ジョン・ベイツ・クラーク賞
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ジョン・ベイツ・クラーク賞(John Bates Clark Medal)は、1947年以降アメリカ経済学会が隔年で授与している経済学賞である。賞の名前は、アメリカにおける近代経済学の創始者ともいわれるジョン・ベイツ・クラークにちなむ。対象となるのは40歳以下のアメリカの経済学者であり、生涯に一度しか受賞できない。
第1回受賞者のポール・サミュエルソン以下、ミルトン・フリードマン、ロバート・ソロー、比較的最近の例ではジョセフ・E・スティグリッツ、ジェームズ・ヘックマンといった面々が、この賞の受賞後にノーベル経済学賞を受賞しているため、数ある経済学賞の中でも最もノーベル賞に近い賞といわれることもある。経済学における最高の賞の一つである。
[編集] 受賞者一覧
名前のあとのカッコはノーベル経済学賞の受賞年
- 1947年- ポール・サミュエルソン (1970年)
- 1949年- ケネス・E・ボールディング
- 1951年- ミルトン・フリードマン (1976年)
- 1953年- 受賞者なし
- 1955年- ジェームズ・トービン (1981年)
- 1957年- ケネス・アロー (1972年)
- 1959年- ローレンス・クライン (1980年)
- 1961年- ロバート・ソロー (1987年)
- 1963年- w:Hendrik S. Houthakker
- 1965年- ツヴィ・グリリカス
- 1967年- ゲーリー・ベッカー (1992年)
- 1969年- w:Marc Leon Nerlove
- 1971年- w:Dale W. Jorgenson
- 1973年- w:Franklin M. Fisher
- 1975年- ダニエル・マクファデン (2000年)
- 1977年- w:Martin S. Feldstein
- 1979年- ジョセフ・E・スティグリッツ (2001年)
- 1981年- マイケル・スペンス (2001年)
- 1983年- ジェームズ・ヘックマン (2000年)
- 1985年- w:Jerry A. Hausman
- 1987年- w:Sanford J. Grossman
- 1989年- w:David M. Kreps
- 1991年- ポール・クルーグマン
- 1993年- ローレンス・サマーズ
- 1995年- w:David Card
- 1997年- w:Kevin M. Murphy
- 1999年- w:Andrei Shleifer
- 2001年- w:Matthew Rabin
- 2003年- スティーブン・レビット
- 2005年- w:Daron Acemoglu
[編集] 関連項目
- 日本経済学会が授与している経済学賞
- 中原賞
- 石川賞 (2006年度から)