている。特に、精神科(3位)、神経/神経外科(4位)、産婦人科(4位)、腎臓/泌尿器科(5位)に定評がある。
[編集] 研究費等(2005年会計年度)
- 外部からの委託研究費(US$534Million)
- 大学が所有する特許等のライセンス収入(US$230Milion→全米1位)
- 大学が所有する特許件数(108件)
- 技術ライセンスを供与したスタートアップ企業数(10社)
- 学科数:69(Departments/Divisions)
- 講座数:6,350
- リサーチ・インスティチュートの数:34
- リサーチ・センターの数:175
[編集] 他校との提携関係
[編集] カレッジ
- ジュリアード音楽院:Dual Degree Program
- オックスフォード大学:交換留学制度
- ケンブリッジ大学:交換留学制度
[編集] ビジネススクールExecutive Programにおける提携相手
- ハーススクールオブビジネス(カリフォルニア大学バークレー校)
- ロンドン・ビジネス・スクール(イギリス)
[編集] 国際公共政策大学院:Dual Degree Program
- ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(イギリス)
- Science Po(フランス)
[編集] ロースクール:交換留学制度
[編集] 図書館
米国屈指のアカデミック・ライブラリー・システムとして、25の図書館に930万冊、620万枚のマイクロフィルム、2,800万冊の原稿等を有している。そのうち60万冊は館内閲覧のみの稀少本として所蔵されている。中でも、建築・芸術関係のAvery Architectural and Fine Arts Libraryは、同分野で米国最大の規模を誇る(所蔵数:40万冊)。 Law School Libraryは、蔵書数で国内2位、特に外国の法律、国際法関連のコレクションが充実している(所蔵数:100万冊)。C.V.Starr East Asian Libraryは、アメリカ国内屈指の東アジア関係専門の図書館で、中国、日本、韓国合せて65万冊、4,000種類の新聞・雑誌等の定期刊行物を有する。
[編集] コロンビア大学出版会
- 学術関係の書籍出版を目的として1893年に創立。
- 定期出版物として、「コロンビア百科事典」(The Columbia Encyclopedia)(1935年創刊)やThe Columbia Lippincott Gazetteer of the World(1952年創刊)などがある。
[編集] 学生
3つある学部生のカレッジのうち最も歴史の古いコロンビア・カレッジ(1754年創立)は、ニューヨーク市の治安の改善の影響もあって、近年、人気が急上昇しており、毎年志願者数の記録を更新している。2006年の合格率は9.68%であり、ハーバード・イェールと並び、米国で最も入学難易度の高いカレッジの一つである。
ニューヨーク市に位置していることのメリットは計り知れないものがあり、豊富な文化・芸術・娯楽・スポーツ施設等へのアクセスは、コロンビアの学生・教職員にとって大きな魅力となっている。コロンビアの学生の特典の一つとして、世界三大美術館の一つであるメトロポリタン美術館やアメリカ自然史博物館等の主要ミュージアムへ無料で入館できる点や、市内に多く存在する史跡・建造物を直接訪れて行われる野外授業、国連本部や各種報道機関・様々な企業でのインターンシップ等の機会が豊富なこと(約5,000件(2005年))点などが挙げられる。ニューヨーク市そのものがキャンパスの一部とも言える。
音楽学部とジュリアード音楽院の提携プログラムにより、ジュリアードの授業や学位を受けることができる制度や、カレッジの3年生を対象としたオクスフォードとケンブリッジへの留学制度等もコロンビア大生の特典の一つとなっている。また、主に語学研修を中心とした世界54カ国150機関との海外留学プログラムも魅力の一つとなっている。
2005年9月現在の学生数は、24,417名(大学院15,149、学部7,407、聴講生等1,861)。留学生比率は23%に達する。 フルタイムの教職員数は3,392名で、教職員一人当たりの学生数は7.19人である。
[編集] スポーツ・サークル・伝統
[編集] 学生運営の新聞・雑誌等
- Columbia Review:米国で最も古い学部生運営の文学評論誌。
- Columbia Daily Spectator:米国で2番目に古い学生新聞。
- CTV:米国で2番目に古い学生TVステーション。
- Columbia Law Review:購読数、引用数共に全米3位。
[編集] サークル
The Varsity Show:
- 毎年開催される学生制作のミュージカルショーで、最も伝統のあるサークルの一つ。リチャード・ロジャース、オスカー・ハマースタイン二世、ハーマン・ウォークなどのブロードウェイ・ミュージカルで活躍した著名作曲家、作詞家、劇作家を輩出している。
Columbia Model United Nations in New York
- 架空の国際危機を想定して、国連会議をシミュレーションするイベント。毎年、キャンパスで開催される。
- 他に約300のサークルがある。
[編集] スポーツ
- ボート部:大学で最も歴史の古いスポーツクラブで、1878年に英国以外の大学として最初にヘンリー・ロイヤル・レガッタで優勝した。
- レスリング部:米国初の大学レスリング部。
- フットボール部:米国で3番目に大学間試合に参加、最初の対戦相手は、ラトガース大学であった。1934年のローズ・ボウルでスタンフォード大学に勝って優勝した。アメリカ・フットボール殿堂メンバーとしてSid Luckman(シカゴ・ベアーズのクウォーターバック)、やLou Little(ローズ・ボウル優勝時のコーチ)等を輩出した。ホームグラウンドのWien Stadiumは、「フットボールを観戦する場所として米国で最も美しい場所の一つ」とされている(Sports Illustrated Magagine)。
- フェンシング部:全米クラスのチームを有する。NCAA優勝(1987年、1988年、1989年、1992年、1993年)
- 陸上部:女子クロスカントリー・チームは、Heptagonal Championshipで5年連続優勝している。
スポーツチーム:
- 正規チーム数(29)、名称(Columbia Lions)、ライオンの着包の愛称(Roar-Ree)
- 同好会チーム数(30)
オリンピック・メダリスト
- Cristina Teuscher(College卒、2000年):水泳(自由型)選手として、2回連続オリンピック出場。金メダル(1996年)と銅メダル(2000年)を獲得。全米で最も優れた大学女子スポーツ選手に与えられるHonda-Broderick Cupをアイビーリーグで初めて受賞(2000年)。
- Trent Dimas(GS卒):男子体操選手として、1992年に鞍馬で金メダル獲得。
- ベンジャミン・スポック(医学部を首席で卒業、1929年):ボート選手として、1924年のパリ大会で金メダル獲得。
[編集] アメリカ野球殿堂
- ルー・ゲーリック(College 1923):グランドスラム23回は未だに破られていない。連続試合出場2,130回は50年間記録を維持した。ニックネームはThe Iron Horse(ニューヨーク・ヤンキース)
- エディー・コリンズ(College 1907):25シーズンにヒット3,000本の記録。(アスレティックス)
- モンテ・ウォード(College 1886):ピッチャーとして150試合勝利、歴史上2人目の完全試合達成。選手組合の結成に貢献。(ニューヨーク・ジャイアンツ)
[編集] 伝統行事
- First Year Run
- 新入生のオリエンテーション期間中の行事の一つで、Lerner Hall(学生会館)の裏口からキャンパスの外に出て正門から再びキャンパスに入ることにより、「正式」にコロンビア生となる儀式。
- Naked Run
- 毎年10月にTrack Teamのイニシエーション儀式に一般学生も参加して"Roar Lion Roar"という応援歌を歌いながら裸でキャンパスを一周する行事。
- Orgo Night
- 有機化学(Organic Chemistry)の試験の前日、夜中の12時にコロンビア大学マーチング・バンド(学生バンド)がButler Libraryで真面目に試験勉強をしている学生の邪魔をする目的で、30分間、演奏(騒音を立てる)したり、大学関連のジョークを披露する。その後、楽隊は、Hartley,Wallach,John Jay等の学部生寮を襲い、最後にバーナード・カレッジ(女子大)の寮の下で、紙くずや水の入った風船の雨を浴びるという伝統行事。
- Primal Scream
- Yule Log Ceremony
- 独立戦争前から始まったとされる伝統儀式で、クリスマスシーズンにContinental Armyの軍服を着た学生の一群がキャンパス中央の日時計からJohn Jay Hallのラウンジ内の暖炉まで薪を運び、クリスマスキャロルの歌声の中で、薪に火をつける。その際、カレッジのOBであるClement Clarke Moor(1798年卒)の詩「A Visit From St.Nicholas」とFrancis Pharcellus Church(1859年卒)の詩「Yes,Virginia,There is a Santa Claus」が朗読される。
- Joyce Kilmer Memorial Annual Bad Poetry Contest
- 1908年卒の詩人ジョイス・キルマーに因んで、The Philolexian Societyが主催する詩の朗読コンテスト。最もウィットに溢れ且つ最悪の詩の作者に対してPoet Laureateの称号が与えられる。
- Tree-Lighting Ceremony
- 1998年から始まった新しい行事で、12月初旬、期末試験が始まる直前の週に、College Walkの並木に飾られたデコレーションライトを点灯する儀式。キャンパス中央の日時計に学生が集まり、複数のアカペラ・コーラス・グループのパフォーマンスと学長や来賓のスピーチを聞く。ココアが無料で振る舞われる。ライトは2月28日まで点灯される。
- Home Coming
- 学部主催の卒業生の同窓会で卒業後5年ごとに開かれる。その際アメフトの試合を観るのが慣例となっており、通常、対戦相手はプリンストン・タイガースである。コロンビア大学マーチング・バンドは、ライオンズがタッチダウンする度に応援歌「Roar,Lion,Roar」を演奏し、ファーストダウン毎に「Who Owns New York?」を演奏する。ハーフタイムでは、OBが全員起立して校歌「Sans Souci」を斉唱する。
[編集] 教員
[編集] 現役教授
- エリック・カンデル(医学部教授、2000年ノーベル医学賞)
- リチャード・アクセル(化学部教授、2004年ノーベル医学賞)
- 李政道(物理学部教授、1957年ノーベル物理学賞)
- H. L. シュティルマー(物理学部教授、1998年ノーベル物理学賞)
- ロバート・マンデル(経済学部教授、1999年ノーベル経済学賞)
- ジョセフ・スティグリッツ(経済学部教授、2001年ノーベル経済学賞)
- エドムンド・フェルプス(経済学部教授、2006年ノーベル経済学賞)
- オルハン・パムク(客員教授、2006年ノーベル文学賞)
- ジェフリー・サックス(地球研究所長、経済学者、タイムの世界で最も影響力のある100人の一人)
- ジャグディッシュ・バグワティ(経済学部教授、貿易論の世界的権威、GATT/WTO/UN特別顧問)
- ドナルド・キーン(日本文学教授、日本文学研究の世界的権威)
- グレン・ハバード(ビジネス・スクール校長、元米国大統領経済諮問委員会議長:ブッシュ政権)
- フレデリック・ミシュキン(ビジネス・スクール教授、米連邦準備制度理事会理事:ブッシュ政権)
- ジェラルド・カーティス(政治学部教授、日本政治研究の第一人者)
- ブライアン・グリーン(物理学部教授、弦理論の権威)
- メアリー・ロビンソン(国際公共政策大学院教授、元アイルランド共和国大統領)
- デイヴィド・ディンキンス(国際公共政策大学院教授、元ニューヨーク市長)
- ルイス・ブラス(Louis Brus、化学科教授、半導体ナノ材料の先駆的研究者、Nanosys者技術顧問)
客員芸術家(Aritist in Residence)
- ヴァーツラフ・ハヴェル(反体制劇作家、1989年11月のビロード革命指導者、元チェコ共和国大統領)2006年9月よりピーター・ブルック(イギリスの劇作家)、と交替。
[編集] 元教授
- ズビグネフ・ブレジンスキー(政治学部、国家安全保障担当大統領補佐官、「ひよわな花日本」の著者:カーター政権)
- ゲーリー・ベッカー(経済学部、シカゴ大学、1992年ノーベル経済学賞)
- ダニエル・ベル(社会学部、ハーバード大学名誉教授)
- サミュエル・ハンチントン(戦争と平和研究所副所長、ハーバード大学教授)
- アル・ゴア(ジャーナリズム大学院客員教授、元副大統領:クリントン政権)
- ルース・ベーダー・ギンズバーグ(ロースクール、連邦最高裁判所判事、女性として二人目)
- 安藤忠雄(建築大学院、客員教授、東京大学特別栄誉教授)
- ジム・ロジャーズ(ビジネススクール、客員教授、ジョージ・ソロスと共にクウォンタム・ファンドを設立。オートバイで世界一周した事でも知られる)
[編集] 故人
- ミルトン・フリードマン(シカゴ大学名誉教授、ノーベル経済学賞1976年)
- ルース・ベネディクト(人類学部教授、「菊と刀」著者)
- ジョン・デューイ(哲学教授、教育家、プラグマティズムを提唱)
- エーリッヒ・フロム(心理学教授)
- エドウィン・アームストロング(工学部教授、FM放送を開発)
- カール・シャウプ(経済学部教授、「シャウプ勧告」により、戦後日本の税制を築いた)
- マーガレット・ミード(人類学部教授、文化人類学のパイオニア)
- フランツ・ボアズ(人類学部教授、米国初の人類学課を開設)
- エドワード・サイード(文学部教授、文明批評家、「ポスト・コロニアリズム」の父)
- ヴァージニア・アップガー(医学部教授、周産期学の開祖)
- ジョージ・ギャラップ(ジャーナリズム大学院教授、世論調査、統計家)
- 呉健雄(物理学部教授、米物理学会初の女性会長、アメリカ国家科学賞(1975)、ウルフ賞(1978)、パリティーの非保存を実験で証明、マンハッタン計画参加)
- ロバート・キング・マートン(社会学部、米社会学会会長、アメリカ国家科学賞受賞、ブラック・ショールズ方程式の開発とその理論的証明でノーベル経済学賞受賞のロバート・マートン(ハーバード大学教授)は、息子である)
- ベンジャミン・グレアム(ビジネススクール教授、「バリュー投資の父」、ウォーレン・バフェットのメンター、投資理論のバイブル『証券分析』の著者、ニューヨーク金融協会理事)
- アーサー・バーンズ(経済学部教授、CEA委員長(1953~56)、米経済学会会長(1959)、FRB議長(1970~78)、西ドイツ大使(1981~85))
- ジョン・ベイツ・クラーク(経済学部教授、米国経済学会創設者の一人、ジョン・ベイツ・クラーク・メダルは2年毎に40歳以下の若手研究者のみに与えられる賞で、受賞者の大半が後にノーベル賞を受賞していることから同賞の先行指標の一つとされている)
- ジェイコブ・ミンサー(経済学部教授、「近代労働経済学の父」、ゲーリー・ベッカーと共に「人的資本」の概念を初めて導入。1989年米経済学会Distinguished Fellow、1991年シカゴ大学名誉博士号、2004年よりシカゴ大学が同士に因んでMincer Awardを創設した)
[編集] ノーベル賞受賞者
卒業生や教授陣にノーベル賞受賞者が多いことで知られ、日本初のノーベル賞受賞者湯川秀樹もコロンビア大学教授として在任中の受賞である。卒業生、教授、研究員等を含めた累計受賞者数は、2006年10月現在で81名に達する。この数は、ケンブリッジ大学の83名に次ぐ世界2位で、全米では1位である。うち卒業生は36名(*)(うち17名は教授等としても在籍)で、この数も全米1位である。特に医学賞は、受賞者総数(21名)、卒業生受賞者数(12名)とも全米1位で、物理学賞の受賞者総数(31名)、卒業生受賞者数(11名)も全米1位である。化学賞と経済学賞の卒業生受賞者数は、ともに全米2位である。1996年から2006年迄の過去10年間で15名の受賞者(うち8名が教授在任中)を輩出している(経済学賞6名、医学賞4名、化学賞2名、物理学賞2名、文学賞1名)。 (*)中退3名を除く
[編集] 平和賞
- セオドア・ローズヴェルト(1906)[大統領]
- ニコラス・バトラー(1931)[学長]
(2名)
[編集] 物理学賞
- ヘンドリック・ローレンツ(1902)
- ヴィルヘルム・ヴィーン(1913)
- マックス・プランク(1918)
- ロバート・ミリカン(1923)
- エンリコ・フェルミ(1938)
- イジドール・イザーク・ラービ(1944)
- 湯川秀樹(1949)
- ポリカプ・クッシュおよびウィリス・ラム(1955)
- 李政道(1957)
- マリア・ゲッパート=メイヤー(1963)
- チャールズ・タウンズ(1964)[アメリカ国家科学賞(1982)]
- ジュリアン・シュウィンガー(1965)[アメリカ国家科学賞(1964)]
- ハンス・ベーテ(1967)
- マレー・ゲルマン(1969)
- レオン・クーパー(1972)
- J.レインウォーターおよびアーゲ・ニールス・ボーア(1975)
- 丁肇中(サミュエル・ティン)(1976)
- アーノ・ペンジアス(1978)
- スティーヴン・ワインバーグ(1979)「アメリカ国家科学賞(1991)]
- ヴァル・フィッチ(1980)[アメリカ国家科学賞(1993)]
- アーサー・ショーロー(1981)
- カルロ・ルビア(1984)
- レオン・レーダーマン[アメリカ国家科学賞(1965)、ウルフ賞(1982)、エンリコ・フェルミ賞(1992)]、メルヴィン・シュワーツ、ジャック・シュタインバーガー[アメリカ国家科学賞(1988)](1988)
- ノーマン・ラムゼー(1989)
- マーチン・パール(1995)[ウルフ賞(1982)]
- H. L. シュティルマー(1998)
- ジョン・C・マザー(2006)
(31名)
[編集] 化学賞
- アーヴィング・ラングミュア(1932)
- ハロルド・ユーリー(1934)[アメリカ国家科学賞(1964)]
- ジョン・ノースロップ(1946)
- ウィラード・リビー(1960)
- ウィリアム・スタイン(1972)
- ロアルド・ホフマン(1981)[アメリカ国家科学賞(1983)]
- ハーバート・ハウプトマン(1985)
- シドニー・アルトマン(1989)
- ウィリアム・ノールズ(2001)
- ロバート・グラッブス(2005)
(10名)
[編集] 生理学・医学賞
- トーマス・ハント・モーガン(1933)
- ハーマン・J・マラー(1946)
- エドワード・カルビン・ケンダル(1950)
- A.F.クルナン及びD.W.リチャーズ(1956)
- ジョシュア・レダーバーグ(1958)[アメリカ国家科学賞(1989)]
- コンラート・ブロッホ(1964)[アメリカ国家科学賞(1988)]
- ジョージ・ワルド(1967)
- サルバドール・エドワード・ルリア(1969)[アメリカ国家科学賞(1991)]
- コンラート・ローレンツ(1973)
- バルチ・ブランバーグ及びダニエル・カールトン・ガジュセック(1976)
- ダニエル・ネーサンズ(1978)
- バルフ・ベナセラフ(1980)
- スネ・ベリストローム(1982)
- ハロルド・ヴァーマス(1989)[アメリカ国家科学賞]
- エドワード・ドナル・トーマス(1990)
- ルイ・イグナロ(1998)
- エリック・カンデル(2000)[アメリカ国家科学賞]
- リチャード・アクセル及びリンダ・バック(2004)
(21名)
[編集] 文学賞
- ヨシフ・ブロッキー(1987)
- ナディン・ゴーディマー(1991)
- デレック・ウォルコット(1992)
- オルハン・パムク(2006)
(4名)
[編集] 経済学賞
- サイモン・クズネッツ(1971)[米経済学会会長(1954)、Richard T.Ely Lecture(1976)、Francis A.Walker Medal(1977)]
- ケネス・アロー(1972)〔ジョン・ベイツ・クラーク賞(1957)、米経済学会会長(1973),Richard T.Ely Lecture(1994)、アメリカ国家科学賞(2004)]
- ミルトン・フリードマン(1976)[ジョン・ベイツ・クラーク賞(1951)、米経済学会会長(1973)、アメリカ国家科学賞(1988)]
- ジョージ・スティグラー(1982)[米経済学会会長(1964)、Richard T.Ely Lecture(1981)]
- ロバート・ソロー(1987)[ジョン・ベイツ・クラーク賞(1961)、Richard T.Ely Lecture(1973)、米経済学会会長(1979)、アメリカ国家科学賞(1999)]
- ゲーリー・ベッカー(1992)[ジョン・ベイツ・クラーク賞(1967)、米経済学会会長(1987)、アメリカ国家科学賞(2000)]
- ロバート・フォーゲル(1993)[米経済学会会長(1998)]
- ウィリアム・ヴィックリー(1996)[米経済学会会長(1992)]
- ロバート・マートン(1997)
- ロバート・マンデル(1999)[米経済学会Distinguished Fellow(1996)]
- ジェームズ・ヘックマン(2000)[ジョン・ベイツ・クラーク賞(1983)]
- ジョセフ・スティグリッツ(2001)[ジョン・ベイツ・クラーク賞(1979)]
- エドムンド・フェルプス(2006))[米経済学会Distinguished Fellow(2000)]
(13名)
[編集] 主な出身者
[編集] 行政・官界
- アレクザンダー・ハミルトン(初代財務長官、10ドル紙幣に肖像が描かれている、建国の父の一人、弁護士)
- ロバート・リビングストン(国務長官、独立宣言起草者の一人、ルイジアナ買収の交渉を行った、建国の父の一人、弁護士)
- セオドア・ルーズベルト(第26代大統領、ノーベル平和賞受賞、弁護士)
- フランクリン・ルーズベルト(第32代大統領、10セント硬貨に肖像が描かれている、弁護士)
- ドワイト・アイゼンハワー(学長、第34代大統領)
- ダニエル・トンプキンス(第6代副大統領、ニューヨーク州知事、弁護士)
- ハミルトン・フィッシュ(国務長官)
- ウィリアム・ウッディン(財務長官、FDR政権)
- ブレント・スコウクロフト(国家安全保障問題担当大統領補佐官:レーガン政権)
- ステファン・フリードマン(大統領主席経済顧問、ゴールドマン・サックス会長:ブッシュ政権)
- ジョージ・ステファノポロス(大統領上級政治顧問、TVコメンテーター:クリントン政権)
- マデレーン・オルブライト(米国初の女性国務長官:クリントン政権)
- フランシス・パーキンス(米国初の女性大臣、労働長官:フランクリン・ルーズヴェルト政権)
- ジーン・カークパトリック(米国初の女性国連大使、大統領自由勲章受賞:レーガン政権)
- ハロルド・ブラウン(国防長官、カリフォルニア工科大学学長)
- アラン・グリーンスパン(米連邦準備制度理事会議長)
- アレクサンダー・ヘイグ(国務長官:レーガン政権)
- ジョージ・テネット(CIA長官:ブッシュ政権)
- マイケル・アマコスト(駐日米国大使、ブルッキングス研究所所長)
[編集] 法曹界
- ジョン・ジェイ(初代最高裁判所主席判事、国務長官、ニューヨーク州知事、建国の父の一人)
- ハーラン・フィスク・ストーン(最高裁判所主席判事)
- チャールズ・エバンズ・ヒューズ(最高裁判所主席判事)
- ウィリアム・ダグラス(最高裁判所判事)
- ベンジャミン・ネーサン・カードーゾ(最高裁判所判事)
- スタンレー・フォーマン・リード(最高裁判所判事)
- サミュエル・ラッチフォード(最高裁判所判事)
- ルース・ベーダー・ギンズバーグ(最高裁判所判事、女性判事として史上二人目)
- コンスタンス・ベーカー・モトリー(黒人女性として米国初の連邦裁判所判事、ニューヨーク州上院議員)
- ジョン・ウィリアム・スターリング(シャーマン&スターリング創設者)
- キャロライン・ケネディ(ジョン・F・ケネディ元大統領の長女、JD取得)
- カリーナ・ゴア・シフ(アル・ゴア元副大統領の娘、JD取得)
[編集] 政界
- グーべナー・モリス(ニューヨーク州選出上院議員、合衆国憲法起草者の一人、セントの単位を導入した、建国の父の一人)
- バラック・オバマ -(アメリカ合衆国上院議員、イリノイ州、アフリカ系として初のHarvard Law Journal編集長を務めた。民主党)
- ジェイコブ・ジャヴィッツ(合衆国上院議員、ニューヨーク州、共和党)
- ジャッド・グレッグ(合衆国上院議員、ニューハンプシャー州、共和党)
- マイク・グレーヴェル(合衆国上院議員、アラスカ州、民主党)
- フランク・ローテンバーグ(合衆国上院議員、ニュージャージー州、民主党)
- スレード・ゴートン(合衆国上院議員、ワシントン州)
- ハリソン・ウィリアムズ(合衆国上院議員、ニュージャージー州)
- ウェイン・モース(合衆国上院議員、オレゴン州)
- クリフォード・ケース(合衆国上院議員、ニュージャージー州)
- リスター・ヒル(合衆国上院議員、アラバマ州)
- ルーク・リー(合衆国上院議員、テネシー州)
- アルヴァ・アダムス(合衆国上院議員、コロラド州)
- シャーリー・チゾルム(黒人女性として米国初のアメリカ合衆国下院議員、連続7期当選)
- デウィット・クリントン(ニューヨーク州知事、ニューヨーク市長)
- ジョージ・パタキ - (ニューヨーク州知事、共和党)
- トマス・E・デューイ(ニューヨーク州知事、1944年と1948年の大統領選共和党指名候補)
- トマス・キーン - ニュージャージー州知事
- チャールズ・E・ヒューズ - ニューヨーク州知事
- コルゲート・ダーデン(バージニア州知事、バージニア大学学長、同校ビジネススクールの名称は、同士に因んで命名された)
- グレイ・デーヴィス(カリフォルニア州知事)
- ジェームス・マクブリーヴィ(ニュージャージー州知事)
- ロバート・ボウムル・メイナー(ニュージャージー州知事)
[編集] 学界
- ケネス・ウォルツ(カリフォルニア大学バークレー校名誉教授(国際政治)、「構造的現実主義」理論のパイオニア)
- メアリー・サープ(ソナーを使って世界初の海底地形図を作成、プレート・テクトニクス理論の証明に貢献。)
- リヴィングストン・ファランド(M.D.、コーネル大学学長)
- アースカイン・ボウルス(ノースカロライナ大学チャペルヒル校学長)
- ステファン・ジョエル・トラクテンバーグ(ジョージワシントン大学学長)
- ロバート・スターン(イェール大学建築大学院校長)
- アルフレッド・セイヤー・マハン(海洋覇権の重要性を説いた戦略家)
- ジョン・バッカス(FORTRANプログラム言語の開発者)
- ハイマン・ジョージ・リッコーヴァ-(世界初の原子力潜水艦ノーチラス号の開発(1954年)を推進した海軍提督、「米国原子力海軍の父」)
[編集] 文化・芸術
- リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタイン二世(作曲/作詞家、「サウンドオブミュージック」、「王様と私」、「オクラホマ」、「南太平洋」等のブロードウェイヒットミュージカルを手がけた)
- ピーター・アイゼンマン(建築家)
- イサム・ノグチ(彫刻家)
- エマニュエル・アックス(ピアニスト、グラミー賞受賞)
- ジョージア・オキーフ(画家)
- J.D.サリンジャー(作家)
- フェデリコ・ガルシア・ロルカ(20世紀のスペインを代表する詩人、劇作家)
- ジョセフ・ヘラー(作家、「キャッチ=22」の著者)
- バルトーク・ベーラ(作曲家、ピアニスト、民族音楽研究家)
- ジョエル・クロスニック(チェリスト、ジュリアード・ストリング・カルテットメンバー、ジュリアード音楽院チェロ学課学部長)
- ウィリアム・アイリッシュ(推理作家)
- アイザック・アジモフ(作家、生化学者)
- ポール・オースター(小説家、詩人)
- ジャック・ケルアック(作家、ビート・ジェネレーションの開祖)
- アレン・ギンズバーグ(詩人)
- トニー・クシュナー(劇作家、ピューリッツアー賞受賞)
- ノーマン・ポドレツ(思想家、著述家、大統領自由勲章受賞)
- エリカ・ジョング(作家)
- ロバート・シルヴァーバーグ(作家)
- ロジャー・ゼラズニイ(作家)
- アート・ガーファンクル(シンガーソングライター、サイモンとガーファンクル)
- ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ(映画監督、脚本家、制作者)
- ブライアン・デ・パルマ(映画監督)
- ミロシュ・フォアマン(映画監督)
- キャサリン・ビグロー(映画監督)
- アンソニー・パーキンス(俳優)
- ジェームズ・キャグニー(俳優)
- ブライアン・デネヒー(俳優)
- ベン・スタイン(俳優)
- アンナ・パキン(女優、アカデミー助演女優賞受賞)
- ユマ・サーマン(女優、モデル)
- マギー・ギレンホール(女優)
- ジュリア・スタイルズ(女優)
- ファムケ・ヤンセン(女優、モデル)
- ヴァネッサ・カールトン(歌手)
[編集] 実業界
- ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハザウェイ会長、伝説的な投資家、経済誌フォーブス長者番付第2位、「オマハの賢人」の異名を持つ)
- ヘンリー・クラヴィス(KKR 創設パートナー)
- アーサー・ザルツバーガー(ニューヨーク・タイムズ 社主)
- ベンジャミン・ローゼン(コンパックコンピューターの創業者)
- ハーマン・ホレリス(IBMの前身Tabulating Machine Companyの創業者)
- ヘンリー・カウフマン(著名市場エコノミスト、FRBエコノミスト、ソロモンブラザース副会長を経て、現在Henry Kaufman&Company社長)
- フィリップ・ドーマン(Viacom社長、パラマウント映画とMTV Networksの親会社)
- サミュエル・ローゼン(20世紀フォックス会長)
- ウルフガング・バーンハード(フォルクスワーゲン会長)
- ジョージ・メイシー(Macy's Department Store創業者)
- リチャード・スミス(ニューズウィーク社社長)
- ダグラス・マコーキンデール(ガネット社会長)
- ウィリアム・ウォルドーフ・アスター(アスター財閥の総帥John Jacob Astorの息子、イタリア大使、Wardorf Astoria Hotelは、彼の名前からきている)
- ルイス・ヴィラー・ハインツ(H.J.Heinz Companyのオーナー)
[編集] スポーツ
- ルー・ゲーリック(プロ野球選手、ニューヨーク・ヤンキース)
- ウィリアム・ミリガン・スローン(アメリカオリンピック委員会の創設者)
- デヴィッド・スターン(NBAコミッショナー)
- ロバート・クラフト(Kraft Group会長、NFLニューイングランド・ペイトリオッツのオーナー)
- アラン・コーエン(Madison Square Garden Corporation CEO/会長、NBAボストン・セルティックスのオーナー)
- ブルース・ラトナー(NBAニュージャージー・ネッツのオーナー)
- マーク・アタナシオ(MLBミルウォーキー・ブリュワーズのオーナー)
- ランドルフ・ラーナー(MBNA銀行CEO、NFLクリーブランド・ブラウンズ及びAston Villa Football Clubのオーナー)
[編集] 国際的著名人
- 胡適(哲学者、教育家、口語体を文学に導入する運動を展開し「中国文学ルネッサンスの父」と称された。駐米大使、北京大学学長等を勤めた)
- 顧維鈞(外交総長、国務総理、国際司法裁判所判事、国際連盟主席代表、各国の大使、パリ講和会議、ワシントン会議、関税会議等の中国全権代表の要職を歴任した)
- ビームラーオ・アンベードカル(インド憲法の父、初代法務大臣、インド建国の父の一人、カースト制度の改革者、弁護士)
- ブトロス・ブトロス=ガーリ(国連事務総長)
- ミヘイル・サアカシュヴィリ(グルジア共和国大統領、弁護士)
- ハーフィズッラー・アミーン(アフガニスタンの第2代大統領)
- マレック・ベルカ(ポーランド首相、経済学者)
- サリム・アーメド・サリム(タンザニア首相)
- ハンス・ブリックス - スウェーデンの政治家
- 李禄(天安門事件の学生指導者の一人、BA、JD、MBAを同時に取得)
[編集] 日本人
- 鳩山和夫(外務次官、衆議院議員、東京大学法学部教授、早稲田大学総長)
- 千田正(参議院議員、岩手県知事)
- 相馬永胤(専修大学創立者、初代学長、東京弁護士会副会長、判事、衆議院議員)
- 星一(星薬科大学創立者、星製薬創業者、衆議院及び参議院議員、作家星新一の父、野口英世のパトロンとしても知られる)
- 明石康(国連事務次長)
- 古川元久(大蔵省を経て衆議院議員、民主党)
- 三ツ矢憲生(運輸省を経て衆議院議員、自民党)
- 御法川信英(秋田銀行を経て衆議院議員、自民党)
- 茂木友三郎(キッコーマン株式会社代表取締役会長、経済同友会副代表幹事、コロンビア大学理事)
- 立石信夫(オムロン株式会社相談役、元経済同友会副代表幹事、元コロンビア大学理事)
- 柳沢桂子(研究者、ジャーナリスト、三菱化成生命科学研究所)
- 神保哲生(ジャーナリスト)
- 佐藤ゆかり(衆議院議員、自民党)
- 高橋和夫(放送大学教養学部助教授、中東研究)
- 三井マリ子(女性政策研究家)
[編集] 世界とコロンビア大学
ニューヨーク市という世界的なコスモポリス(人的、情報、文化交流のセンター)に位置する大学として、米国でも最も国際化が進んだ大学の一つである。歴史的に多くの海外出身の学者、研究者、留学生を受け入れてきた伝統を有する。2005年9月現在の海外出身の学者、研究者、留学生の総数は、7,556名(うち留学生比率23%)に達し、この数は、全米の大学で4位に位置する。海外出身(150カ国)の教授・研究員の出身国上位5カ国は、中国、日本、ドイツ、フランス、韓国で、留学生のそれは、中国、韓国、カナダ、インド、日本である。学術的にも、国際分野に強みを有しており、2007年US News&World Report: America's Best Graduate Schools Rankingsで、国際法(2位)、国際経済(2位)、国際政治(3位)にランクされている。また、フィナンシャル・タイムズのEMBA Rankings 2006では、ビジネススクールのGlobal Executive MBA Program(ロンドン・ビジネススクールとの共同プログラム)が世界2位にランクされている。また、上海交通大学のAcademic Ranking of World Universities 2006では、世界7位にランクされている。
- 地域研究
7つの地域研究所と12のリサーチセンターで、全世界をカバーしており、この数は、全米最多である。中でも、Harriman Institute(ロシア研究所)は、米国最古且つ最大規模であり、Weatherhead East Asian Institute(東アジア研究所)と共に、世界的にもトップ水準を誇る。
- World Leadership Forum
毎年、9月、国連総会が開催されるタイミングを利用して、同総会に参加する各国の大統領、首相、外相等をキャンパスに招待して、シンポジウムを開催している。
[編集] メディアに登場したコロンビア大学
- 映画「卒業」の主人公ベン(ダスティン・ホフマン演じる)は、コロンビア卒業生。テーマソングの「ミセス・ロビンソン」は、サイモン&ガーファンクルが作詞・作曲したもの。ちなみにアート・ガーファンクルは本物のコロンビア卒業生。
- 映画「いちご白書」(小説「いちご白書」に基づく)の主人公は、コロンビアの学部生。
- 映画「マラソンマン」の主人公ベーブ(ダスティン・ホフマン演じる)は、コロンビアで歴史学専攻の大学院生。
- 映画「ゴーストバスターズ」の主人公(ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス演じる)は、コロンビア大学「超心理学部」をクビになった元研究者である。
- 映画「スパイダーマン」のスパイダーマンは、コロンビアの学部生。実験室で遺伝子操作を受けた蜘蛛に噛まれてスパイダーマンに変身する。
- 映画「クイズ・ショー」(実話に基づく)の主人公は、実在したコロンビア英文学部教授がモデル。
- マーヴェル・コミックの「デアデビル」の主人公は、ロースクールを首席で卒業。
- TVシリーズ「ロー&オーダー」の検事ジェイミー・ロスロースクール卒。
- TVシリーズ「ザ・ソプラノズ」の メドウ・ソプラノは、コロンビア学部生。
- 映画「ザ・ロック」の主人公スタンリー・グッドスピード(ニコラス・ケイジ演じる)は、コロンビア卒。
- 映画「マンハッタン・ラプソディ」の主人公(バーブラ・ストライザンド演じる)は、コロンビア大教授。
- 映画「ルイーズに訪れた恋は…」の主人公ルイーズ・ハリントン(ローラ・リニー演じる)はコロンビア大学の職員、彼女の恋人 スコット・ファインスタウト(トファー・グレイス演じる)は大学院受験生、前夫ピーター・ハリントン( ガブリエル・バーン演じる)は物理学部教授である。
キャンパスは、その美しさと荘厳な雰囲気から多くの映画やテレビのロケに使われている。これまで33作の映画のロケに使用された。以下はコロンビア大学のキャンパスをロケに使った映画の一例である。
- レナードの朝
- エターナル・サンシャイン
- 世界中がアイ・ラヴ・ユー
- ハンナとその姉妹
- K-PAX
- 愛についてのキンゼイ・レポート
- マルコムX
- マンハッタン
- モナリザ・スマイル
[編集] その他
- ロバート・サーマン教授(インド/チベット仏教研究)は、米国人初のチベット仏教僧の資格者で、彼の娘は、女優のユマ・サーマンである。
- アラスカ州のコロンビア氷河とコロラド州のマウント・コロンビアは、コロンビア大学の名称から命名された。
- MGM映画のライオンは、1928年、当時の副社長(Journalism School在籍)がコロンビア大学のマスコットからヒントを得て、採用した。
- メディカル・スクールの学生ラウンジには、ラフマニノフが使っていたとされるグランドピアノがある。
- モーニングサイド・キャンパスの地下にトンネル網が張巡らされており、各建物が地下で繋がっているとの噂がある。
- リバーサイド・パーク内のグラント将軍の墓には、将軍の愛馬も埋葬されている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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