光孝天皇
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光孝天皇(こうこうてんのう、天長7年(830年) - 仁和3年(887年)8月26日 在位:884年2月5日 - 887年8月26日)は、第58代の天皇。
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[編集] 系譜
仁明天皇の第三皇子。 母は贈太政大臣藤原総継(ふさつぐ)の娘、澤子。 兄弟には、文徳天皇、宗康親王 、人康親王、本康親王、源多、源光がいる。また嵯峨源氏の源是茂を養子としている。
[編集] 略歴
幼少より英明で太皇太后橘嘉智子の寵愛を受ける。16歳で父・仁明天皇の御前にて元服して四品親王となり、以後中務卿・式部卿・相撲司(別当)・大宰帥・常陸及び上野国太守と親王が歴任する官職をほぼ全てを歴任し、53歳のときに一品親王となって諸親王の筆頭となる。
藤原基経によって陽成天皇が事実上廃位させられたので、基経が次の天皇を捜していたところ質素で清楚なところを気に入られ55歳で即位。『徒然草』には即位後も炊事を自分でしたとある。藤原基経を関白にし政務を執らせた。即位と同時に皇子を多く臣籍降下させたが、病を得て子源定省(さだみ)を親王に復し、立太子させた。翌日死去。
宮中行事の再興に務めるとともに諸芸に優れた文化人でもあった。和歌・和琴などに秀で、桓武天皇の先例に倣って鷹狩を復活させた。また、親王時代に相撲司別当を務めていた関係で相撲を奨励している。晩年は政治改革と親王時代の住居であったとされる宇多院の近くに勅願寺創建を計画するも実現を見ぬままに終わり、後を継いだ宇多天皇の「寛平の治」及び仁和寺創建に継承されることになる。
『日本三代実録』にある「天皇少(わか)くして聡明、好みて経史を読む。容止閑雅、謙恭和潤、慈仁寛曠、九族を親愛す。性、風流多く、尤も人事に長ず」と評されているが、在位中は基経を関白に任じたとはいえ、その専横化を防ぐなど在位は短いながらも人物識見ともに優れた人物であったようである。
- 天長7年、生誕
- 常陸太守、中務卿、上野太守など歴任
- 貞観18年、式部卿
- 元慶6年、一品親王
- 元慶8年、即位
- 仁和3年、崩御
[編集] 后妃
- 833~900 女御(皇太后):班子女王 - 仲野親王女
- ?~898 女御:藤原佳美子 - 藤原基経女
- ?~? 女御:藤原元善子 - 藤原山陰女
- ?~? 女御:平等子 - 平好風女
- ?~915 更衣:滋野直子
- ?~? 宮人:菅原類子 - 菅原是善女
ほか后妃多数
[編集] 皇子女
- 854~904 忠子内親王(清和天皇女御)
- 857~922 是忠親王(一品式部卿)
- ?~903 是貞親王(三品大宰帥)
- 867~931 定省親王(宇多天皇)
- ?~914 簡子内親王(陽成天皇妻)
- ?~925 綏子内親王(陽成天皇妻)
- ?~899 為子内親王(醍醐天皇妃)
- ?~916 繁子内親王(斎宮)
- ?~903 穆子内親王(斎院)
- ?~912 源周子(醍醐天皇更衣)
- ?~947 源和子(醍醐天皇女御)
ほか息女多数
[編集] 諡号・追号・異名
諱は時康(ときやす)。 仁和帝(にんなのみかど)、小松帝(こまつのみかど)とも。
[編集] 在位中の元号
[編集] 陵墓・霊廟
御陵は、小松山陵(後田邑陵:のちのたむらのみささぎ)。
[編集] 関連項目
小倉百人一首にとられる。
- 君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ
- (きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ)
歴代天皇一覧 | |||||||||
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1 神武 | 2 綏靖 | 3 安寧 | 4 懿徳 | 5 孝昭 | 6 孝安 | 7 孝霊 | 8 孝元 | 9 開化 | 10 崇神 |
11 垂仁 | 12 景行 | 13 成務 | 14 仲哀 | 15 応神 | 16 仁徳 | 17 履中 | 18 反正 | 19 允恭 | 20 安康 |
21 雄略 | 22 清寧 | 23 顕宗 | 24 仁賢 | 25 武烈 | 26 継体 | 27 安閑 | 28 宣化 | 29 欽明 | 30 敏達 |
31 用明 | 32 崇峻 | 33 推古 | 34 舒明 | 35 皇極 | 36 孝徳 | 37 斉明 | 38 天智 | 39 弘文 | 40 天武 |
41 持統 | 42 文武 | 43 元明 | 44 元正 | 45 聖武 | 46 孝謙 | 47 淳仁 | 48 称徳 | 49 光仁 | 50 桓武 |
51 平城 | 52 嵯峨 | 53 淳和 | 54 仁明 | 55 文徳 | 56 清和 | 57 陽成 | 58 光孝 | 59 宇多 | 60 醍醐 |
61 朱雀 | 62 村上 | 63 冷泉 | 64 円融 | 65 花山 | 66 一条 | 67 三条 | 68 後一条 | 69 後朱雀 | 70 後冷泉 |
71 後三条 | 72 白河 | 73 堀河 | 74 鳥羽 | 75 崇徳 | 76 近衛 | 77 後白河 | 78 二条 | 79 六条 | 80 高倉 |
81 安徳 | 82 後鳥羽 | 83 土御門 | 84 順徳 | 85 仲恭 | 86 後堀河 | 87 四条 | 88 後嵯峨 | 89 後深草 | 90 亀山 |
91 後宇多 | 92 伏見 | 93 後伏見 | 94 後二条 | 95 花園 | 96 後醍醐 | 97 後村上 | 98 長慶 | 99 後亀山 | 100 後小松 |
北朝 | 1 光厳 | 2 光明 | 3 崇光 | 4 後光厳 | 5 後円融 | 6 後小松 | |||
101 称光 | 102 後花園 | 103 後土御門 | 104 後柏原 | 105 後奈良 | 106 正親町 | 107 後陽成 | 108 後水尾 | 109 明正 | 110 後光明 |
111 後西 | 112 霊元 | 113 東山 | 114 中御門 | 115 桜町 | 116 桃園 | 117 後桜町 | 118 後桃園 | 119 光格 | 120 仁孝 |
121 孝明 | 122 明治 | 123 大正 | 124 昭和 | 125 今上 | ※赤字は女性天皇 |