大仁田厚
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大仁田厚（おおにた あつし、1957年10月25日 ‐ ）は、平成期における日本のプロレスラー・政治家。自由民主党所属参議院議員（1期）。
| 生年月日 | 昭和32年（1957年）10月25日 |
|---|---|
| 出生地 | 長崎県長崎市 |
| 出身校 | 明治大学二部政経学部経済学科卒業 |
| 学位・資格 | 経済学士 |
| 前職・院外役職（現在） | プロレスラー |
| 所属委員会 ・内閣役職（現在） |
参・文教科学委員会委員 参・災害対策特別委員会理事 |
| 世襲の有無 | 無 |
| 選出選挙区 （立候補選挙区） |
比例区 |
| 当選回数 | 1回 |
| 所属党派（現在） | 自由民主党（丹羽・古賀派） |
| 党役職（現在） | ‐ |
| 会館部屋番号 | 参・議員会館703号室 |
| ウェブサイト | 大仁田 厚 オフィシャルサイト |
| 大仁田厚 | |
|---|---|
| プロフィール | |
| リングネーム | 大仁田厚 グレート・ニタ |
| 本名 | 大仁田厚 |
| ニックネーム | 邪道 涙のカリスマ |
| 身長 | 181cm |
| 体重 | 105kg |
| 誕生日 | 1957年10月25日 |
| 出身地 | 長崎県長崎市 |
| トレーナー | ジャイアント馬場 |
| デビュー | 1974年4月14日、佐藤昭雄戦 |
目次 |
[編集] 概要
- 長崎県長崎市出身。
- 身長181cm、体重105kg、血液型A型。
- 趣味は釣り、映画鑑賞。特技はスキューバダイビング、引退⇒現役復帰、料理。
- 実家は風呂敷の製造・販売業。
- 尚、短気な所がありTV番組出演の際にゴージャス松野による「何興奮して居るんですかこんなところで」という発言に激怒し椅子を投げつけたり(ここまではパフォーマンスと思われた)髪を引っ張ったり、その後はゴモゴモと高圧的な発言をしていた。また参議院での郵政民営化法案の票決後(大仁田は反対の立場であるにも関わらず棄権)、浜田幸一に「議決権を行使しない者に議員の資格はない」「長崎県の代表の務めだ」と言われ「小泉さんの子供ですから…僕らは裏切れなかったんですよ！」と突如激怒した。が、浜田から「何、怒ってんだよ！？」と逆に激怒され、さっきまで激怒していたが突如冷静になり、逆に浜田から窘められる場面もあった。大仁田はその後「すいません」としか言わなかった。
[編集] プロレスラー
ジャイアント馬場に憧れ、全日本プロレスに弟子入り。当時ライバル団体の新日本プロレスで爆発的人気のあったタイガーマスクに対抗し、ジュニア戦線のチャンピオンとして活躍。佐山タイガーの華麗なる空中殺法に対して「地を這う空中殺法」と呼ばれ人気を博すが、1984年、左膝蓋骨粉砕骨折のため引退（この怪我の理由は「チャボ・ゲレロに試合後にトロフィーで滅多打ちにされたから」「試合中に出したトペ・スイシーダを失敗したから」等色々言われているが、実際の理由は、ヘクター・ゲレロとの試合終了後、リングを降りる際に足を滑らせ、全体重がかかった状態で膝を床に打ち付けたからと言うのが真実で、大仁田の特集が組まれたTV番組で、足を滑らす直前の様子が放送されている）。馬場は付き人の大仁田を可愛がり、養子にしようと本気で考えていたという。
その後『11PM』にレギュラー出演するが、この時はタレント活動は長続きせずにやめてしまう。事業家として一時成功するが、すぐ没落して借金まみれになり、土木作業員をしてしのいだ後ジャパン女子プロレスでコーチに就任。1988年、同じくコーチをしていたグラン浜田との団体内での遺恨の決着をリング上でつけるために現役復帰し（これは、当時経営難だったジャパン女子プロレスの経営改善策として、男子レスラーとの合同興行を画策した事によるが、所属選手の猛反発を受け、1試合のみで終っている）。その後、剛竜馬率いるパイオニア戦志のリングに上がり、剛と対戦。さらにこの年に開催された「格闘技の祭典」にて、空手家の青柳政司と対戦した後、翌年手元にあった全財産5万円を元手に（これは作り話で、実際にはかなり金を持っていたとも言われている）自らの団体FMWを旗揚げ。1990年汐留で行われたノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチで一気にブレイク。この試合は東京スポーツ主催のプロレス大賞年間最高試合賞を受賞する。その後も川崎球場や西宮球場などの大会場で大掛かりなデスマッチを開催し続け、「涙のカリスマ」「デスマッチの教祖」などの異名を取った。FMWでの活動は流血やパフォーマンスが派手でデスマッチ中心であった為に「邪道」と呼ばれ、キワモノとする意見も存在した。しかし、プロレスに興味の無かった若年ファンの底辺を広げ、大仁田のスタイルが対立概念となり、伝統ある他団体の観客動員増にもつながり、業界全体への功績は大きかったとの評価もある。1995年5月に、川崎球場で弟子のハヤブサと戦い、2度目の引退。
一時は俳優業に専念していたが、スポットライトを浴びたい衝動を我慢しきれず、ミスター・ポーゴが引退試合の相手として指名したというアングルでこの一試合限定という建前でFMWに復活。そのままなし崩しにリングに上がり続けたが、荒井昌一社長、ハヤブサ、冬木弘道らとの対立が深まり、1998年暮れにFMWを追放される。
FMW追放後は、新日本プロレスへ参戦しプロレスファンを驚かせた。東京ドームでの佐々木健介戦を皮切りに、蝶野正洋、グレート・ムタ、長州力らトップレスラー相手にメジャーの新日マットで電流爆破マッチも実現。テレビ中継におけるテレビ朝日のアナウンサー真鍋由とのやりとりは、視聴者を楽しませた。当時、試合よりも大仁田の喋りの方（お前は電流爆破を見たいか？など）が視聴率が高くなる場合すらあったという、新日本プロレスにとっては屈辱的ともいえる事実があった。また、大仁田を表紙にした専門誌は売り上げが増えたとの報告もある。
41歳にして高等学校を受験し合格、1999年4月、駿台学園高等学校定時制3年に編入し、2000年3月に卒業。 2000年4月、明海大学経済学部に入学するが、2001年4月、明治大学二部政治経済学部経済学科に転学。 国会議員、プロレスラー、タレントとして活動しながら大学に通い続け、社会人特別入試合格時には「4年というと嘘っぽくなるから、6年で卒業したい」と語っていたものの4年で卒業。
2002年には、長州のWJに参加。越中詩郎と電流爆破マッチを行う。ファイトマネー次第で弱小インディー団体にも参戦するが、同年にはセッド・ジニアスとの間にトラブルが発生。試合中、大仁田の秘書の中牧昭二がセッド・ジニアスに暴行し、その後大仁田がメールで恐喝を行ったと告訴される。大仁田も反訴する意思を見せており、今後の裁判の経過が待たれる。
2005年3月26日午前、日本武道館での明治大卒業式に出席した。大混雑の中で、卒業生用の椅子に大学と関係のない付き人も陣取るなどしたため、周囲の卒業生らが多大な迷惑をこうむる。同日午後には、後楽園ホールでプロレス興行を開催し、プロレス卒業試合を行う。試合は、矢口壹琅と組んで天龍源一郎&越中詩郎と対戦する「ノーロープ有刺鉄線ストリートファイトトルネード・バリケードマット・ダブルヘル・フライパンデスマッチ」で、これで3度目の「引退」となったが、すぐに「曙太郎とデスマッチをやりたい」と発言するなど、誰も本当に「引退」したとは思っていない。 4月1日の奉納プロレス「大和神州ちから祭り」でプロレスに「入学」と言う形で3度めの現役復帰。
2006年には「国のために死んでいった方々に礼を尽くす、記念すべき大会。もし良かったら参加させてほしい」と4月1日の靖国神社プロレス大会への参加を中村代表らに直訴し、大会参加が決まる。何度目か本人も覚えていないであろう引退→現役復帰に世評は冷ややかなものの、本人は意気揚々で「奉納相撲があって、奉納プロレスはないのはおかしい」と何を意図しているのかよくわからない発言を繰り返す。
人によって好き嫌いが極端に分かれるタイプのプロレスラーだが、ドラマに出演し巧みな演技を見せる等、一般的な知名度で大仁田を上回るプロレスラーは少なく、またかつては“大仁田信者”と呼ばれる熱狂的な支持者も多かった。
「TV番組が無ければ団体運営は出来ない」と言われていた時代に、奇抜なデスマッチのアイデアと、宣伝の為に様々なTV番組に出演した事で自身のみならず、FMWの知名度をアップさせた手腕は評価出来るが、FMWが成功した為に、他のレスラーから「大仁田が成功したのなら自分も」と錯覚させ、後にインディー団体が乱立する弊害も作ってしまう。
昔は片岡鶴太郎に顔が似ていると言われた。またバラエティで芸能人プロレスを行なう際にダチョウ倶楽部の上島竜兵がよく白いランニングシャツと、臀部に‘ONITA’と書かれた青いタイツを履いた格好で登場した。
「邪道」と書かれた黒皮ジャンがトレードマークだが、2006年4月1日の靖国神社プロレス大会で盗難に遭う。場内禁煙の会場を、煙草を燻らしながら入場してくる（東京ドーム大会の入場時は吸殻をいつ捨ててもいいように大きい灰皿（鉄板）を持ったスタッフが花道の下で大仁田の動きに合わせて歩いていた）。
[編集] 得意技
- 全日本プロレス時代
- ブロックバスターホールド
- サンダーファイヤー１号
- サンダーファイヤー２号
- トペ・スイシーダ
- 羽折式風車固め
- FMW以降
- サンダーファイヤー・パワーボム
- DDO
[編集] 獲得タイトル
- NWAインターナショナル・ジュニア
- AWA南部タッグ パートナーは渕正信
- NWA南部タッグ パートナーは渕正信
- WWAブラスナックル
- 世界マーシャルアーツ
- 旧NWA五大湖地区USヘビー
- ストリートファイト六人タッグ
[編集] グレート・ニタ
レスラーとしての大仁田厚のもう一つの顔。グレート・ムタのパロディーでもある。元々は、FMWが旗揚げして間もなく、大仁田がアメリカ遠征を行った際、現地の試合でムタばりの顔面ペイントを行い試合をした事で、当時の週刊プロレスの記事に『グレート・ニタ？』と紹介された事がきっかけとする。その時は、遠征時だけの限定だと思われており、大仁田自身もグレート・ニタだとは言わなかったが、後にミスター・ポーゴとの抗争において正式にグレート・ニタとして試合を行う。素顔の時と違い、奇声を発したり、奇妙な行動などを行い、対戦相手を困惑させるファイトスタイルを用いる。その後、大仁田が新日本プロレスのリングに上がっていた時に、本家本元のムタとのシングルマッチを行うが、破れてしまい、葬式と称してニタを封印する。その後、WJへの参戦にともない、「ニタは今魔界から帰ってきた」というアングルで復活させている。
[編集] タレント
芸能活動も積極的に行い、NHKの大河ドラマ『秀吉』では蜂須賀小六を演じた。
[編集] 出演番組
- 秀吉（NHK）
- コーチ（フジテレビ）
- ボディーガード（テレビ朝日）
- サバドル!（テレビ東京）
- 大仁田厚のファイヤーランド（長崎文化放送）
- ラブ&ピース（日本テレビ）
- 金曜エンタテイメント「大家族デカ（第1作のみ）」（フジテレビ）
- めちゃ×2イケてるッ!（フジテレビ）
[編集] 映画
[編集] テレビゲーム
- ※ゲーム中にレスラーとして本人が登場する。
[編集] 参議院議員
[編集] 概要
- 自民党衆院議員の川条志嘉・杉村太蔵、参院議員の山本一太とともに「自民党のパフォーマンス議員」と揶揄される。
- 前参議院議員平野貞夫によると、当初は自民党からではなく自由党から出馬することが決定していたが、大仁田が仕事の金銭問題を理由に出馬断念を表明した（平野によると大仁田は他党から出ないことを明言していた）。しかしその直後に自民党から出馬を表明してこの約束を反故にしたという。
- 2005年8月8日、郵政民営化関連法案の参議院本会議では棄権をする。理由は「離島の郵便局が守られないから」とされる。
パフォーマンス1
- 2001年7月、第19回参院選に出馬の際、「当選したら猪木と闘う」という選挙公約（？）を掲げていた。
- 2003年7月25日、参議院外交防衛委員会でイラク特措法案（イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法案）の採決で、委員長の護衛役としていたが強行採決となり、自由党（当時）参院議員の森ゆうこに髪をつかまれ頭を殴りつけられた。
- 郵政法案否決後、国会から『ワイドスクランブル』（テレビ朝日系）に出演。法案を棄権したことなどを出演者から問われ、「僕らは小泉さんの子供です。親を裏切れなかったんですよ！！」と大声を出し、スタジオの浜田幸一から「お前、何オレにどなってんだよ！」と怒られ、しょんぼりと「すいません」と小さく謝った。
- 法案否決直後は涙を流して小泉首相の強権的手法を批判、衆議院が解散されたら離党すると発言した。しかし第44回総選挙で自民党有利の情勢が伝えられると、掌を反して「民営化こそ改革です」と主張して片山さつきの応援に出向いた。この変節振りに非難が集中した。
- 総選挙後、法案採決に棄権したことに関して党紀委員会より戒告処分を受けた。
パフォーマンス2：vs杉村太蔵
- 自民党衆院議員の杉村太蔵の軽率な言動に対し、彼の教育係を自ら買って出た。しかし杉村本人と党幹事長の武部勤は全く無視し、そのため武部に抗議文を提出した。この抗議文は誤字脱字が多く、また大仁田自身も読み間違えを繰り返すなど周囲の失笑を買った（提出時に受けたインタビューで杉"村"議員を杉"本"議員と名前を言い間違える）。
- 杉村の事務所に訪問した際、杉村本人が不在であったためマスコミに囲まれる中で不満を爆発させた。（しかし事務所にアポイントをしておらず、マスコミに伝えた訪問時刻を20分遅刻している）
- それ以外にもさまざまな行動で杉村・武部を批判する（杉村が大仁田の母校である明治大学の学園祭を訪れた際、「オレの母校に勝手に行くな」との常軌を逸した発言など）が、両者からはその後も一切相手にされず、唯一の反応として武部から「杉村人気に便乗したいのかな」と皮肉られたくらいである。
- マスコミから杉村への言動がパフォーマンスなのでは？という質問を受け「パフォーマンスですよ。パフォーマンスしてなんで悪い？」と開き直り、周囲を呆れさせる。
パフォーマンス3：長崎県知事選挙
- 2005年12月22日、共同通信は2006年2月の長崎県知事選に大仁田が立候補を検討していることを報道した。このことは大仁田の関係者が長崎市内で開かれた知事選の立候補予定者説明会に出席していることから明らかになったものである。
- 2006年1月10日、長崎県知事選への立候補見送りを表明。金子知事が自身の掲げた政策の取り入れを検討するとしたため。この立候補見送りに対し、最初から立候補する意志はなく、一連のパフォーマンスではないかとの声もあり、各所での反応も冷ややかである。
メディアへの登場
- 月刊誌「サイゾー」（2006年12月号）「ニュースのミカタ」という企画で、中川政調会長の核武装論問題について談話取材に応じている。
[編集] 人物
- 中学卒業後、日本一周徒歩旅行を計画。長崎県庁前から出発し神戸まで辿り着いたが、火事で家が全焼した知らせが入り断念した。ちなみに長崎県庁を出発する時に自分で地元マスコミを呼び、その様子が新聞に載ったという大仁田らしいエピソードがある。
- 若手時代、ミル・マスカラスが控え室でシャワーを浴びているときに、勝手にマスクをかぶっていたら素顔のマスカラスにみつかり、こっぴどく怒られた。
- 馬場の付き人時代、馬場の試合用パンツを忘れてきて、外人レスラーのパンツを黙って借りてきて、試合後に発覚、馬場に怒られ空手チョップを食らったが、次に馬場の衣服を忘れた時に土下座して謝ったら黙って許してもらえたので、大仁田はこのことから馬場さんに大切なことを教わったと回顧している。
- 経歴欄にある青柳との異種格闘技戦において、大仁田側のセコンドにはスペル・デルフィン、邪道、外道がつき、青柳側のセコンドには佐竹雅昭、松永光弘がいた。試合終了後両セコンドはリング上で入り乱れて大乱闘を演じていて、今から考えれば、かなりの「夢のカード」が実現していたともいえる。
[編集] 関連項目
- 自由民主党国会議員一覧
- 宏池会 （丹羽・古賀派）
- 自民党のパフォーマンス議員
[編集] 外部リンク
- 大仁田 厚 オフィシャルサイト（公式サイト）
