モスラ3 キングギドラ来襲
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『モスラ3 キングギドラ来襲』(モスラ3 キングギドラらいしゅう)は、1998年に公開された日本映画。製作は東宝。『モスラ2』の続編で、平成モスラシリーズの最終作。
本作では出現したキングギドラをモスラが迎え撃つが負けてしまい、タイムスリップして、過去に地球へ襲来した時のキングギドラ幼体を倒すという戦い方を行った。初登場のキングギドラ幼体は通称ヤングギドラと呼ばれる。
元々は火をテーマにした新怪獣を倒す為にモスラが江戸時代へ旅立つプロットであったが、前作の収益が及ばず、新怪獣からラドン→キングギドラと既存の人気怪獣へと企画が変遷を遂げた。
登場怪獣はレインボーモスラ、鎧モスラ、原始モスラ、キングギドラ。
ちなみに中生代のシーンではティラノサウルス、トリケラトプスが登場している。しかし、この中生代のシーンはあまりのチープさに会場の失笑を買ってしまう結果となった。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
インファント島の宝物殿から黒い妖精ベルベラがアイテムを奪っていった。彼女は地球の危機を察知していたのだ。それは一億三千万年前に恐竜を滅ぼした宇宙超怪獣キングギドラの脅威であった。キングギドラは地球へ飛来し、市街地から子どもたちを青木が原樹海に出現させたドームへさらってしまった。それは数万人の子供たちを一度に捕食し、自分のエネルギーにするためであった。キングギドラは地球の生態系の上位の生物を捕食し滅ぼす魔獣であり、一億三千万年前は恐竜を、現代の地球では個体数が多い人類の子供をその餌食に定めたのだ。エリアスはモスラを呼んだ。モスラはキングギドラに戦いを挑むが攻撃は全く聞かず、恐竜エキスで強大に成長したその圧倒的な力の前に敗北してしまう。その上、エリアス姉妹の妹ロラがキングギドラにマインドコントロールされ、敵になってしまった。
この史上最大の危機に、モスラは過去に行って、幼体のキングギドラを倒すと言うのだった。しかし、エリアス姉妹の姉モルはこの作戦に大反対したのである。なぜなら一度向うに行けば、もう元の世界に戻れなくなってしまうからである。しかしモスラは絶対に行くという気持ちでいたため、モルは後の事を少年に託し、一億三千万年前の幼体のキングギドラを倒す為にモスラをタイムスリップさせるための歌で命を落とした。少年はギドラに捕らわれた兄弟たちを救う為に残されたフェアリーとともに、地下の風穴を通ってドームに侵入するが、ギドラの手に落ちたロラが彼に立ちふさがる。それを助けたのは一足先に来てドームに捕らわれたベルベラであった。ベルベラはエリアス姉妹の長女であり、少年と協力してロラを救い出す。
一方、中生代(白亜紀)の地球では幼体のキングギドラが恐竜を丸のみにして捕食していた、そこへモスラは戦いを挑んだ。その戦いは共倒れという結果に終わり、両方とも命を落とした。中生代でのギドラの死と引き換えにドームが消滅し子供たちは逃走し、少年は兄弟を助け出すが、歴史が変わったなら自分たちがそもそもここにいないだろうというベルベラの懸念は現実のものとなった。キングギドラは再び出現した、実はギドラ幼体は戦闘中にちぎれた尻尾から蘇生していたのである。
ロラとベルベラは再び姉妹の絆を取り戻し、アイテムはエリアス三姉妹の知恵と勇気と愛を示す剣であった、2人の姉妹は死んだ次女モルの遺志を継ぎフェアリーに乗りキングギドラに立ち向かうが苦戦する。その時、恐竜時代の地層から出現した繭から一億年の眠りとともに最強の鎧モスラに変化したモスラが帰還した。キングギドラとモスラの最後の戦いが始まった。