ペルシア湾
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ペルシア湾(ペルシアわん、ペルシア語:خلیج فارس)は、イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦、オマーンに囲まれた細長い形状の湾。
面積はおよそ240,000平方キロメートルで、平均水深50メートル。ホルムズ海峡を通じ、オマーン湾(アラビア海)と繋がっている。石油の大量産出地でもあり、湾内には多くの油田が存在する。油田地帯であり、また、石油輸送のための重要な水路であるため、戦略的重要性から国際政治の係争地となりやすい。湾岸戦争の湾とは、このペルシア湾をさす。
流入する大河は、湾最奥部のイラン・イラク国境を流れるシャットルアラブ川(チグリス川・ユーフラテス川)のみ。
アラビア語圏を中心に、アラビア湾(アラビア語: الخلیج العربی)と呼ぶことがあるが、国際的にはPersian Gulfが正式名称として認知されている。
[編集] ペルシャ湾の名称問題
国際的には「ペルシャ湾」と言う名称が定着しているが、ナショナルジオグラフィック協会が世界地図で「ペルシャ湾」と「アラビア湾」とを併記した事によりイランは猛反発している。
テヘラン市議会は「ペルシャ湾」こそが正当な名称である事をアピールする為、首都とコムの間にある高速道路の内で約30キロの区間を「ペルシャ湾高速道」と名付けている。
この騒動の背後では西アジアに於ける影響力の強化を企み、湾岸諸国の相互離反を望むアメリカ合衆国が策謀しているのではないかと指摘する識者もいる。
[編集] ペルシア湾と接している国々
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