小山車両センター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小山車両センター(おやましゃりょうセンター)は、東京北鉄道管理局・宇都宮運転所の運用下にあった東北本線中距離電車の車庫として開設された。開設当初は小山電車区と呼ばれていた。現在は東日本旅客鉄道(JR東日本)大宮支社に属する。所在地は栃木県下野市(小金井駅の北側)。
2006年3月17日までは東大宮派出所があったが、翌18日から大宮総合車両センターの管轄に変更された。
目次 |
[編集] 定期運用の受け持ち区間
[編集] 歴史
- 1965年5月 - 着工
- 1966年7月11日 - 小山電車区として開設し、一部で使用開始。当時は日本国有鉄道東京北鉄道管理局の管轄で、略号は「北ヤマ」だった。宇都宮運転所の115系を移管していた。
- 1969年4月 - 全面使用開始
- 1987年4月1日 - 国鉄の分割・民営化によりJR東日本に移管。当時は東京地域本社(→東京支社)の管轄で、略号は「東ヤマ」だった。
- 2001年4月1日 - 大宮支社の発足により同支社に移管され、略号も「宮ヤマ」と改称された。
- 2004年6月1日 - 小山車両センターに改称される。
- 2005年3月25日 - ISO9001認証取得。
- 2006年3月18日 - 東大宮操車場構内にある東大宮派出所が大宮総合車両センター車両検査科東大宮センターに組織変更され、小山車両センター管轄から分離された。
[編集] 配置車両
2006年11月7日現在の配置車両
[編集] 一般型車両
- 10両基本編成が49本(490両)、5両付属編成が34本(170両)の計660両が配置されている。このうちグリーン車はすべての基本編成に2両ずつ連結されている。
- 宇都宮線・高崎線・上越線(高崎駅~新前橋駅間のみ)・両毛線(新前橋駅~前橋駅間のみ)の普通・快速列車、湘南新宿ライン(大宮駅~大船駅間)の普通列車、横須賀線(大船駅~逗子駅間のみ)の一部の普通列車として運用されている(上越・両毛線内へは基本編成のみの運用となっている。付属編成は高崎線内では籠原駅で分割・併合するため、上越・両毛線内までは運転されない。)。
- 2004年10月15日までは、高崎線から湘南新宿ラインを経由して東海道線(戸塚駅~小田原駅間)に至るルートでも使用されていた。
- 2006年3月18日より一部の編成が車両不足となっている国府津車両センターに貸し出されていた。この貸し出し車は1~2月に落成した車両であり、極力東海道線と同じ仕様(9・10号車がロングシート車であり、トイレが10号車ではなく6号車に設置されている以外は、座席の質や車内表示器などが同一仕様である。)である車両が選ばれている。なお、国府津車両センターに貸し出されている車両は7月の追加増備終了まで継続された。余談であるが、国府津貸し出し車にはJR東海区間(熱海~沼津間・国府津~山北間)への乗り入れのため、小山配属車では本来必要ないATS-SNが搭載されており(運行区間にATS-SNのみの区間がないため)、この編成のみJR東海への乗り入れ実績がある。
- 2006年2~6月に追加増備された車両は、すべての車両に2段式の車内LED式旅客案内表示器やドアランプが設置されているため、国府津車両センター所属車に準じた設計になっている。
- 0番台2両編成8本(16両)が配置されている。
- 4両編成1本が配置されている。
- 6両編成3本が配置されている。
- 車両全体をリニューアルした東武日光・鬼怒川線直通の特急「日光」「きぬがわ」に使用される車両が1編成、仙台区から転属配置されている。
- また、車両全体を改造したお座敷列車「華」と「宴」の2編成も配置されている。
[編集] 事業用車両
-
- 1両のみ配置されている。
[編集] 過去に配置されていた車両
- 211系 5両編成16本(80両)が配置されていた。
-
- 1998年に横須賀線用の車両が大船電車区から転入し、宇都宮線の増発用として運用された。しかし、そもそもの投入目的が新車投入前の暫定用であったため、2000年のE231系の第一陣の投入ですべて運用から外れ、先頭車2両のみ幕張電車区へ転出した以外は全て廃車となった。
- 塗装も115系に準じた配色になっていた。
- 189系 6両編成1本が配置されていた。
-
- 車両の内装をリニューアルした観光・多客期向け臨時列車用の車両で、当時の愛称は「彩野」だった。快速「やすらぎの日光号」などに使用されたが、新しく「日光」「きぬがわ」の塗装に変わった(但し車内の座席はそのままになっている)。この2つの特急には485系の検査時などに代替で運転される。
- 2006年3月17日まで配置されていたが、翌18日より大宮総合車両センターに転属している。
[編集] 配置車両以外について
- 川越車両センター所属の埼京線・川越線・八高線の車両(205系・209系)が車輪の転削を行うために回送されて来る事がある。
- 宇都宮線で使用される田町車両センター所属の185系や、高崎車両センター所属の211系が留置される。
カテゴリ: 鉄道関連のスタブ項目 | 東日本旅客鉄道 | 車両基地