マリ共和国
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- マリ共和国
- République de Mali
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(国旗) (国章) - 国の標語 : Un Peuple, Un But, Une Foi
(フランス語: 1つの国民、1つの目標、1つの信念) - 国歌 : ル・マリ
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公用語 フランス語 首都 バマコ 最大の都市 バマコ 大統領 アマドゥ・トゥマニ・トゥーレ 首相 ウスマン・イスフィ・マイガ 面積
- 総計
- 水面積率世界第23位
1,240,000km²
1.6%人口
- 総計(2004年)
- 人口密度世界第67位
11,956,788人
10人/km²GDP(自国通貨表示)
- 合計(2005年)
2兆7,528億CFAフランGDP(MER)
- 合計(2005年)世界第121位
55億ドルGDP(PPP)
- 合計(2003年)
- 1人当り世界第128位
105億3,000万ドル
900ドル独立
- 日付フランスより
1960年9月22日通貨 CFAフラン (XOF) 時間帯 UTC (0)(DST: なし) ccTLD .ML 国際電話番号 223
マリ共和国(マリきょうわこく)、通称マリは、西アフリカの内陸国。首都はバマコ。
モーリタニア、アルジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、コートジボワール、ギニア、セネガルに囲まれている。国土の北側3分の1はサハラ砂漠の一部であり、残りの中南部も、ちょうど中心を流れるニジェール川沿岸だけが農耕地となっている以外は、乾燥地帯である。
マリの名は、かつてこの地にあったマリ帝国の繁栄にあやかって名づけられた。マリとは、バンバラ語で「カバ」という意味で首都バマコにはカバの像がある。
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[編集] 歴史
古代のこの領域での歴史は、1076年まで栄えたガーナ王国(8世紀以前の歴史は不明)、1240年から1473年に北アフリカとの貿易で栄えたマリ帝国、それを滅ぼしたソンガイ帝国(1473年から1591年ソンガイ王国とも)などにさかのぼる。
1904年にフランスの植民地となり、フランス領スーダンと呼ばれた。1960年6月、隣国のセネガルと共に、マリ連邦を結成し、フランスから独立。しかし、その年の8月にセネガルが連邦から離脱したため、翌9月にマリ共和国と国名を改めた。
軍事独裁体制が長く続いたが、民主化運動が成功し、1991年に暫定政府が発足。翌1992年に憲法を制定し、大統領選挙が行われた。北部ではトゥアレグ族が過激な分離闘争を繰り返してきたが、1996年に武装解除が行われた後、内政は安定している。
[編集] 政治
マリは共和制をとる立憲国家である。現行憲法は1992年1月12日に制定されたもの。
国家元首である大統領(Président de la République de Mali)は、国民の直接選挙により選出され、任期は5年。3選は禁止されている。首相は大統領により任命される。内閣に相当する閣僚評議会(Conseil de Ministres)のメンバーは、首相が任命する。
議会は一院制で、正式名称は国民議会(Assemblée Nationale)。憲法によると、国家唯一の立法機関とされている。定数147議席。国民議会議員は、マリを構成する8州の人口比に基づき、国民の直接選挙で選出され、任期は5年である。
マリは実質的に複数政党制が機能する、アフリカでは数少ない国家である。宗教や民族を基盤とした政党、地域政党、性別による差別を主張する政党は禁止。主要政党としては、ムーサ・トラオレ軍事独裁政権の打倒後に政権の座に就いたマリ民主同盟(ADEMA)が最大のものとして挙げられる。他の有力政党にはマリ連合があり、民主化主導全国会議(CNID)、愛国復興運動(MPR)という小政党と共に選挙同盟希望2002を形成している。国民議会内の勢力は以下の通り。
- 希望2002 - 66議席
- マリ民主同盟 - 51議席
- その他の諸政党 - 30議席。
最高司法機関は最高裁判所(Cour suprême)である。
[編集] 地方行政区
全8州。
- ガオ (Gao)
- カイエ (Kayes)
- キダル (Kidal)
- クリコロ (Koulikoro)
- シカソ (Sikasso)
- セグー (Segou)
- トンブクトゥ (Tombouctou)
- モプティ (Mopti)
[編集] 地理
- コリコロまでは、隣国セネガルからの鉄道、ダカール・ニジェール鉄道が敷設されている。
[編集] 経済
リン鉱石、金、ウランなどの鉱物資源が豊富。中でも、ウランは日本が独占契約を結んでいる。
[編集] 国民
[編集] 民族
- マンデ系 (Mande、バンバラ族 (Bambara)、マリンケ族 (Malinke)、ソニンケ族 (Soninke)) 50%
- プル族 17%
- ボルタ族 12%
- ソンガイ族 6%
- トゥアレグ族・ムーア族 10%
- その他 5%
[編集] 言語
公用語は、フランス語であるが、国内の多数部族が使用している4つの言語を、国語と定め、教育その他の分野で使用している。
[編集] 宗教
イスラム教が90%、伝統的宗教が9%、キリスト教が1%である。
[編集] 文化
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
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[編集] マリ出身の有名人
[編集] 関連項目
- マリ関係記事の一覧
[編集] 外部リンク
[編集] 公式
- 政府公式サイト
[編集] その他
- 世界の国々 > アフリカ
-
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