マダガスカル
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- マダガスカル共和国
- Repoblikan'i Madagasikara (マダガスカル語)
République de Madagascar (フランス語) -
(国旗) (国章) - 国の標語 : Tanindrazana, Fahafahana, Fandrosoana
(マダガスカル語: 祖国、自由、正義) - 国歌 : Ry Tanindraza nay malala ô (Oh, Our Beloved Fatherland)
-
公用語 マダガスカル語、フランス語 首都 アンタナナリボ 最大の都市 アンタナナリボ 大統領 マーク・ラヴァルマナナ 首相 ジャック・シラ 面積
- 総計
- 水面積率世界第45位
587,040km²
0.9%人口
- 総計(2004年)
- 人口密度世界第56位
17,501,871人
30人/km²GDP(自国通貨表示)
- 合計(2005年)
49兆7,122億マダガスカル・アリアリ 1GDP(MER)
- 合計(2005年)世界第127位
49億ドルGDP(PPP)
- 合計(2003年)
- 1人当り世界第119位
130億2,000万ドル
800ドル独立
- 日付フランスより
1960年6月26日通貨 マダガスカル・アリアリ 1 (MGA) 時間帯 UTC +3(DST: なし) ccTLD .MG 国際電話番号 261 - 註1: 2003年8月 から 翌2004年12月31日までは マダガスカル・フランと併用
マダガスカル共和国(―きょうわこく)、通称マダガスカルは、アフリカの東南、インド洋上の島国。長さ約1,570km、最大幅約580kmの世界第4位の大きさを持つマダガスカル島を主体としている。首都は、アンタナナリボ。
目次 |
[編集] 国名
正式名称はマダガスカル語で、Repoblikan'i Madagasikara。フランス語で、République de Madagascar(レピュブリク・ドゥ・マダガスカル)。
公式の英語表記は、Republic of Madagascar(リパブリック・オブ・マダガスカル)。通称、Madagascar。
日本語の表記は、マダガスカル共和国。通称、マダガスカル。
国名の由来は、マルコ・ポーロの東方見聞録の中のマディガスカルという記述から。
[編集] 歴史
詳細はマダガスカルの歴史を参照
- 5世紀 マレー人到来
- 9世紀 イスラム教徒海岸部で交易
- 1642年 フランス、島東南部にドファン要塞を建設
- 1885年 フランス、メリナ王国を保護領とする
- 1890年 イギリス、フランスの保護領化を承認
- 1896年 メリナ王国滅亡、フランス植民地成立
- 1940年 マダガスカル植民地政府、ヴィシー政権を支持
- 1942年5月5日 英軍上陸。29日、日本海軍特殊潜航艇が、島の北端のディエゴ・スアレス港の英艦攻撃
- 1943年 自由フランス支配
- 1947年 対仏反乱(~48年)
- 1958年 フランス共同体内の自治領となる
- 1960年 完全独立
[編集] 政治
国家元首の大統領は、民選で任期5年、3選禁止。前回投票は、2001年12月16日に行われ、マルク・ラヴァルマナナ(マダガスカルを愛する党)が当選し、2002年5月6日に就任した。大統領は、下院で選出された首相と共に行政執行を担当する。現在の首相は、ジャック・シラ、2002年5月27日就任。内閣閣僚は首相が選任する。
議会は、両院制(二院制)。下院は、全160議席、議員は任期4年で民選。前回投票は、2002年12月15日に行われ、政党別の獲得議席数は、マダガスカルを愛する党(TIM)が103、Fihaonana党(FP)が22、社会民主改革党(RPSD)が5、マダガスカル復興連合(AREMA)が3、その他の政党所属が5、無所属22。上院は、全100議席で、そのうち3分の2は地方議会の議員で構成され、残り3分の1は大統領によって指名され、任期はいずれも4年である。
[編集] 地方行政区分
マダガスカルは、6の州に区分される。
- アンタナナリボ州
- アンツェラナナ州
- フィアナランツォア州
- マハジャンガ州
- トアマシナ州
- トリアラ州
- 主要都市:アンチラベ、フォール・ドーファン、ムルンダバ、トアマシナ、マハジャンガ、フィアナランツォア
[編集] 地理
詳細はマダガスカル島を参照
マダガスカル島の主要部はゴンドワナ大陸を構成していた古生代以前の楯状地である。このような古い地層から成るため、昔から稀少な鉱物が産することが知られていたが、さらに1990年代に入ると、宝石級のルビー、サファイア等の鉱床が相次いで発見されている。
また、ジュラ紀後期のゴンドワナ大陸分裂後、白亜紀後期にインド亜大陸から分離し(距離的に近いアフリカ大陸からの分離ではない。)、以降、孤立した島であり続けたことから、独自の動植物相を持つ。
[編集] 経済
農業が主産業で、国民全体の約80%が農業に従事している。90年代半ばより国営企業民営化、投資法改正、貿易自由化等の自由化政策により、97年以降一定の経済成長を遂げた。また米国のアフリカ成長機会法(AGOA)によって繊維産業の輸出が急速に拡大した。しかし、2002年前半の政治危機が悪影響を及ぼし、経済成長率が-12.7%を記録した。現在国内外からの投資奨励、農民・小規模企業家に対する金融システム確立等を発表し、経済再建に務めている。
- 国民総所得(GNI):52億ドル(2004年:世銀)
- 一人当たりGNI:290米ドル(2004年:世銀)
- 通貨:2005年1月からアリアリ(ariary)が正式通貨。以前からの通貨、マダガスカル・フラン(franc)は、アリアリの5分の1として流通しており(1アリアリ=5マダガスカル・フラン)、当分の間は併用される。
- 主要農産物:コーヒー、バニラ、砂糖、ココア、米、キャッサバ(タピオカ)、豆、バナナ、ピーナッツ、丁子、牛、えび、まぐろ
- 主要貿易品目:(輸出)織物、バニラ、丁字、甲殻類 (輸入)機械、原材料、消費財、燃料、食糧
- 主要貿易相手国:(輸出)フランス、アメリカ、ドイツ、モーリシャス (輸入)フランス、中国、イラン、モーリシャス
[編集] 国民
- 言語:マダガスカル語とフランス語が公用語。
- 民族:マレー系メリナ人26%、ベッチミサラカ人15%、ベッチレウ人12%、ツィミヘティ人7%など。
- 宗教:アニミズムなどの伝統宗教52%、キリスト教41%、イスラム教7%。
[編集] 文化
[編集] 世界遺産
マダガスカル国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産のアンブヒマンガの丘の王領地、自然遺産のツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区がある。詳細は、世界遺産の一覧 (アフリカ)#マダガスカル共和国を参照。
[編集] 祝祭日
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
---|---|---|---|
1月1日 | 元旦 | ||
3月29日 | メモリアルデー | ||
3月~4月 | イースターマンデー | 移動祝日 | |
5月1日 | レイバーデー | ||
5月 | キリスト昇天祭 | 移動祝日 | |
5月25日 | アフリカ統一機構記念日 | ||
5月 | ウィットマンデー | 移動祝日 | |
6月26日 | 独立記念日 | ||
8月15日 | 聖母被昇天祭 | ||
11月1日 | 万聖節 | ||
12月25日 | クリスマス |
[編集] 軍事
徴兵制。陸軍1万2,500人、海軍500人、空軍500人、憲兵隊8,100人。2002年の国防予算は4,890万ドル。
[編集] 関連項目
- マダガスカル関係記事の一覧
- マダガスカルの通信
- マダガスカルの交通
- マダガスカルの軍事
- マダガスカルの国際関係
[編集] 外部リンク
[編集] 公式
- マダガスカル政府公式サイト (フランス語、英語)
- 在米・マダガスカル大使館 (英語)
[編集] その他
- 世界の国々 > アフリカ
-
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