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銀河英雄伝説の用語一覧 - Wikipedia

銀河英雄伝説の用語一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

銀河英雄伝説の用語一覧(ぎんがえいゆうでんせつのようごいちらん)は、田中芳樹の小説、およびそれを原作としたアニメ『銀河英雄伝説』に登場する、架空の用語の一覧である。

目次

[編集] 概要

原則としてオリジナルの用語を解説しているが、一般的に使用されている用語も、原作に記述された内容に関連して説明の必要ありと思われる者については項目を設けて解説している。原作/アニメ/コミック/ゲームなどで意味合いが異なる場合は、その都度解説を加えている。


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] 事件・出来事

作品中における事件・出来事の用語について、時系列順に挙げる。なお、本編における個別の戦い・戦争名については銀河英雄伝説の戦役一覧の項を参照の事。

[編集] 13日戦争
または「13日間戦争」。西暦2039年に勃発した、北方連合国家(ノーザン・コンドミニアム)と三大陸合州国(ユナイテッド・ステーツ・オブ・ユーラブリカ)による全面核戦争。いわゆる第3次世界大戦に相当するものと思われる。

[編集] 90年紛争
上記の13日(間)戦争の後、2129年の地球統一政府樹立まで続いた戦乱。これらにより地球人口は10億人前後まで激減した。

[編集] ラグラン・シティー事件
または「ラグラン市事件」。西暦2690年5月14日、シリウス星系第6惑星ロンドリーナの主要都市ラグランシティーにおいて発生した、地球軍による略奪虐殺事件。別名「染血の夜(ブラッド・ナイト)」。ラグラングループを生み出すきっかけとなった。アロー戦争に於ける英仏軍の円明園略奪・放火事件を基にしている。

[編集] 長征1万光年
アーレ・ハイネセンら帝国を脱出した共和主義者達の、自由惑星同盟建国までの苦難の旅程の呼称。一般的には帝国暦164年に共和主義者がイオン・ファゼカス号でアルタイル星系を脱出し、同218年にバーラト星系を発見するまでの道程を示す。毛沢東長征を基にしている。

[編集] クロプシュトック事件
帝国暦486年3月、ブラウンシュヴァイク公爵のパーティーで発生した爆弾テロ及びその後の討伐部隊の派遣までの総称。爆弾テロにはラインハルトも巻き込まれたが軽傷で済んだ。この時にメックリンガーと知り合っている。犯人のウィルヘルム・フォン・クロプシュトック侯爵は領地の惑星に逃亡、ブラウンシュヴァイクを長とした討伐部隊と交戦した。勝利したブラウンシュヴァイクの討伐部隊は、軍規を無視してクロプシュトック領で虐殺と略奪を繰り広げたが、それを見たオブザーバー(軍事顧問)役のミッターマイヤーがブラウンシュヴァイクの縁者を銃殺し、それがきっかけとなってミッターマイヤーとロイエンタールがラインハルトの陣営に加わる事になる。なお、アニメ版で時系列が変わっている。

[編集] スタジアムの虐殺
宇宙暦797年6月22日、ハイネセン・スタジアムで開催されていた無許可の政治集会に救国軍事会議からクリスチアン大佐(及び3,000人の武装兵)が乗り込み、ジェシカ・エドワーズを撲殺した。それがきっかけとなって暴動が発生し、武装兵が襲われながらビーム・ライフルを乱射。死者は市民20,000人、兵士1,500人にのぼった。この一件で救国軍事会議は人心を失うに至った。

[編集] ヴェスターラントの虐殺
帝国暦488年8月、惑星ヴェスターラントに核攻撃が加えられ、200万人の住民が虐殺された事件。攻撃は甥のシャイド男爵を民衆の叛乱によって殺されたブラウンシュヴァイク公爵が命じ、事前にそれを知ったラインハルトオーベルシュタインの進言で黙認した(原作小説では明確に黙認しているが、アニメではラインハルトが迷っている様子をみてオーベルシュタインが時間を偽り、実行を手助けした形になっている)。これによってリップシュタット連合軍は民心を失い、相対的にラインハルトの支持が高まったが、キルヒアイスが死ぬ遠因にもなった。

[編集] キュンメル事件
新帝国暦1年7月6日、皇帝となったラインハルトがヒルダの従姉弟であるハインリッヒ・フォン・キュンメルの屋敷に行幸(ラインハルトの即位後初の行幸)して発生したテロ事件。ラインハルトに対してコンプレックスを抱いていたと思われるキュンメルが地球教と手を組み、悪名を被る覚悟で爆発物による恫喝を加えたが失敗し(元々初めからラインハルトを恐怖させたかっただけという説もある)、病弱だったキュンメルは親衛隊長キスリングのタックルを受けその場で死亡。隠れていた地球教徒もラインハルト襲撃に失敗して射殺された。オーディンの地球教支部はケスラーが指揮する憲兵隊によって即時制圧され、後日の御前会議では地球教本部の討伐ワーレンに命じられた。

[編集] 大親征
皇帝となったラインハルト自身による同盟領への侵攻。第2次ラグナロック作戦及び回廊の戦いを合わせた総称。

[編集] グエン・キム・ホア広場事件
または「9月1日事件」。新帝国暦2年(宇宙暦800年)9月1日、惑星ハイネセンのグエン・キム・ホア広場で開催された旧同盟の関係者による合同慰霊祭で起こった騒乱。当初は穏便な態度をとっていた市民が、警備を担当していた帝国軍に対して次第に険悪な様子を表し、14時6分に最初の投石が行われ、そこから暴動が広がった。市民4,840人が死亡、50,000人が重軽傷を負った。帝国軍兵士も118人が死亡した。なお、負傷/拘禁された者の中にシドニー・シトレ退役元帥がいた。

[編集] ウルヴァシー事件
新帝国暦2年10月7日、ロイエンタールの要請で新領土の視察に訪れていたラインハルトが襲撃され、ロイエンタールの叛乱を誘発した事件。グリルパルツァーの捜査によって地球教の仕業だと判明したが、出世欲にかられたグリルパルツァーがこの調査結果を秘匿して裏切りを企み、叛乱を後押しするに至った。この事件でルッツがラインハルトの脱出を助けるため犠牲となった。

[編集] オーベルシュタインの草刈り
新帝国暦3年3月21日から同月末まで、オーベルシュタインがハイネセンで旧同盟の要人約5000人(ムライ、ホアン・ルイ、パエッタ、オリベイラなどを含む)を逮捕/収監した事件。これが他の提督との軋轢を生み、帝国軍内に対立が生じた。

[編集] ラグプール事件
新帝国暦3年4月16日深夜、「オーベルシュタインの草刈り」で旧同盟の要人が収監されていたラグプール刑務所で発生した暴動。鎮圧にあたった帝国軍の指揮系統の乱れと入手先不明の銃によって混乱が拡大し、翌17日9時40分の鎮圧までに、オリベイラパエッタを含む多数の死者を出したが、ムライ及びロイエンタールに拘禁されていたシトレは負傷で済んだ。

[編集] 柊宮(シュテッヒパルム・シュロス)炎上事件
新帝国暦3年5月14日に発生した、地球教の残党による仮皇宮襲撃事件。皇妃となっていたヒルダとラインハルトの姉アンネローゼが襲われた。ケスラーの活躍により襲撃犯は鎮圧されたが、妊娠していたヒルダが産気づいた様子をみせ、その夜男子を出産した。また、この事件の後、ヒルダの近侍を務めるマリーカがケスラーに接近し、2年後に結婚した。

[編集] ルビンスキーの火祭り
新帝国暦3年6月13日20時、逮捕されたまま入院していたルビンスキー生命維持装置を外す自殺の形で死亡し、デス・スイッチが作動してハイネセン・ポリスの各所が爆発/炎上した事件。旧同盟の最高評議会ビルの倒壊を初め、その後の3日間で市街の1/3が焼失した。死者と行方不明者は5,000人以上。被災者はその500倍。後日、逮捕されたドミニク・サン・ピエールの証言により、この事件がルビンスキーの仕業だと判明する。

[編集] 法律・条約

作品中における法律・条約名について、時系列順に挙げる。

[編集] 劣悪遺伝子排除法
帝国暦9年、ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムによって発布された法律。優生学的思想に基づき、知的能力や身体機能に異常がある者、或いは学習/労働意欲が希薄な者が遺伝的に劣悪であると定義した上で、その遺伝子の存続を抑制するというもの。特に去勢ロボトミー手術による安楽死など極端と言われる方法が実行された。
この種の発想の致命的な欠陥として、その社会体制の意思決定をつかさどる者(政治家や貴族、財閥等)及びその親族や知人に、同法の提言者が唱えるところの「遺伝子の劣悪」が認められた場合、一般市民と同等の「処理」が行われず、逆にその財力と権力によって過度に保護される可能性がある、という点が挙げられる。本作に於いてもパウル・フォン・オーベルシュタインを始め、ハインリッヒ・フォン・キュンメル、モーリッツ・フォン・ハーゼ、エリザベート・フォン・プラウンシュバイク、サビーネ・フォン・リッテンハイム(エリザベートとサビーネはアニメ版のみの事例)…など、「優秀な遺伝子」を有している筈の貴族に遺伝子の問題が存在し、この点が顕在化している。(ただし、ハーゼは色盲が公になった時点で幼年学校を退学している。)
これについて「同法は「晴眼帝」マクシミリアン・ヨーゼフ2世の時代に骨抜きにされており、それ以前であればルドルフ本人の嫡子すらそうであったように彼らも抹殺されていた可能性がある」という意見もある。ただしルドルフの嫡子は障害があったと思われること自体が隠匿されており、上記の例とは一線を画すとも考えられる。

[編集] トラバース法
同盟で制定された「軍事子女福祉戦時特例法」。アニメでは「戦災孤児育英法」となっている。戦災遺児を軍人の家庭で養育する法律で、銀河帝国との戦闘状態から慢性的に生じる戦災遺児の救済と人的資源確保を目的として作られた。15歳までの養育期間中は政府から養育費が貸与される。期間終了後の進路選択は本人の自由だが、遺児が軍人或いは軍事関連の仕事に就けば養育費の返還が免除される。この法律により、ユリアン・ミンツヤン・ウェンリーの被保護者となった。

[編集] リップシュタット盟約
または「リップシュタットの密約」とも称される。ラインハルトとリヒテンラーデ公爵(帝国宰相)による枢軸体制に対抗する為、門閥貴族が結集した盟約。締結の正式な期日は判明していないが、帝国暦488年2月19日のイゼルローン要塞での捕虜交換式と貴族討伐の勅命が下った同年4月6日の間であると推定される。盟主はブラウンシュヴァイク公爵。副盟主はリッテンハイム侯爵。呼称の由来は、ブラウンシュヴァイクの別荘のあるリップシュタットの森で盟約を締結した事による。
この盟約に依って同年4月19日リップシュタット戦役が始まり(アルテナ星域会戦=ミッターマイヤー艦隊対シュターデン艦隊の戦い)、同年9月9日、占領されたガイエスブルク要塞内でラインハルト側による勝利の式典が行われている。

[編集] バーラトの和約
宇宙暦799年/帝国暦490年5月25日、帝国と同盟の間で締結された和平条約。名称は、締結が行われた惑星ハイネセンがバーラト星系に属している事による。惑星ウルヴァシーを含むガンダルヴァ星系及び回廊周辺の2つの星系の割譲、年間1兆5千億帝国マルクの安全保障税の支払、戦艦及び空母の放棄など、実質的には同盟の降伏条約とされている。同年(新帝国暦1年)11月10日のラインハルトの再宣戦で実質的に破棄された。

[編集] 冬バラ園の勅令
正式な名称は「新帝国暦2年2月20日の勅令」(新帝国暦2年=宇宙暦800年)。旧自由惑星同盟主星であった惑星ハイネセンにおいて銀河帝国皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラムによりなされた勅令。通称は布告の場所が国立美術館敷地内の冬バラ園であった事に由来している。この勅令によって自由惑星同盟は政体として消滅し、273年の歴史に幕を下ろした。また同時に帝国において初めて自由惑星同盟が国家として承認された(それまでは「辺境の叛徒」「自由惑星同盟を僭称する叛徒ども」と呼称され、国家として認められていなかった。ただし一旦は締結されたバーラトの和約で、自由惑星同盟の名称と主権の存続だけは帝国の同意によって保障されていた)。

[編集] 呼称

作品中に登場する固有の名称・呼称について、五十音順に挙げる。

[編集] アウグストの注射針
ゴールデンバウム王朝第14代皇帝アウグスト2世が好んだ処刑道具。

[編集] アルテミスの首飾り
「処女神(アルテミス)の首飾り」とも記述される。自由惑星同盟の首都星ハイネセンの軌道上に配備された、12個の攻撃衛星からなる全自動防空システム。救国軍事会議によるクーデターを鎮圧するため、ハイネセンに迫ったヤン艦隊によって全て破壊された。アニメでは、カストロプ動乱においてフェザーン資本による同型が登場(道原かつみの漫画版では代わりに反射衛星砲が登場している)。
ヤンによれば性能は「物理的には障害にならない」程度らしい。実際原作の小説ではその威力が発揮される場面はなく、アニメのカストロプ動乱の設定で確認できるのみである(シュムーデ提督率いる討伐軍が全滅させられている)。

[編集] 距離の防壁
自由惑星同盟建国の功労者、グエン・キム・ホアが帝国に対する国防政策を問われて答えた言葉。帝国本土から遠く離れていること自体が帝国の侵攻時の兵站維持を難しくさせるという意味。

[編集] 軍務省にとって涙すべき40分
宇宙暦745年(帝国暦436年)12月11日18時10分~18時50分、第2次ティアマト会戦において、帝国軍がブルース・アッシュビー率いる同盟軍に蹂躙され多大な犠牲を強いられた事を指す。将官の戦死者は約60名で、帝国軍はこの40分で被った損失を回復するのに、その後10年を必要とした。

[編集] 黄金獅子旗(ゴールデンルーヴェ)
ローエングラム王朝で採用された帝国軍旗。真紅地に黄金の獅子を配している。

[編集] シュワルツ・ランツェンレイター(黒色槍騎兵艦隊)
所属する全ての艦艇を一色で塗装した帝国軍の艦隊。艦隊司令官は帝国軍の「呼吸する破壊衝動」と称される、フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト。攻勢にきわめて強い精鋭部隊で、ビッテンフェルトの猛将ぶりと合わせて驚異的な破壊力を誇る。しかし守勢に弱く、反撃され致命的な損害をこうむることもあり、アムリッツァ会戦ではヤンを含む同盟軍の残存艦隊を取り逃がすきっかけとなった。とはいえ、この艦隊の攻撃を受け流し反撃に転じることが出来た艦隊は、ヤン艦隊を含め数少ないことも事実である。またアニメ版では、この艦隊に所属する戦艦はすべて高速戦艦であり、機動力と打撃力に優れる様を視覚的にも確認できる。
回廊の戦いの終結後にファーレンハイト艦隊の残存部隊を編入し、彼らの通常戦艦も黒で塗装された。旧ファーレンハイト艦隊の将兵はビッテンフェルトに不満を持っており、これが第2次ランテマリオ会戦で黒色槍騎兵艦隊の崩壊の危機の原因となった。しかしビッテンフェルトの強引とも言える叱咤と旧ファーレンハイト艦隊の分艦隊司令官だったホフマイスターを初めとする彼らの意気込みで危機を乗り越えてしまった。
また、セガサターン版ゲームではビッテンフェルトの艦隊に巡航艦を加えれば黒に塗装された巡航艦を見ることが出来る。余談であるが声優の野田圭一が最初艦隊名の読み方に戸惑った。

[編集] 双頭の蛇
ランテマリオ星域会戦において、ラインハルトが採った戦術の名称。移動能力の高い艦隊を縦列行進させて、敵に各個撃破を意図させ、いずれかの艦隊が敵と交戦を開始したら、他の艦隊が敵の左右から半包囲して攻撃するというものであり、敵に対して圧倒的に多い戦力を揃える事が実行の条件となる。
元の出典は中国兵法書孫子」の「常山の蛇」で、頭を打てば尾が襲い、尾を打てば頭が襲い、胴を打てば頭と尾が襲う蛇を指す。孫子は軍隊をこのように動かすのが戦上手の戦い方と説いている。

[編集] 第13艦隊
アスターテ会戦でほぼ全滅した第4/第6艦隊の残存部隊に新規の勢力を加えて結成された艦隊。結成時の兵力は艦艇数約6,400隻/将兵約70万人(通常艦隊の約半分)。艦隊司令官はヤン・ウェンリー。最初の任務はイゼルローン要塞の攻略。この任務が成功した後、同じくアスターテ会戦で損害を出していた第2艦隊と合流する形で一個艦隊に昇格。同盟軍の帝国領侵攻の後に、半数が脱出に成功した第10艦隊も合流して「イゼルローン駐留艦隊(ヤン艦隊)」となる。

[編集] 血のローラー
クロプシュトック侯爵家の開祖アルブレヒトが内務尚書の時期に行った共和派の粛清・虐殺の総称。

[編集] 雷神の鎚
別名「トゥールハンマー」、アニメ版では「トール・ハンマー」と呼称/発音されている。イゼルローン要塞の要塞主砲。出力9億4200万メガワットビーム砲で、射程距離は拡散の度合いによって異なると思われるが、第六次イゼルローン攻防戦では6.4光秒が射程外と記述されている。アニメ版では、要塞外壁である流体金属パラボラアンテナ状の鏡面に変化させ、そこから照射する構造になっている。

[編集] 730年マフィア
宇宙暦730年の同盟軍士官学校卒業生に優秀な人材が多かったことから付いた名称。ブルース・アッシュビーアルフレッド・ローザス、ヴィットリオ・ディ・ベルティーニ、ファン・チューリン、フレデリック・ジャスパー(マーチ・ジャスパー)、ジョン・ドリンカー・コープ、ウォリス・ウォーリックバロン・ウォーリックの七人。

[編集] ビッグ・シスターズ
シリウス戦役の前後に存在していた、地球の旧体制を経済的に支えていた巨大企業群。この処遇を巡ってタウンゼントとフランクールが対立した事が、ラグラン・グループ崩壊のきっかけとなった。

[編集] 黒旗軍(ブラック・フラッグ・フォース)
ラグラン・グループのフランクールが組織を確立して総司令官に就任した反地球戦線の実戦組織。ヴェガ星域会戦に於いて地球軍に勝利したのをキッカケとし、それ以降84回の戦闘全てに勝利した。

[編集] 門閥貴族
「門閥」とは「名門」と同義だが、本作に登場する門閥貴族は、ゴールデンバウム朝銀河帝国における貴族階級の中でも、さらに限られた支配層を指す。血縁或いは縁故による排他的な結束を特徴とし、帝国の政治や経済を支配し搾取する事を生業としているが、本人達は自分達の血統と隆盛が帝国の為になると本気で信じ込んでおり、それに反する存在に大きな嫌悪と憎悪を抱いている。爵位の有無、当主となれるかどうかがかなり重要性を持っていることが読み取ることができる。

[編集] ヤン艦隊
同盟軍イゼルローン要塞駐留機動艦隊の通称。その名の由来は、艦隊司令官がヤン・ウェンリーであったため。同盟軍の帝国領侵攻の後、半減した第10艦隊が第13艦隊に合流して誕生した。同盟建国以来、艦隊名称に個人名を冠することはなかったのだが、同盟軍の弱体化が進む中でヤンの名声を最大限に利用すること考えた軍上層部の思惑があったと考えられる。しかし、政治勢力からは軍閥化の疑いを持たれることとなる。
この艦隊には「バーラトの和約」後もヤンに付き従った人物が多く、その者たちは「ヤン・ファミリー」と呼ばれる。同盟から袂を分かった後は「ヤン・イレギュラーズ(ヤン非正規軍)」と称した。

[編集] ラグラン・グループ
地球の支配体制を打倒したシリウス政府の立役者パルムグレン、タウンゼント、フランクール、チャオの4人をこう呼ぶ。4人全員がラグラン・シティー事件における地球軍の悪行の被害者であり、地球政府打倒を決意した契機となった事にちなむ。

[編集] 薔薇の騎士(ローゼンリッター)
同盟軍において、帝国からの亡命者の子弟で構成されている連隊の名称。同盟最強の白兵戦部隊であり、その戦闘能力は1個小隊で1個師団に匹敵すると言われる程。しかし、問題も多く、実際、戦闘中に敵と味方を取替え、帝国軍に寝返った者もいた。曰く「歴代連隊長12名のうち、4名は帝国軍との戦闘で死亡、2名は将官に昇進した後退役、あとの6名は戦闘中に帝国軍に寝返った」。(実際に第11代連隊長リューネブルクは帝国に逆亡命して登場している)
第13艦隊編入時の指揮官は、第13代連隊長ワルター・フォン・シェーンコップ(当時大佐)。その後、カスパー・リンツ、ライナー・ブルームハルトが連隊指揮官を務め(ブルームハルトは中佐のため連隊長代理)、ヤン艦隊の作戦成功に少なからず貢献した。また、余談になるが、ユリアン・ミンツは同連隊の準連隊員として、カスパー・リンツ(後の第14代連隊長)に連隊章を授与されている。シヴァ星域の会戦では、元連隊長のシェーンコップをはじめ、多くの隊員が戦死し、生き延びた隊員全員が負傷した。

[編集] 異名・渾名

作品中の登場人物の中には、その業績などからつけられた異名・渾名を持つ者がいる。人物に関する詳細については、銀河英雄伝説の登場人物一覧の項を参照。

[編集] 動くシャーウッドの森
バーミリオン星域会戦の時にヤン・ウェンリーが組織した一隊。戦いが終結した直後、メルカッツを帝国に引き渡さない為及び後日の叛乱勢力の中枢を確保する為、という2つの理由からヤンが提案し、メルカッツが受諾した。艦艇数は60隻。同行者は副官のシュナイダー、カスパー・リンツ、オリビエ・ポプラン、カーテローゼ・フォン・クロイツェル(彼女は後に存在が判明)を含め11,800人。当初はダヤン・ハーンの補給基地に潜んでいた。

[編集] エル・ファシルの英雄
ヤン・ウェンリーを称える呼び名。宇宙暦788年、惑星エル・ファシルから300万人の民間人を脱出させた功績が名称の由来。その直前、星系守備の責任者であるアーサー・リンチ少将及び幕僚が、民間人を放棄して自分達だけ脱出を試み、さらに帝国軍に拿捕されるという失態を演じた。同盟軍首脳部はそこから世間の目を逸らす為、過度とも思える程ヤンの功績を宣伝した。その結果、アニメ外伝「螺旋迷宮」に登場する「週刊プリティー・ウーマン」ではヤンが結婚したい男性No.1に選出され、宇宙暦795年の第4次ティアマト会戦(を描いた劇場版アニメ第一作)に至るも、机一杯に置かれる程のファンレターが届いている。

[編集] 糾弾者ミュンツァー
正確には「弾劾者ミュンツァー」。

[編集] 玉座の革命家
ラインハルト・フォン・ローエングラムの後世の呼び名のひとつ。主な由来は、ゴールデンバウム王朝を受け継いで帝位に就きながら、採用した行政の運用方法等が革新派に通じるものであった事から。

[編集] 芸術家提督
銀河帝国の提督であるエルネスト・メックリンガーの呼称。艦隊指揮において秀でるのみでなく、芸術分野においても卓絶した異色の提督であるため、このように呼称された。ハインリッヒ・フォン・キュンメルによって、メックリンガーはレオナルド・ダ・ヴィンチ曹操と並び賞されている。

[編集] 強精帝
ゴールデンバウム王朝第33代皇帝オトフリート4世に対する呼称。

[編集] 止血帝
ゴールデンバウム王朝第15代皇帝エーリッヒ2世に対する呼称。「流血帝」アウグスト2世の暴政を打倒し、その悪弊を取り除いた事に由来する。

[編集] 獅子帝
ラインハルト・フォン・ローエングラムの後世の呼び名のひとつ。主な由来はローエングラム王朝で採用された帝国軍旗が真紅地に黄金の獅子を配した意匠である事と、ラインハルトの外見/功績が獅子を連想させるものであった事。

[編集] 獅子の泉の七元帥
ラインハルト亡き後のローエングラム王朝を支えた元帥たち。ミッターマイヤー首席元帥以下、ミュラーワーレンメックリンガービッテンフェルトケスラーアイゼナッハの7人。ミッターマイヤーを除く6名は、ラインハルトの遺言により、摂政となったヒルダが元帥号を授与した。

[編集] 疾風ウォルフ
または「ウォルフ・デア・シュトルム」。ウォルフガング・ミッターマイヤーの異名。アムリッツァ会戦前哨戦(ビルロスト・ヤヴァンハール星域会戦)で敗走する同盟軍第9艦隊を追撃の末に追い越したことからこう呼ばれるようになった。

[編集] 白狐
ヨッフェン・フォン・レムシャイドの異名。「フェザーンの黒狐」アドリアン・ルビンスキーに対してこう呼ばれる。

[編集] 探検家提督
銀河帝国の提督であるアルフレット・グリルパルツァーの呼称。提督としてだけではなく、探検家としても名を馳せたためこのように呼称された。ただし後日の所業により、グリルパルツァーへの尊称を意味するこの用語は使用されなくなったと思われる。

[編集] 弾劾者ミュンツァー
マクシミリアン・ヨーゼフ2世の統治下で司法尚書を務めたミュンツァーの異名。ダゴン星域会戦の直後、帝国軍中将の時に、不仲のインゴルシュタットが同会戦でヘルベルト大公の補佐を務め、敗北して責任を問われた。この時、被告弁護人に指名され、指名した側の意図に反して冤罪を主張。これによって上層部から忌避され辺境に追いやられ、事実上の流刑にされた。だが6年後、マクシミリアン・ヨーゼフ2世が即位すると、その慧眼を評価されて中央に呼び戻され、司法尚書に任じられた。

[編集] 痴愚帝
ゴールデンバウム王朝第7代皇帝ジギスムント2世に対する呼称。

[編集] 沈黙提督
銀河帝国の提督であるエルンスト・フォン・アイゼナッハの呼称。日常で殆ど言葉を発しないためこのように呼称された。なお、補給艦の艦長を務めていた少佐時代は「沈黙艦長」と呼ばれていた。

[編集] 帝国軍の双璧
ウォルフガング・ミッターマイヤーオスカー・フォン・ロイエンタール。帝国軍において特に抜きん出た艦隊指揮能力を有した二提督。この双璧に匹敵するする人物は、ロイエンタールの言によると、ラインハルトキルヒアイスヤンメルカッツの4人だけである。

[編集] 鉄壁ミュラー
ナイトハルト・ミュラーの異名。または「ミュラー・デア・アイゼルンウォンド」とも。バーミリオン星域会戦において旗艦リューベックを失い、乗艦をノイシュタット→オッフェンブルフ→ヘルテンと乗り換えてもなおラインハルトの危機を救うべく奮闘した事に由来する。この時の奮闘がラインハルトに認められ、ローエングラム王朝成立後、上級大将の中で主席の序列を受けるとともに、新王朝初の新造戦艦であるパーツィバルを下賜されることとなった。敵手である処のヤン・ウェンリーも、彼を「良将」と称えている。

[編集] 同盟軍の双璧
ワルター・フォン・シェーンコップオリビエ・ポプラン(ただし帝国の双璧と異なり、その呼び方は実際にはあまり使用される機会はない)。同盟軍において圧倒的な女性遍歴を持つ2人。帝国においてはオスカー・フォン・ロイエンタールが彼らに匹敵する。

[編集] 敗軍帝
ゴールデンバウム王朝第20代皇帝フリードリヒ3世に対する呼称。彼の治世下で存在が明らかになった自由惑星同盟に対する討伐軍が、ダゴン星域会戦で大敗した事に由来する。

[編集] バロン・ウォーリック
バロンは男爵を意味する。「730年マフィア」の一人ウォリス・ウォーリックの異名。ただし自由惑星同盟には貴族制度は存在しない為、実際には男爵位は持っていない。

[編集] パン屋の2代目
チュン・ウー・チェンの渾名。

[編集] 百日帝
ゴールデンバウム王朝第22代皇帝グスタフ1世に対する呼称。生まれつき病弱で、即位後100日ほどで毒殺された事に由来する。

[編集] フェザーンの黒狐
フェザーン自治領5代目領主であるルビンスキーに対する呼称。対して「白狐」とはヨッフェン・フォン・レムシャイドの事である。

[編集] 文人提督
「芸術家提督」と同じくエルネスト・メックリンガーに対する呼称。

[編集] ぼやきのユースフ
ユースフ・トパロウルの項目を参照の事。

[編集] マーチ・ジャスパー
マーチは行進曲を意味する。「730年マフィア」の一人フレデリック・ジャスパーの異名。

[編集] 魔術師ヤン
第7次イゼルローン要塞攻防戦において、ヤン・ウェンリーが半個艦隊で難攻不落のイゼルローンを落とした時から、このように呼称される。

[編集] ミラクル・ヤン
「魔術師ヤン」と同時期に使われ始めたヤン・ウェンリーに対する呼称。

[編集] 流血帝
ゴールデンバウム王朝第14代皇帝アウグスト2世に対する呼称。

[編集] 理屈倒れのシュターデン
教官時代のシュターデンが、現実より理論を優先させる傾向にあった事から、当時学生だったミッターマイヤー達によって付けられたあだ名。ミッターマイヤーはアルテナ星域会戦でこれを実証する機会を得た。

[編集] 組織・役職

作品中に登場する組織、および政府機関・軍隊内の役職について、固有的な物を挙げる。

[編集] 宇宙艦隊司令長官
実戦部隊の中心である宇宙艦隊の長。「戦術」面における意思決定権を有する。帝国軍と同盟軍双方に存在する。帝国では元帥、同盟では元帥ないし大将が就任する。本作では大規模な会戦では旗艦に搭乗して陣頭指揮をとる事が多い。帝国では一時的に副司令長官が定められた。

[編集] 宇宙艦隊司令本部
または「宇宙艦隊司令部」。宇宙艦隊司令長官をトップとして戦闘作戦の立案及び艦隊の運用等を行う機関、或いはその機関がある建物。帝国/同盟の双方に存在。同盟では、ヤンが査問会に出席している(させられている)時、ベイと会った後のフレデリカがマシュンゴを伴ってビュコックに面会に訪れている。帝国では、叛乱を起こしたロイエンタールからの通信文を読んだミッターマイヤーが、フェザーンに帰着後、その足で仮庁舎に赴いている。

[編集] 宇宙軍
西暦25世紀になって宇宙開拓が本格的に開始された事で、主としてその治安を維持する事を目的とした「宇宙省航路局航行安全部」が発足し、その後80年かけて「宇宙省保安局」→「宇宙警備隊」→「宇宙軍」となった。

[編集] 宇宙省
西暦の頃の地球統一政府において、航路/資源/通信/管理/学術/探査など、宇宙に関するありとあらゆる問題を担当していた。西暦2360年、アントネル・ヤノーシュ博士を長とする宇宙省技術陣がワープを実用化させている。

[編集] エドワーズ委員会
ジェシカ・エドワーズの死後にその遺志を継ぐ人々によって設立された反戦運動団体であったが、憂国騎士団及び同盟政府の弾圧を受ける。

[編集] 救国軍事会議
宇宙暦797年4月13日に決起したクーデター組織の自称。議長はドワイト・グリーンヒル大将。広報はエベンス大佐。参加者は情報部長のブロンズ中将や第11艦隊司令官のルグランジュ中将など。7月にヤン艦隊にアルテミスの首飾りを破壊され、解散に至った。

[編集] 軍務尚書
銀河帝国の軍務省の長官。行政上の責任者。同盟では国防委員長がこれに相当すると考えられるが、帝国では元帥の階級を持つ軍人の職となっている。

[編集] 後方勤務本部
同盟軍の補給/補充を担当する機関。統合作戦本部近くのビルに存在する。

[編集] 国防委員会
同盟の軍政を司る機関。帝国の軍務省に相当するが、同盟では選挙で選ばれた民間人政治家委員長に据えており、制服軍人はいない。

[編集] 国務尚書
銀河帝国の尚書(大臣)のひとつ。帝国宰相を設置しない場合は主席閣僚。旧体制下ではフリードリヒ4世治下のリヒテンラーデ、ローエングラム王朝ではマリーンドルフ伯が務めている事で知られている。また、物語終了後にミッターマイヤーが就任した可能性がある。

[編集] 国家革新同盟
宇宙暦296年、政界に転じたルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが若手の政治家達を集めて結成した政治グループ。

[編集] 最高評議会
自由惑星同盟の行政上の意思決定を司る機関。議長を頂点とした11名の評議員によって構成されている。機能的には現代の日本で言う内閣に相当すると思われるが、構造や意思決定の手順はかなり異なる。最高評議会ビルはハイネセンポリス内にあったが、新帝国暦3年6月に発生した「ルビンスキーの火祭り」で崩壊した。

[編集] 宰相
銀河帝国における官吏の最高位。物語本編中ではリヒテンラーデエルウィン・ヨーゼフ2世擁立時からリップシュタット戦役終了時に失脚するまで務め、その後はラインハルトが皇帝に即位するまで務めた。ローエングラム王朝になってからは本編修了まで宰相が置かれず、皇帝親政としてラインハルト自身が行政の最終的な決定を行った。

[編集] 士官学校
帝国と同盟の両方に存在する軍隊の傘下教育機関。通常は15歳で一般過程の学業を修了した者が、16歳から20歳までの5年間に軍隊の士官になる為の教育を受ける。通常は卒業すると少尉の階級で任官する。軍人に準じた扱いであるため、授業料や寄宿舎の費用などは一切無料だが、任官しなかったり何らかの理由で中途退学した場合、同盟ではそれまでかかった費用を全て返還しなければならない(帝国の場合は不明)。

[編集] 社会秩序維持局
帝国暦10年、ゴールデンバウム王朝で設立された政治機関。主に政治犯や思想犯などを取り締まった。初代局長はエルンスト・ファルストロングで、死刑ゼロ、死刑以外の方法で殺害されたり廃人にされた者約40億人という記録が残っている。最後の局長はハイドリッヒ・ラング

[編集] 装甲擲弾兵
そうこうてきだんへい。帝国軍陸戦隊で重装甲服を着用した歩兵部隊。小火器程度ではまずダメージを受けない。装甲擲弾兵と同盟軍陸戦隊が戦う場合、炭素クリスタルでできた戦斧を使った白兵戦になることが多い。

[編集] 帝国軍三長官
帝国軍の軍部の要職である軍務尚書(軍政を担当)、統帥本部総長(軍令を担当)、宇宙艦隊司令長官(作戦指揮/兵力の運用を担当)の三者を指す。ラインハルトはリップシュタット戦役に先立ち三長官職を兼任し「帝国軍最高司令官」を名乗っている。

ちなみに現実世界の三長官は旧日本海軍では海軍大臣軍令部総長連合艦隊司令長官の三者。

[編集] 統合作戦本部
同盟の軍令を司る機関。帝国の統帥本部に相当するが、政治体制が異なる為、厳密には細かな差異が存在する。本部ビルは地上55階/地下80階。ハイネセン・ポリスの中心部から100キロ離れた軍事中枢地区にあったが、宇宙暦799年/帝国暦490年5月5日、ハイネセン政府に全面講和を要求したミッターマイヤーにより、「余興」として極低周波ミサイルで攻撃され、地上部分が完全破壊された。

[編集] 統合作戦本部長
同盟軍における軍部のトップ。ナンバー2は宇宙艦隊司令長官で、その次に統合作戦本部次長となる。同盟軍の最高司令官は最高評議会議長であり、その下で国防委員長が軍政を、統合作戦本部長が軍令を担当する。統合作戦本部長は、戦時における最高司令官代理の称号を有することとされている。

[編集] 統帥本部
帝国の軍令(戦略)を司る機関。同盟の統合作戦本部に相当するが、政治体制が異なる為、厳密には細かな差異が存在する。、ヘーシュリッヒ・エンチェンの同盟領単艦潜入の際に登場したベンドリング少佐はここから派遣されている。

[編集] 統帥本部作戦課
帝国の統帥本部に所属。戦略や軍事的謀略を担当すると思われる。いくつかのセクションに別れており、ヘーシュリッヒ・エンチェンの同盟領単艦潜入をラインハルトに命じたアーベントロート少将は3課に所属していた。

[編集] 統帥本部総長
帝国軍の職責。軍務省では軍務尚書に次ぐ重職。同盟軍では統合作戦本部長がほぼこれに相当すると思われる。「戦略」に関する意思決定権を有するが、ローエングラム王朝の初代統帥本部総長であるオスカー・フォン・ロイエンタールなどは、回廊の戦いに際して「戦術」に関する機雷突破の方法を考案/上申しており、王朝の創業期であるこの時期は、まだ職責の境界があいまいである事が伺える。

[編集] 内国安全保障局
ローエングラム王朝になって廃止された社会秩序維持局に代り設立された政治犯/思想犯の取り締まり機関。初代局長はハイドリッヒ・ラング

[編集] 弁務官
または高等弁務官。本物語世界では、国交が存在する相手国家の領土に駐在し、外交/国家間の交渉を行う府の代表として存在する(大使との差異は物語では語られていないので不明)。ただし帝国/同盟/フェザーンでそれぞれ立場や権限が異なると思われる。(国交を結んだ相手同士ではないからかもししれない。弁務官の用法には国連難民高等弁務官があるため。)
  • 旧帝国の高等弁務官(フェザーンに駐在・レムシャイド伯)はフェザーン領土内において銀河帝国の利益を代表する者と説明されている。
  • 同盟の弁務官(フェザーンに駐在・ヘンスロー)は対フェザーン外交の現地における責任者と説明されている。
  • フェザーンの旧帝国側弁務官(オーディンに駐在・ボルテック)は、ラインハルトに対して、形としては使い走りであると返答している。
  • フェザーンの同盟側弁務官(ハイネセンに駐在・プレツェリ)は説明が無いが、対旧帝国と同様、対同盟外交の現地における責任者と思われる。
  • 新帝国の高等弁務官(ハイネセンに駐在・レンネンカンプ)は単なる外交代表に留まらず、同盟の国政の監視/帝国の利益の擁護/反乱や抵抗の対処・武力鎮圧を行う。ただし実際に帝国軍や高等弁務官府の関係者が殺傷でもされない限り武力を行使する事は出来ないと説明されている。

[編集] 憂国騎士団
同盟に存在する国家主義者の集団であり、反国家的及び反戦的な言動の弾圧を行っている。その行動自体は非合法であるが、背後でトリューニヒトや同盟政府内の主戦論者とつながりがあるため、官憲に摘発される事はあまり無かった。バーラトの和約以後は実質的に行動不能になっていたと思われるが、回廊の戦い直前に発生したハイネセンの大火の犯人に仕立て上げられて帝国憲兵隊に摘発され、関係者約24,600人の内5,200人が射殺され、残りが逮捕されている。

[編集] 幼年学校
帝国軍隊傘下の教育機関。10歳で入学し、15歳で卒業/修了する。修了すると、通常は准尉の階級で任官する(ただしラインハルトの場合は特別扱いとして少尉の階級で任官した)。また、ラインハルトの従卒であるエミールや、ロイエンタールの従卒を務めた後ミッターマイヤーの被保護者となったハインリッヒ・ランベルツなどの様に、在学中に実技研修として将官級の軍人の従卒を務める事がある。

[編集] 地名・建物

作品中に登場する固有の建物名・地名について挙げる。

[編集] イゼルローン回廊
帝国領と同盟領の間にある航行不能の宙域の中、僅かに通り抜けられるトンネル状の宙域のひとつ。帝国首都星オーディンより6,250光年の距離にあり、恒星アルテナ、及びその人工惑星であるイゼルローン要塞が存在する。

[編集] ヴェルテーゼ仮皇宮
柊館が焼失した後のローエングラム王朝の仮皇宮。元はゴールデンバウム王朝が弁務官の官邸として使用していた建物。ラインハルトが最期を迎えた場所となった。

[編集] クロイツナハⅢ
読み方は「クロイツナハドライ」。娯楽リゾート施設が整備された商用の人工衛星アスターテ会戦の直前にキルヒアイスが休暇に訪れており、アルレスハイム星域会戦に端を発したサイオキシン麻薬事件に関わる事になった。

[編集] 三月兎亭
または「マーチ・ラビット」。ハイネセン・ポリスにあるレストラン。店名の由来は「不思議の国のアリス」に登場するキャラクターと思われる。手作りの落ち着いた雰囲気があるため、ヤンが気に入っており、物語の中でしばしばユリアンを連れて利用している場面がある。また、原作小説及びコミックで、イゼルローンを陥落させて帰還した時、グリーンヒル父娘と同席している。

[編集] 柊館
または「柊宮(シュテッヒパルム・シュロス)」。フェザーンに於けるラインハルトの仮皇宮。約30室ある。元々はミッターマイヤー夫妻がフェザーンに住む為の住居として用意された建物だった。ミッターマイヤーが広すぎて嫌ったため、借り手も無くそのままになっていたが、ラインハルトがヒルダと結婚した時の住まいとして利用される事になった。しかし、5月14日に地球教徒のテロに遭い焼失した為、皇宮の機能はヴェルテーゼ仮皇宮に移された。

[編集] ゼーアドラー
または「の巣」。オーディンにある帝国軍の高級士官専用ラウンジ。第8次イゼルローン攻防戦が発令された後、ミッターマイヤー、ロイエンタール、ビッテンフェルト、ミュラーがテーブルを囲んでその話をしていたのを初め、何度か物語に登場する。

[編集] 新無憂宮
読みは「ノイエ・サンスーシ」。銀河帝国の首都星オーディンにあるゴールデンバウム王朝の皇宮。500年近くにわたり、ゴールデンバウム王朝の様々な宮廷陰謀やドラマが繰り広げられられた舞台となった。周辺も含めた広大な敷地には大小様々な宮殿が建てられており、その地下にはさながら迷路のように通路が張り巡らされているとされる。ローエングラム王朝となってからは、王立博物館となっており、改装中にユリアン達が訪れている。

[編集] 新領土
または「ノイエ・ラント」。銀河統一後の新銀河帝国における旧自由惑星同盟領を指す名称。初代総督にはオスカー・フォン・ロイエンタール元帥が任命された。

[編集] フェザーン回廊
帝国領と同盟領の間にある航行不能の宙域の中、僅かに通り抜けられるトンネル状の宙域のひとつで、惑星フェザーンが存在する。旧体制下では自治領として半ば独立していたが、ラグナロック(神々の黄昏)作戦で帝国に占領され、後年、ローエングラム王朝の遷都令により帝国首都星となる。

[編集] ホテル・シャングリラ
フェザーンにある、ごく平均的なグレードのホテル。新帝国暦3年1月29日、このホテルのパーティー会場で、ラインハルトヒルダが結婚式を挙げた。

[編集] ホテル・ユーフォニア
ハイネセン・ポリスにあるホテル。新領土の総督となったロイエンタールがここに総督府を開設した。

[編集] ラグプール刑務所
オーベルシュタインの草刈りによって逮捕/拘禁された同盟の要人が収監されていた刑務所。新帝国暦3年4月16日夜に暴動が発生した。

[編集] 獅子の泉
または「ルーヴェンブルン」。新銀河帝国の首都星フェザーンに建設されたローエングラム王朝の皇宮。ただし完成したのはラインハルトの死後であった。

[編集] その他用語

[編集] 宇宙暦
略称は「SE」。作品中の基本的な暦。西暦2801年に銀河連邦が誕生した時、西暦を廃してこの年を宇宙暦元年とした。銀河帝国では帝国暦制定と共に廃止されたが、自由惑星同盟では建国時に復活している。

[編集] カイゼル単位
ルドルフが社会に導入しようと試みた新度量衡。自身の身長及び体重を新しい長さ、重さの単位にしようとしたが、当時の財務尚書であったクレーフェからコンピューターの測量基準からものさしの単位の変更・書換えにかかる膨大な経費予測の書類を提出された事により断念される。この事で地球産であるメートルグラムの存在が消滅せずにすんだ。

[編集] 各個撃破
集団戦における戦法のひとつ。通常は、特定の戦闘集団の中の一部が孤立している状態を狙って、より大きな兵力で集中的に攻撃し、殲滅或いは兵力の低下を企図するもの。これを有効に運用した場合、敵軍の総兵力が自軍より勝っていても勝利する事が可能となる。ただしこの為には、自軍の戦力を集中させそれを高速で移動する能力が、部隊と司令官の両方に必要であるとされている。これの典型例がアスターテ会戦におけるラインハルトの戦法であり、ラインハルトが指揮する艦隊20,000隻が、総兵力40,000隻でありながら3方に分散して各15,000隻以下となった同盟軍を撃滅寸前まで追い込んだ事で、この戦法の有効性が実証されている。歴史上、ナポレオンイタリア遠征などで使われた戦法である。

[編集] 言語
物語世界における公用語。小説およびアニメ上は(日本語版では)双方とも日本語でセリフを記述/発音しているが、物語内では銀河帝国と自由惑星同盟で違う言葉が公用語として用いられている。それが如何なる言語かは明確に記されていないが、帝国に関してはいくつかの単語について小説版ではドイツ語のカタカナ表記でルビが振られ、アニメでも大抵はその通りに発音している事(砲撃時の「撃て(ファイエル)」など)。或いは帝国に所属する人物及び帝国から亡命して来た人物がドイツ人風の姓名を有している。
例としてあげるが、『貴族』という言葉を表す場合はドイツ語ではフォン(正式発音はヴァン=von)であり、フランスはド(de)をつけ、イギリスではロード(lord)と発音する。ゴールデンバウム王朝初代であるルドルフ・フォン・ゴールデンバウムの名にフォンがつけられている以上、少なくとも彼自身がドイツ語圏の生まれであり、銀河連邦から銀河帝国を設立するにあたり、自身の母国からの影響が今日までの銀河帝国の言語及び風土に影響しているのは間違いない。
ただし、現在用いられているドイツ語がそのまま帝国公用語になっているのでは無く、ブリュンヒルトやガイエスブルクなど、末尾の濁音の有無がある事などから、ある程度の時間的変化が加味されていると思われる。
これに対して同盟は、英語に相当するルビや発音が用いられている事(「撃て(ファイヤー)」など)から英語を基本にした言語であると推定されているが、その理由については帝国ほど明記されておらず、広域に推測される限りでは、アーレ・ハイネセンとその祖先を含む銀河各地で収容された奴隷階級の人々は西暦の時点におけるドイツ・日本・イギリス・イタリア・中国・オーストラリアその他の地域文化を持つ人々が人種関係なく収容され、それによって長征1万光年後の自由惑星同盟設立にあたり、あらゆる地域文化を取り入れた結果であろうと推測される。ヤン・ウェンリー姓はアジア系であり、エドウィン・フィッシャー姓は英語圏で(ただしスペル違いによりドイツ圏でも使用)サンドル・アラルコン姓はスペイン圏、ヴィットリオ・ディ・ベルティーニ姓はロシア圏と人名からして幅広い。ただし、それでも何故同盟の公用語が英語なのかはわかっていない。
帝国軍・同盟軍とも士官教育で敵国の言葉を教わっており、通訳なしで会話ができる(小説では、ワルター・フォン・シェーンコップが帝国軍人に対し同盟の言葉で発音したという描写がある。しかし、それ以降は深くは書かれていない。他にユリアンがラインハルトと帝国語で会話していたとする記述がある)。
同盟においては、墓石に帝国語で銘を入れてもらうためには割増料金が必要。
なお、フェザーンは帝国領ではあるが同時に同盟とも交易を持つ為、少なくとも政治面及び交易商人は両国の公用語を使用可能である。

[編集] サイオキシン麻薬
物語中に登場する化学合成麻薬の一種。その中毒性は極めて強く、社会問題にも発展。取締りには帝国軍と同盟軍が秘密裏に協力した事もあるほどとされる。地球教はこの麻薬を用い信者を操っていた。

[編集] 三次元チェス
空間に投影された3次元映像を使って行うチェス。通常のチェスに「高さ」の概念が加わっているため、戦略/戦術がその分多岐に渡るとされている。

[編集] 自由の旗、自由の民
自由惑星同盟国歌。小説とアニメでは歌詞が異なる。アニメでの正式な曲名は「自由の旗、自由の民、レボリューション・オブ・ザ・ハート」。アニメ(OVA版86話のエンディング・クレジットにおける合唱シーン)では、ファンが公開録音で吹き込んだ歌が用いられている。同盟国歌ではあるが、ヤン艦隊の、そして民主共和政体のイメージテーマとして、イゼルローン共和政府建国式典等、さまざまな場面で用いられた。
曲想は主として長調で構成され、高音域を多用した明るいメロディーで書かれており、ドヴォルザークコープランドを彷彿とさせる庶民的、或いは非伝統的な雰囲気を持っている。実際に作曲/編曲したのは風戸慎介。

[編集] 主戦論
国際問題及びそれに準ずる政治的問題の解決方法に戦争/武力制圧を優先する考え方。これを主張する人が「主戦論者」と呼ばれる。本作品の場合は、帝国と同盟が戦争状態にある事によって利益を得る事が出来る軍需産業と、それに後押しされた形で会戦/戦闘継続を主張する政治家/軍人を指す事が多いが、「戦いをたしなむ」と評されたラインハルトや一部軍人の様に、発想の段階でまず戦う事を考える人物も主戦論者と呼ばれる場合がある。また、広義において軍需産業の集合体とも言えるフェザーンが、帝国/同盟との勢力の均衡を取る為に戦争を必要としている事も、これに相当すると考える場合がある。

[編集] 新帝国暦
帝国暦490年(宇宙暦799年)にローエングラム王朝が成立した時、帝国暦に代わって制定された暦。すなわちローエングラム王朝が成立した新帝国暦元年=宇宙暦799年=帝国暦490年=西暦3599年となる。

[編集] スパルタニアン
スパルタニアンは同盟の単座式戦闘艇。ワルキューレとの性能比は一長一短で総合的には五分五分とみられるため、勝負は搭乗者次第である。

[編集] ゼッフル粒子
カール・ゼッフル博士によって発明された、化学性の気体爆薬の一種。一定量以上の熱エネルギーを受けると爆発する性質を持つ。そのため、主に屋内戦で火器が使われることを抑止する目的で使用される。
シャフト技術大将及び帝国の技術陣は、このゼッフル粒子を任意の場所に移動させる事に成功した。これは「指向性ゼッフル粒子」と呼ばれ、艦隊及び部隊の航跡/進路に拘束されず、自由に粒子を展開させる事が可能となった。原作小説/OVA版ともに、帝国での公式見解では「実戦での初使用はアムリッツァ星域会戦」とされているが、OVA版ではそれ以前に「カストロプ動乱」と「奪還者」で使用されている(ただしカストロプ動乱で使用されたのは指向性ではなく通常のゼッフル粒子であった可能性がある)。
正確な発火温度は不明だが、OVA外伝「奪還者」で兵士の一人が「レーザーやビーム砲くらいの温度でないと発火しない」と発言している。なお、この場面で使用されたゼッフル粒子は、艦船のエンジン噴射では発火せず、同盟艦の爆発(核融合炉爆発と推定)で発火した。また、幾つかのエピソードに登場する白兵戦での武器同士の接触による火花程度では、引火したシーンは存在しない。

[編集] タンク・ベッド
艦船の一装備。プラスチック製の密閉式タンク内に水深30センチの濃塩水を入れたもので、タンク内で一時間浮かんでいると、心身のリフレッシュ効果が8時間の熟睡に匹敵するとされている。

[編集] 炭素クリスタル
主に戦斧の刃の素材として用いられる物質で、ダイヤモンドに匹敵する硬度を有している。

[編集] 帝国騎士
読み方は「ライヒスリッター」。帝国の貴族の中で、爵位を持たない下級貴族の代表的な身分。ラインハルトが「ローエングラム家」を継ぐ以前に名乗っていた「ミューゼル家」などがこれにあたる。

[編集] 帝国暦
宇宙暦310年、ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが銀河帝国の樹立を宣言し、皇帝に即位した時に制定された暦。

[編集] クレジット
銀河連邦で使用されていた通貨単位。ラテン語

[編集] 帝国マルク
銀河帝国で使われている通貨単位。旧帝国での公式通貨だったが、ローエングラム王朝成立後も引き続き使用された模様。なお、マルク(Mark)とはドイツで使われた旧公式通貨であり、本作品が執筆された時点でも使用されていた。現在ではユーロに変更されている。
帝国マルクが現在の地球の通貨に換算するとどの程度の価値かは特に説明されていないが、作品の中にいくつかの手がかりがある。例えばリップシュタット戦役終了間際のガイエスブルク要塞で、給料係が軍曹の階級の下士官に2,840帝国マルクを給料(月給と推定)として支払っている。

[編集] ディナール
自由惑星同盟の通貨単位。ローマ帝国の銀貨ディナリウスに由来する、世界太古の通貨単位である。
現在の地球の通貨に換算するとどの程度かは特に説明されていないが、作品の中にいくつかの手がかりがある。例えばイゼルローン要塞/駐留艦隊双方の司令官を務めるヤンの給料が年間約15万ディナールである事が記述されている(査問会に向うレダⅡの艦内でのゼノ艦長との会話)。また、捕虜収容所長を務めたコステア大佐が受け取るであろう退職金は約30万ディナールで、横領した金額は350~360万ディナール。この金額が「小市民である少佐時代のヤンには想像しづらい金額」となっている。劇場版ではポプランたちがどちらが勝つか賭けをしているシーンでヤンが賭けた500ディナールという金額に一同が驚くシーンがある。

[編集] フェザーン・マルク
フェザーンで使われている通貨単位。銀河帝国での通貨単位であるマルクと同様の物かは不明。
現在の地球の通貨に換算するとどの程度かは特に説明されていないが、作品中にいくつかの手がかりがある。例えばユリアン・ミンツが表通りの衣料品店で購入したセーターの代金が90フェザーン・マルクである事が記述されている。
他の通貨との為替相場は特に記述されていないが、推定は可能。例えばユリアンが駐在武官としてフェザーンに赴く時、ヤンが餞別としてフェザーンの北極星銀行の預金カードを渡しているが、そこに入っている金額が、原作ではヤンの半年分の給料と説明されており、アニメ版では50万(フェザーン・マルクと推定)と表示されている。この時期のヤンの給料は半年で約7万5千ディナールであると推定可能である為、この数値を基に計算すると、1ディナール=6.66フェザーン・マルクという相場が算出される。

[編集] 戦斧
トマホーク」と読む。帝国軍の装甲擲弾兵或いは陸戦兵が使う武器のひとつで、刃の部分が「炭素クリスタル」という素材で出来ている。ゼッフル粒子を誘爆させる心配が無く、装甲擲弾兵などの陸戦兵が着用している装甲服を破砕して中の人間を殺傷出来るため、帝国/同盟双方の装甲兵が使用している。なお、アニメ版では帝国軍が両刃式で同盟軍が片刃式。
長さ/重さは、帝国軍の片手持ち用標準サイズで85センチ/6キロ。ただしオフレッサー上級大将がレンテンベルク要塞で使用していた両手持ち用は150センチ/9.5キロ。

[編集] フライングボール
バスケットボールを進化させたと思われる球技。重力を0.15Gに制御したドームの中で行われる。少年時代のユリアン・ミンツがジュニア級で年間得点王の金メダルを獲得した。オリビエ・ポプランは、自称フライングボールの反則王。また、外伝では、ジークフリード・キルヒアイスが刺客に襲われて1対5でドームの中で戦うシーンがある。

[編集] 変異性劇症膠原病
「へんいせいげきしょうこうげんびょう」または「ヴァリアビリテートウ・フルミナント・コラーゲネ・クランクハイト」。皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラムを襲った病気の名前。膠原病とされているが、ラインハルトが発症した時点ではあくまでも仮称とされている。後世「皇帝病(カイザーリッヒ・クランクハイト)」とも呼ばれた。

[編集] 410年産白ワイン
物語で何度か話題になっている、特定の産年表示を持つワイン。即位式典におけるマリーンドルフ伯の発言や、幕僚に地球討伐作戦の発案を促す時のワーレンの発言などから、貴族や高級軍人の間では最高の産年のワインとして常識化した知識だと思われる。回廊の戦い直前におけるロイエンタールの発言から、446年ものは410年ものには及びもつかないが、友人であるミッターマイヤーをもてなす事は出来る程度のワインである事が伺える。ちなみに、シヴァ星域会戦に出陣するに際してラインハルトが諸提督に振舞ったワインは424年もの。なお、この産年表示は(旧)帝国暦のものであると思われる。

[編集] 雷撃艇
帝国の小型艦艇。駆逐艦と同程度の火力を持つがワープは不可能。同盟ではスパルタニアン自体がかなり大型でその代わりを務めるために存在しない。

[編集] ワルキューレ
ワルキューレは帝国の単座式戦闘艇。スパルタニアンとの性能比は一長一短で総合的には五分五分とみられるため、勝負は搭乗者次第である。

[編集] ワルキューレは汝の勇気を愛せり
帝国軍軍楽曲。新旧の別無く帝国の式典或いは何らかの儀式で演奏される。曲想は「長調」だが、同盟の曲に比べるとメロディーもリズムもやや重く、リヒャルト・ワーグナーを連想させる様な伝統や格式或いは壮麗さを有している。実際に作曲/編曲したのは風戸慎介。

[編集] 関連項目

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