小山駅
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小山駅(おやまえき)は、栃木県小山市城山町三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
[編集] のりば
- 1・4・5番線(新幹線)は高架にあり、相対式1面1線と島式1面2線のホームを持つ。ホームは副本線にあり、中央の2線(2・3番線)は通過線となっている。東北新幹線の小山実験線の一部として早期に建設された。上り列車は原則4番線を使用。
- 6~16番線(宇都宮線、水戸線、両毛線)は地平にあり、4面8線のホームを持つ。6・8番線は頭端式ホームになっている。7番線は6・8番線の先にある切り欠き式のホームで現在使用していない。また11・14番線は貨物列車等の待避線・通過線となっている。宇都宮線上りホーム・水戸線ホーム・両毛線ホームにきそば(TASTY KIOSK)があり、キヨスクは宇都宮線上りホーム・水戸線ホームに設置されている。宇都宮線ホームには各ホーム1台ずつ計2台Suica専用のグリーン車席券売機が設置されている。なお、一部直通運転を行う宇都宮線と両毛線については全列車宇都宮線ホームから発車をするため、宇都宮線ホームから発車をする両毛線列車が発車する直前までは本来両毛線が使用するホームが一時的に閉鎖されるため注意が必要である。
1 | ■東北新幹線 | 宇都宮・仙台方面 |
4・5 | ■東北新幹線 | 大宮・東京方面 |
6・8 | ■両毛線 | 栃木・桐生・高崎方面 |
9・10 | ■宇都宮線 | 宇都宮・黒磯方面 |
12・13 | ■宇都宮線 | 古河・大宮・上野方面 |
■湘南新宿ライン | 大宮・池袋・新宿・横浜・大船方面 | |
15・16 | ■水戸線 | 下館・友部・水戸方面 |
[編集] 改札口
- 西口改札口
本郷町・若木町・市役所方面
- 南口改札口
宮本町・天神町・須賀神社方面→南口
駅東通り・城東・中央図書館・県庁小山庁舎方面→東口
- 新幹線のりかえ改札口
注)西口コンコース内にあり、直接外とつながる改札は小山駅には無い。
※改札口は西口・南口にあり、南口改札に面する東西自由通路で南口と東口につながっている。南口改札から新幹線ホーム・両毛線ホームに行くためには、宇都宮線ホームを経由する必要がある。
自動改札機は西口に6組(うち中央1組はSuica専用改札)、南口改札に4組(出場1組はSuica専用改札)、新幹線のりかえ口に5組(うち1台は定期専用)が設置されており、すべての自動改札機でSuicaが利用可能。なお、改札機はSuicaオートチャージにも対応している。2005年10月26日にSuica専用改札が西口・南口両改札口に設置された。
なお、南口改札口は5:00~23:10の営業であり、早朝・深夜帯の利用には注意が必要である。
2005年10月16日にATOS(東京圏輸送管理システム)の路線ホストの稼動が古河以北で開始され、同月18日旅客案内である電光掲示板のATOS対応がなされた。
また、2005年秋に発表された小山市の総合計画では駅中央部に新東西自由通路を駅ビル内を貫通する形で新設し、中央改札口を設置する方針が示されている。(小山駅周辺地区まちづくり構想(案)の概要)。なお、その際に現東西自由通路及び南口改札の処遇などについては不透明である。
なお、新聞報道によると新東西自由通路は市とJRの間での工費負担割合についての協議が難航しており、当初予定されていた2008年度の供用開始がずれ込む見通しである。(2006年10月25日付読売新聞朝刊報道による)
このように新しい市の玄関口として今後の東口の整備が期待されている。整備中であった東口エスカレーターは2004年11月17日より供用が開始された。また、2006年度中に自動体外式除細動器(AED)設置予定となっている。
[編集] 発車メロディー
1 | ■東北新幹線 | なし(ベル) |
4・5 | ■東北新幹線 | なし(ベル) |
6・8 | ■両毛線 | 「Water Crawn」(エンドレスバージョン) |
9 | ■宇都宮線 | 「Verde Rayo」 |
10 | ■宇都宮線 | 「Cielo Estrellado」 |
12 | ■宇都宮線 ■湘南新宿ライン | 「Water Crawn」 |
13 | ■宇都宮線 ■湘南新宿ライン | 「Gota del Vient」 |
15・16 | ■水戸線 | 「Gota del Vient」 |
[編集] 利用状況
2005年度の1日平均乗車人員は21,375人である。
[編集] 駅周辺
[編集] 西口
いわゆる小山駅の表口である。昭和44年の駅東臨時改札口設置までは西口にしか改札は設置されていなかった。 西口改札を出ると駅ビルVAL小山がある。新幹線の高架下を利用した3階建て。洋服店を中心に書店、アクセサリ、医院、薬局など、さまざまな店舗がある。また駅前の駅西地区再開発事業によって建設された大型スーパー、イズミヤをメインテナントとする「ロブレ(ROBLE)」との連絡通路も2003年に完成し周遊性が高まった。ROBLEには5スクリーンの映画館「小山シネマロブレ5(銀星会館)」が入居している。
西口周辺は旧市街であり、神社、寺、城山公園などの史跡の他小山市役所や小山市市民文化センター、宇都宮地方法務局小山出張所、小山簡易裁判所、小山区検察庁など公共施設も多く立地する。
また、小山駅西口周辺にはコーヒーショップも多い激戦区である。(BECK'S COFFEE・スターバックスコーヒー・タリーズコーヒー・コロラドコーヒー・ポールショップカフェ)
[編集] 東口
今年、白鷗大学法科大学院が駅前に建設され、開学している。その隣にはヤマダ電機、イトーヨーカドーなどが並んでいる。少し駅から離れると閑静な住宅街が広がり、その先は山林原野や田園地帯となる。
区画整理事業や国道50号バイパスが整備され道路事情が良くなったため、ロードサイド型商店が林立し、中心市街地の空洞化の典型例ともいわれる。現在、東口は整備中であり雑然としているが、近いうちに整備され新しい都市の玄関となるものと思われる。
[編集] 歴史
- 1885年(明治18年)7月16日 日本鉄道(現在の東北本線)の駅として開業。
- 1888年(明治21年)5月22日 両毛鉄道(現在の両毛線)が開通。
- 1889年(明治22年)1月16日 水戸鉄道(現在の水戸線)が開通。
- 1958年(昭和33年)4月14日 東北本線 大宮駅~宇都宮駅間が直流電化。
- 1967年(昭和42年)2月1日 水戸線 全線(小山~友部駅間)が交流電化。
- 1968年(昭和43年)9月1日 両毛線 小山~前橋駅間が直流電化。
- 1969年(昭和44年)1月6日 小山駅東臨時改札口開設。
- 1971年(昭和46年)10月12日 東北新幹線、小山駅停車が決定。
- 1972年(昭和47年)12月25日 東北新幹線の建設着工。
- 1978年(昭和53年)5月30日 小山駅新駅舎(現行駅舎)完成、使用開始。
- 1978年(昭和53年)6月9日 東北新幹線総合試験線 試験電車運転開始。
- 1982年(昭和57年)6月23日 東北新幹線開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄の分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2005年(平成17年)7月16日 この日で駅開業120周年を迎えるにあたり、記念イベント開催やミステリー列車の運行が予定されている。
- 2005年(平成17年)10月16日 宇都宮線野木以北のATOS路線ホスト接続によりATOS稼動開始。(旅客案内は18日より)
[編集] 路線バス
西口発
- 小山車庫~小山駅~喜沢分岐点~扶桑団地
- 小山駅~佐野街道~卒島
東口発
いずれも関東自動車県南営業所担当
[編集] コミュニティバス
西口発
- 小山駅西口循環線
- 間々田路線
- 中路線
- 寒川路線
東口発
- 城北循環線
- 城東・中久喜循環線
いずれも市から委託を受けた事業者が運営している試験運行路線。 運賃は各路線とも大人150円均一(小学生及び65歳以上の高齢者は100円)。
詳しくは外部リンク参照のこと。
[編集] その他
- 小山駅から東北新幹線に沿って北へ2キロほどの場所には東北新幹線の小山新幹線車両センターがある。車両配置はなく、電留基地として仕業検査のみを行う。
- 宇都宮線下り方面の隣駅である小金井駅に隣接して、小山車両センターがある。
- 駅北東部に高岳製作所小山事業所があり、小山駅とは2.8キロの専用線で結ばれている。輸送されるのは大型変圧器で、この専用線を通るのは特殊な貨車(シキ)であるため、運行が年に1回といわれる(無い場合もある)。通常、専用線に雑草が生い茂る光景は休止・廃止線に見えるという。
- 1900年(明治33年)に作詞された「鉄道唱歌 第三集奥州磐城篇」(大和田建樹作)では、当時既に現在の水戸線・両毛線が開業し、東北本線の駅の中でもそれらが集まる交通の要所となりつつあった小山駅において、両線を以下のように歌った。
- 自動改札機導入前の1993年(平成5年)6月に思川緑地で行われた県民の日記念行事「ハートフルおやま'93」においてJR東日本が実物の自動改札機を展示し、特製のきっぷを配布。自動改札体験コーナーを設置していた。